NOBILES Days
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さて、前回ヨメさんのDAP購入の話を書いた。
そのPioneer XDP-20は、手のひらに収まるサイズで非常に軽い。
iTunesを中心にしたApple系の音楽環境に慣れていると「iTunesなしにどうやって音楽転送するんだよ？」と思っていた。
だが、簡単だった。本体をUSBでPCにつなげばストレージとして認識される。そこに音楽ファイルを適当に放り込んでおけば、起動時にファイルの楽曲情報を読み取って、ちゃんとアルバムやアーティスト名などで検索できるようになっていて、拍子抜けした。
あ、ヨメさんのDAPの楽曲管理はワタクシなんでw。
そしたら、なんだかね。
...分かるよね？
欲しくなるんだよ、自分も！
うわはははははは。
SawanoHiroyuki[nzk]:Aimer "Unchild"
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/8sec, F4.5, ISO1600)
これまで俺はケータイとしては退役したiPhone6に、Pioneer XPA-700というDAC／ヘッドフォンアンプ（これも例の同期くんの力作）に接続して使ってきた。合計約500g。ヘビーである。
繰り返すが、MacのiTunesからiPhoneへの転送は大変に快適で、これは今でも最高だと思っている。再生回数のカウントも、自分の音楽嗜好を分析するのに地味に重宝していたし、条件によってプレイリストを随時作り変えてくれるスマートプレイリストも便利だった。
ただ、Appleは基本的に、音楽をライトに楽しむユーザーに特化したところがあり、一世を風靡したiTunesStoreには未だに圧縮音源しかないし、iPhoneやiPodなどは基本的に、48kHz/16bit以下の、いわゆる「非ハイレゾ」音源データしか出力できない。
一向にハイレゾ化をしないどころか、iPodを事実上終了させてしまったAppleに、いつからか「リスニング環境の脱Apple化」のタイミングを探っていたところはある。
そこにきて、ヨメさんがDAPを買い、その使い勝手も知ってしまった。それで急に俺の「DAP欲しい熱」が高まってしまったのである。
ではどんなDAPが欲しいのか？
...実のところ俺は、ハイレゾにあまりこだわりはなかった。そもそも音源をあまり持っていないし、ディジタルカメラの画素数同様で、「細かくなれば音質が良くなる」というものではない。それ以外に音を良くする要素はたくさんある。ハイレゾ音源対応を謳うスマホも増えているが、それだけではダメなのだ。
一方で、前回触れた「バランス接続」。これは絶対に入れたかった。XPA-700でバランスをずっと使ってきて、その音の変化は良く分かっていた。加えて、出来ればアナログ信号の根本となるDACからデュアルモノ回路にしたかった。
とは言え、キョービの一定以上のクラスのDAPはバランス端子搭載が割と当たり前になってきている。前回触れたように、ヨメさんの買ったXDP-20もDACとアンプを左右チャンネルで独立したデュアルモノ仕様だ。
一方、昨今ハイエンドのDAPの価格は青天井だ。前回触れたiRiverのAstell&KernブランドのフラッグシップであるSP1000は30万円に迫る値段だし、他社も豪華絢爛なフラッグシップを投入している。
これらは、最新のDACチップなどを惜しげもなく投入しているだけでなく、外装の素材などまでこだわりまくったものだ。こんな、どう考えても成金クン達向けのDAPは手が届かないし、必要ない。DACやアンプの構成を考えると、だいたい5万を超えるあたりが予算になってくるだろう。
ところで以前はポータブルオーディオといえば、WALKMANを筆頭に日本メーカーの独壇場だったが、2000年代初頭のiPod旋風、そして日本メーカー自体の凋落によって勢力図は一変した。
今この業界を引っ張るのはAstell&Kernの韓国であり、数多くのスタートアップひしめく中国だ。
一昔前であれば、特に中国の製品はまさに「安かろう悪かろう」だった。ところが、Appleをはじめとする海外メーカーの厳しい下請けを担ってきたことや、意欲あふれるスタートアップ達のスピード感によって、目覚ましい進化を遂げた。
