NOBILES Days
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次女が1歳を迎えた。
直前にロタ・ウィルスにかかって一体どうなることやらと思っていたが、すっかり体調も回復し、俺の両親もやってきてささやかな誕生会を開いた。
長女が1歳の時にも発注したのと同じ店にあらかじめ一升餅を頼んでおいた。食いしん坊の次女らしく、しっかり背負った。
次女と一升餅
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/60sec, F1.8, ISO500)
考えてみれば、長女の1歳の誕生日の時に俺は入院していたのだった。あの時は本当に長女には悪いことをしたが、今こうやって平和に長女も一緒に次女をお祝いできることが嬉しく思えた。
次女に嫉妬することも多い長女だが、成長したのか、俺のフォローが効いたのか（次女をに「お誕生日おめでとう！」とみんなで言ったら、必ず「お姉さんもおめでとう」と長女にも言うとか）、少々怪しい場面もあったが、概ね上機嫌で一緒に一日過ごした。
次女も今月の終わりから保育園に行くことになる。そうしたら、また一気に成長するんだろうね。
さて、俺には天文に（も）ハマっていた時期があった。でも今は昨日今日が「スーパームーン」と呼ばれる日だったことを知らなかったくらい、あまりアンテナを張っていない。
一応写真撮ってみようという気になりかかったけど、写真にしたら大きさがでかいとか明るいとかって関係なくなっちゃうから意味ねーや、と思ってやめた。
1986年のハレー彗星接近の時に「次見れるのは76年も後」というプレミア感から、おねだりして天体望遠鏡まで買ってもらった。
自分の中では「見れた」というフラグが立っていて、周囲にもそう吹聴していた。しかし考えてみると、見た時の記憶自体はない。見れたとしてもその光景を覚えていないのでは意味がないし、きっと俺のことだから、見れなかったのに見栄で見れたことにしていた可能性が高い。そもそも、当時は天文に関する知識がなかったから、望遠鏡だけ持っていてもハレー彗星を簡単に捉えられるものではなかった。
俺が本当に天文にハマるのは、1987年9月23日。そう、沖縄で金冠日食が観測された日のことだ。
関東では部分日食だったが、俺は友人今ちんに誘われて、ターミナル駅のデパートにあったプラネタリウムの観測イベントに一緒に行った（何しろ今ちんは、ハレー彗星観測ツアーでオーストラリアにまで行ったヤツだ）。
そこでは、白黒フィルムを真っ白に露光し、現像したものをフィルターとした観測グラスが配られ、確か解説のビデオプログラムも館内で放映されたように記憶している。その解説通りに太陽が欠け、そしてまた元通りになっていったことに感動して、それから毎月のようにプラネタリウムに通うようになった。今の俺のことを知ってる人なら分かる通り、尋常でない執着心で、全ての星座と一等星の名前を暗記するほどハマった。星座にまつわる神話なんかもそれなりに調べて知っていた。
だがその後、セナの衝撃でF-1に本格的にハマると、ちょうどプラネタリウムのプログラムがよりライトな（軟派な）内容に変わったのも手伝って、天文への興味はフェードアウトしていった。
25年後のこの5月21日に、今度は日本でも多くの地域で金冠日食を観測できる。あの時の解説でも、「次に日本で金冠日食が観測されるのは25年後」みたいなことは言われたと思う。その時が来たのだと思うと少し感慨深い。
金冠日食は、皆既日食よりも月と地球の距離が少し遠いために、見かけ上の月の大きさが小さく、太陽を隠しきれないために起こる。記憶では、皆既日食よりも確率が低く、レアなのは確かだ。
あ、ちなみに多分昨日今日の「スーパームーン」と今度の日食が金冠なのはちゃんと繋がってるよね？今満月で地球に最接近したなら、2週間後の金冠日食の時（新月）には楕円状の公転軌道の反対側まで行くので、恐らく月と地球の距離は最も遠いレベルになるのだろう。ということは、見かけ上の月の大きさは小さくなり金冠になるってことだよね？
閑話休題。
でも、自分でもロマンチックな部分が失われたな、と思う。やっぱり、今度の金冠日食をわざわざ見ようという気にならないのだ。
最近、日食なんて単に地球と月と太陽が1直線上に並んで、月に太陽が隠れるだけじゃーんと思うようになっちまった。確かに、特定の地域に限定すればなかなか見れるものではない。しかし、新月の時にはかなり高い頻度で世界中のどこかで日食が起きているものだ。
日食（というより新月）では、重力の関係で海などに影響は出る。でも、俺達の生活に特に影響を及ぼすほどのものではない。昔迷信で信じられていたようなことはない。いや、だからこそ、そこにロマンを感じるのも分かる。だけど俺はきっと冷めちゃったんだな。日食の話題を聞く度に、自分が失ったものを思って、複雑な気持ちになる。
いや、そうじゃなくて、もっと身近な人間ドラマの方にロマンを感じるようになっただけだということにしておこう。
