NOBILES Days
Jump to navigationToward The Shining Future 3
今日は次の会社の入社説明の面談へ行ってきた。
具体的な話を聞くと、いよいよだなという思いと、しっかりやらなければという重さが入り交じった複雑な気持ちになった。だが、極めてポジティブだ。
奇しくも今日、嫁さんも復帰のための面接を会社に受けに行った。忙しくなるようで、不安になったようだ。意外に心配性なのである。
そう、実は嫁さんも俺の転職と同じ日に育休から復帰する。同日、娘は保育園へと入園する。家族3人とも、新しいスタートを切るのだ。忌々しい2009年から一転、絶対いい年度にしていこう。
Gundam Stood Up
(PentaxK10D, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/800sec, F8.0, ISO100)
転職顛末記第三弾。
3. Go From One Fair To Another [転職フェアはしご]
2009年8月半ばで締め切られた早期優遇退職に、俺のボスが応募したことで、たった半年前には5人いたグループの中で、俺は一人会社に取り残されることになった。
これはキツかった。さすがに危機感を感じた。
心のどこかではボスは俺を見捨てない、最後には残ってくれると思っていたんだと思う。しかし実際は逆で、ボスは辞めるつもりで、俺を一人にしないために転職活動を焚きつけた面があったようだ。だからボスにとっては俺が早期優遇に募集しなかったことの方が計算違いだった。
昨年末の日記に書いた「先の見えない不安」の中行ったライブは、まさにちょうどこの頃のことだ。一旦メジャーデビューした森広隆が、数年を経て、極めて前向きにインディーズとして復活した姿に勇気づけられたものだ。
早期優遇の募集の終了とともに夏休みになった。この時、俺もボスも夏休みを延ばす形で、年一度取得できる5連休を入れた。
トビラの写真はこの時に行ったガンダムだ。
実はこの翌々日に、もう一度転職フェアに行った。しかも2地点をハシゴだ。
午前中は、飛行機も作っている某巨大財閥のM重工と転職サイトが共同で開いた転職フェアだ。巨大ゆえに、拠点も職種も多岐に亘るので、一社だけで転職フェアなんかを行ってしまうようだ。しかも、品川にある自社ビルで行うという。いやはやスケールがでかい。
さらにこのフェアに行くには、経歴書を送り審査を通る必要があった。もともと軽い気持ちで経歴書を送ったのだが、幸いにも審査に通ったので行ってみることにしたのだ。
前回書いた転職フェアでは、まあ平日なのもあってか、だいたいスーツ着用が半分、いわゆるカジュアル系？が3割くらい、俺のような完全私服が2割くらいという感じだった。この日は土曜だったし、えらく暑い日だったのでジーンズにシャツで行った。
ところが、会場に着いてみると嫌な予感がしてくる。受付に集ってきた参加者がみなビシッとスーツを着ているのだ。中には、地方から出てきたのか、スーツケースをガラガラと引いて気合い入りまくりな人までいる。
受付で名札をもらい、エレベーターで高層階に昇り、ちょうど教室くらいの広さの部屋でまずは会社説明を行われた。席について周りを見渡す。
...全員スーツ着てる...。
帰りたくなった。今すぐ。
だが、笑ってしまうくらい緊張している参加者を見たりしていたら、少しは落ち着いてきて「開き直ったる。せっかく来たんだし」と思い直した。
が、次の衝撃がすぐに襲ってくる。
求人している事業所、職種の一覧を見ていて気づいた。この頃には既に俺は引っ越しを決めていた。が...俺の業種で、その新居から現実的に通勤できそうな事業所がなかった！！
いや、そのくらい行く前に調べておけ、という感じなのだが、そのくらい軽い気持ちで来てしまったということだ。
全体での説明が終わると、次はもっと広いホールのようなところに、様々な業種ごとでブースが並べられ、現場の担当者と面談できる時間となった。
もう帰ろうかとも思ったが、発電所関係は一応業種的には合致すると思えたし、無理とは思うが、2時間半程度の時間をかければ通勤できなくはない。話だけでも聞いてみることにした。順番を待つ間も、場違いな服装で恥ずかしさ満点だったが。
その担当者...といっても多分40代後半くらいの管理職のようだが、細身で白髪まじりの男性は、じっくり理論的に話をする人だった。
事前に、転職サイトの人から「まず、自己紹介をして、現職の内容を説明してください」と説明を受けていたので、まあ面接の練習みたいなもんだ、と思って一通りやってみた。
