NOBILES Days
Jump to navigationWhich Camera Should We Buy Now? Part.2
うーーん。嫁さんのおじいさんが亡くなったわけだが...俺って喪中？？喪中じゃなかったとして年賀状に嫁さんの名前って併記するのか？
マナー本だのサイトだの見ても、そんな特定条件なんて載ってないんでね。載ってないってことはあまり神経質になる必要はないってことなのか？
誰か教えてくれい！
秋だね
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/800sec, F2.5, ISO100)
何ヶ月に一回は、こうして「一眼カメラ」（レフはつけていないのは、もちろん「敢えて」だからね）について語りたくなっちゃうんだよねぇ (^_^;。
そんなわけで前回、「ディジタル一眼レフ」と「ミラーレス一眼」の違いについて述べたが、今回は「ミラーレス一眼」ジャンルのカメラについて、軽く各社のレビューを行ってみるか。ちょっと前のエントリーと重複する部分もあるけど。...ってかモロ被り (^_^;？？
まあ、前回も述べたように、あれから「ミラーレス」の定義にも若干の変化があったしね。
・Olympus Pen
Olympus E-P3
会社が大変なことになってるけど、Panasonicとともにマイクロフォーサーズ（μ4/3）という規格を主導し、ミラーレスというカメラの市場を切り拓いてきたのがOlympusだ。既に第3世代が発売され、完成度は最も高いと言っていい。Panaとの共同戦線だけにレンズのバリエーションも幅広い。
Panaとの比較で大きいのは、ボディ内手ぶれ補正を採用していることだ。すなわち、μ4/3に準拠したどのレンズをつけても手ぶれ補正が有効になる。高画素化が進むディジタルカメラだからこそ、手ぶれ補正の有用性はますます高まっている。
小さなボディに機構を組み込んでいることから、この会社の技術力の高さを伺い知ることができよう。この手ぶれ補正機構といい、4/3規格に標準搭載の撮像素子のダスト除去機能に用いられているハイパワーな超音波モーターも、Olympusのお家芸だと言えるだろう。
往年の名機の名称を復活させて「Pen」というブランド名を使っている。過去の栄光を「フィロソフィ」などという横文字で引っ張るあたりに、なんだかこの企業のブラックさは以前から感じていたが、まあ第3世代になってようやく実力も伴ってきたと感じている。ラインナップは3クラスに分かれていて、下位2機種はコンパクトカメラ的なデザインと操作性と思って良い。うち、ミドルクラスのE-PL3は背面モニターが可動する。
上位機種のE-P3は他のミラーレスカメラにない高い質感に仕上がっていて、所有欲を満たしてくれるカメラだろう。ボタンも比較的多いし、タッチパネルの背面モニターの採用で、旧来の一眼レフユーザーが凝った撮影をする場合でも対応できるだろう。
一方で動画への取り組みは遅れがちだ。それも、もともとカムコーダーをやっていたPanaと比べると致し方のない面もある。
でも依然としてどの会社でも一眼動画は、カムコーダーの代わりになるほど、手軽で成熟されたものではないので、少なくともビギナーが気にする必要はないと個人的には思う。
ただ、ここはホントに会社がマズイことに... (′Д`;。幸か不幸か知らないが、不正が明るみになってもその販売シェアはほとんど落ちていない。その優位性が市場でも認められている証拠だということだろうか。
μ4/3規格については後ほどPanasonicとまとめて書く。
・Panasonic Lumix
Panasonic GX-1
Olympus同様、第3世代まで熟成されているミラーレス先駆者である。もともと光学ファインダーの技術を持っていなかっただけにミラーレスには熱心で、μ4/3の初号機もここが発売した（DMC-G1）。
近年、ラインナップは二極化していた。旧来の一眼レフスタイルで高機能なG3とGH2、操作性もボディサイズもコンパクトカメラ級にしたGF3だ。