とは言え、やはり製品の洗練度という意味では日本メーカーのほぼ唯一の生き残りであるソニーは一歩抜けている。
☆SONY ZX300☆
ソニーのDAPで予算・条件に合致するのはZX300になるだろうか。バランス出力（しかもφ4.4mm）にも対応していて、サイズも程よいコンパクトさだ。
だが...なんだろう、長年のiPod生活によって、いろいろクローズドにしたがるソニーへのアレルギーが身に染みているのか、どうにも前のめりになれない。中華系スタートアップ勢と比べて保守的なのもつまらなく感じた。
どうせApple環境から飛び出すなら、冒険してみてもいいんじゃないか！？
では、昨今のDAPを牽引する存在となったAstell&Kernはどうか。
☆Astell&Kern AK70mkII☆
予算にばっちり合致するのがエントリーモデル（！）のAK70mkIIだ。
これもデュアルDACで、もちろんバランス出力に対応している。でも...AKの前衛的なデザインはどうにも好きになれない。このモデルのデザインはさほど前衛的でもないが、角ばったデザインの割に結構厚さもあって野暮ったく感じる。
中古のAK120IIも考えた。
発売当時20万近くした製品が今では中古が5万未満程度で買える。惜しみなく当時の最先端をつぎ込んだ製品なので性能的には今でも一線を張れる。
だが状態の良い中古を探すのも骨が折れるし、電池を交換できないこの手の製品は、電池の寿命も心配だ。うーーん。
一方、同じ韓国のCowonも最近元気だ。
☆Cowon Plenue R☆
ハイエンドはAK以上のプライスタグを誇るPlenueだが、今回の予算でバランス出力ありとなると、このPlenue Rになる。
なかなかシンプルなデザインだ。サイズもなかなか小さい。独自OSで操作も軽いらしい。
うーーん、悪くないのだが、面白みがない。シンプルすぎて垢抜けきらない。
では、中華メーカーはどうだ。
☆iBasso DX150☆
現在のDAP流行をAKとともに作ったメーカーと言えるiBassoだ。
予算上合致するのはDX150という新しいモデルになるだろう。これは、上位モデルのDX200と互換性のあるアンプモジュールを交換できるという特徴がある。なかなかの「ガチ派」である。
だが、デザインがどうにも男臭くて垢抜けない。これはPlenueよりももっとだ。また、サイズも重さも相当でかい。せっかくポタアンから脱却しようとしているのに、また巨大なものを持ち運ぶのもいまいちだ。あ、でも250gだからiPhone+ポタアンの半分だねw。
もうひとつ、FiiO。結果的に、ヨメさんが買ったイヤフォンはここのメーカーのものだ。
☆FiiO X7mkII / M9☆
X7mkIIは予算的には少し上になってしまうが、iBasso DX150同様アンプユニットを差し替えられるという特徴がある。
ハイクラスのアンプにしてもいいし、φ2.5mm／φ4.4mmもどちらにも換えられる。これは面白い。FiiOの中ではフラッグシップながら、他社のように平気で10万円を超えるなどということがないのもいい。ただ、でかい、重い。iBassoほどではないが、それでもちょっと厳しく感じられる。
一方M9は最新モデルで、実売では予算を相当下回る。
X7mkIIよりクラスは下ながらユーザーインターフェースが新しくなっているし、使われているICなども決して劣るものでもない。ただ、メモリーが少なかったり、処理能力が若干劣ったりするようだ。だが、サイズも程良いし、なかなか良さそうだ。
M9が候補として急浮上する中、ふと気づく。
そもそも、ヨメさんの買ったオンパイ（Onkyo Pioneer）をなぜ選択肢に入れないんだ？会社が厳しい状態に置かれて新製品が出ていないが、それでも現役製品であることは間違いない。
☆Onkyo Rubato DP-S1A☆
ヨメさんにプレゼントしたPioneer XDP-20の上位機種にあたる。当然、フルバランス構成だし、日本産の安心感もある。軽いし、値段もかなりこなれてきている。
…これがいいんじゃないのか？
だが、ヨメさんのXDP-20を触っていて、我慢ならないことがあった。画面が小さく、しかも荒いのだ。2.4インチで320×240pixel。音質には関係ないけど、せっせとアルバムアートワークを溜め込んで来た俺にとって、これはちょっと許しがたい。まして、画面の解像度が高いiPhoneをしばらくプレイヤーにしていたから、尚更荒さが際立って感じられる。
