NOBILES Days
Jump to navigationWhich Camera Should We Buy Now? Part.1
所属バンドLoop on pooLの1stアルバム"Loopness"は、嬉しいことにバックオーダーを抱えていた。そこでこの度、増刷？することになった。
なので、興味あれば是非とも声をおかけいただきたい。珠玉のオリジナル曲8曲入りで定価1000円である。プロのエンジニアにマスタリングしてもらってプレスした「マジもの」だからねっ。ジャケットも、俺が必死に夜なべして作ったんだからねっ！
Loop on pooL 1st Album "Loopness"
震災直前のイベント以来、残念ながらライブを行えていないが、新レパートリーを増やすべく、リハーサルは継続的に行っている。
いやね、Loopはホームだからね。メンバーと飲むのが一等楽しいのだ。
さてさて。
他人（ひと）が受けた質問を他所（よそ）で勝手に論じるコーナー！ (^_^;
「写真始めたいんだけど、CanonとNikonどっちがいい？」
この人に対して、どうやって答えよう？
「ああ↑↑？なんでその2社なの？」
いやまあ、この人がどれくらい調べて2社に絞ったのかは知らない。でももし、なーんも考えずに有名な2社を挙げただけなら「調べ直せバカ！」
...ああ、ゴメン。頭ごなしに「バカ」なんて言ったら、また直情的だなんて言われちゃうね。反省反省〜。
ともかく、ひたすらに高画質化を目指してきたディジタルカメラの性能は、特にいわゆるディジタル一眼では既にフィルムカメラを超越している。そしてそんな今だからこそ、各社がかなり特徴を強調したカメラを出してきている。また、いわゆるミラーレスというカテゴリーも、かつての欠点を補う新技術が次々と導入されて「オンナコドモのもの」とも言い切れない実力を備えつつある。
なのに、なんも考えずに2社のディジタル一眼レフカメラに絞るなんて、「もったいない！」。そういうことだ。
以前も述べたように、CanonとNikonが他社より突出しているのは、たとえばスポーツを撮るような超望遠の分野、そして正確で高速なオートフォーカスの性能だ。ただ、これらはカメラのボディだけで50万円以上、レンズも同じくらいかそれ以上という超ハイエンドカメラでの話になる。
もちろん、ハイエンドでの技術の蓄積があるから、たとえば動体を補足し続ける機能などは中級機以下においても他社より進んでいる。しかし、積んでいるAFセンサーが安価でAFポイントが少ないからあまり意味がなかったりするし、そもそも、これから始める人に、それらの機能が必要なのか？という話もある。
もともと持っているシェアや、販売網があるから、数は出る。しかし、その圧倒的な差ほどの性能差はない。どうしてもオールマイティを狙いがちなメジャー2社よりも、特色ある他社の方が自分にばっちりハマる可能性もある。この点を良く考えてカメラを選ぶべきだと俺は思う。
ではまず、いわゆる「ディジタル一眼レフカメラ」と「ミラーレス一眼カメラ」について述べてみよう。
1. ディジタル一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの違い
この2つのカメラの違いを正確に把握している人は少ない。と言うか、実際正解というものは存在しないかもしれない。と言うのは、かつてはある程度は存在したこれらのカテゴリー定義に当てはまらない製品が、ここ1年で続々と登場してきたからだ。
逆を言えば、特徴豊かなカメラが増えた、という言い方もできるだろう。
それでも敢えて今、無理やり厳密に、巷で言われているミラーレス一眼を定義するならば、「ミラーを用いた光学ファインダーを前提としない、ディジタル専用の交換レンズの新規格を採用した、レンズ交換式カメラ」となるだろう。なげーよ。
ともかく、もともとミラーレス一眼が誕生した目的は、従来あった光学ファインダーなどの嵩張る部品を排し、小型軽量で、かつ画質もディジタル一眼レフと同等レベルのレンズ交換式のシステムを作ることにあった。
