NOBILES Days
Jump to navigationWhich Camera Should We Buy Now? Part.9
23日は所属バンドLoop on pooLの忘年会に参加した。休養中のメンバー1人を除く10人が集結した。
結成から7年半、気心知れたメンバーとの席は格別だ。2件で5時間ほど飲んだが、あっという間の時間だった。終電に余裕があるメンバー（8人）はさらに1件回ったようだ。
さて、そんなLoopだが、今年のライブ演奏は震災直前のイベント参加だけに終ってしまった。まあ、メンバーの事情などいろいろあったわけだが、別に活動を停止していたわけではない。
そんな中、来年のライブの予定が決定した。4/8日曜日に、慣れ親しんだ原宿Crocodileで久々のブッキングライブだ。
Funky Soul Pop Band
Loop on pooL
LOP the 11th
Day=8th.Apr.2012(Sun)
Open=TBA, Start=TBA
Charge=TBA
@Harajuku Crocodile
以前アナウンスしたように、1stアルバムも晴れて増刷となり、潤沢に供給できるようになった。実は、エンジニアのご厚意でリマスターが行われて、さらに音が良くなっている。パッケージも実はほんの少しだけ手を入れた（俺がやってるんでね）。ほとんどの人が気づかないと思うけど (^_^;。
来年は、Loopの活動ももう少し目立つ形で行えればいいと思う。まあ、今年はいい休憩だったという解釈で、ひとつ。
クリスマスイブとクリスマスは完全に自宅で過ごした。
買ってきたチキンに、嫁さんがピラフを炊き、先日買ってきたシャンパンを開けた。授乳中の嫁さんも、この日ばかりは解禁して少し飲んだ。
Xmas Dinner
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/60sec, F2.5, ISO800)
もはや惰性に近くなってきたが (^_^;、「今どこのカメラ」の最終回は自らユーザーであるPentaxだ。え？そうだよ、敢えてSigmaを先にしたよ (^_^;。
・Pentax Kシリーズ
いやね、やっぱ自分が持ってるカメラは可愛いんでね。提灯になるかもしれないけど、まあ聞いてよ。「ファースト・イチガン」としてだけでなく、さらに写真にカメラにハマッた時にその使途にも応えてくれるのがPentaxのカメラだと思う。
Pentax K-r
エントリークラスとなるK-rは、120種ものカラーバリエーションで（少し）話題になったが、AF測距点11点、最高感度ISO25600、連写速度秒あたり4.6ショットと、十分過ぎる性能を誇る。でも、この程度の性能なら今や他社のエントリーでもまあ当たり前だ。
一眼カメラの最大の特徴は、レンズを交換できることにある。
それで何をするか。
ダブルズームキットの標準ズームと望遠ズームを切り替える？その程度の用途なら高倍率ズームでいいじゃん。
Pentaxには交換が楽しくなるレンズが揃っている。中でも、Limitedシリーズと呼ばれる単焦点レンズ群はとても高級感もあるし、実写を繰り返して追い込んだ画質はズームレンズとは違った味わいがある。
単焦点レンズは、当然ズームできないのでレンズ自体では画角を変更できない。だからイチガンビギナーには敷居が高いと思われがちと思う。
しかし、画角が変えられないなら、自分の足を使えばいいのだ。画角が広過ぎれば自分が近づけば良い。収まらないなら引けば良い。そうやっているうちに被写体をいろいろな角度からよく観察できることになる。
また、単焦点レンズの方が明るいことが多いので、ボケ味などの表現の幅が広い。効果が高ければプログラムオートではなく絞り優先やマニュアルなど、カメラの機能を踏み込んで使うモチベーションとなろう。
限られた枠にいかに被写体を収めるか、それがまさに撮影する側の力量だ。
単焦点レンズで撮ることは、ズームレンズで画角だけパパッと決めて撮るよりも、はるかに目も頭も使うことになるし、より被写体が美しく見える撮り方を見つけられる可能性が高まる。つまり、撮影という行為がより深いものになる。上達が早くなる。
