NOBILES Days
Jump to navigationThe trend of digital camera 2015 - vol.4
あーーー。
今週は仕事しんどかったな。4日しかなかったなんて信じられないくらい濃密だった。
でも「君が（怪我による3ヶ月の脱落から）復帰してから、いろいろ進み始めた感じだよ」なんて言われると嬉しいもんさ。あら単純ね。
でもねー、先は長いね、この自転車操業プロジェクト。来週も負けずに頑張りましょ。
ではデジカメトーク2015を進めましょうか。
・SONY α7II
SONY α7II
前回触れたGM5が最強のサブカメラだとすれば、王道のメイン機として「一眼レフの置き換え」を狙って投入されたのがこのα7IIである。
一昨年末α7が登場した時には、度肝を抜かれた。ミラーレスEマウントのマウント径やフランジバックはそのままに、「FEマウント」として、いわゆる35mmフルフレーム（フルサイズ）に対応したのには、SONYというメーカーの底力というか、本気を感じたものだ（一方で詰めの甘さも感じたが）。
そして本機に至ってはなんと、Eマウント系で初めてボディ内手振れ補正機構を搭載してきた。しかも、一般的な手振れ補正が対応する3軸の回転ブレだけでなく、マクロ撮影時に有効なXY方向のブレも加えた5軸を補正する強力なものだ。
APSじゃなくてフルサイズからやるんか！これには大いに拍手を送りたい。
常々述べているように、俺はすべてのレンズで何らかの手振れ補正が必要＝ボディ内補正は必須と考えている。2000万画素時代には、わずかなブレもその画素数を無駄にする要因になるからだ。ん？前回べた褒めしたGMはボディ内補正がないじゃないかって？あれはそのサイズが重要なんだからいいの！
α7IIの話に戻ると、手振れ補正機構搭載の代償として、極めて細身だったα7から、一回り以上大きく重くなった。だがその分グリップも大きくなり、初代で問題視されたユーザーインターフェイスも大きく改良された。かなりマッシブになり、個人的にはむしろ、頼れるカメラ、という印象が強くなった。それでも、一眼レフよりは小さいし。
だが、一眼レフ、ミラーレスに関わらず、フルサイズ機の悩みは、レンズが巨大で高価なことである（フランジバックが短い分FEマウントのレンズは小さいほうだが）。しかしフルサイズの被写界深度（ボケ量が大きい）や、階調（つまりは情報量）が必要な人間にとって、このα7の進化は大いなる福音だ。マウントの強度不足など、目立たない部分のネガも真面目に潰してあり、満足度はかなり高いだろう。
一方、α7シリーズの登場で、SONYミラーレスαのAPS-C系の影が薄い印象もある。また、その時にNEXというそれまでの愛称を捨てて「αシリーズ」に統一され、型番も4桁台に変更されたため、なんだかNikonの一眼レフの採番系のようだ。
SONY α6000
だが、そのAPS-Cの上位機種であるα6000は実は常に売り上げランキングの上位に位置している。
SONYは像面位相差検出式とコントラスト検出式の両フォーカスを組み合わせて、ミラーレス機のネガと言われてきたフォーカス速度をかなり向上させた。4Dフォーカスなんていう胡散臭いネーミングだが、確かに不満のない速度だ。
さらにα6000ではEVFも搭載しているので、望遠レンズとの組み合わせもそこそこイケるはずだ。ただ、一番長くても210mmというのはレンズラインナップとしては少々力不足だし、望遠レンズは一眼レフとサイズ的に変わりないのでメリットが小さい。だったらファインダーの遅延がゼロに近く、ボディが大きくて持ちやすい一眼レフの方が良いかもしれない。
αのAPS-Cミラーレス機は、まあいいカメラなのだが、本格派なんだかライトなんだか未だに軸足がはっきりしない。明らかに本格派に振ったα7の登場で、その印象はますます強まっている感はあるな。まあ、初代の野心的ながら扱いづらかったインターフェースからかなり「フツーのカメラ」にはなったけど。
でもその中途半端さが逆に、運動会に臨むオトーサンが店に行った場合、「え？今イチガンってこんなに小さいの？」「そうですよ！やっぱりこれからはミラーレスですよ！なんて言ってもSONYですしね！」なんて感じで、絶妙に「ソニーファン世代」の心をくすぐるのかもしれないな。
つづく。
