NOBILES Days
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長いこと更新してないけど、blogやめたわけじゃないよ。今、超巨編を執筆中だ。
Orange sight
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/160sec, F11.0, ISO200)
2015年が終わる。2014年はひどい年だったけど、今年も大きな出来事があった。それでも、明るく楽しく過ごせたと思っている。
ま、そのことはいずれ綴っていくことにして、ここは物欲マニアとして、今年買った物欲モノの評価でもしてみようか。
●Panasonic DMC-GM5
(PentaxK-7, PentaxFA43mmLimitedF1.9, 2.5sec, F9.0, ISO100)
コンパクトカメラ並の小ささ、軽さなのに、いわゆるミラーレスカメラな上に、ファインダー搭載という魅力にやられて買ってしまったGM5。大型素子ならではの画質の良さを、このサイズで持ち運べるというのは何にも代え難い価値だ。例えば飲み会なんかはGM5で十分だ。スマートフォンなんかよりも断然ディティールの残った画像を記念に残すことができる。
ただ、しばらく使っていると、いろいろと粗が見えてきた。
一言で言えば、「やっぱり家電屋のカメラ」ということだ。生粋のカメラ屋であるPentax K-3と比べると、カメラのサイズや軽さを除くと多くの面で劣っていることが見えてきた。
まず画質面だ。センサーサイズが半分ほどで、画素数も7割ほどなのだから、ダイナミックレンジや解像度で差が出るのは当然のことだろう。
だがそれ以上にソフト面で差があるように思う。特にホワイトバランスが下手くそだと感じる。例えば、緑豊かな公園なんかではK-3より緑色が痩せて見える。逆に、白熱灯下では赤みが取りきれず、肌にこってりと赤色がのっかって不自然な画像になってしまう。プリセットで白熱灯に合わせても、そのままでは補正が間に合わず、かなりマニュアル補正しないと使い物にならない。しかも、オートだと結構結果が揺れる。手軽に撮影できるのがGM5の美点なのに、オートホワイトバランスに任せるのはちょっと不安が残るなあ、というのが正直なところだ。
操作性に関しても不満がある。芸人の小籔千豊が自身のカメラ番組で「さーすがPanasonicさん、操作性をよく考えてる！」なんて褒めていたが（その時はGH4の話だったけど）、俺に言わせりゃ「さーすが所詮家電メーカー、分かってない」だ。
特に再生機能が貧弱だ。一応、ダイヤルを回すことで拡大縮小することはできる。ただ、その倍率が荒い。全画面表示→2倍→4倍と大きくなってしまうので、なかなか思った範囲だけを画面いっぱいに写すのが難しい。タッチパネルになっているので、ピンチイン、ピンチアウトでそれは補うことはできるが、スマートフォンに比べると画面が狭く、タッチパネルの操作性は高くない。
また、Pentaxに限らず再生時に拡大したら、その拡大率と表示範囲のまま、前後の写真へ移動する機能がある。連写時に、ピントのチェックをするためには必須の機能と言っていいだろう。ところが、GM5の場合はそれができない。まあ、ガシガシ連写をするタイプのカメラではないから仕方ないとは思うが…。
もっとも不満なのは画像の削除機能だ。
この点についてはPentaxが非常に練られた操作性を実現している。リスト表示の状態で削除ボタンを押すと、ダイヤルを回して1枚ずつ全画面表示して確認しながら削除対象としてチェックしていき、まとめて削除することができる。また、その過程で、削除対象を範囲指定することもできる。削除対象の最初の画像で露出補正ボタン（+/-）を押し、最後の画像で再度露出補正ボタンを押すと、その間のすべての画像が削除対象としてチェックされる。これもまた、大量に連写した画像から、良い画像だけを残して一気に消す場合などに非常に強力な機能だ。
ところが、GM5で同じことをしようとすると、1cm角くらいの小さなサムネールで必要か不必要かを判断してポチポチと1枚ずつ選択していく必要がある。
ちょっと伝わりづらいかもしれないが、全体として操作性は柔軟性が低くて、いわゆるお役所的な縦割り感をおぼえるものだ、と言っておこう。
他にも、EVF（ファインダー）の表示がいくらなんでも小さすぎだろとか、本体のサイズが小さすぎてすぐにボタンを誤って押しちゃうだろ、とかツッコミどころは満載ではある。ただそれでもやっぱり、デメリットを補って余りあるほど、「このサイズで4/3センサーの画質を持ち運べて、レンズも交換できる」ことには価値がある。