何も考えずに撮影して「簡単キレイ」というのはテクノロジーとして目指さなければならない目標だとは思う。だが、写真も芸術手段の一つとするなら、機械任せは人間のイノベーションを必ずしも呼び起こすものではない。
その辺り、人の創造性というものを残すのがPentaxは上手いのである。
単焦点が充実してるだけでなく、マニュアル操作を大事にしている。オートの機能が劣っているからかもしれないが、まあそこは触れないでおこう (^_^;。安さ優先のキットレンズでも、フードにPLフィルター操作用の窓が開いていたり、ちゃんとフォーカスリングに滑り止め加工されたゴムが巻いてあるなど、丁寧な作りだ。
また、手ぶれ補正はボディ側の搭載だ。だから、古い単焦点レンズでもちゃんと補正が効く。
よくC社やN社のユーザーや、銀塩時代からのカメラファンが「手ぶれ補正は要らない」などということを言う。だが、そんなのは俺から言わせれば「やせ我慢」であり、「詭弁」に過ぎないと感じる。
確かに、手ぶれ補正機構という部品が増えることで故障の可能性が増えるかもしれない。しかし、それを気にしなければならないのは、絶対に取り逃がしが許されないプロの現場での話だ。コンシューマーユースにおいてその強度に差が出るとはとても思えない。
他にも「光学的性能が落ちる」などということを言う人もいる。しかし、それを実証した実験結果は存在しないし、それよりも、手ぶれを補正することによるメリットの方がはるかに大きいと思う。
まして、時代は超多画素である。フィルムを一蹴する驚異の解像力を身につけたディジタルカメラでは、わずかなブレもしっかり画像に写しとめてしまう。だから、たとえ明るいレンズであっても、「手ぶれ補正は積まなくてはならない」とさえ思う。
蛇足ながら、ボディ側手ぶれ補正とレンズ側手ぶれ補正の違いについて述べよう。
ボディ側補正は、手ぶれに応じて、それを打ち消す方向に撮像素子を動かすことで実現している。一方レンズ側は、レンズ内部に補正用のレンズを組み込み、同じくブレを打ち消すように動く。
ボディ側補正の補正光学系は、撮影の最後の段階である撮像素子が動くため、装着する全てのレンズで補正が効くという絶対的なメリットがある一方、光路をミラーで跳ね上げて導くファインダー上ではその効果を確認できない。レンズ側補正は当然、搭載しているレンズでしか効果はない。ただ、ファインダーでもその効果を享受できるため、超望遠レンズではより撮影しやすい。
だから、両方積めばいいのになぁ、と常々思うが、きっとパテントがきいてるんだろう。
でも、超望遠を必要とする人は、たとえばモータースポーツファンだとか、一部の人間に限られる。どうせレンズ側補正のメーカーもレンズキットなどの、ビギナーが使う程度のレンズは手ぶれ補正をつけているのだが、そこからさらに単焦点（＝手ぶれ補正がついていない）などに手を出し始めた時、ボディ側補正機構の尊さを実感することになるだろう。
入門機K-rも非常にコストパフォーマンスが高く、長く使えるカメラだと思うが、中級機たるK-5はPentaxのアイディアが詰まったさらなる快作だ。
Pentax K-5
詳しくは以前掲載した「Pentax愛」に譲るが、ボディ手ぶれ側補正、それを利用した100%視野ファインダー、アストロトレーサー、さらには防塵防滴構造、他社を上回る高感度特性と、独創的で高い性能も兼ね備えている。
たとえビギナーでも、発売から1年経って値下がりしているK-5はかなり狙い目だと思う。
そんなわけで9回にわたり、「ファーストイチガン」の購入ガイド的なものを連載してきた。とか言いながら途中で好き放題脱線したけど (^_^;。
まあとにかく、ディジタルカメラの技術動向はかなりドラスティックで、一眼レフにするか、いわゆる「ミラーレス」にするかという選択からしてかなり悩みどころであることは理解していただけたろうか。
これを読んだ諸兄には「なんとなくCanonかNikon」ではなく、悩んだ末に選んだカメラでとことん楽しんでいただきたいのだ。
