NOBILES Days
Jump to navigationThe music are focused on the focal Pt.2 (2/2)
次女が7歳になった。
この頃は、お姫様だの子どもアイドルだの、ガーリーなものに首っ丈である。2〜3歳ごろ、髪が伸びていないときに散々男の子に間違われた反動か、ゲームに熱中して女の子らしさには無頓着な長女の反面教師か。
女の子らしく、口も実に達者になってきた。それで長女に生意気なことを言っては姉妹ゲンカが始まるのだ。
そのくせ、思い通りにならないことがあると、ターボエンジンのようなひどい声で叫び、足をばたつかせて赤ちゃんのように泣く。これは良くない。まだまだ自分の欲求と周囲との折り合いをつけることはできないようだ。
まあ、小学校に入って元気にやっている。折り合いとやらも徐々に身につけていくだろうし、助言は惜しまないつもりだ。
間空いちゃったけど、新ヘッドフォンFocal Listen Professionalのレビュー後編。今回は音の評価だよ。
Focal Listen Professional and Spirit Professional
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/80sec, F2.5, ISO400)
さ、音出しだ。音源はいつもの、Smappies "Rhapsody in Blue"。
おっ...おお...
最初から前モデルSpirit Professionalとは鳴り方が違う。全体的に重心が上がった。上がったというのは、軽くなったというわけではなく、楽器の高さ方向の定位が断然広がったという意味だ。
奥行きも広がっている。圧倒的に立体的だ。ただ、それが過剰なのか、音像が若干ぼんやりしているようにも感じられる。結果、全体としてバタついている印象になっている。
高さ方向にしても、ある程度まとまっている（人の目線の若干低いあたり）Spiritの方が見通しが良く、聴きやすい。
ただ、これは音出し一発目の印象だ。ここからどう化けるかだ。
音のバランスはSpiritに近い。決して低音を強調するタイプではなく、全音域を丁寧に積み上げていて、穴がない印象を受けた。
それから通勤の往復や、自宅での夜間などにせっせと各種ジャンルの音楽を鳴らした。
通算10時間を超えたあたりで、明らかに音が変化してきた。音像のぼんやり感と、バタつきが急激に収まってきて芯が出てきた。かといって高さ、奥行き方向の立体感が失われたわけではない。
さらに10時間くらい経つと、低音に深みが出てきた。相変わらず量を主張するわけではないが、必要な時にはちゃんと低音が場を支配する。つまり、ちゃんと音源の狙いに沿っている。Spirit Proももちろん同様の傾向だったが、Listen Proはその懐が明らかに深くなった。
結果、音がとても生々しく、しなやかになった。
多分、音楽を俯瞰する意味では、すっきりとしたSpirit Proの方が依然として見通しが良いように思うが、音楽を楽しむ分には、Listen Proの方が圧倒的にレベルが上がっている印象だ。
ではここからは、我が家に現存する他のヘッドフォンとも比較してみる。
まずは、ズーンとくるバスドラを聴きたくて買った、Master & DynamicのMH40だ。
Focal Listen Professional and Master & Dynamic MH40
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/80sec, F5.6 ISO1600)
Listen Proから付け替えると、やはり低音の量感は圧倒的に多い。だが...中音域が硬い。曲によってはドラムがとてもタイトに聞こえて長所ともなりうる「クセ」と言って良いだろう。また、低音が強いと言っても、強く出ている周波数帯に癖があるように感じる。1番低い音は実はListenProの方が出ているのではないか。
また、購入時のレビューで褒めていた奥行き方向の立体感についても、Listen Proが現れた今となっては分が悪い。左右、奥行き、上下とも、Listenの方が上手（うわて）だ。比較してしまうとMHは音場が平板に感じられてしまう。
多分、比較的シンプルな構成のロックはMH40の方がタイトに楽しめるだろう。あとは、ベースがズンズン来るのがカッコいいクラブ系なんかかな。
そんなわけで、ついに我が家のリファレンスヘッドフォンの登場だ。そう、Sony MDR-CD3000。もう30年近く前の伝説の名機である。
Focal Listen Professional and Sony MDR-CD3000
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/80sec, F5.6 ISO1600)
ここまで、前モデルや低音系ヘッドフォンに対してオールマイティな懐の深さを見せてきたFocal Listen Professionalが、いよいよCD3000に挑む！
...
...