このラインナップは明確で、昨年くらいまでは説得力があった。だが、二極化しすぎて真ん中がぽっかり空いて中途半端になってきた。そこでここに高級機GX1が投入された。中級者以上が満足できる高い操作性と、新開発のセンサーが投入され、なかなか期待できそうな内容だ。
一方GF3はまさに、コンパクトカメラの使い勝手でいい画質を手に入れたい初心者には最適だろう。GX1というステップアップ対象ができたことも好材料だ。
G3とGH2はGFができないフルHD動画が撮れるし、質の高いEVF（電子ファインダー）がついている。しかし、そろそろいわゆる「一眼レフ」スタイルのミラーレスは時代遅れとなってきた印象がある。ひょっとしたらPanaもGシリーズは収束させるつもりかもしれないし、それを匂わす開発者インタビューも見られた。代わりにGXの系統に、SONY NEX-7のようにEVFをつける方向性だ。
Panaはレンズ側手ぶれ補正だというのも弱点の一つだ。せっかくOlympusと規格を共有しているのに、それらのレンズで手ぶれ補正が効かないのは辛い。持ちづらく、背面モニターで撮影するのが中心のミラーレスだからこそ、手ぶれ補正の重要性は高い。レンズ側で補正するのは、動画においては有利なのだが。
その動画機能はPanaの強みなので取り組みは積極的だ。新しいレンズラインのXシリーズは非常にコンパクトで、ミラーレスカメラにとてもマッチする。加えてパワーズームとパワーフォーカスを搭載し、本格的な「一眼動画」への布石を打っている。しかし、先述のように、依然カムコーダーの代替となるほど成熟されたものとは言えない。
・μ4/3全体
先駆者である上に2社が主導するのでレンズラインナップが最も充実したミラーレス環境だと言える。
4/3インチというセンサーサイズも、結果論ではあるが先見の妙があったと思う。
確かに、4/3は一般の一眼レフのAPS-Cサイズと比較すると半分程度の面積しかなく、画質では不利となるが、レンズを小型化できるメリットとのバランスで考えるとリーズナブルだと思う。
個人的には、画像の基本アスペクト比が4:3というのは違和感がある。フィルムでは3:2が一般的だったし、やはり長年使われてきただけあって、構図の納まりが良いと思うからだ。しかしながら、もともと4:3が基本のコンパクトディジタルカメラからのステップアップする人にとっては、むしろ好都合かもしれない。
技術的に（Olympus問題を除き）今一番安心して選べるミラーレス規格はμ4/3ではなかろうか。
・SONY Eマウント
SONY NEX-7
国内勢でμ4/3に続いて、Eマウントという新規格を立ち上げ、ミラーレスを投入したのがSONYだ。
Eマウントの最大の特徴は、何と言ってもディジタル一眼レフと同じAPS-Cサイズの撮像素子のサイズを採用していることだ。だから、画質面では極めてレベルが高い。ボケを活かした撮影も、ミラーレス機の中で最も幅広く対応できる。
2010年の初代2モデルは、ハードをシンプルにしようとするあまり、凝った撮影をするため何か設定しようとすると、とんでもなくめんどくさいインターフェイスだった。それが2世代目のNEX-5Nはタッチパネル、上位機種となるNEX-7ではトライダイヤルナビというインターフェイスを導入し、一気に改善された。
またこの2機種は、EVFを非搭載でオプションもない、という前世代の批判にも応えた。どちらも超高精細な有機ELで（NEX-5Nはオプション）、応答性も高くかなりレベルが高い。多くの人は満足できるだろう。
NEXシリーズは、「さすがSONY」と思える小型のボディも大きな特長だろう。より小さいセンサーを搭載する競合機よりもはるかに小さく、それでいて持ちにくくなっていない。
しかし、NEXの最大のネックはレンズである。発売中のEマウントネイティブレンズは、デビューから1年以上経ったにもかかわらず、たった5本に過ぎない。12月に2本の単焦点が追加され、だんだん改善されていく方向にはあるが、それらのサイズはせっかく業界随一に小型化されたボディをスポイルするほど巨大だ。APS-Cサイズのイメージサークルをカバーしつつ、NEXにマッチする小型レンズの開発に苦労しているのはまず間違いない。