ただ一つ強く思うのは「間違ってもこのカメラをメインカメラとして買ってはいけない」ってことだな。いや、日常スナップとかに使う分にはいいんだけど、運動会とか発表会なんかを、ガシガシ撮ろうとすると不満が出てくる、という意味だ。
●Dyson DC63 MotorHead Complete
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/5sec, F2.2, ISO100)
10年連れ添ったDC12は、吸引力などの面ではまだまだ現役で使えたと思う。ただ、取っ手が折れて、持ち運びが危ない状態になっていた。そもそも、4kgを超える重さは、ヨメさんが2階に持っていくのには少しヘビーだった。
これを機に、軽い機種にしようということで、結局当時最新だったDC63を選んだ。
はっきり言って、掃除機としての完成度は極めて高い。日本での事実上の初号機だったDC12の時点でも吸引力は圧倒的だったが、それに磨きがかかった気がする。はっきり言って、この掃除力を体感したら、他の掃除機は買えない、というくらい圧倒的な実力だと思う。長年、ほぼ全ての家庭で使われてきた掃除機という分野で、これだけ大きな実力差が未だに存在するというのは、驚きである。
しかも様々な工夫で使い勝手が上がっている。ヘッドが小さく薄くなっているし、何と言っても本体が軽い。また、ハンドル形状や車輪などを工夫することで、体感する重さをさらに減らしている。
正直、カメラのGM5と比べると不満はかなり少ない。
だが強いて言うなら、細いヘッドや布団ヘッドなどのオプション類の収納については全く考慮されていないので、置き場所に困る。また、使う場所までそれらを持っていくのも面倒だ。
また、スティッククリーナー的に使える、オプションの細いヘッドはとても使い勝手がいいのだが、大きな埃などを吸うと、入り口のブラシ部分に絡まった上、ブラシが倒れて吸気の通り道を塞いで、結果的に吸引力の低下を招くことだ。ブラシに絡まってしまった埃を取り除くのが結構面倒で、なかなか取れない。ブラシの素材だか形状だかを工夫してほしいし、埃を取り除くメンテナンス性を考慮してほしいところだ。
あと、これは買った直後のエントリーですでに報告しているが、ヘッドを固定する爪部分が折れるなど、ところどころ華奢な部品があって強度が不安なところだ。
でもこれらを除くと、実に快適な製品だ。デザインも美しく、満足いくものだ。値段は確かに高い。ただ、それに見合った価値があることは保証できる掃除機だと言っておきたい。
●メガネ
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/5sec, F8.0, ISO100)
物欲と言っても、前のメガネを壊してしまって古いメガネを使う羽目になって、必要に駆られて買うことになった。でも、タイミング良くこの眼鏡店を同僚から紹介されたことで、思い切って行ってみたという経緯だ。
佐倉市の「メガネのとよふく」で作ったメガネ×2。2本合わせると今年の物欲の中でも最高額となる！
なぜ2本かというと、片方が普段使いで、片方がPC用という位置付けだ。2つを作るのに、レンズの調整だけで2時間以上、フレームの調整に2時間近くかかっている。それくらい、実に丁寧に作られるメガネということになる。
半年使って言えることは、もう元のメガネには戻れない、ということだ。
購入時のレビュー3回目でも述べたように、このメガネの何が違うかというと、距離感だ。
例えば、3m先のテレビを見やると、スッと意識なくピントが合う。つまり、「だいたいこのくらいの距離だな」という感覚と、目のピントを合わせる感覚がリニアに対応しているということだ。
なので、かけているのがとても楽だ。裸眼のようだと言ってもいい。試しに古いメガネに戻してみると、辛いほどだ。視界全体が平坦で、距離感がないように感じるのだ。
仕事中にかけるPC用メガネもまた楽だ。なぜなら、数10cm程度の距離にしかピントが合わないので、PC画面に集中できる。そもそも、一番目が楽な位置に画面にピントが来るので、普通のメガネと比べてPC仕事時の疲れ方が全く違う。俺なんか、仕事時の椅子の座り方から変わった。背筋を伸ばした方が断然目が楽なので、その結果肩こりとか腰の違和感も減った。