うあああ....やっぱりCD3000が強い。音場の広さ、立体感、生々しさにおいて、まだなおListenに対してアドバンテージを持っている。加えて、さりげなくボーカル帯域あたりに独特の艶を付けてくる演出が心憎い。それでも、比較的淡白だったSpirit Proと比べると、楽しさについてはListen Proはかなり差を詰めたと言えるだろう。
まあそれに、CD3000の変態的に巨大なハウジングはおよそポータブルに向かない。これだけ懐の深いヘッドフォンをそこそこ手軽に持ち出せるのだから、実に素晴らしいことだ。
そんなわけで、半ば衝動的に購入したFocal Listen Professionalは、かなりネガの少ないレベルの高いヘッドフォンだった。正直言って、かなり満足している。
この頃は、お姫様だの子どもアイドルだの、ガーリーなものに首っ丈である。2〜3歳ごろ、髪が伸びていないときに散々男の子に間違われた反動か、ゲームに熱中して女の子らしさには無頓着な長女の反面教師か。
女の子らしく、口も実に達者になってきた。それで長女に生意気なことを言っては姉妹ゲンカが始まるのだ。
そのくせ、思い通りにならないことがあると、ターボエンジンのようなひどい声で叫び、足をばたつかせて赤ちゃんのように泣く。これは良くない。まだまだ自分の欲求と周囲との折り合いをつけることはできないようだ。
まあ、小学校に入って元気にやっている。折り合いとやらも徐々に身につけていくだろうし、助言は惜しまないつもりだ。
間空いちゃったけど、新ヘッドフォンFocal Listen Professionalのレビュー後編。今回は音の評価だよ。
Focal Listen Professional and Spirit Professional
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/80sec, F2.5, ISO400)
さ、音出しだ。音源はいつもの、Smappies "Rhapsody in Blue"。
おっ...おお...
最初から前モデルSpirit Professionalとは鳴り方が違う。全体的に重心が上がった。上がったというのは、軽くなったというわけではなく、楽器の高さ方向の定位が断然広がったという意味だ。
奥行きも広がっている。圧倒的に立体的だ。ただ、それが過剰なのか、音像が若干ぼんやりしているようにも感じられる。結果、全体としてバタついている印象になっている。
高さ方向にしても、ある程度まとまっている（人の目線の若干低いあたり）Spiritの方が見通しが良く、聴きやすい。
ただ、これは音出し一発目の印象だ。ここからどう化けるかだ。
音のバランスはSpiritに近い。決して低音を強調するタイプではなく、全音域を丁寧に積み上げていて、穴がない印象を受けた。
それから通勤の往復や、自宅での夜間などにせっせと各種ジャンルの音楽を鳴らした。
通算10時間を超えたあたりで、明らかに音が変化してきた。音像のぼんやり感と、バタつきが急激に収まってきて芯が出てきた。かといって高さ、奥行き方向の立体感が失われたわけではない。
さらに10時間くらい経つと、低音に深みが出てきた。相変わらず量を主張するわけではないが、必要な時にはちゃんと低音が場を支配する。つまり、ちゃんと音源の狙いに沿っている。Spirit Proももちろん同様の傾向だったが、Listen Proはその懐が明らかに深くなった。
結果、音がとても生々しく、しなやかになった。
多分、音楽を俯瞰する意味では、すっきりとしたSpirit Proの方が依然として見通しが良いように思うが、音楽を楽しむ分には、Listen Proの方が圧倒的にレベルが上がっている印象だ。
ではここからは、我が家に現存する他のヘッドフォンとも比較してみる。
まずは、ズーンとくるバスドラを聴きたくて買った、Master & DynamicのMH40だ。
Focal Listen Professional and Master & Dynamic MH40
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/80sec, F5.6 ISO1600)
Listen Proから付け替えると、やはり低音の量感は圧倒的に多い。だが...中音域が硬い。曲によってはドラムがとてもタイトに聞こえて長所ともなりうる「クセ」と言って良いだろう。また、低音が強いと言っても、強く出ている周波数帯に癖があるように感じる。1番低い音は実はListenProの方が出ているのではないか。
また、購入時のレビューで褒めていた奥行き方向の立体感についても、Listen Proが現れた今となっては分が悪い。左右、奥行き、上下とも、Listenの方が上手（うわて）だ。比較してしまうとMHは音場が平板に感じられてしまう。
多分、比較的シンプルな構成のロックはMH40の方がタイトに楽しめるだろう。あとは、ベースがズンズン来るのがカッコいいクラブ系なんかかな。
そんなわけで、ついに我が家のリファレンスヘッドフォンの登場だ。そう、Sony MDR-CD3000。もう30年近く前の伝説の名機である。
Focal Listen Professional and Sony MDR-CD3000
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/80sec, F5.6 ISO1600)
ここまで、前モデルや低音系ヘッドフォンに対してオールマイティな懐の深さを見せてきたFocal Listen Professionalが、いよいよCD3000に挑む！
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うあああ....やっぱりCD3000が強い。音場の広さ、立体感、生々しさにおいて、まだなおListenに対してアドバンテージを持っている。加えて、さりげなくボーカル帯域あたりに独特の艶を付けてくる演出が心憎い。それでも、比較的淡白だったSpirit Proと比べると、楽しさについてはListen Proはかなり差を詰めたと言えるだろう。
まあそれに、CD3000の変態的に巨大なハウジングはおよそポータブルに向かない。これだけ懐の深いヘッドフォンをそこそこ手軽に持ち出せるのだから、実に素晴らしいことだ。
そんなわけで、半ば衝動的に購入したFocal Listen Professionalは、かなりネガの少ないレベルの高いヘッドフォンだった。正直言って、かなり満足している。
nobilesの投稿(00:22:49-2018-05-08) -
カテゴリ: Music
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