SONYは、NEXにおいて、旧来の一眼レフ規格であるαレンズを、高速のAFなど、ほぼネイティブに使えるマウントアダプターをリリースしている。恐らくこれでレンズラインナップの補完をしていると言いたいのだろうが、それこそ巨大なアダプターと一眼レフ用の旧来のレンズを装着するなど、NEX本来の姿ではないし、少なくともビギナーがおいそれと手を出せるものではない。
技術的には非常に素晴らしいとは思うが、αマウントのディジタル一眼にバリバリの現役が存在する今やることではないと思う。
将来を見越せば、ミラーレスが市場の中心になるのだろうから、大きなセンサーを持つ規格があることは良いことだとも思う。
しかし個人的には、NEXの開発においては、様々なキーディバイスを内製できるSONYの強みが生かされるどころか、てんでバラバラな印象を受ける。
NEXのターゲットは、北川景子が出演するCMや、初期のインターフェイスからも明らかなように、「一眼ビギナー」だ。ところが、APS-Cの大型センサーを採用したことで、NEXの強みは「画質」であり、レンズは大型化して初心者に敬遠される対象になる。
恐らく、APS-Cサイズを選択したのは撮像素子の部隊がAPS-Cのexmorセンサーの数を出したかったという政治的判断によるのではないか。
それによってレンズがでかくなることは百も承知で、「後は旧ミノルタのレンズ部隊に頑張っていただきましよう」と。結果、そこで苦しんでいるように思える。ボディは本当に頑張って小さくしたと思う。動画のためとはいえ、ミノルタの矜恃であるはずのボディ内手ぶれ補正を捨てることはなかったとは思うけど。
結果、皮肉なことにNEXは、画質にこだわる旧来のディジタル一眼レフユーザー達からこそ大きな期待が寄せられる規格になった。
APS-Cどころかフルサイズを期待する声まであるが、個人的には正気の沙汰ではない。もっとレンズでかくなるんだぜ？一眼レフがほぼ淘汰された後なら選択肢として提供されてもいいと思うが、今は違うと思う。あんなのは完全に道楽の世界である。
NEX-7の採用する2400万画素の素子は、高感度性能はNEX-5Nの1600万画素の素子より大分劣るらしい。
低感度の性能は目を見張るもののようだし、そういう主張なら、それはそれで良いと思うのだが、どうにも、素子の微細化を図りたい半導体屋の都合のような気がしてならない。吐き出されるファイルの巨大さによるユーザーへの負担などもどれだけ考慮されたのだろうか。
あああ、ついつい熱くなっちゃった (^_^;。コンクルージョン！
NEXシリーズは画質と本体の小型化において他社を圧倒している。しかしレンズが大きく、ラインナップも少ない。初心者がレンズキットをほいっと買って楽しむ分には問題なく楽しめるだろう。でも、どうにも開発の軸足がフラフラして、どう発展させたいのかはっきりしないのは個人的には不安だ。
あー、ミラーレス各社レビューが一回で終らんかった (′Д`;。次回は後編。
マナー本だのサイトだの見ても、そんな特定条件なんて載ってないんでね。載ってないってことはあまり神経質になる必要はないってことなのか？
誰か教えてくれい！
秋だね
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/800sec, F2.5, ISO100)
何ヶ月に一回は、こうして「一眼カメラ」（レフはつけていないのは、もちろん「敢えて」だからね）について語りたくなっちゃうんだよねぇ (^_^;。
そんなわけで前回、「ディジタル一眼レフ」と「ミラーレス一眼」の違いについて述べたが、今回は「ミラーレス一眼」ジャンルのカメラについて、軽く各社のレビューを行ってみるか。ちょっと前のエントリーと重複する部分もあるけど。...ってかモロ被り (^_^;？？
まあ、前回も述べたように、あれから「ミラーレス」の定義にも若干の変化があったしね。
・Olympus Pen
Olympus E-P3