はっきり言って、近視で眼鏡をかけている人のみならず、裸眼の視力が十分で眼鏡をかけてない人を含め、PCで仕事をする人には全員「PC用のメガネ」を作ることをお勧めしたい。これによって日本の生産性が1〜2％程度は上がるんじゃないかとさえ思っている。
ん？このメガネに対してツッコミたいこと？そりゃもう、高いこと (^_^;。これに尽きるな。
でも、20〜30分程度の検査で作るようなメガネを使っちゃいかん。
●Balmuda AirEngine EJT-1100
(Panasonic DMC-GM5, Lumix G Vario 12-32/F3.5-5.6(18.0mm), 1/60sec, F4.2, ISO800)
掃除機同様、10年連れ添ったダイキンがほぼ開店休業状態だった我が家の空気清浄機。もうね、埃だらけになって、回した方が空気汚くするんじゃないかというくらいだった。
そこで、乾燥が本格化する前に、偶然中古屋で見つけたBarmudaを購入した。
フットプリントが小さく、縦長いスタイルが斬新だ。これだと、部屋の真ん中近くに置いてもさほど邪魔にならない。古いダイキンは部屋の隅に追いやられていて、どう見ても効果が低くなっていたと思われるので、それだけでも大きな進化だ。
っていうか…今年、この形状をまるまんまダイキンがコピーしたのにはドン引きした。下から吸って上から綺麗な空気吐きますよっていう絵までそっくりで「そりゃぁないだろ」と思ったものだ。
カメラや掃除機と違って、能動的に使用するものではないのでなかなか評価が難しいジャンルではあるのだが、これを買ってからというもの、「いつまでもリビングに食い物の匂いが残っているな」とか、「なんだか埃っぽくて気分が悪い」というのを感じないので、確実に機能していると言えそうだ。
構造がとてもシンプルなので、メンテナンスも結構楽だ。後ろのドアをガバッと開けて、筒状のフィルターを引っ張り出して掃除機で吸えばいい。上のファンも簡単にアクセスできる。
問題は…このフィルターが高い！これに尽きる。何しろ、8000円近くするのだ。これを、1年に1回交換しないといけない。
でもまあ、導入以来のリビングの過ごしやすさを考えると、まあ買ってよかったかなとは思っている。
●Epson EP-10VA
(Panasonic DMC-GM5, Lumix G Vario 12-32/F3.5-5.6(14.0mm), 1/60sec, F3.6, ISO500)
年末の年賀状作成タイミングで代替えしたプリンター＆スキャナー。
ずっとA3を印刷できるプリンターが欲しいなと思っていたのだが、このEP-10VAで新しい6色インクを採用して原色の再現性が大きく向上したと聞いて、これだ、と購入を決めた。
期待のA3印刷は大迫力だ。何しろ縦40cmのA3用紙いっぱいにデジカメの画像を印刷できる。これは楽しい。「赤」という新色インクの甲斐もあって、赤の鮮烈度が高く、画質も主張するだけのことはあると感じた。
先代のEP-901Aから7年経って、画質以外のいろいろな面での進化も感じる。動作音は静かだし、印刷済み用紙が出てくるトレイも自動で出現する。まるでガンダムのカタパルトデッキのようだ。また、どうやら紙を取り込むときにカメラで監視しているようで、用紙として「はがき宛名面」を指定しているのに、郵便番号の枠がないと「枠ないけどいいの？」とわざわざ確認してくる。これは年賀状印刷でもミスを大きく減らせる仕組みだ。
心配は、廃インクだ。先代は3年使ったところで「廃インク吸収パッドが一杯になりました」なるエラーが出てスキャナー含めて使えなくなった。年賀状印刷作業真っ只中の時にだ。開けてみれば、内部の空きスペースというスペースが、そのパッドで埋め尽くされていた上に、それがインクでひたひたになっていた。インク詰まりを解消するために、クリーニングと称してインクを消費するようで、その時のインクがパッドに吸収されるらしい。なんて無駄なんだ。
この時は、ハックソフトでカウンターをリセットした上、パッドを水洗いしてまた使うことにしたが、本来はサービスセンターに持ち込んで2万近い金を払って交換してもらわなければならないらしい。
この機種でも同じくらい廃インクを垂れ流す構造のままだったら嫌だな。他の会社でもそんなインクの無駄遣いをするようになってるのだろうか。
そんな感じで、今年も物欲を発散してしまった。きっと来年も同じように買っちゃうんだろうなぁ。
この2015年もあともう少し。こんなところをご覧になっている酔狂な諸兄も、良い年を迎えられることを祈っている。また来年！
