NOBILES Days
Jump to navigationThe trend of digital camera 2013 (4)
アホの元上司の話。
先日ヤツは、俺の関わってないプロジェクトのメンバーがヤツについて来ないからって半ギレし、
「お客様との約束である納期は重大なものです。この局面を打開するような積極的な働きをしてくれる人が出てきてくれることを期待します」
なんていう（カッコつけてるけど、完全に他力本願な）メールを全員に送りつけてきた。
それから舌の根も乾かないうちに、この週明けすぐに「お客様との約束である納期」のプロジェクトに関して、俺や他のスタッフが先週の木曜までに済ませていたチェックを、ヤツだけは先週中に終らせなかったばかりか「週明けの午後にやります」と言い出しやがった。
あのな、お前がチェック終った後にもいろいろ工程があるのは分かってんだろ。お前の言う「重大なもの」の重大性ってその程度か。自分の仕事のマネージメントもできないヤツが、一体どうプロジェクトをマネージメント出来るってんだ。
ほんと、酷すぎだわ。
Dancing Sister
(PentaxK-3, PentaxDA★60-250mmF4(68.0mm), 1/200sec, F5.0, ISO200)
連載中の「デジカメトーク2013」第4回。
そういやα7とかE-M1の時に言い忘れてたけど、ここのところの新トレンドは回折による解像度低下を、演算によって防止する機能だ。回折による解像度低下はディジタルの撮像素子で顕著になった問題だが、それをキャンセルすることで、絞り込んで被写界深度を深くしても先鋭な画像を得られるようにしようというのは新たな試みだ。面白いことに、ディジタル一眼レフでなく、いわゆるミラーレス型から先に採用されている。
さ、今回はFujifilmだ。
●Fujifilm X-A1 / X-E2
X-Pro1というフラグシップを携えて参入し、ミラーレス市場に「性能追求型」という新たな旋風を巻き起こしたFujifilmは、精力的に新モデルを投入している。
ローパスフィルターが無くてもモアレが発生しにくく、鮮鋭な画像を得られるX-Transという独自の撮像素子をキーディバイスとして、
・独創的なハイブリッドファインダーを持つX-Pro1
・ファインダーを有機ELに換装したX-E1
・ファインダーを省き他社並みに小型化したX-M1
というように、購入ターゲットを着実に拡げる形でモデル展開されてきた。新参組ゆえに、一部使いづらい面もありながら、画質の良さや、フィルムカメラの操作性を志向した操作性で高い評価を得てきた。
しかしながら、さらに大衆化を図って投入したE-A1は、個人的にはいただけない。
なぜなら先述のE-M1から、Xシリーズの象徴であり全てのモデルで採用されてきたX-Transを省き、普通のベイヤー配列のCMOSに置き換えることで低価格化を図ったものであるからだ。
FujiFilm X-A1
好評というXシリーズだが、コンパクト市場の急速な冷え込みにより、カメラ事業全体では赤字だという。
だから、ミラーレス機を少しでも裾野を広く売りたいという事情はよく分かる。しかしそれでも、X-Transという「象徴」を省くのは「魂売った」ことにはならんのか？
Xシリーズには、こういう形での驚きでなく、Fujifilmならではの新機軸で驚きを与えて欲しかった。
で、ミドルクラスを担うE2はと言うと、E1のマイナーチェンジだ。
FujiFilm X-E2
撮像素子が、像面位相差計測用の画素数を散りばめたX-Trans2に換装されたことでフォーカスが速くなった。
また、面白いところでは、この位相差検出用画素の出力を利用したスプリットスクリーンをEVF上で実現したことが挙げられよう。フォーカスピーキング機能と言い、オールドレンズをマウントアダプター経由で楽しむ、年配のカメラファンの心を揺さぶるカメラ作りが面白い。ちなみに、このE-2で冒頭述べた回折による解像度低下を回復させる機能を盛り込んでいる。
逆に「これは！」という新機能はない。しかしながら、頑張って作った初代のネガを潰すような改良で、初代のコンセプトを息長くキープするやり方は、俺は嫌いじゃない。
Fujifilmには、下手に大衆迎合しないで独自路線を突き進んでもらいたいなあ。多分それじゃもたないんだろうけど、A1みたいなの出されちゃうと、何だが方向性が希薄になってきちゃう。
あとは、もう少しXマウントのレンズも出して欲しいところだ。大衆迎合するなら、単焦点パンケーキレンズは必要だし、コダワリ路線で行くなら、すんげー！っていうレンズがもう少し欲しい。
つづく。