よって、従来の大型なスタイルで、ファインダーを覗き込んで撮るのがディジタル一眼レフ、いわゆるコンパクトディジタルカメラに近い小型のスタイルで、背面モニターを見ながら撮るのがミラーレスということになる。例外は腐るほどあるけど。
ここから導くことのできる、両者の性能面における最大の差異は、表示にディジタル処理が介在するミラーレスより、光学ファインダーの一眼レフの方がタイムラグがなく、レスポンスが良いことだろう。また、俺が個人的にミラーレスがまだNGなのは、まるで小さいテレビでも覗き込んでいる気がして現実感に乏しいことだ。ディジタル処理後の「画像」はどうしても平板になりがちだからだ。立体感や生々しさまで表現したモニターや電子ファインダーには未だに出会えていない。
ただ、ディジタル技術が進化するのに合わせ、これらのネガは加速度的に潰されつつある。画像処理エンジンの高速化や、反応速度の極めて速い有機ELのモニターや電子ファインダーへの採用が、ここ数年進んでいる。
ファインダーの見え方などに関しては、どれだけ技術が進歩しても埋まらない差は存在し続けるだろうが、現在でもかなり多くの人を満足させられるレベルには来ている。コンパクトディジタルカメラからのステップアップならば全く問題にならないだろう。
もう一つ、ディジタル一眼レフの方が原理的に高速なオートフォーカス（位相差式）を搭載していることも違いだった。従来、位相差式を利用するにはミラーが必要だったからだ。
ところがここにきて各社とも、ミラーレス機が採用しているコントラスト式と呼ばれるオートフォーカスの速度を、「位相差式と遜色ない」と謳うほどの速度まで一気に高めてきた。
さらに、撮像素子の仕組みを工夫することで、ミラーを伴わない、像面位相差式によるオートフォーカスを実現した機種も現れた。
このように、ミラーレスの弱点の一つであるレスポンシビリティは急激に改善されている。
画質はどうか。
ミラーレスでは、小型化のために一般的な一眼レフと比較すると、小さめの撮像素子を採用している例が多い（正確にいうと、もともとはディジタル一眼レフと同じサイズの素子というのがミラーレスの王道だったけど、この半年で瓦解した）。
だから、直接画像を比較すると、立体感や細部の表現、高感度域でのノイズの量などでどうしても一眼レフに見劣りする。だが、それはもう、並べて比較したら、というレベルだ。
画質もいいレベルにある。レスポンスも急激に改善されている。1枚1枚をじっくり撮る分にはほとんど差がないし、ミラーの駆動がない分、単純な連写性能だけなら実はミラーレスの方が有利だ（さまざまな制約があるけど）。フォーカスについても、実際の撮像面で画像の先鋭度を見るのだから、正確性だけを論じれば、ミラーレスのコントラスト式の方が有利だ。
現状では例外も制約もあることを承知であえて言うなら、タイムラグのない光学ファインダーと、大きなボディゆえの操作性の良さを除き、ディジタル一眼レフがミラーレスに勝てる領域は潰されつつある。
ただ、光学ファインダーから見る風景は独特のものがある。大きなボディだからこその操作性というものもある。
だからこれはもう、買いたい人が実際に触った感触で判断する領域と言っても良いと思う。それも、可能ならば店頭だけでなく、持っている友達から借りて、実際の撮影シーンで使用してみることをお勧めする。
では次回は、「ミラーレス」ジャンルについて、軽く各社のレビューを行ってみるか。
つづく。
なので、興味あれば是非とも声をおかけいただきたい。珠玉のオリジナル曲8曲入りで定価1000円である。プロのエンジニアにマスタリングしてもらってプレスした「マジもの」だからねっ。ジャケットも、俺が必死に夜なべして作ったんだからねっ！
Loop on pooL 1st Album "Loopness"
震災直前のイベント以来、残念ながらライブを行えていないが、新レパートリーを増やすべく、リハーサルは継続的に行っている。
いやね、Loopはホームだからね。メンバーと飲むのが一等楽しいのだ。
さてさて。
他人（ひと）が受けた質問を他所（よそ）で勝手に論じるコーナー！ (^_^;
「写真始めたいんだけど、CanonとNikonどっちがいい？」
この人に対して、どうやって答えよう？