うーん、それを言い始めると、ここまでの候補も概ね800×480pixelで、お世辞にも高解像度とは言えない。
でもまあ、そこは音楽プレイヤーだからな、妥協すべきポイントかな、と思っていたところに、あるモデルが目に留まった。
「ん？」
それは、HiBy Musicという、聞いたことのないメーカーだった。
胡散臭ささえ感じるようなあからさまなCG製品画像だ。しかも、胡散臭さを感じるほどでかい画面...。
つづく。
そのPioneer XDP-20は、手のひらに収まるサイズで非常に軽い。
iTunesを中心にしたApple系の音楽環境に慣れていると「iTunesなしにどうやって音楽転送するんだよ？」と思っていた。
だが、簡単だった。本体をUSBでPCにつなげばストレージとして認識される。そこに音楽ファイルを適当に放り込んでおけば、起動時にファイルの楽曲情報を読み取って、ちゃんとアルバムやアーティスト名などで検索できるようになっていて、拍子抜けした。
あ、ヨメさんのDAPの楽曲管理はワタクシなんでw。
そしたら、なんだかね。
...分かるよね？
欲しくなるんだよ、自分も！
うわはははははは。
SawanoHiroyuki[nzk]:Aimer "Unchild"
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/8sec, F4.5, ISO1600)
これまで俺はケータイとしては退役したiPhone6に、Pioneer XPA-700というDAC／ヘッドフォンアンプ（これも例の同期くんの力作）に接続して使ってきた。合計約500g。ヘビーである。
繰り返すが、MacのiTunesからiPhoneへの転送は大変に快適で、これは今でも最高だと思っている。再生回数のカウントも、自分の音楽嗜好を分析するのに地味に重宝していたし、条件によってプレイリストを随時作り変えてくれるスマートプレイリストも便利だった。
ただ、Appleは基本的に、音楽をライトに楽しむユーザーに特化したところがあり、一世を風靡したiTunesStoreには未だに圧縮音源しかないし、iPhoneやiPodなどは基本的に、48kHz/16bit以下の、いわゆる「非ハイレゾ」音源データしか出力できない。
| ☆ハイレゾとは☆
ディジタル音源は、以下のようにして生成される。 アナログの音波波形を時間方向および振幅方向に細切れにして数値化（標本化）した後、2値化（量子化）して、オンオフのみで表現したものである。その後、記録・保存に適した形に一定の法則で文字列に変換を加え（符号化）、音源データになる。 仕組みを考えるとディジタル音源は結局「細切れ」である。元の波形からするとかなりの情報を間引いた状態と言える。しかし、だからこそデータに0か1の2値しかないので伝送時／保存時のエラーや劣化が少なく、結果的に高音質が保たれるというわけである。 さて人間の耳の可聴範囲は20Hz〜20kHzと言われている。20kHzの波形をディジタルで再現するには波形の振幅の上端と下端をとらえる必要があるので倍の40kHz、さらに「折り返し雑音」という、量子化要因があるので余裕を持って44.1kHz。これがCDの規格として採用された時間方向の細切れの仕方（サンプリング周波数）である。要は、1秒間に44100回波形の振幅を記録するということだ。 一方、波形の振幅方向であるが、80年代初頭というタイミングにおいて、16bit=65536段階というのが当時の技術的限界だったという事情もあるが、様々な符号化技術を介した上で12cmのディスクに、カラヤン指揮の第9が収まる74分を確保できるから、という謳い文句で決まったという話もある。 このようにCDの規格は音楽的にストーリーを持って決まったと言われている。 しかしその後の20〜30年の間に、人間の耳の知覚範囲が、必ずしもCDの規格範囲にとどまらないことが分かってきた。その際たるものが、20kHz以上の音にこそ、人間の脳が反応し、安らぎをおぼえている、という研究結果だ。 同時に技術の進歩で、DVDやBlu-rayをはじめとしてCDと同じ12cm径のディスクに、より大容量を収められるようになってきたし、インターネットの高速化により、そもそもメディアの形に拘る必要がなくなってきた事情もある。CDを超える情報量を発信できる環境が整ったのだ。 つまり、簡単に言えば、CDを大きく超える情報量を持つ音楽データこそが「ハイレゾ」である。 ハイレゾといえば、可聴域を超える高音を再現できることが真っ先に言われるが、アナログ波形をより忠実に再現できることから、低音域のふくよかさも大幅に改善されるとされる。 時間方向（サンプリング周波数）48kHz、振幅方向16bitまでが「非ハイレゾ」であり、これを超えるスペックがあれば、例えば48kHz24bitという、片方だけのスペックが高いだけでも「ハイレゾ」音源と呼ばれる。 |