「あなたの現職の説明、大変分かりやすくて興味深く拝聴しました。長く設計をやられていて...TOEICもなかなかいい点ですね」お？まさかの好印象か？
「しかし...」ありゃ？
「あなたの仕事は非常に尖ったところを狭く深くやられている印象ですね。残念ながら、我々はある時は自分で回路を書いて、ある時はプログラムもして、と一人で広く浅く何でもできる人材でなければ難しいんですよ。」...ああ...そうですか。
いや、そう言われるまでもなく、そんな気はしていた。でも、せっかく来たからとここまで話も聞いた。だがもう、その糸もいい加減切れてしまったようだ。
隣のブースでは、ビシッとスーツで決めた参加者が、M重工の社員とかなり突っ込んだ技術的な内容で大声で議論を始めていた。...ここ、俺のいる場所じゃないな。
まだまだ面談タイムは1時間以上もあったが、俺はさっさと退場することにした。
最後に転職サイトのスタッフと面談をしてから帰るという流れになっていたのだが、あまりの早い退場にスタッフも驚いたようだ。服装のことは全然気にすることはないです、とは言っていたが、まあ服装に代表される、このフェアに対する姿勢自体が場違いだったということだろう。
近くのビルに入っている店で丼をかっこんで、俺は次の転職フェアに向かった。
もう一つの転職フェアは、前回のフェアと同様に、転職サイトが主催し、求人を行っている企業が集まってブースを出しているという形態だった。場所は東京ドームホールだ。
M重工のフェアの場違いぶりに落ち込んだ上に、真夏の暑い日差しに照らされ意気も消沈気味だったが、ここには、前回も出展していた某巨大鉄道会社が再度出展していた。これを目的になんとか意欲をつないで水道橋に降り立った。
相変わらずエンジニア向けのブース数は多くない。だが、もう俺の狙いは件の鉄道会社だけだったので、そのブースに直行した。
どうやら説明員は前回と同じ顔ぶれのようだ。説明の内容ももう少し詳しくなっていて、説明のビデオなんかも流していた。質問などもした上で、チャレンジしてみる価値があるんじゃないかと思うようになった。
だが、その募集はまだ先だった。少しだけ気持ちは楽になったが、それ以上に、現職での不安の方がはるかに大きかった。
つづく。
具体的な話を聞くと、いよいよだなという思いと、しっかりやらなければという重さが入り交じった複雑な気持ちになった。だが、極めてポジティブだ。
奇しくも今日、嫁さんも復帰のための面接を会社に受けに行った。忙しくなるようで、不安になったようだ。意外に心配性なのである。
そう、実は嫁さんも俺の転職と同じ日に育休から復帰する。同日、娘は保育園へと入園する。家族3人とも、新しいスタートを切るのだ。忌々しい2009年から一転、絶対いい年度にしていこう。
Gundam Stood Up
(PentaxK10D, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/800sec, F8.0, ISO100)
転職顛末記第三弾。
3. Go From One Fair To Another [転職フェアはしご]
2009年8月半ばで締め切られた早期優遇退職に、俺のボスが応募したことで、たった半年前には5人いたグループの中で、俺は一人会社に取り残されることになった。
これはキツかった。さすがに危機感を感じた。
心のどこかではボスは俺を見捨てない、最後には残ってくれると思っていたんだと思う。しかし実際は逆で、ボスは辞めるつもりで、俺を一人にしないために転職活動を焚きつけた面があったようだ。だからボスにとっては俺が早期優遇に募集しなかったことの方が計算違いだった。
昨年末の日記に書いた「先の見えない不安」の中行ったライブは、まさにちょうどこの頃のことだ。一旦メジャーデビューした森広隆が、数年を経て、極めて前向きにインディーズとして復活した姿に勇気づけられたものだ。
早期優遇の募集の終了とともに夏休みになった。この時、俺もボスも夏休みを延ばす形で、年一度取得できる5連休を入れた。
トビラの写真はこの時に行ったガンダムだ。
実はこの翌々日に、もう一度転職フェアに行った。しかも2地点をハシゴだ。
午前中は、飛行機も作っている某巨大財閥のM重工と転職サイトが共同で開いた転職フェアだ。巨大ゆえに、拠点も職種も多岐に亘るので、一社だけで転職フェアなんかを行ってしまうようだ。しかも、品川にある自社ビルで行うという。いやはやスケールがでかい。
さらにこのフェアに行くには、経歴書を送り審査を通る必要があった。もともと軽い気持ちで経歴書を送ったのだが、幸いにも審査に通ったので行ってみることにしたのだ。