...カメラ屋店員か俺はっ！
おわり。
また半年後くらいにやりそうだけど。
結成から7年半、気心知れたメンバーとの席は格別だ。2件で5時間ほど飲んだが、あっという間の時間だった。終電に余裕があるメンバー（8人）はさらに1件回ったようだ。
さて、そんなLoopだが、今年のライブ演奏は震災直前のイベント参加だけに終ってしまった。まあ、メンバーの事情などいろいろあったわけだが、別に活動を停止していたわけではない。
そんな中、来年のライブの予定が決定した。4/8日曜日に、慣れ親しんだ原宿Crocodileで久々のブッキングライブだ。
Funky Soul Pop Band
Loop on pooL
LOP the 11th
Day=8th.Apr.2012(Sun)
Open=TBA, Start=TBA
Charge=TBA
@Harajuku Crocodile
以前アナウンスしたように、1stアルバムも晴れて増刷となり、潤沢に供給できるようになった。実は、エンジニアのご厚意でリマスターが行われて、さらに音が良くなっている。パッケージも実はほんの少しだけ手を入れた（俺がやってるんでね）。ほとんどの人が気づかないと思うけど (^_^;。
来年は、Loopの活動ももう少し目立つ形で行えればいいと思う。まあ、今年はいい休憩だったという解釈で、ひとつ。
クリスマスイブとクリスマスは完全に自宅で過ごした。
買ってきたチキンに、嫁さんがピラフを炊き、先日買ってきたシャンパンを開けた。授乳中の嫁さんも、この日ばかりは解禁して少し飲んだ。
Xmas Dinner
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/60sec, F2.5, ISO800)
もはや惰性に近くなってきたが (^_^;、「今どこのカメラ」の最終回は自らユーザーであるPentaxだ。え？そうだよ、敢えてSigmaを先にしたよ (^_^;。
・Pentax Kシリーズ
いやね、やっぱ自分が持ってるカメラは可愛いんでね。提灯になるかもしれないけど、まあ聞いてよ。「ファースト・イチガン」としてだけでなく、さらに写真にカメラにハマッた時にその使途にも応えてくれるのがPentaxのカメラだと思う。
Pentax K-r
エントリークラスとなるK-rは、120種ものカラーバリエーションで（少し）話題になったが、AF測距点11点、最高感度ISO25600、連写速度秒あたり4.6ショットと、十分過ぎる性能を誇る。でも、この程度の性能なら今や他社のエントリーでもまあ当たり前だ。
一眼カメラの最大の特徴は、レンズを交換できることにある。
それで何をするか。
ダブルズームキットの標準ズームと望遠ズームを切り替える？その程度の用途なら高倍率ズームでいいじゃん。
Pentaxには交換が楽しくなるレンズが揃っている。中でも、Limitedシリーズと呼ばれる単焦点レンズ群はとても高級感もあるし、実写を繰り返して追い込んだ画質はズームレンズとは違った味わいがある。
単焦点レンズは、当然ズームできないのでレンズ自体では画角を変更できない。だからイチガンビギナーには敷居が高いと思われがちと思う。
しかし、画角が変えられないなら、自分の足を使えばいいのだ。画角が広過ぎれば自分が近づけば良い。収まらないなら引けば良い。そうやっているうちに被写体をいろいろな角度からよく観察できることになる。
また、単焦点レンズの方が明るいことが多いので、ボケ味などの表現の幅が広い。効果が高ければプログラムオートではなく絞り優先やマニュアルなど、カメラの機能を踏み込んで使うモチベーションとなろう。
限られた枠にいかに被写体を収めるか、それがまさに撮影する側の力量だ。
単焦点レンズで撮ることは、ズームレンズで画角だけパパッと決めて撮るよりも、はるかに目も頭も使うことになるし、より被写体が美しく見える撮り方を見つけられる可能性が高まる。つまり、撮影という行為がより深いものになる。上達が早くなる。
