NOBILES Days
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嫁さんのいとこの娘さんは、ウチの長女と2週間違いなのだが、その子が幼稚園の夏休みの宿題で絵日記をつけていると聞いた。
「キーちゃんなんて、そんなこと全然しない！」
嫁さんが言うが、いやいや、それはやらせてないだけだろ！
そう思ってプリキュアの絵日記を買ってきてみたら、俺達（パパママ）や保育園の先生の絵なんかを書いて「だーいすき」「いっしょに遊ぼうね」みたいなことを書き始めた。
ひらがなもカタカナもほとんど読めて、知ってる。ただ、それを使うキッカケがなかっただけなのだ。それにしても、いきなりモリモリ書き始めたのは、俺としても想像以上だった。
本当に子どもの吸収力ってスゴイね。
さて、9月に入ってもまだしぶとく7月後半のバカンス日記を続けるよ！俺は初志貫徹する男なのだ。
The flower on the beach
(PentaxK-7, PentaxDAFisheye10-17mmF3.5-4.5, 1/100sec, F10.0, ISO100)
ぐっすり寝て起きると、まだ多少雲は多いが、陽の光が垣間見える。悪化する予報は外れたようだ。これくらいなら海水浴できるかも、と思った。何しろ、前日小雨の中でも海水浴している親子連れを見かけたからだ。
長女は昨日の遊びの疲れか、まだ突っ伏して寝ていた。一方次女は相変わらず早起きしたらしく、嫁さんと一緒に朝風呂に行ったようだ。
俺も1人でさっとひとっ風呂浴びてきた。
それでもまだ7時過ぎで、メシまで1時間くらいある。よし、昨日は天気悪かったから、もう一回浜を撮りに行こう！
外に出てみると、空にはまだそこそこ雲があって快晴というわけではなかった。それでも、雲の隙間から陽光が落ちていた。
浜まで行くと、小学生くらいの子ども2人とその父親らしき人が散歩をしていた。確かに風も涼しく、散歩には最適な環境だった。
視界内に人はその3人くらいで、弱い波が寄せる音くらいしか聞こえない。でも、時折沖を漁船が横切ったり、もっと向こうまで目を凝らせば、大型の貨物船が行き来するのが見えた。
こうした風景を前に、ほとんど魚眼レンズで撮影していた。もっとこう、いろんな画角でも画を作れそうなもんだが、発想が貧困と言うか、情けない限りだ。
Walking on the dike
(PentaxK-7, PentaxFA77mmLimitedF1.8, 1/250sec, F13.0, ISO200)
30分ほど撮影して、部屋に戻った。家族で朝飯に向かう。前日と同じテーブルだったが、あの満面の笑顔の給仕の当番は交代したらしく、もう少し控えめな感じの人になった。
朝食も、オーソドックスな和食ながら、野菜、魚とも新鮮さを感じるもので俺も嫁さんも完食した。
Breakfast
(PentaxK-7, PentaxDA21mmLimitedF3.2, 1/50sec, F4.5, ISO200)
だが、同じく豪華なメニューが用意された子ども達はまたしても果物ばかりもりもり食って他は残してしまった。長女なんて以前からの肉嫌いがさらに加速して、ウィンナーなど子どもが好きそうなものも全く食べなくなってしまった。
で、また子どもが先に暇になって「お魚見に行きたい」とか言い出して困っていたら、給仕係のお姉さんがまた塗り絵を出してきて「どうぞー」とか愛想良く渡してくれた。
娘2人が何か書くたびに「ほらー、お姉さん！」とか見せるのを、ちゃんと愛想良く見てくれたもんだから、特に長女は「お姉さん」が大好きになってしまったらしい。
食事を終えて部屋に戻ると、チェックアウトまで1時間足らずだった。
天気が崩れていないので、ホテルの前の浜で海水浴するつもりで、家族みんな着替えてチェックアウトしようと思っていたら、「私は持ってきてないよー」と嫁さんが言う。
はあ？？なんで？
「だって海入るかどうかビミョーだったし、ベタベタするのやだし」
...えー、じゃあプランの段階で言えよ。
しかも、浮き輪などの類も持ってきてなかった。
「だって、そんなにガッツリ入んないでしょ？」
いやいや、じゃあ俺が2人抱っこして入るんか。
でももう子ども達も着替えさせて完全にその気なので、とりあえずチェックアウトして、浜に出てみることにした。
すると、浜には既に、小学生くらいの子どもが10人くらいと、付き添いの大人が4人くらいいた。もちろん、彼らは浮き輪や遊具で戯れている。
そんな中、長女と次女を抱っこして、果敢にも海に入って行く。が、前日生まれて初めて海に入ったばかりの次女はまだ怖いみたいで、浮力を感じるくらいになったらギャンギャン泣き始めてしまった。
ところが長女は、遊具で遊んでいる小学生達が気になるのか、「パーパ、お兄さんお姉さんの方行こう！」なんて騒いでしまう。