会社が大変なことになってるけど、Panasonicとともにマイクロフォーサーズ（μ4/3）という規格を主導し、ミラーレスというカメラの市場を切り拓いてきたのがOlympusだ。既に第3世代が発売され、完成度は最も高いと言っていい。Panaとの共同戦線だけにレンズのバリエーションも幅広い。
Panaとの比較で大きいのは、ボディ内手ぶれ補正を採用していることだ。すなわち、μ4/3に準拠したどのレンズをつけても手ぶれ補正が有効になる。高画素化が進むディジタルカメラだからこそ、手ぶれ補正の有用性はますます高まっている。
小さなボディに機構を組み込んでいることから、この会社の技術力の高さを伺い知ることができよう。この手ぶれ補正機構といい、4/3規格に標準搭載の撮像素子のダスト除去機能に用いられているハイパワーな超音波モーターも、Olympusのお家芸だと言えるだろう。
往年の名機の名称を復活させて「Pen」というブランド名を使っている。過去の栄光を「フィロソフィ」などという横文字で引っ張るあたりに、なんだかこの企業のブラックさは以前から感じていたが、まあ第3世代になってようやく実力も伴ってきたと感じている。ラインナップは3クラスに分かれていて、下位2機種はコンパクトカメラ的なデザインと操作性と思って良い。うち、ミドルクラスのE-PL3は背面モニターが可動する。
上位機種のE-P3は他のミラーレスカメラにない高い質感に仕上がっていて、所有欲を満たしてくれるカメラだろう。ボタンも比較的多いし、タッチパネルの背面モニターの採用で、旧来の一眼レフユーザーが凝った撮影をする場合でも対応できるだろう。
一方で動画への取り組みは遅れがちだ。それも、もともとカムコーダーをやっていたPanaと比べると致し方のない面もある。
でも依然としてどの会社でも一眼動画は、カムコーダーの代わりになるほど、手軽で成熟されたものではないので、少なくともビギナーが気にする必要はないと個人的には思う。
ただ、ここはホントに会社がマズイことに... (′Д`;。幸か不幸か知らないが、不正が明るみになってもその販売シェアはほとんど落ちていない。その優位性が市場でも認められている証拠だということだろうか。
μ4/3規格については後ほどPanasonicとまとめて書く。
・Panasonic Lumix
Panasonic GX-1
Olympus同様、第3世代まで熟成されているミラーレス先駆者である。もともと光学ファインダーの技術を持っていなかっただけにミラーレスには熱心で、μ4/3の初号機もここが発売した（DMC-G1）。
近年、ラインナップは二極化していた。旧来の一眼レフスタイルで高機能なG3とGH2、操作性もボディサイズもコンパクトカメラ級にしたGF3だ。
このラインナップは明確で、昨年くらいまでは説得力があった。だが、二極化しすぎて真ん中がぽっかり空いて中途半端になってきた。そこでここに高級機GX1が投入された。中級者以上が満足できる高い操作性と、新開発のセンサーが投入され、なかなか期待できそうな内容だ。
一方GF3はまさに、コンパクトカメラの使い勝手でいい画質を手に入れたい初心者には最適だろう。GX1というステップアップ対象ができたことも好材料だ。
G3とGH2はGFができないフルHD動画が撮れるし、質の高いEVF（電子ファインダー）がついている。しかし、そろそろいわゆる「一眼レフ」スタイルのミラーレスは時代遅れとなってきた印象がある。ひょっとしたらPanaもGシリーズは収束させるつもりかもしれないし、それを匂わす開発者インタビューも見られた。代わりにGXの系統に、SONY NEX-7のようにEVFをつける方向性だ。
Panaはレンズ側手ぶれ補正だというのも弱点の一つだ。せっかくOlympusと規格を共有しているのに、それらのレンズで手ぶれ補正が効かないのは辛い。持ちづらく、背面モニターで撮影するのが中心のミラーレスだからこそ、手ぶれ補正の重要性は高い。レンズ側で補正するのは、動画においては有利なのだが。
