NOBILES Days
Jump to navigationThe trend of digital camera 2015 - vol.6
先日述べた、嫁さんの受けていた訪問ペーパードライバー講習は、無事3日間で終了したようだ。
それからというもの、これまでお義父さんが運転していた、保育園への往路を嫁さんが運転して行っているらしい。今後は習い事や塾なんかも増えてくるだろうしね。3日坊主ではないようなので、定着するといいな。
最近少し髪が伸びてようやく、次女は男の子に間違われなくなってきた (^_^;
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/1250sec, F2.5, ISO200)
さて、デジカメトーク2015第6弾。
・Canon EOS7Dmark2
最近出た一眼レフの中で大物といえばこの子かしらね。
「Image Monster」なるキャッチフレーズでCanonのAPS-Cフラッグシップとしてデビューしてから早5年が経過し、満を持してのモデルチェンジである。
Canon EOS7Dmark2
目玉機能らしいものはない。だが、全体として基礎体力が大幅に引き上げられたモデルチェンジ、というのがmark2の印象である。
特に進化したのはAFだ。先代の19点から65点と大幅に測距点が増えた上、全点クロス測距だ。これに伴い、AFポイントを操作するための専用のレバーが搭載された。これは合理的で満足感のある（っていうか、羨ましい）改善だ。同時に、AFが追従する連写速度は毎秒10コマに強化された。まさに数年前のプロ機のスペックだ。
ライブビュー時のAFも大幅に強化されている。70Dで搭載されたデュアルピクセルCMOSが搭載されたのだ。つまり、全面に位相差測距点があるようなものだ。
あ、ちなみに70Dの時にも述べたように、このデュアルピクセルCMOSは、一眼レフの本分である光学ファインダーを使用しての撮影時には働かない。70Dの時に目玉機能として大きく宣伝してしまったので勘違いした向きも多かったようだが、これは現在のところ動画撮影時を含むライブビュー時のAFにしか効かない装備である。
70Dの宣伝の仕方はいかがなものか、と思ったのは事実だが、別に搭載が無意味とは言っていない。一眼レフで動画撮影というのも珍しいものではなくなったし、今後AF以外への応用も期待されている。7Dクラスなら、ひょっとしたらファームウェアで新機能追加というのもあり得る。
だが一番の意味は、70D、7Dmk2という、多少高価格になっても許される中級機でこのデュアルピクセル撮像素子をこなれさせることだろう。
デュアルピクセルCMOSは当初、かなりコストが高かったと聞く。ライブビューでしか意味のないデュアルピクセルこそ、ミラーレス機であるEOS Mに最初に積むべきだったと今でも俺は思っているが、EOS Mを一眼レフの下位機種としか思っていないCanonとしてはそれは出来かねたのではないか。
しかし、同じAPS-Cの上位機種である70Dと7Dmk2に搭載されたのであれば、EOS Mに搭載しても筋が通る。Kissはエントリーだし、間も無く登場すると言われる後継機には積んでくるかもしれない。とにかく、中級機の量産によってデュアルピクセル自体の製造コストも下がっているはずだ。
そう考えると、次期EOS Mではデュアルピクセルが搭載され、これまでの最大の欠点だったフォーカスが大幅に改善される。まあ、レンズラインナップが貧弱すぎる（アダプター介してのEFレンズ？そんなもん計算に入れちゃダメだろ！）が、いよいよEOS Mがミラーレス機戦国時代の中で無視できない存在になるかもしれない。
閑話休題。7Dmk2の話だよね。
測光センサーも63分割という前時代的なものから一気に15万画素と、1D Xを超えるスペックのものになった。昨今、測光系はシーン解析にも使われるのが当たり前になりつつある。あのPentaxでさえ(^_^;、K-3で8.3万画素のセンサーを搭載した。フラッグシップを名乗るなら当然の採用とも言える。
画像処理系も、最新のDIGIC6をデュアル搭載した。これはなかなか強力だ。一眼レフの命とも言える光学ファインダーは先代と同じ、視野率100%、倍率も1.00倍と、フラッグシップとして申し分ないものだ。10コマ/秒をこなせるよう、ミラーボックスとシャッターも新開発だ。シャッター音が静かになり、非常に軽やかな動作になった。
一方、フルサイズの6Dと同様にGPSを積んだが、WiFiの搭載は見送られた。
まあプロユースを考えればスマートフォン連携は要らないと思ったのかもしれないが、モニターが可動でないならば、スマートフォンをフリーモニターとする使い方も考えられる。今時のWiFi非搭載は少々不可解だ。
WiFi非搭載というのだけが残念な感じだが、全体として足腰が非常に強化されて、APS-Cフラッグシップとして実にソツのないカメラに仕上がっている。でもなー、個人的にはソツがないってのは「つまらない」の裏返しでもあるかな。せっかくいろいろ強化してきてもやっぱりフォーカス遅いPentax K-3が、愛おしいんだ俺は (^_^;。
もう一つ根本問題として、Canonのレンズラインナップが、基本的にはフルサイズ中心であることが挙げられる。APS-Cのメリットは撮像素子の面積がフルサイズの約半分であることによる、システム全体としての小型化（に伴うコスト低減）にある。
あん？望遠に強い？うーん、結局それはトリミングしてるだけだからなあ。もちろん、撮影プロセスとして最初からその画角で撮ることに意義はあるけど、だからってそれを「望遠に強い」とは言いたくない。それよりも、特に望遠レンズにおいては、イメージサークルが小さいことによるレンズ自体のサイズメリットが高くなるはずなのだ。
これはNikonにも言えることだが、せっかくAPS-Cのフラッグシップを頑張って作るんだったら、それに見合った、APS-C専用の良いレンズもたくさん出して欲しいところだ。