今週は仕事しんどかったな。4日しかなかったなんて信じられないくらい濃密だった。
でも「君が（怪我による3ヶ月の脱落から）復帰してから、いろいろ進み始めた感じだよ」なんて言われると嬉しいもんさ。あら単純ね。
でもねー、先は長いね、この自転車操業プロジェクト。来週も負けずに頑張りましょ。
ではデジカメトーク2015を進めましょうか。
・SONY α7II
SONY α7II
前回触れたGM5が最強のサブカメラだとすれば、王道のメイン機として「一眼レフの置き換え」を狙って投入されたのがこのα7IIである。
一昨年末α7が登場した時には、度肝を抜かれた。ミラーレスEマウントのマウント径やフランジバックはそのままに、「FEマウント」として、いわゆる35mmフルフレーム（フルサイズ）に対応したのには、SONYというメーカーの底力というか、本気を感じたものだ（一方で詰めの甘さも感じたが）。
そして本機に至ってはなんと、Eマウント系で初めてボディ内手振れ補正機構を搭載してきた。しかも、一般的な手振れ補正が対応する3軸の回転ブレだけでなく、マクロ撮影時に有効なXY方向のブレも加えた5軸を補正する強力なものだ。
APSじゃなくてフルサイズからやるんか！これには大いに拍手を送りたい。
常々述べているように、俺はすべてのレンズで何らかの手振れ補正が必要＝ボディ内補正は必須と考えている。2000万画素時代には、わずかなブレもその画素数を無駄にする要因になるからだ。ん？前回べた褒めしたGMはボディ内補正がないじゃないかって？あれはそのサイズが重要なんだからいいの！
α7IIの話に戻ると、手振れ補正機構搭載の代償として、極めて細身だったα7から、一回り以上大きく重くなった。だがその分グリップも大きくなり、初代で問題視されたユーザーインターフェイスも大きく改良された。かなりマッシブになり、個人的にはむしろ、頼れるカメラ、という印象が強くなった。それでも、一眼レフよりは小さいし。
だが、一眼レフ、ミラーレスに関わらず、フルサイズ機の悩みは、レンズが巨大で高価なことである（フランジバックが短い分FEマウントのレンズは小さいほうだが）。しかしフルサイズの被写界深度（ボケ量が大きい）や、階調（つまりは情報量）が必要な人間にとって、このα7の進化は大いなる福音だ。マウントの強度不足など、目立たない部分のネガも真面目に潰してあり、満足度はかなり高いだろう。
一方、α7シリーズの登場で、SONYミラーレスαのAPS-C系の影が薄い印象もある。また、その時にNEXというそれまでの愛称を捨てて「αシリーズ」に統一され、型番も4桁台に変更されたため、なんだかNikonの一眼レフの採番系のようだ。
SONY α6000
だが、そのAPS-Cの上位機種であるα6000は実は常に売り上げランキングの上位に位置している。
SONYは像面位相差検出式とコントラスト検出式の両フォーカスを組み合わせて、ミラーレス機のネガと言われてきたフォーカス速度をかなり向上させた。4Dフォーカスなんていう胡散臭いネーミングだが、確かに不満のない速度だ。
さらにα6000ではEVFも搭載しているので、望遠レンズとの組み合わせもそこそこイケるはずだ。ただ、一番長くても210mmというのはレンズラインナップとしては少々力不足だし、望遠レンズは一眼レフとサイズ的に変わりないのでメリットが小さい。だったらファインダーの遅延がゼロに近く、ボディが大きくて持ちやすい一眼レフの方が良いかもしれない。
αのAPS-Cミラーレス機は、まあいいカメラなのだが、本格派なんだかライトなんだか未だに軸足がはっきりしない。明らかに本格派に振ったα7の登場で、その印象はますます強まっている感はあるな。まあ、初代の野心的ながら扱いづらかったインターフェースからかなり「フツーのカメラ」にはなったけど。
でもその中途半端さが逆に、運動会に臨むオトーサンが店に行った場合、「え？今イチガンってこんなに小さいの？」「そうですよ！やっぱりこれからはミラーレスですよ！なんて言ってもSONYですしね！」なんて感じで、絶妙に「ソニーファン世代」の心をくすぐるのかもしれないな。
つづく。
nobilesの投稿(22:33:38-2015-01-17) -
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