NOBILES Days
Jump to navigationThe trend of digital camera 2015 - vol.5
ここんとこ残業続きだったが、昨日は定時より少し早めにフレックス退社して、渋谷で森広隆のライブを観てきた。
今回は宮川剛との2ピース構成でのアコースティックライブだった。会場の7th floorはこじんまりとしていてフードも美味しい。今回もしっかりソファ席をゲットしてゆっくり楽しんだ。テーブルが撤去されていたので怯んだが、果敢にガバオライス食ったぞ！
次のアルバムに取り掛かっているという言葉の通り、未リリースの曲も多く演奏した。アンコールでは、客席の通路まで行って"Cyclone”を生声で披露してくれた。これは7th floorならではだね。すごく良かった。
4月のワンマンのチケットも既に押さえてある。楽しみだ。
さてさて、カメラトーク2015。今回は存在感を増しているあのメーカー。
・Fujifilm X-T1
Fujifilm X-T1
最近リリースされた王道系（一眼レフに代わり得る、メインカメラとしての実力を備えた）ハイエンドミラーレス機として、α7IIと双璧を成すのがこのT1だろう。
参入初号機であるX-Pro1から高く評価されてきたFujifilmミラーレス機の、一つの到達点がこのT1だと言っていいだろう。
T1は、それまではレンジファインダー的なスタイリングだったXシリーズで初めて、ペンタ部風の造形を備えた一眼レフのようなスタイリングになった。そしてそのスタイリングに恥じない、表示像が非常に大きく、色再現性や反応性も高いEVFがそのペンタ部に搭載された。
このEVFは、視野率をいっぱいに表示するモードだけでなく、構図決めをしやすいよう、敢えて視野を小さめに表示するモードや、画面を2分割して一部を拡大するマニュアルフォーカスアシストモードを備える。さらに、縦にカメラを構えれば、各種表記もそれに合わせて縦位置に配置し直されるという小技まで効いている。これはもうどう考えても「自分も撮影が大好きでアイディアをたくさん持ったスタッフ」が、企画か開発に複数いるに違いない。
それだけではない。背面モニターなどの装備でどうしても分厚くなっているディジタル一眼レフへのアンチテーゼのように、T1のボディはまさにフィルム時代の一眼レフサイズになっている。
さらに、トップパネル上にはシャッタースピード、感度、露出補正、ドライブモード、測光モードを制御するメカニカルなダイヤルが並んでいる。豊富に揃った絞りリングを備えたレンズを装着すると、かつてのフルマニュアルカメラと同様（見方によってはそれ以上）の操作感を実現できる。
これは一足先に登場していたNikonのDfと同様であるが、Nikonは現行レンズラインナップとしては絞りリングをほぼ全廃しているので、その点でFujifilmの方が徹底している。もちろん、全てをオートに設定すれば他のカメラと同様のフルオートカメラとしても機能する（その使い方しかしないならT1の醍醐味は得られないが）。
もちろん、独自のカラーフィルター配列を持つX-Trans CMOSから吐き出される絵は、フィルムメーカーらしい色乗りでとても評価が高いし、防塵防滴仕様になっているのもハイエンドらしいポイントだ。
目立たないところだが、SDカードの次世代転送規格であるUHS-IIにいち早く対応している。実は発売から1年近く経ってもT1だけが唯一のUHS-II対応機である。
このようにT1は、比較的新しいジャンルであるミラーレスカメラというプラットフォームの上に、他社にない強烈な個性を表現した意欲作である。それは、恐らく現段階で最高品質のEVFに、それを大いに生かした新しいアイディアを盛り込んだだけでなく、長く歴史が積み上げられてきたメカニカルなマニュアルカメラの操作性を組み合わせた、新しい技術と、カメラの歴史とが同居したものである。
考えてみればフィルム時代、カメラメーカーは、レンズと、フィルムを収める箱しか作っていなかった。絵作りの要素のほとんどはフィルムメーカーが握っていたのだ。そのフィルムメーカーが本気になってディジタル写真機を作ったらどうなるか。Fujifilmは今まさにそれを体現しようとしているかのようだ。
フォーカスが他社より若干遅いとか、ネガがないわけではないが、本気で写真を趣味にしたい人にはオススメできる、完成度も趣味性も大変高い一台だ。