長女をなだめながら、次女は浜で待つ嫁さんのところまで届けた。2人はそのまま浜辺を散歩モードに突入した。
抱っこするのは長女だけで良くなったが、それでも、いくら浮力があるとは言え、ずっと抱っこしたままは辛い。見た目も「なに？あの親子連れ？」と奇異に映りそうだ。
まあ、適当に遊んだら浜に切り上げて散歩メインにしようと思っていたら、先客のうち、海に入らず、浜で見張り役的に立っていたおばちゃんが声をかけてきた。
「うち、余ってるから浮き輪、良かったらお貸ししますよ」
...よほど見るに耐えかねたのかな (^_^;。せっかくなので、お言葉に甘えてお借りすることにした。
リサとガスパールの絵の浮き輪を長女も気に入ったらしく、ノリノリになって、
「パーパ、ほら、あっちのお山の方行くよ！」「あっちのお兄さんお姉さんの方に行きたい！」
とかいろいろ指示を出してくるので、パパ曳航船は大忙しになった。でも、なんか小学生のお兄さんお姉さんは気になっているようだ。
気づくと1時間近く遊んでいたようだ。嫁さんと次女が留守番していた浜に敷いたレジャーシートに戻り、飲み物を飲んだり菓子を食ったりしていたら、結構気温も上がってきた。昼メシの時間も近づいてきたので、この、ホテル前の浜から去ることにした。
いちごポッキーを分け合う
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/1000sec, F2.5, ISO100)
嫁さんが、浮き輪を返しに、先のおばさんのところに行くと、
「あ、ウチはもう子どもみんな大きいから、これなんて入る子いないから、良かったら持っていってください」
なんて言って小さな浮き輪をくれた。まあたったこれだけなんだけど、少し人と触れ合えた気がしていい気分になれた。もっとも長女はそのあと「ペネロペのじゃないや」と残念そうな顔をしていたが。
荷物を片付けたりしている間も、長女はちょくちょく波打ち際に行って「お兄さんお姉さん」と一緒に遊んだりしていたようだ。
ホテルの玄関前に戻ってシャワーを浴び、着替える。しかし、大量の蚊の攻撃に晒された (′Д`;。帰り際にも、例の誘導係のおじさんやら、中国人の若い女性スタッフやらが荷物を持ってくれたり、「また来てくださいね！」なんて暖かく送り出してくれて、とても名残惜しい気持ちで宿を後にすることになった。
さ、昼飯食いに行こう。
つづく。
「キーちゃんなんて、そんなこと全然しない！」
嫁さんが言うが、いやいや、それはやらせてないだけだろ！
そう思ってプリキュアの絵日記を買ってきてみたら、俺達（パパママ）や保育園の先生の絵なんかを書いて「だーいすき」「いっしょに遊ぼうね」みたいなことを書き始めた。
ひらがなもカタカナもほとんど読めて、知ってる。ただ、それを使うキッカケがなかっただけなのだ。それにしても、いきなりモリモリ書き始めたのは、俺としても想像以上だった。
本当に子どもの吸収力ってスゴイね。
さて、9月に入ってもまだしぶとく7月後半のバカンス日記を続けるよ！俺は初志貫徹する男なのだ。
The flower on the beach
(PentaxK-7, PentaxDAFisheye10-17mmF3.5-4.5, 1/100sec, F10.0, ISO100)
ぐっすり寝て起きると、まだ多少雲は多いが、陽の光が垣間見える。悪化する予報は外れたようだ。これくらいなら海水浴できるかも、と思った。何しろ、前日小雨の中でも海水浴している親子連れを見かけたからだ。
長女は昨日の遊びの疲れか、まだ突っ伏して寝ていた。一方次女は相変わらず早起きしたらしく、嫁さんと一緒に朝風呂に行ったようだ。
俺も1人でさっとひとっ風呂浴びてきた。
それでもまだ7時過ぎで、メシまで1時間くらいある。よし、昨日は天気悪かったから、もう一回浜を撮りに行こう！
外に出てみると、空にはまだそこそこ雲があって快晴というわけではなかった。それでも、雲の隙間から陽光が落ちていた。
浜まで行くと、小学生くらいの子ども2人とその父親らしき人が散歩をしていた。確かに風も涼しく、散歩には最適な環境だった。
視界内に人はその3人くらいで、弱い波が寄せる音くらいしか聞こえない。でも、時折沖を漁船が横切ったり、もっと向こうまで目を凝らせば、大型の貨物船が行き来するのが見えた。
こうした風景を前に、ほとんど魚眼レンズで撮影していた。もっとこう、いろんな画角でも画を作れそうなもんだが、発想が貧困と言うか、情けない限りだ。
Walking on the dike
(PentaxK-7, PentaxFA77mmLimitedF1.8, 1/250sec, F13.0, ISO200)
30分ほど撮影して、部屋に戻った。家族で朝飯に向かう。前日と同じテーブルだったが、あの満面の笑顔の給仕の当番は交代したらしく、もう少し控えめな感じの人になった。