その動画機能はPanaの強みなので取り組みは積極的だ。新しいレンズラインのXシリーズは非常にコンパクトで、ミラーレスカメラにとてもマッチする。加えてパワーズームとパワーフォーカスを搭載し、本格的な「一眼動画」への布石を打っている。しかし、先述のように、依然カムコーダーの代替となるほど成熟されたものとは言えない。
・μ4/3全体
先駆者である上に2社が主導するのでレンズラインナップが最も充実したミラーレス環境だと言える。
4/3インチというセンサーサイズも、結果論ではあるが先見の妙があったと思う。
確かに、4/3は一般の一眼レフのAPS-Cサイズと比較すると半分程度の面積しかなく、画質では不利となるが、レンズを小型化できるメリットとのバランスで考えるとリーズナブルだと思う。
個人的には、画像の基本アスペクト比が4:3というのは違和感がある。フィルムでは3:2が一般的だったし、やはり長年使われてきただけあって、構図の納まりが良いと思うからだ。しかしながら、もともと4:3が基本のコンパクトディジタルカメラからのステップアップする人にとっては、むしろ好都合かもしれない。
技術的に（Olympus問題を除き）今一番安心して選べるミラーレス規格はμ4/3ではなかろうか。
・SONY Eマウント
SONY NEX-7
国内勢でμ4/3に続いて、Eマウントという新規格を立ち上げ、ミラーレスを投入したのがSONYだ。
Eマウントの最大の特徴は、何と言ってもディジタル一眼レフと同じAPS-Cサイズの撮像素子のサイズを採用していることだ。だから、画質面では極めてレベルが高い。ボケを活かした撮影も、ミラーレス機の中で最も幅広く対応できる。
2010年の初代2モデルは、ハードをシンプルにしようとするあまり、凝った撮影をするため何か設定しようとすると、とんでもなくめんどくさいインターフェイスだった。それが2世代目のNEX-5Nはタッチパネル、上位機種となるNEX-7ではトライダイヤルナビというインターフェイスを導入し、一気に改善された。
またこの2機種は、EVFを非搭載でオプションもない、という前世代の批判にも応えた。どちらも超高精細な有機ELで（NEX-5Nはオプション）、応答性も高くかなりレベルが高い。多くの人は満足できるだろう。
NEXシリーズは、「さすがSONY」と思える小型のボディも大きな特長だろう。より小さいセンサーを搭載する競合機よりもはるかに小さく、それでいて持ちにくくなっていない。
しかし、NEXの最大のネックはレンズである。発売中のEマウントネイティブレンズは、デビューから1年以上経ったにもかかわらず、たった5本に過ぎない。12月に2本の単焦点が追加され、だんだん改善されていく方向にはあるが、それらのサイズはせっかく業界随一に小型化されたボディをスポイルするほど巨大だ。APS-Cサイズのイメージサークルをカバーしつつ、NEXにマッチする小型レンズの開発に苦労しているのはまず間違いない。
SONYは、NEXにおいて、旧来の一眼レフ規格であるαレンズを、高速のAFなど、ほぼネイティブに使えるマウントアダプターをリリースしている。恐らくこれでレンズラインナップの補完をしていると言いたいのだろうが、それこそ巨大なアダプターと一眼レフ用の旧来のレンズを装着するなど、NEX本来の姿ではないし、少なくともビギナーがおいそれと手を出せるものではない。
技術的には非常に素晴らしいとは思うが、αマウントのディジタル一眼にバリバリの現役が存在する今やることではないと思う。
将来を見越せば、ミラーレスが市場の中心になるのだろうから、大きなセンサーを持つ規格があることは良いことだとも思う。
しかし個人的には、NEXの開発においては、様々なキーディバイスを内製できるSONYの強みが生かされるどころか、てんでバラバラな印象を受ける。
NEXのターゲットは、北川景子が出演するCMや、初期のインターフェイスからも明らかなように、「一眼ビギナー」だ。ところが、APS-Cの大型センサーを採用したことで、NEXの強みは「画質」であり、レンズは大型化して初心者に敬遠される対象になる。