つづく。
今回は宮川剛との2ピース構成でのアコースティックライブだった。会場の7th floorはこじんまりとしていてフードも美味しい。今回もしっかりソファ席をゲットしてゆっくり楽しんだ。テーブルが撤去されていたので怯んだが、果敢にガバオライス食ったぞ！
次のアルバムに取り掛かっているという言葉の通り、未リリースの曲も多く演奏した。アンコールでは、客席の通路まで行って"Cyclone”を生声で披露してくれた。これは7th floorならではだね。すごく良かった。
4月のワンマンのチケットも既に押さえてある。楽しみだ。
さてさて、カメラトーク2015。今回は存在感を増しているあのメーカー。
・Fujifilm X-T1
Fujifilm X-T1
最近リリースされた王道系（一眼レフに代わり得る、メインカメラとしての実力を備えた）ハイエンドミラーレス機として、α7IIと双璧を成すのがこのT1だろう。
参入初号機であるX-Pro1から高く評価されてきたFujifilmミラーレス機の、一つの到達点がこのT1だと言っていいだろう。
T1は、それまではレンジファインダー的なスタイリングだったXシリーズで初めて、ペンタ部風の造形を備えた一眼レフのようなスタイリングになった。そしてそのスタイリングに恥じない、表示像が非常に大きく、色再現性や反応性も高いEVFがそのペンタ部に搭載された。
このEVFは、視野率をいっぱいに表示するモードだけでなく、構図決めをしやすいよう、敢えて視野を小さめに表示するモードや、画面を2分割して一部を拡大するマニュアルフォーカスアシストモードを備える。さらに、縦にカメラを構えれば、各種表記もそれに合わせて縦位置に配置し直されるという小技まで効いている。これはもうどう考えても「自分も撮影が大好きでアイディアをたくさん持ったスタッフ」が、企画か開発に複数いるに違いない。
それだけではない。背面モニターなどの装備でどうしても分厚くなっているディジタル一眼レフへのアンチテーゼのように、T1のボディはまさにフィルム時代の一眼レフサイズになっている。
さらに、トップパネル上にはシャッタースピード、感度、露出補正、ドライブモード、測光モードを制御するメカニカルなダイヤルが並んでいる。豊富に揃った絞りリングを備えたレンズを装着すると、かつてのフルマニュアルカメラと同様（見方によってはそれ以上）の操作感を実現できる。
これは一足先に登場していたNikonのDfと同様であるが、Nikonは現行レンズラインナップとしては絞りリングをほぼ全廃しているので、その点でFujifilmの方が徹底している。もちろん、全てをオートに設定すれば他のカメラと同様のフルオートカメラとしても機能する（その使い方しかしないならT1の醍醐味は得られないが）。
もちろん、独自のカラーフィルター配列を持つX-Trans CMOSから吐き出される絵は、フィルムメーカーらしい色乗りでとても評価が高いし、防塵防滴仕様になっているのもハイエンドらしいポイントだ。
目立たないところだが、SDカードの次世代転送規格であるUHS-IIにいち早く対応している。実は発売から1年近く経ってもT1だけが唯一のUHS-II対応機である。
このようにT1は、比較的新しいジャンルであるミラーレスカメラというプラットフォームの上に、他社にない強烈な個性を表現した意欲作である。それは、恐らく現段階で最高品質のEVFに、それを大いに生かした新しいアイディアを盛り込んだだけでなく、長く歴史が積み上げられてきたメカニカルなマニュアルカメラの操作性を組み合わせた、新しい技術と、カメラの歴史とが同居したものである。
考えてみればフィルム時代、カメラメーカーは、レンズと、フィルムを収める箱しか作っていなかった。絵作りの要素のほとんどはフィルムメーカーが握っていたのだ。そのフィルムメーカーが本気になってディジタル写真機を作ったらどうなるか。Fujifilmは今まさにそれを体現しようとしているかのようだ。
フォーカスが他社より若干遅いとか、ネガがないわけではないが、本気で写真を趣味にしたい人にはオススメできる、完成度も趣味性も大変高い一台だ。
つづく。
nobilesの投稿(23:39:56-2015-01-21) -
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