直前にロタ・ウィルスにかかって一体どうなることやらと思っていたが、すっかり体調も回復し、俺の両親もやってきてささやかな誕生会を開いた。
長女が1歳の時にも発注したのと同じ店にあらかじめ一升餅を頼んでおいた。食いしん坊の次女らしく、しっかり背負った。
次女と一升餅
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/60sec, F1.8, ISO500)
考えてみれば、長女の1歳の誕生日の時に俺は入院していたのだった。あの時は本当に長女には悪いことをしたが、今こうやって平和に長女も一緒に次女をお祝いできることが嬉しく思えた。
次女に嫉妬することも多い長女だが、成長したのか、俺のフォローが効いたのか（次女をに「お誕生日おめでとう！」とみんなで言ったら、必ず「お姉さんもおめでとう」と長女にも言うとか）、少々怪しい場面もあったが、概ね上機嫌で一緒に一日過ごした。
次女も今月の終わりから保育園に行くことになる。そうしたら、また一気に成長するんだろうね。
さて、俺には天文に（も）ハマっていた時期があった。でも今は昨日今日が「スーパームーン」と呼ばれる日だったことを知らなかったくらい、あまりアンテナを張っていない。
一応写真撮ってみようという気になりかかったけど、写真にしたら大きさがでかいとか明るいとかって関係なくなっちゃうから意味ねーや、と思ってやめた。
1986年のハレー彗星接近の時に「次見れるのは76年も後」というプレミア感から、おねだりして天体望遠鏡まで買ってもらった。
自分の中では「見れた」というフラグが立っていて、周囲にもそう吹聴していた。しかし考えてみると、見た時の記憶自体はない。見れたとしてもその光景を覚えていないのでは意味がないし、きっと俺のことだから、見れなかったのに見栄で見れたことにしていた可能性が高い。そもそも、当時は天文に関する知識がなかったから、望遠鏡だけ持っていてもハレー彗星を簡単に捉えられるものではなかった。
俺が本当に天文にハマるのは、1987年9月23日。そう、沖縄で金冠日食が観測された日のことだ。
関東では部分日食だったが、俺は友人今ちんに誘われて、ターミナル駅のデパートにあったプラネタリウムの観測イベントに一緒に行った（何しろ今ちんは、ハレー彗星観測ツアーでオーストラリアにまで行ったヤツだ）。
そこでは、白黒フィルムを真っ白に露光し、現像したものをフィルターとした観測グラスが配られ、確か解説のビデオプログラムも館内で放映されたように記憶している。その解説通りに太陽が欠け、そしてまた元通りになっていったことに感動して、それから毎月のようにプラネタリウムに通うようになった。今の俺のことを知ってる人なら分かる通り、尋常でない執着心で、全ての星座と一等星の名前を暗記するほどハマった。星座にまつわる神話なんかもそれなりに調べて知っていた。
だがその後、セナの衝撃でF-1に本格的にハマると、ちょうどプラネタリウムのプログラムがよりライトな（軟派な）内容に変わったのも手伝って、天文への興味はフェードアウトしていった。
25年後のこの5月21日に、今度は日本でも多くの地域で金冠日食を観測できる。あの時の解説でも、「次に日本で金冠日食が観測されるのは25年後」みたいなことは言われたと思う。その時が来たのだと思うと少し感慨深い。
金冠日食は、皆既日食よりも月と地球の距離が少し遠いために、見かけ上の月の大きさが小さく、太陽を隠しきれないために起こる。記憶では、皆既日食よりも確率が低く、レアなのは確かだ。
あ、ちなみに多分昨日今日の「スーパームーン」と今度の日食が金冠なのはちゃんと繋がってるよね？今満月で地球に最接近したなら、2週間後の金冠日食の時（新月）には楕円状の公転軌道の反対側まで行くので、恐らく月と地球の距離は最も遠いレベルになるのだろう。ということは、見かけ上の月の大きさは小さくなり金冠になるってことだよね？
閑話休題。
でも、自分でもロマンチックな部分が失われたな、と思う。やっぱり、今度の金冠日食をわざわざ見ようという気にならないのだ。
最近、日食なんて単に地球と月と太陽が1直線上に並んで、月に太陽が隠れるだけじゃーんと思うようになっちまった。確かに、特定の地域に限定すればなかなか見れるものではない。しかし、新月の時にはかなり高い頻度で世界中のどこかで日食が起きているものだ。
日食（というより新月）では、重力の関係で海などに影響は出る。でも、俺達の生活に特に影響を及ぼすほどのものではない。昔迷信で信じられていたようなことはない。いや、だからこそ、そこにロマンを感じるのも分かる。だけど俺はきっと冷めちゃったんだな。日食の話題を聞く度に、自分が失ったものを思って、複雑な気持ちになる。
いや、そうじゃなくて、もっと身近な人間ドラマの方にロマンを感じるようになっただけだということにしておこう。
nobilesの投稿(23:27:52-2012-05-06) -
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