先日ヤツは、俺の関わってないプロジェクトのメンバーがヤツについて来ないからって半ギレし、
「お客様との約束である納期は重大なものです。この局面を打開するような積極的な働きをしてくれる人が出てきてくれることを期待します」
なんていう（カッコつけてるけど、完全に他力本願な）メールを全員に送りつけてきた。
それから舌の根も乾かないうちに、この週明けすぐに「お客様との約束である納期」のプロジェクトに関して、俺や他のスタッフが先週の木曜までに済ませていたチェックを、ヤツだけは先週中に終らせなかったばかりか「週明けの午後にやります」と言い出しやがった。
あのな、お前がチェック終った後にもいろいろ工程があるのは分かってんだろ。お前の言う「重大なもの」の重大性ってその程度か。自分の仕事のマネージメントもできないヤツが、一体どうプロジェクトをマネージメント出来るってんだ。
ほんと、酷すぎだわ。
Dancing Sister
(PentaxK-3, PentaxDA★60-250mmF4(68.0mm), 1/200sec, F5.0, ISO200)
連載中の「デジカメトーク2013」第4回。
そういやα7とかE-M1の時に言い忘れてたけど、ここのところの新トレンドは回折による解像度低下を、演算によって防止する機能だ。回折による解像度低下はディジタルの撮像素子で顕著になった問題だが、それをキャンセルすることで、絞り込んで被写界深度を深くしても先鋭な画像を得られるようにしようというのは新たな試みだ。面白いことに、ディジタル一眼レフでなく、いわゆるミラーレス型から先に採用されている。
さ、今回はFujifilmだ。
●Fujifilm X-A1 / X-E2
X-Pro1というフラグシップを携えて参入し、ミラーレス市場に「性能追求型」という新たな旋風を巻き起こしたFujifilmは、精力的に新モデルを投入している。
ローパスフィルターが無くてもモアレが発生しにくく、鮮鋭な画像を得られるX-Transという独自の撮像素子をキーディバイスとして、
・独創的なハイブリッドファインダーを持つX-Pro1
・ファインダーを有機ELに換装したX-E1
・ファインダーを省き他社並みに小型化したX-M1
というように、購入ターゲットを着実に拡げる形でモデル展開されてきた。新参組ゆえに、一部使いづらい面もありながら、画質の良さや、フィルムカメラの操作性を志向した操作性で高い評価を得てきた。
しかしながら、さらに大衆化を図って投入したE-A1は、個人的にはいただけない。
なぜなら先述のE-M1から、Xシリーズの象徴であり全てのモデルで採用されてきたX-Transを省き、普通のベイヤー配列のCMOSに置き換えることで低価格化を図ったものであるからだ。
FujiFilm X-A1
好評というXシリーズだが、コンパクト市場の急速な冷え込みにより、カメラ事業全体では赤字だという。
だから、ミラーレス機を少しでも裾野を広く売りたいという事情はよく分かる。しかしそれでも、X-Transという「象徴」を省くのは「魂売った」ことにはならんのか？
Xシリーズには、こういう形での驚きでなく、Fujifilmならではの新機軸で驚きを与えて欲しかった。
で、ミドルクラスを担うE2はと言うと、E1のマイナーチェンジだ。
FujiFilm X-E2
撮像素子が、像面位相差計測用の画素数を散りばめたX-Trans2に換装されたことでフォーカスが速くなった。
また、面白いところでは、この位相差検出用画素の出力を利用したスプリットスクリーンをEVF上で実現したことが挙げられよう。フォーカスピーキング機能と言い、オールドレンズをマウントアダプター経由で楽しむ、年配のカメラファンの心を揺さぶるカメラ作りが面白い。ちなみに、このE-2で冒頭述べた回折による解像度低下を回復させる機能を盛り込んでいる。
逆に「これは！」という新機能はない。しかしながら、頑張って作った初代のネガを潰すような改良で、初代のコンセプトを息長くキープするやり方は、俺は嫌いじゃない。
Fujifilmには、下手に大衆迎合しないで独自路線を突き進んでもらいたいなあ。多分それじゃもたないんだろうけど、A1みたいなの出されちゃうと、何だが方向性が希薄になってきちゃう。
あとは、もう少しXマウントのレンズも出して欲しいところだ。大衆迎合するなら、単焦点パンケーキレンズは必要だし、コダワリ路線で行くなら、すんげー！っていうレンズがもう少し欲しい。
つづく。
nobilesの投稿(23:59:13-2013-11-18) -
カテゴリ: Photo
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