朝食も、オーソドックスな和食ながら、野菜、魚とも新鮮さを感じるもので俺も嫁さんも完食した。
Breakfast
(PentaxK-7, PentaxDA21mmLimitedF3.2, 1/50sec, F4.5, ISO200)
だが、同じく豪華なメニューが用意された子ども達はまたしても果物ばかりもりもり食って他は残してしまった。長女なんて以前からの肉嫌いがさらに加速して、ウィンナーなど子どもが好きそうなものも全く食べなくなってしまった。
で、また子どもが先に暇になって「お魚見に行きたい」とか言い出して困っていたら、給仕係のお姉さんがまた塗り絵を出してきて「どうぞー」とか愛想良く渡してくれた。
娘2人が何か書くたびに「ほらー、お姉さん！」とか見せるのを、ちゃんと愛想良く見てくれたもんだから、特に長女は「お姉さん」が大好きになってしまったらしい。
食事を終えて部屋に戻ると、チェックアウトまで1時間足らずだった。
天気が崩れていないので、ホテルの前の浜で海水浴するつもりで、家族みんな着替えてチェックアウトしようと思っていたら、「私は持ってきてないよー」と嫁さんが言う。
はあ？？なんで？
「だって海入るかどうかビミョーだったし、ベタベタするのやだし」
...えー、じゃあプランの段階で言えよ。
しかも、浮き輪などの類も持ってきてなかった。
「だって、そんなにガッツリ入んないでしょ？」
いやいや、じゃあ俺が2人抱っこして入るんか。
でももう子ども達も着替えさせて完全にその気なので、とりあえずチェックアウトして、浜に出てみることにした。
すると、浜には既に、小学生くらいの子どもが10人くらいと、付き添いの大人が4人くらいいた。もちろん、彼らは浮き輪や遊具で戯れている。
そんな中、長女と次女を抱っこして、果敢にも海に入って行く。が、前日生まれて初めて海に入ったばかりの次女はまだ怖いみたいで、浮力を感じるくらいになったらギャンギャン泣き始めてしまった。
ところが長女は、遊具で遊んでいる小学生達が気になるのか、「パーパ、お兄さんお姉さんの方行こう！」なんて騒いでしまう。
長女をなだめながら、次女は浜で待つ嫁さんのところまで届けた。2人はそのまま浜辺を散歩モードに突入した。
抱っこするのは長女だけで良くなったが、それでも、いくら浮力があるとは言え、ずっと抱っこしたままは辛い。見た目も「なに？あの親子連れ？」と奇異に映りそうだ。
まあ、適当に遊んだら浜に切り上げて散歩メインにしようと思っていたら、先客のうち、海に入らず、浜で見張り役的に立っていたおばちゃんが声をかけてきた。
「うち、余ってるから浮き輪、良かったらお貸ししますよ」
...よほど見るに耐えかねたのかな (^_^;。せっかくなので、お言葉に甘えてお借りすることにした。
リサとガスパールの絵の浮き輪を長女も気に入ったらしく、ノリノリになって、
「パーパ、ほら、あっちのお山の方行くよ！」「あっちのお兄さんお姉さんの方に行きたい！」
とかいろいろ指示を出してくるので、パパ曳航船は大忙しになった。でも、なんか小学生のお兄さんお姉さんは気になっているようだ。
気づくと1時間近く遊んでいたようだ。嫁さんと次女が留守番していた浜に敷いたレジャーシートに戻り、飲み物を飲んだり菓子を食ったりしていたら、結構気温も上がってきた。昼メシの時間も近づいてきたので、この、ホテル前の浜から去ることにした。
いちごポッキーを分け合う
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/1000sec, F2.5, ISO100)
嫁さんが、浮き輪を返しに、先のおばさんのところに行くと、
「あ、ウチはもう子どもみんな大きいから、これなんて入る子いないから、良かったら持っていってください」
なんて言って小さな浮き輪をくれた。まあたったこれだけなんだけど、少し人と触れ合えた気がしていい気分になれた。もっとも長女はそのあと「ペネロペのじゃないや」と残念そうな顔をしていたが。
荷物を片付けたりしている間も、長女はちょくちょく波打ち際に行って「お兄さんお姉さん」と一緒に遊んだりしていたようだ。
ホテルの玄関前に戻ってシャワーを浴び、着替える。しかし、大量の蚊の攻撃に晒された (′Д`;。帰り際にも、例の誘導係のおじさんやら、中国人の若い女性スタッフやらが荷物を持ってくれたり、「また来てくださいね！」なんて暖かく送り出してくれて、とても名残惜しい気持ちで宿を後にすることになった。
さ、昼飯食いに行こう。
つづく。
nobilesの投稿(23:51:55-2013-09-03) -
カテゴリ: Travel
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