Orange sight
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/160sec, F11.0, ISO200)
2015年が終わる。2014年はひどい年だったけど、今年も大きな出来事があった。それでも、明るく楽しく過ごせたと思っている。
ま、そのことはいずれ綴っていくことにして、ここは物欲マニアとして、今年買った物欲モノの評価でもしてみようか。
●Panasonic DMC-GM5
(PentaxK-7, PentaxFA43mmLimitedF1.9, 2.5sec, F9.0, ISO100)
コンパクトカメラ並の小ささ、軽さなのに、いわゆるミラーレスカメラな上に、ファインダー搭載という魅力にやられて買ってしまったGM5。大型素子ならではの画質の良さを、このサイズで持ち運べるというのは何にも代え難い価値だ。例えば飲み会なんかはGM5で十分だ。スマートフォンなんかよりも断然ディティールの残った画像を記念に残すことができる。
ただ、しばらく使っていると、いろいろと粗が見えてきた。
一言で言えば、「やっぱり家電屋のカメラ」ということだ。生粋のカメラ屋であるPentax K-3と比べると、カメラのサイズや軽さを除くと多くの面で劣っていることが見えてきた。
まず画質面だ。センサーサイズが半分ほどで、画素数も7割ほどなのだから、ダイナミックレンジや解像度で差が出るのは当然のことだろう。
だがそれ以上にソフト面で差があるように思う。特にホワイトバランスが下手くそだと感じる。例えば、緑豊かな公園なんかではK-3より緑色が痩せて見える。逆に、白熱灯下では赤みが取りきれず、肌にこってりと赤色がのっかって不自然な画像になってしまう。プリセットで白熱灯に合わせても、そのままでは補正が間に合わず、かなりマニュアル補正しないと使い物にならない。しかも、オートだと結構結果が揺れる。手軽に撮影できるのがGM5の美点なのに、オートホワイトバランスに任せるのはちょっと不安が残るなあ、というのが正直なところだ。
操作性に関しても不満がある。芸人の小籔千豊が自身のカメラ番組で「さーすがPanasonicさん、操作性をよく考えてる！」なんて褒めていたが（その時はGH4の話だったけど）、俺に言わせりゃ「さーすが所詮家電メーカー、分かってない」だ。
特に再生機能が貧弱だ。一応、ダイヤルを回すことで拡大縮小することはできる。ただ、その倍率が荒い。全画面表示→2倍→4倍と大きくなってしまうので、なかなか思った範囲だけを画面いっぱいに写すのが難しい。タッチパネルになっているので、ピンチイン、ピンチアウトでそれは補うことはできるが、スマートフォンに比べると画面が狭く、タッチパネルの操作性は高くない。
また、Pentaxに限らず再生時に拡大したら、その拡大率と表示範囲のまま、前後の写真へ移動する機能がある。連写時に、ピントのチェックをするためには必須の機能と言っていいだろう。ところが、GM5の場合はそれができない。まあ、ガシガシ連写をするタイプのカメラではないから仕方ないとは思うが…。
もっとも不満なのは画像の削除機能だ。
この点についてはPentaxが非常に練られた操作性を実現している。リスト表示の状態で削除ボタンを押すと、ダイヤルを回して1枚ずつ全画面表示して確認しながら削除対象としてチェックしていき、まとめて削除することができる。また、その過程で、削除対象を範囲指定することもできる。削除対象の最初の画像で露出補正ボタン（+/-）を押し、最後の画像で再度露出補正ボタンを押すと、その間のすべての画像が削除対象としてチェックされる。これもまた、大量に連写した画像から、良い画像だけを残して一気に消す場合などに非常に強力な機能だ。
ところが、GM5で同じことをしようとすると、1cm角くらいの小さなサムネールで必要か不必要かを判断してポチポチと1枚ずつ選択していく必要がある。
ちょっと伝わりづらいかもしれないが、全体として操作性は柔軟性が低くて、いわゆるお役所的な縦割り感をおぼえるものだ、と言っておこう。
他にも、EVF（ファインダー）の表示がいくらなんでも小さすぎだろとか、本体のサイズが小さすぎてすぐにボタンを誤って押しちゃうだろ、とかツッコミどころは満載ではある。ただそれでもやっぱり、デメリットを補って余りあるほど、「このサイズで4/3センサーの画質を持ち運べて、レンズも交換できる」ことには価値がある。