何も考えずに撮影して「簡単キレイ」というのはテクノロジーとして目指さなければならない目標だとは思う。だが、写真も芸術手段の一つとするなら、機械任せは人間のイノベーションを必ずしも呼び起こすものではない。
その辺り、人の創造性というものを残すのがPentaxは上手いのである。
単焦点が充実してるだけでなく、マニュアル操作を大事にしている。オートの機能が劣っているからかもしれないが、まあそこは触れないでおこう (^_^;。安さ優先のキットレンズでも、フードにPLフィルター操作用の窓が開いていたり、ちゃんとフォーカスリングに滑り止め加工されたゴムが巻いてあるなど、丁寧な作りだ。
また、手ぶれ補正はボディ側の搭載だ。だから、古い単焦点レンズでもちゃんと補正が効く。
よくC社やN社のユーザーや、銀塩時代からのカメラファンが「手ぶれ補正は要らない」などということを言う。だが、そんなのは俺から言わせれば「やせ我慢」であり、「詭弁」に過ぎないと感じる。
確かに、手ぶれ補正機構という部品が増えることで故障の可能性が増えるかもしれない。しかし、それを気にしなければならないのは、絶対に取り逃がしが許されないプロの現場での話だ。コンシューマーユースにおいてその強度に差が出るとはとても思えない。
他にも「光学的性能が落ちる」などということを言う人もいる。しかし、それを実証した実験結果は存在しないし、それよりも、手ぶれを補正することによるメリットの方がはるかに大きいと思う。
まして、時代は超多画素である。フィルムを一蹴する驚異の解像力を身につけたディジタルカメラでは、わずかなブレもしっかり画像に写しとめてしまう。だから、たとえ明るいレンズであっても、「手ぶれ補正は積まなくてはならない」とさえ思う。
蛇足ながら、ボディ側手ぶれ補正とレンズ側手ぶれ補正の違いについて述べよう。
ボディ側補正は、手ぶれに応じて、それを打ち消す方向に撮像素子を動かすことで実現している。一方レンズ側は、レンズ内部に補正用のレンズを組み込み、同じくブレを打ち消すように動く。
ボディ側補正の補正光学系は、撮影の最後の段階である撮像素子が動くため、装着する全てのレンズで補正が効くという絶対的なメリットがある一方、光路をミラーで跳ね上げて導くファインダー上ではその効果を確認できない。レンズ側補正は当然、搭載しているレンズでしか効果はない。ただ、ファインダーでもその効果を享受できるため、超望遠レンズではより撮影しやすい。
だから、両方積めばいいのになぁ、と常々思うが、きっとパテントがきいてるんだろう。
でも、超望遠を必要とする人は、たとえばモータースポーツファンだとか、一部の人間に限られる。どうせレンズ側補正のメーカーもレンズキットなどの、ビギナーが使う程度のレンズは手ぶれ補正をつけているのだが、そこからさらに単焦点（＝手ぶれ補正がついていない）などに手を出し始めた時、ボディ側補正機構の尊さを実感することになるだろう。
入門機K-rも非常にコストパフォーマンスが高く、長く使えるカメラだと思うが、中級機たるK-5はPentaxのアイディアが詰まったさらなる快作だ。
Pentax K-5
詳しくは以前掲載した「Pentax愛」に譲るが、ボディ手ぶれ側補正、それを利用した100%視野ファインダー、アストロトレーサー、さらには防塵防滴構造、他社を上回る高感度特性と、独創的で高い性能も兼ね備えている。
たとえビギナーでも、発売から1年経って値下がりしているK-5はかなり狙い目だと思う。
そんなわけで9回にわたり、「ファーストイチガン」の購入ガイド的なものを連載してきた。とか言いながら途中で好き放題脱線したけど (^_^;。
まあとにかく、ディジタルカメラの技術動向はかなりドラスティックで、一眼レフにするか、いわゆる「ミラーレス」にするかという選択からしてかなり悩みどころであることは理解していただけたろうか。
これを読んだ諸兄には「なんとなくCanonかNikon」ではなく、悩んだ末に選んだカメラでとことん楽しんでいただきたいのだ。
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