「ああ↑↑？なんでその2社なの？」
いやまあ、この人がどれくらい調べて2社に絞ったのかは知らない。でももし、なーんも考えずに有名な2社を挙げただけなら「調べ直せバカ！」
...ああ、ゴメン。頭ごなしに「バカ」なんて言ったら、また直情的だなんて言われちゃうね。反省反省〜。
ともかく、ひたすらに高画質化を目指してきたディジタルカメラの性能は、特にいわゆるディジタル一眼では既にフィルムカメラを超越している。そしてそんな今だからこそ、各社がかなり特徴を強調したカメラを出してきている。また、いわゆるミラーレスというカテゴリーも、かつての欠点を補う新技術が次々と導入されて「オンナコドモのもの」とも言い切れない実力を備えつつある。
なのに、なんも考えずに2社のディジタル一眼レフカメラに絞るなんて、「もったいない！」。そういうことだ。
以前も述べたように、CanonとNikonが他社より突出しているのは、たとえばスポーツを撮るような超望遠の分野、そして正確で高速なオートフォーカスの性能だ。ただ、これらはカメラのボディだけで50万円以上、レンズも同じくらいかそれ以上という超ハイエンドカメラでの話になる。
もちろん、ハイエンドでの技術の蓄積があるから、たとえば動体を補足し続ける機能などは中級機以下においても他社より進んでいる。しかし、積んでいるAFセンサーが安価でAFポイントが少ないからあまり意味がなかったりするし、そもそも、これから始める人に、それらの機能が必要なのか？という話もある。
もともと持っているシェアや、販売網があるから、数は出る。しかし、その圧倒的な差ほどの性能差はない。どうしてもオールマイティを狙いがちなメジャー2社よりも、特色ある他社の方が自分にばっちりハマる可能性もある。この点を良く考えてカメラを選ぶべきだと俺は思う。
ではまず、いわゆる「ディジタル一眼レフカメラ」と「ミラーレス一眼カメラ」について述べてみよう。
1. ディジタル一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの違い
この2つのカメラの違いを正確に把握している人は少ない。と言うか、実際正解というものは存在しないかもしれない。と言うのは、かつてはある程度は存在したこれらのカテゴリー定義に当てはまらない製品が、ここ1年で続々と登場してきたからだ。
逆を言えば、特徴豊かなカメラが増えた、という言い方もできるだろう。
それでも敢えて今、無理やり厳密に、巷で言われているミラーレス一眼を定義するならば、「ミラーを用いた光学ファインダーを前提としない、ディジタル専用の交換レンズの新規格を採用した、レンズ交換式カメラ」となるだろう。なげーよ。
ともかく、もともとミラーレス一眼が誕生した目的は、従来あった光学ファインダーなどの嵩張る部品を排し、小型軽量で、かつ画質もディジタル一眼レフと同等レベルのレンズ交換式のシステムを作ることにあった。
よって、従来の大型なスタイルで、ファインダーを覗き込んで撮るのがディジタル一眼レフ、いわゆるコンパクトディジタルカメラに近い小型のスタイルで、背面モニターを見ながら撮るのがミラーレスということになる。例外は腐るほどあるけど。
ここから導くことのできる、両者の性能面における最大の差異は、表示にディジタル処理が介在するミラーレスより、光学ファインダーの一眼レフの方がタイムラグがなく、レスポンスが良いことだろう。また、俺が個人的にミラーレスがまだNGなのは、まるで小さいテレビでも覗き込んでいる気がして現実感に乏しいことだ。ディジタル処理後の「画像」はどうしても平板になりがちだからだ。立体感や生々しさまで表現したモニターや電子ファインダーには未だに出会えていない。
ただ、ディジタル技術が進化するのに合わせ、これらのネガは加速度的に潰されつつある。画像処理エンジンの高速化や、反応速度の極めて速い有機ELのモニターや電子ファインダーへの採用が、ここ数年進んでいる。
ファインダーの見え方などに関しては、どれだけ技術が進歩しても埋まらない差は存在し続けるだろうが、現在でもかなり多くの人を満足させられるレベルには来ている。コンパクトディジタルカメラからのステップアップならば全く問題にならないだろう。