前回書いた転職フェアでは、まあ平日なのもあってか、だいたいスーツ着用が半分、いわゆるカジュアル系？が3割くらい、俺のような完全私服が2割くらいという感じだった。この日は土曜だったし、えらく暑い日だったのでジーンズにシャツで行った。
ところが、会場に着いてみると嫌な予感がしてくる。受付に集ってきた参加者がみなビシッとスーツを着ているのだ。中には、地方から出てきたのか、スーツケースをガラガラと引いて気合い入りまくりな人までいる。
受付で名札をもらい、エレベーターで高層階に昇り、ちょうど教室くらいの広さの部屋でまずは会社説明を行われた。席について周りを見渡す。
...全員スーツ着てる...。
帰りたくなった。今すぐ。
だが、笑ってしまうくらい緊張している参加者を見たりしていたら、少しは落ち着いてきて「開き直ったる。せっかく来たんだし」と思い直した。
が、次の衝撃がすぐに襲ってくる。
求人している事業所、職種の一覧を見ていて気づいた。この頃には既に俺は引っ越しを決めていた。が...俺の業種で、その新居から現実的に通勤できそうな事業所がなかった！！
いや、そのくらい行く前に調べておけ、という感じなのだが、そのくらい軽い気持ちで来てしまったということだ。
全体での説明が終わると、次はもっと広いホールのようなところに、様々な業種ごとでブースが並べられ、現場の担当者と面談できる時間となった。
もう帰ろうかとも思ったが、発電所関係は一応業種的には合致すると思えたし、無理とは思うが、2時間半程度の時間をかければ通勤できなくはない。話だけでも聞いてみることにした。順番を待つ間も、場違いな服装で恥ずかしさ満点だったが。
その担当者...といっても多分40代後半くらいの管理職のようだが、細身で白髪まじりの男性は、じっくり理論的に話をする人だった。
事前に、転職サイトの人から「まず、自己紹介をして、現職の内容を説明してください」と説明を受けていたので、まあ面接の練習みたいなもんだ、と思って一通りやってみた。
「あなたの現職の説明、大変分かりやすくて興味深く拝聴しました。長く設計をやられていて...TOEICもなかなかいい点ですね」お？まさかの好印象か？
「しかし...」ありゃ？
「あなたの仕事は非常に尖ったところを狭く深くやられている印象ですね。残念ながら、我々はある時は自分で回路を書いて、ある時はプログラムもして、と一人で広く浅く何でもできる人材でなければ難しいんですよ。」...ああ...そうですか。
いや、そう言われるまでもなく、そんな気はしていた。でも、せっかく来たからとここまで話も聞いた。だがもう、その糸もいい加減切れてしまったようだ。
隣のブースでは、ビシッとスーツで決めた参加者が、M重工の社員とかなり突っ込んだ技術的な内容で大声で議論を始めていた。...ここ、俺のいる場所じゃないな。
まだまだ面談タイムは1時間以上もあったが、俺はさっさと退場することにした。
最後に転職サイトのスタッフと面談をしてから帰るという流れになっていたのだが、あまりの早い退場にスタッフも驚いたようだ。服装のことは全然気にすることはないです、とは言っていたが、まあ服装に代表される、このフェアに対する姿勢自体が場違いだったということだろう。
近くのビルに入っている店で丼をかっこんで、俺は次の転職フェアに向かった。
もう一つの転職フェアは、前回のフェアと同様に、転職サイトが主催し、求人を行っている企業が集まってブースを出しているという形態だった。場所は東京ドームホールだ。
M重工のフェアの場違いぶりに落ち込んだ上に、真夏の暑い日差しに照らされ意気も消沈気味だったが、ここには、前回も出展していた某巨大鉄道会社が再度出展していた。これを目的になんとか意欲をつないで水道橋に降り立った。
相変わらずエンジニア向けのブース数は多くない。だが、もう俺の狙いは件の鉄道会社だけだったので、そのブースに直行した。
どうやら説明員は前回と同じ顔ぶれのようだ。説明の内容ももう少し詳しくなっていて、説明のビデオなんかも流していた。質問などもした上で、チャレンジしてみる価値があるんじゃないかと思うようになった。
だが、その募集はまだ先だった。少しだけ気持ちは楽になったが、それ以上に、現職での不安の方がはるかに大きかった。
つづく。
nobilesの投稿(23:41:00-2010-02-23) -
カテゴリ: Change Job
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