一向にハイレゾ化をしないどころか、iPodを事実上終了させてしまったAppleに、いつからか「リスニング環境の脱Apple化」のタイミングを探っていたところはある。
そこにきて、ヨメさんがDAPを買い、その使い勝手も知ってしまった。それで急に俺の「DAP欲しい熱」が高まってしまったのである。
ではどんなDAPが欲しいのか？
...実のところ俺は、ハイレゾにあまりこだわりはなかった。そもそも音源をあまり持っていないし、ディジタルカメラの画素数同様で、「細かくなれば音質が良くなる」というものではない。それ以外に音を良くする要素はたくさんある。ハイレゾ音源対応を謳うスマホも増えているが、それだけではダメなのだ。
一方で、前回触れた「バランス接続」。これは絶対に入れたかった。XPA-700でバランスをずっと使ってきて、その音の変化は良く分かっていた。加えて、出来ればアナログ信号の根本となるDACからデュアルモノ回路にしたかった。
| ☆DACとは☆
DACとはDigital Analog Converter＝ディジタル・アナログ変換器のことである。 音は、空気の連続的な振幅というアナログ信号なので、離散的なディジタル音源データは処理系のどこかでアナログに戻す必要がある。それを担うのがDACである。当然ながらDACの性能は音質に多大な影響を与える。昨今の（地味な）ハイレゾブームで、実は旭化成やESSといった半導体メーカーのDAC開発が非常に盛んだ。 ポータブルのリスニング環境においては、音源データから、リスナーの耳までの処理系は大雑把に表せば以下のようになる。 ディジタル音源データ→DAC→（微弱なアナログ電気波形）→アンプ→（増幅されたアナログ電気波形）→ヘッドフォンなど（電気→空気の振動） |
とは言え、キョービの一定以上のクラスのDAPはバランス端子搭載が割と当たり前になってきている。前回触れたように、ヨメさんの買ったXDP-20もDACとアンプを左右チャンネルで独立したデュアルモノ仕様だ。
一方、昨今ハイエンドのDAPの価格は青天井だ。前回触れたiRiverのAstell&KernブランドのフラッグシップであるSP1000は30万円に迫る値段だし、他社も豪華絢爛なフラッグシップを投入している。
これらは、最新のDACチップなどを惜しげもなく投入しているだけでなく、外装の素材などまでこだわりまくったものだ。こんな、どう考えても成金クン達向けのDAPは手が届かないし、必要ない。DACやアンプの構成を考えると、だいたい5万を超えるあたりが予算になってくるだろう。
ところで以前はポータブルオーディオといえば、WALKMANを筆頭に日本メーカーの独壇場だったが、2000年代初頭のiPod旋風、そして日本メーカー自体の凋落によって勢力図は一変した。
今この業界を引っ張るのはAstell&Kernの韓国であり、数多くのスタートアップひしめく中国だ。
一昔前であれば、特に中国の製品はまさに「安かろう悪かろう」だった。ところが、Appleをはじめとする海外メーカーの厳しい下請けを担ってきたことや、意欲あふれるスタートアップ達のスピード感によって、目覚ましい進化を遂げた。
とは言え、やはり製品の洗練度という意味では日本メーカーのほぼ唯一の生き残りであるソニーは一歩抜けている。
☆SONY ZX300☆
ソニーのDAPで予算・条件に合致するのはZX300になるだろうか。バランス出力（しかもφ4.4mm）にも対応していて、サイズも程よいコンパクトさだ。
だが...なんだろう、長年のiPod生活によって、いろいろクローズドにしたがるソニーへのアレルギーが身に染みているのか、どうにも前のめりになれない。中華系スタートアップ勢と比べて保守的なのもつまらなく感じた。
どうせApple環境から飛び出すなら、冒険してみてもいいんじゃないか！？
では、昨今のDAPを牽引する存在となったAstell&Kernはどうか。