つづく。
それからというもの、これまでお義父さんが運転していた、保育園への往路を嫁さんが運転して行っているらしい。今後は習い事や塾なんかも増えてくるだろうしね。3日坊主ではないようなので、定着するといいな。
最近少し髪が伸びてようやく、次女は男の子に間違われなくなってきた (^_^;
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/1250sec, F2.5, ISO200)
さて、デジカメトーク2015第6弾。
・Canon EOS7Dmark2
最近出た一眼レフの中で大物といえばこの子かしらね。
「Image Monster」なるキャッチフレーズでCanonのAPS-Cフラッグシップとしてデビューしてから早5年が経過し、満を持してのモデルチェンジである。
Canon EOS7Dmark2
目玉機能らしいものはない。だが、全体として基礎体力が大幅に引き上げられたモデルチェンジ、というのがmark2の印象である。
特に進化したのはAFだ。先代の19点から65点と大幅に測距点が増えた上、全点クロス測距だ。これに伴い、AFポイントを操作するための専用のレバーが搭載された。これは合理的で満足感のある（っていうか、羨ましい）改善だ。同時に、AFが追従する連写速度は毎秒10コマに強化された。まさに数年前のプロ機のスペックだ。
ライブビュー時のAFも大幅に強化されている。70Dで搭載されたデュアルピクセルCMOSが搭載されたのだ。つまり、全面に位相差測距点があるようなものだ。
あ、ちなみに70Dの時にも述べたように、このデュアルピクセルCMOSは、一眼レフの本分である光学ファインダーを使用しての撮影時には働かない。70Dの時に目玉機能として大きく宣伝してしまったので勘違いした向きも多かったようだが、これは現在のところ動画撮影時を含むライブビュー時のAFにしか効かない装備である。
70Dの宣伝の仕方はいかがなものか、と思ったのは事実だが、別に搭載が無意味とは言っていない。一眼レフで動画撮影というのも珍しいものではなくなったし、今後AF以外への応用も期待されている。7Dクラスなら、ひょっとしたらファームウェアで新機能追加というのもあり得る。
だが一番の意味は、70D、7Dmk2という、多少高価格になっても許される中級機でこのデュアルピクセル撮像素子をこなれさせることだろう。
デュアルピクセルCMOSは当初、かなりコストが高かったと聞く。ライブビューでしか意味のないデュアルピクセルこそ、ミラーレス機であるEOS Mに最初に積むべきだったと今でも俺は思っているが、EOS Mを一眼レフの下位機種としか思っていないCanonとしてはそれは出来かねたのではないか。
しかし、同じAPS-Cの上位機種である70Dと7Dmk2に搭載されたのであれば、EOS Mに搭載しても筋が通る。Kissはエントリーだし、間も無く登場すると言われる後継機には積んでくるかもしれない。とにかく、中級機の量産によってデュアルピクセル自体の製造コストも下がっているはずだ。
そう考えると、次期EOS Mではデュアルピクセルが搭載され、これまでの最大の欠点だったフォーカスが大幅に改善される。まあ、レンズラインナップが貧弱すぎる（アダプター介してのEFレンズ？そんなもん計算に入れちゃダメだろ！）が、いよいよEOS Mがミラーレス機戦国時代の中で無視できない存在になるかもしれない。
閑話休題。7Dmk2の話だよね。
測光センサーも63分割という前時代的なものから一気に15万画素と、1D Xを超えるスペックのものになった。昨今、測光系はシーン解析にも使われるのが当たり前になりつつある。あのPentaxでさえ(^_^;、K-3で8.3万画素のセンサーを搭載した。フラッグシップを名乗るなら当然の採用とも言える。
画像処理系も、最新のDIGIC6をデュアル搭載した。これはなかなか強力だ。一眼レフの命とも言える光学ファインダーは先代と同じ、視野率100%、倍率も1.00倍と、フラッグシップとして申し分ないものだ。10コマ/秒をこなせるよう、ミラーボックスとシャッターも新開発だ。シャッター音が静かになり、非常に軽やかな動作になった。
一方、フルサイズの6Dと同様にGPSを積んだが、WiFiの搭載は見送られた。
まあプロユースを考えればスマートフォン連携は要らないと思ったのかもしれないが、モニターが可動でないならば、スマートフォンをフリーモニターとする使い方も考えられる。今時のWiFi非搭載は少々不可解だ。
WiFi非搭載というのだけが残念な感じだが、全体として足腰が非常に強化されて、APS-Cフラッグシップとして実にソツのないカメラに仕上がっている。でもなー、個人的にはソツがないってのは「つまらない」の裏返しでもあるかな。せっかくいろいろ強化してきてもやっぱりフォーカス遅いPentax K-3が、愛おしいんだ俺は (^_^;。
もう一つ根本問題として、Canonのレンズラインナップが、基本的にはフルサイズ中心であることが挙げられる。APS-Cのメリットは撮像素子の面積がフルサイズの約半分であることによる、システム全体としての小型化（に伴うコスト低減）にある。
あん？望遠に強い？うーん、結局それはトリミングしてるだけだからなあ。もちろん、撮影プロセスとして最初からその画角で撮ることに意義はあるけど、だからってそれを「望遠に強い」とは言いたくない。それよりも、特に望遠レンズにおいては、イメージサークルが小さいことによるレンズ自体のサイズメリットが高くなるはずなのだ。
これはNikonにも言えることだが、せっかくAPS-Cのフラッグシップを頑張って作るんだったら、それに見合った、APS-C専用の良いレンズもたくさん出して欲しいところだ。
つづく。
nobilesの投稿(23:47:39-2015-01-28) -
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