恐らく、APS-Cサイズを選択したのは撮像素子の部隊がAPS-Cのexmorセンサーの数を出したかったという政治的判断によるのではないか。
それによってレンズがでかくなることは百も承知で、「後は旧ミノルタのレンズ部隊に頑張っていただきましよう」と。結果、そこで苦しんでいるように思える。ボディは本当に頑張って小さくしたと思う。動画のためとはいえ、ミノルタの矜恃であるはずのボディ内手ぶれ補正を捨てることはなかったとは思うけど。
結果、皮肉なことにNEXは、画質にこだわる旧来のディジタル一眼レフユーザー達からこそ大きな期待が寄せられる規格になった。
APS-Cどころかフルサイズを期待する声まであるが、個人的には正気の沙汰ではない。もっとレンズでかくなるんだぜ？一眼レフがほぼ淘汰された後なら選択肢として提供されてもいいと思うが、今は違うと思う。あんなのは完全に道楽の世界である。
NEX-7の採用する2400万画素の素子は、高感度性能はNEX-5Nの1600万画素の素子より大分劣るらしい。
低感度の性能は目を見張るもののようだし、そういう主張なら、それはそれで良いと思うのだが、どうにも、素子の微細化を図りたい半導体屋の都合のような気がしてならない。吐き出されるファイルの巨大さによるユーザーへの負担などもどれだけ考慮されたのだろうか。
あああ、ついつい熱くなっちゃった (^_^;。コンクルージョン！
NEXシリーズは画質と本体の小型化において他社を圧倒している。しかしレンズが大きく、ラインナップも少ない。初心者がレンズキットをほいっと買って楽しむ分には問題なく楽しめるだろう。でも、どうにも開発の軸足がフラフラして、どう発展させたいのかはっきりしないのは個人的には不安だ。
あー、ミラーレス各社レビューが一回で終らんかった (′Д`;。次回は後編。
nobilesの投稿(13:31:45-2011-11-13) -
カテゴリ: Photo
コメント
hori_nao wrote:
2011-11-13 13:56:47
nobiles wrote:
そこなんですよね。喪に服するなら喪中ハガキに一緒に書かないといけないしなぁ。
ありがとうございます！参考にさせていただきます。
ありがとうございます！参考にさせていただきます。
2011-11-13 14:07:35
hori_nao wrote:
新しいカメラ買いました。
コンデジ（Ricoh GX100）からのステップアップで、５は５でもKにするかNEXにするか悩んだのですが、結局NEXにしました。貴兄のレポートを読んで、これは初心者の利点を生かすべきだろう？と思ったのもきっかけです。ええ、もちろんレンズキット（NEX-5ND）をほいっと買いました（笑）
どうもありがとうございます。
とりあえずやたらきれいに撮れることにびびってます。
コンデジ（Ricoh GX100）からのステップアップで、５は５でもKにするかNEXにするか悩んだのですが、結局NEXにしました。貴兄のレポートを読んで、これは初心者の利点を生かすべきだろう？と思ったのもきっかけです。ええ、もちろんレンズキット（NEX-5ND）をほいっと買いました（笑）
どうもありがとうございます。
とりあえずやたらきれいに撮れることにびびってます。
2011-12-03 18:03:30
nobiles wrote:
いやー、自分は個人的に開発方針が気に食わないだけで (^_^;、
ミラーレス機の中では頭一つ抜きん出た性能だと思うので、
大きさなど、納得して買われる分にはベストチョイスだと思います。
APS-Cの吐き出す画質をご堪能ください。35mmマクロなんて買うと、グッと楽しさが増すと思います。
ミラーレス機の中では頭一つ抜きん出た性能だと思うので、
大きさなど、納得して買われる分にはベストチョイスだと思います。
APS-Cの吐き出す画質をご堪能ください。35mmマクロなんて買うと、グッと楽しさが増すと思います。
2011-12-04 22:49:03
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