ただ一つ強く思うのは「間違ってもこのカメラをメインカメラとして買ってはいけない」ってことだな。いや、日常スナップとかに使う分にはいいんだけど、運動会とか発表会なんかを、ガシガシ撮ろうとすると不満が出てくる、という意味だ。
●Dyson DC63 MotorHead Complete
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/5sec, F2.2, ISO100)
10年連れ添ったDC12は、吸引力などの面ではまだまだ現役で使えたと思う。ただ、取っ手が折れて、持ち運びが危ない状態になっていた。そもそも、4kgを超える重さは、ヨメさんが2階に持っていくのには少しヘビーだった。
これを機に、軽い機種にしようということで、結局当時最新だったDC63を選んだ。
はっきり言って、掃除機としての完成度は極めて高い。日本での事実上の初号機だったDC12の時点でも吸引力は圧倒的だったが、それに磨きがかかった気がする。はっきり言って、この掃除力を体感したら、他の掃除機は買えない、というくらい圧倒的な実力だと思う。長年、ほぼ全ての家庭で使われてきた掃除機という分野で、これだけ大きな実力差が未だに存在するというのは、驚きである。
しかも様々な工夫で使い勝手が上がっている。ヘッドが小さく薄くなっているし、何と言っても本体が軽い。また、ハンドル形状や車輪などを工夫することで、体感する重さをさらに減らしている。
正直、カメラのGM5と比べると不満はかなり少ない。
だが強いて言うなら、細いヘッドや布団ヘッドなどのオプション類の収納については全く考慮されていないので、置き場所に困る。また、使う場所までそれらを持っていくのも面倒だ。
また、スティッククリーナー的に使える、オプションの細いヘッドはとても使い勝手がいいのだが、大きな埃などを吸うと、入り口のブラシ部分に絡まった上、ブラシが倒れて吸気の通り道を塞いで、結果的に吸引力の低下を招くことだ。ブラシに絡まってしまった埃を取り除くのが結構面倒で、なかなか取れない。ブラシの素材だか形状だかを工夫してほしいし、埃を取り除くメンテナンス性を考慮してほしいところだ。
あと、これは買った直後のエントリーですでに報告しているが、ヘッドを固定する爪部分が折れるなど、ところどころ華奢な部品があって強度が不安なところだ。
でもこれらを除くと、実に快適な製品だ。デザインも美しく、満足いくものだ。値段は確かに高い。ただ、それに見合った価値があることは保証できる掃除機だと言っておきたい。
●メガネ
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/5sec, F8.0, ISO100)
物欲と言っても、前のメガネを壊してしまって古いメガネを使う羽目になって、必要に駆られて買うことになった。でも、タイミング良くこの眼鏡店を同僚から紹介されたことで、思い切って行ってみたという経緯だ。
佐倉市の「メガネのとよふく」で作ったメガネ×2。2本合わせると今年の物欲の中でも最高額となる！
なぜ2本かというと、片方が普段使いで、片方がPC用という位置付けだ。2つを作るのに、レンズの調整だけで2時間以上、フレームの調整に2時間近くかかっている。それくらい、実に丁寧に作られるメガネということになる。
半年使って言えることは、もう元のメガネには戻れない、ということだ。
購入時のレビュー3回目でも述べたように、このメガネの何が違うかというと、距離感だ。
例えば、3m先のテレビを見やると、スッと意識なくピントが合う。つまり、「だいたいこのくらいの距離だな」という感覚と、目のピントを合わせる感覚がリニアに対応しているということだ。
なので、かけているのがとても楽だ。裸眼のようだと言ってもいい。試しに古いメガネに戻してみると、辛いほどだ。視界全体が平坦で、距離感がないように感じるのだ。
仕事中にかけるPC用メガネもまた楽だ。なぜなら、数10cm程度の距離にしかピントが合わないので、PC画面に集中できる。そもそも、一番目が楽な位置に画面にピントが来るので、普通のメガネと比べてPC仕事時の疲れ方が全く違う。俺なんか、仕事時の椅子の座り方から変わった。背筋を伸ばした方が断然目が楽なので、その結果肩こりとか腰の違和感も減った。
はっきり言って、近視で眼鏡をかけている人のみならず、裸眼の視力が十分で眼鏡をかけてない人を含め、PCで仕事をする人には全員「PC用のメガネ」を作ることをお勧めしたい。これによって日本の生産性が1〜2％程度は上がるんじゃないかとさえ思っている。