もう一つ、ディジタル一眼レフの方が原理的に高速なオートフォーカス（位相差式）を搭載していることも違いだった。従来、位相差式を利用するにはミラーが必要だったからだ。
ところがここにきて各社とも、ミラーレス機が採用しているコントラスト式と呼ばれるオートフォーカスの速度を、「位相差式と遜色ない」と謳うほどの速度まで一気に高めてきた。
さらに、撮像素子の仕組みを工夫することで、ミラーを伴わない、像面位相差式によるオートフォーカスを実現した機種も現れた。
このように、ミラーレスの弱点の一つであるレスポンシビリティは急激に改善されている。
画質はどうか。
ミラーレスでは、小型化のために一般的な一眼レフと比較すると、小さめの撮像素子を採用している例が多い（正確にいうと、もともとはディジタル一眼レフと同じサイズの素子というのがミラーレスの王道だったけど、この半年で瓦解した）。
だから、直接画像を比較すると、立体感や細部の表現、高感度域でのノイズの量などでどうしても一眼レフに見劣りする。だが、それはもう、並べて比較したら、というレベルだ。
画質もいいレベルにある。レスポンスも急激に改善されている。1枚1枚をじっくり撮る分にはほとんど差がないし、ミラーの駆動がない分、単純な連写性能だけなら実はミラーレスの方が有利だ（さまざまな制約があるけど）。フォーカスについても、実際の撮像面で画像の先鋭度を見るのだから、正確性だけを論じれば、ミラーレスのコントラスト式の方が有利だ。
現状では例外も制約もあることを承知であえて言うなら、タイムラグのない光学ファインダーと、大きなボディゆえの操作性の良さを除き、ディジタル一眼レフがミラーレスに勝てる領域は潰されつつある。
ただ、光学ファインダーから見る風景は独特のものがある。大きなボディだからこその操作性というものもある。
だからこれはもう、買いたい人が実際に触った感触で判断する領域と言っても良いと思う。それも、可能ならば店頭だけでなく、持っている友達から借りて、実際の撮影シーンで使用してみることをお勧めする。
では次回は、「ミラーレス」ジャンルについて、軽く各社のレビューを行ってみるか。
つづく。
nobilesの投稿(23:35:13-2011-11-10) -
カテゴリ: Photo
コメント
end wrote:
2011-11-11 00:39:19
nobiles wrote:
仕組み上の大きな違いは、レンズが交換できること。
んなもん、24mm相当〜500mm相当まで対応するような超高倍率ズームのコンパクトカメラ1台でいいじゃん、安いし、という意見も考えられるが、レンズってのはそう簡単ではなくて、やっぱり高倍率ズームはそれなりの性能なんだな。いろんな画角に最適化したレンズを交換することで、いろんな性格を持てることが特徴ですな。
以前の定義ならば、いわゆるディジタル一眼レフと同じ撮像素子であることもコンパクト機との大きな違いだったけど、PentaxQやNikon1の登場でそれも瓦解したというわけだね。
次回以降触れることになると思うけど、そうした小さめのセンサーを使っていても、画像エンジンやレンズにコストをかけている分、画質には大きな差がありますよ。
んなもん、24mm相当〜500mm相当まで対応するような超高倍率ズームのコンパクトカメラ1台でいいじゃん、安いし、という意見も考えられるが、レンズってのはそう簡単ではなくて、やっぱり高倍率ズームはそれなりの性能なんだな。いろんな画角に最適化したレンズを交換することで、いろんな性格を持てることが特徴ですな。
以前の定義ならば、いわゆるディジタル一眼レフと同じ撮像素子であることもコンパクト機との大きな違いだったけど、PentaxQやNikon1の登場でそれも瓦解したというわけだね。
次回以降触れることになると思うけど、そうした小さめのセンサーを使っていても、画像エンジンやレンズにコストをかけている分、画質には大きな差がありますよ。
2011-11-11 00:58:14
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