☆Astell&Kern AK70mkII☆
予算にばっちり合致するのがエントリーモデル（！）のAK70mkIIだ。
これもデュアルDACで、もちろんバランス出力に対応している。でも...AKの前衛的なデザインはどうにも好きになれない。このモデルのデザインはさほど前衛的でもないが、角ばったデザインの割に結構厚さもあって野暮ったく感じる。
中古のAK120IIも考えた。
発売当時20万近くした製品が今では中古が5万未満程度で買える。惜しみなく当時の最先端をつぎ込んだ製品なので性能的には今でも一線を張れる。
だが状態の良い中古を探すのも骨が折れるし、電池を交換できないこの手の製品は、電池の寿命も心配だ。うーーん。
一方、同じ韓国のCowonも最近元気だ。
☆Cowon Plenue R☆
ハイエンドはAK以上のプライスタグを誇るPlenueだが、今回の予算でバランス出力ありとなると、このPlenue Rになる。
なかなかシンプルなデザインだ。サイズもなかなか小さい。独自OSで操作も軽いらしい。
うーーん、悪くないのだが、面白みがない。シンプルすぎて垢抜けきらない。
では、中華メーカーはどうだ。
☆iBasso DX150☆
現在のDAP流行をAKとともに作ったメーカーと言えるiBassoだ。
予算上合致するのはDX150という新しいモデルになるだろう。これは、上位モデルのDX200と互換性のあるアンプモジュールを交換できるという特徴がある。なかなかの「ガチ派」である。
だが、デザインがどうにも男臭くて垢抜けない。これはPlenueよりももっとだ。また、サイズも重さも相当でかい。せっかくポタアンから脱却しようとしているのに、また巨大なものを持ち運ぶのもいまいちだ。あ、でも250gだからiPhone+ポタアンの半分だねw。
もうひとつ、FiiO。結果的に、ヨメさんが買ったイヤフォンはここのメーカーのものだ。
☆FiiO X7mkII / M9☆
X7mkIIは予算的には少し上になってしまうが、iBasso DX150同様アンプユニットを差し替えられるという特徴がある。
ハイクラスのアンプにしてもいいし、φ2.5mm／φ4.4mmもどちらにも換えられる。これは面白い。FiiOの中ではフラッグシップながら、他社のように平気で10万円を超えるなどということがないのもいい。ただ、でかい、重い。iBassoほどではないが、それでもちょっと厳しく感じられる。
一方M9は最新モデルで、実売では予算を相当下回る。
X7mkIIよりクラスは下ながらユーザーインターフェースが新しくなっているし、使われているICなども決して劣るものでもない。ただ、メモリーが少なかったり、処理能力が若干劣ったりするようだ。だが、サイズも程良いし、なかなか良さそうだ。
M9が候補として急浮上する中、ふと気づく。
そもそも、ヨメさんの買ったオンパイ（Onkyo Pioneer）をなぜ選択肢に入れないんだ？会社が厳しい状態に置かれて新製品が出ていないが、それでも現役製品であることは間違いない。
☆Onkyo Rubato DP-S1A☆
ヨメさんにプレゼントしたPioneer XDP-20の上位機種にあたる。当然、フルバランス構成だし、日本産の安心感もある。軽いし、値段もかなりこなれてきている。
…これがいいんじゃないのか？
だが、ヨメさんのXDP-20を触っていて、我慢ならないことがあった。画面が小さく、しかも荒いのだ。2.4インチで320×240pixel。音質には関係ないけど、せっせとアルバムアートワークを溜め込んで来た俺にとって、これはちょっと許しがたい。まして、画面の解像度が高いiPhoneをしばらくプレイヤーにしていたから、尚更荒さが際立って感じられる。
うーん、それを言い始めると、ここまでの候補も概ね800×480pixelで、お世辞にも高解像度とは言えない。
でもまあ、そこは音楽プレイヤーだからな、妥協すべきポイントかな、と思っていたところに、あるモデルが目に留まった。
「ん？」
それは、HiBy Musicという、聞いたことのないメーカーだった。
胡散臭ささえ感じるようなあからさまなCG製品画像だ。しかも、胡散臭さを感じるほどでかい画面...。
つづく。
nobilesの投稿(01:21:20-2019-02-14) -
カテゴリ: Music
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