ん？このメガネに対してツッコミたいこと？そりゃもう、高いこと (^_^;。これに尽きるな。
でも、20〜30分程度の検査で作るようなメガネを使っちゃいかん。
●Balmuda AirEngine EJT-1100
(Panasonic DMC-GM5, Lumix G Vario 12-32/F3.5-5.6(18.0mm), 1/60sec, F4.2, ISO800)
掃除機同様、10年連れ添ったダイキンがほぼ開店休業状態だった我が家の空気清浄機。もうね、埃だらけになって、回した方が空気汚くするんじゃないかというくらいだった。
そこで、乾燥が本格化する前に、偶然中古屋で見つけたBarmudaを購入した。
フットプリントが小さく、縦長いスタイルが斬新だ。これだと、部屋の真ん中近くに置いてもさほど邪魔にならない。古いダイキンは部屋の隅に追いやられていて、どう見ても効果が低くなっていたと思われるので、それだけでも大きな進化だ。
っていうか…今年、この形状をまるまんまダイキンがコピーしたのにはドン引きした。下から吸って上から綺麗な空気吐きますよっていう絵までそっくりで「そりゃぁないだろ」と思ったものだ。
カメラや掃除機と違って、能動的に使用するものではないのでなかなか評価が難しいジャンルではあるのだが、これを買ってからというもの、「いつまでもリビングに食い物の匂いが残っているな」とか、「なんだか埃っぽくて気分が悪い」というのを感じないので、確実に機能していると言えそうだ。
構造がとてもシンプルなので、メンテナンスも結構楽だ。後ろのドアをガバッと開けて、筒状のフィルターを引っ張り出して掃除機で吸えばいい。上のファンも簡単にアクセスできる。
問題は…このフィルターが高い！これに尽きる。何しろ、8000円近くするのだ。これを、1年に1回交換しないといけない。
でもまあ、導入以来のリビングの過ごしやすさを考えると、まあ買ってよかったかなとは思っている。
●Epson EP-10VA
(Panasonic DMC-GM5, Lumix G Vario 12-32/F3.5-5.6(14.0mm), 1/60sec, F3.6, ISO500)
年末の年賀状作成タイミングで代替えしたプリンター＆スキャナー。
ずっとA3を印刷できるプリンターが欲しいなと思っていたのだが、このEP-10VAで新しい6色インクを採用して原色の再現性が大きく向上したと聞いて、これだ、と購入を決めた。
期待のA3印刷は大迫力だ。何しろ縦40cmのA3用紙いっぱいにデジカメの画像を印刷できる。これは楽しい。「赤」という新色インクの甲斐もあって、赤の鮮烈度が高く、画質も主張するだけのことはあると感じた。
先代のEP-901Aから7年経って、画質以外のいろいろな面での進化も感じる。動作音は静かだし、印刷済み用紙が出てくるトレイも自動で出現する。まるでガンダムのカタパルトデッキのようだ。また、どうやら紙を取り込むときにカメラで監視しているようで、用紙として「はがき宛名面」を指定しているのに、郵便番号の枠がないと「枠ないけどいいの？」とわざわざ確認してくる。これは年賀状印刷でもミスを大きく減らせる仕組みだ。
心配は、廃インクだ。先代は3年使ったところで「廃インク吸収パッドが一杯になりました」なるエラーが出てスキャナー含めて使えなくなった。年賀状印刷作業真っ只中の時にだ。開けてみれば、内部の空きスペースというスペースが、そのパッドで埋め尽くされていた上に、それがインクでひたひたになっていた。インク詰まりを解消するために、クリーニングと称してインクを消費するようで、その時のインクがパッドに吸収されるらしい。なんて無駄なんだ。
この時は、ハックソフトでカウンターをリセットした上、パッドを水洗いしてまた使うことにしたが、本来はサービスセンターに持ち込んで2万近い金を払って交換してもらわなければならないらしい。
この機種でも同じくらい廃インクを垂れ流す構造のままだったら嫌だな。他の会社でもそんなインクの無駄遣いをするようになってるのだろうか。
そんな感じで、今年も物欲を発散してしまった。きっと来年も同じように買っちゃうんだろうなぁ。
この2015年もあともう少し。こんなところをご覧になっている酔狂な諸兄も、良い年を迎えられることを祈っている。また来年！
nobilesの投稿(22:24:15-2015-12-31) -
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