NOBILES Days
Jump to navigationToward The Shining Future 5
先日の部内会議で、俺が会社を辞めることが発表された。っていうかそうするって聞いてなかったんですけど (′Д`;。
しかも会議の最後の最後でちょろっと
「彼は足を怪我して長い間休んでたわけだけど、辞めることになりました。まあ、詳しい話はおいおい。今日はここまで。」
...って、それ、まるで「長く休んでたから辞める」みたいに聞こえない？？？っていうか、弁明の機会はナシっすか？
そうしたら、早速おバカちゃんの研修生がしっかり勘違いしたようで「辞めるのは、足だけが原因じゃないですよね？」...いやいや、足は全く関係ないから (^_^;。
Let's Sail to the Wild Ocean
(PentaxK-7, PentaxDA15mmLimitedF4, ProgramMode, 1/125sec, F11.0, ISO125)
転職顛末記第五弾だ。
5. Realize [気づき]
*** Back Number ***
1. The Start [きっかけ]
2. Left Alone [取り残されて]
3. Go From One Fair To Another [転職フェアはしご]
4. The Bog [泥沼]
2009年8月に行われた、会社の早期優遇退職。
二人ともに転職活動して悩んだ上で、俺は応募せず、ボスは応募した。そして、俺は一人取り残されることになった。
辞めることになったボスが俺に投げかけた、「自分の適性にあった仕事をしろよ」というメッセージは、心の奥深くに突き刺さった。同時に、現職に対するモチベーションが急激に萎んでいくのを感じていた。
俺は理工学部を卒業して電気設計者になった。だが...もともと俺は国語が抜群にできたから大学の付属高校に入れたという男だったのだ。実を言うと、高校3年に上がる際、理系クラスを選択した時には、「正気か？？」と周囲から心配がられたほどだ。
それでも理工学部に行きたかったのは、技術面から音楽に関わりたいと思ったからだ。別に技術が嫌いだというわけではなく、確かに興味の対象であったのは間違いない。音響メーカーに入ったのもその点では一貫していたと言える。
だが、入社してから程なくして、自分は設計者としての適正に疑問を感じるようになっていた。
この頃俺は狂ったようにF-1技術コラムをメールマガジンに寄稿し、ホームページを作っていた。その内容のあまりのマニアックぶりには、一時期、「F-1の空気力学について知りたければあそこを見ろ」と某巨大匿名系掲示板でも話題になるくらいだった。
かようにして、俺は技術的内容を理解し、それを咀嚼して文章にして発表することに大いなる快感を抱くようになっていた。逆に、開発者として、事象を解析して法則を見出して新たに何か生み出すということにあまり興味がなかったように思う。
また、これと時を同じくして、事業所内の配置が変わり、ある部署が隣のフロアになった。
それがマニュアルセンターと言われる部署だった。要は製品の取り扱い説明書＝マニュアルを作る部隊である。
製品について理解した上で、図や文章を用いて一般ユーザーに分かりやすく伝える...これはまさに俺が趣味で作っているF-1ページの作成作業と全く同じことではないか！
だから、ヨダレを垂らしながらその部署の仕事を眺めつつ、年一回のアセスメントでマニュアルセンターへの異動の希望を書き始めた。
でも正直言って所属していた部署は、よく言えば居心地が良い、悪く言えばぬるま湯的なところだった。だから、異動の希望時期は「そのうち」「今の仕事が一区切りを迎えたら」という書き方をしていた。結果、長い間異動の希望を書いていたのにも関わらず、結局実現することのないまま入社10年を超えることになってしまったのだ。
今こうして現職で大きな節目を向かえ、ボスから強烈な言葉をもらって、自分の適性を考え始めた時、ようやく俺はずっと志望していた仕事と転職というものを結びつけて考え始めたのだ。
「マニュアルの仕事へのチャレンジは、今、すべきなんじゃないか？」
一度はトーンダウンしかけた転職活動は、方向を少しずつ変えながら再始動しようとしていた。
つづく。
しかも会議の最後の最後でちょろっと
「彼は足を怪我して長い間休んでたわけだけど、辞めることになりました。まあ、詳しい話はおいおい。今日はここまで。」
...って、それ、まるで「長く休んでたから辞める」みたいに聞こえない？？？っていうか、弁明の機会はナシっすか？
そうしたら、早速おバカちゃんの研修生がしっかり勘違いしたようで「辞めるのは、足だけが原因じゃないですよね？」...いやいや、足は全く関係ないから (^_^;。
Let's Sail to the Wild Ocean
(PentaxK-7, PentaxDA15mmLimitedF4, ProgramMode, 1/125sec, F11.0, ISO125)
転職顛末記第五弾だ。
5. Realize [気づき]
*** Back Number ***
1. The Start [きっかけ]
2. Left Alone [取り残されて]
3. Go From One Fair To Another [転職フェアはしご]
4. The Bog [泥沼]
2009年8月に行われた、会社の早期優遇退職。
二人ともに転職活動して悩んだ上で、俺は応募せず、ボスは応募した。そして、俺は一人取り残されることになった。
辞めることになったボスが俺に投げかけた、「自分の適性にあった仕事をしろよ」というメッセージは、心の奥深くに突き刺さった。同時に、現職に対するモチベーションが急激に萎んでいくのを感じていた。
俺は理工学部を卒業して電気設計者になった。だが...もともと俺は国語が抜群にできたから大学の付属高校に入れたという男だったのだ。実を言うと、高校3年に上がる際、理系クラスを選択した時には、「正気か？？」と周囲から心配がられたほどだ。
それでも理工学部に行きたかったのは、技術面から音楽に関わりたいと思ったからだ。別に技術が嫌いだというわけではなく、確かに興味の対象であったのは間違いない。音響メーカーに入ったのもその点では一貫していたと言える。
だが、入社してから程なくして、自分は設計者としての適正に疑問を感じるようになっていた。
この頃俺は狂ったようにF-1技術コラムをメールマガジンに寄稿し、ホームページを作っていた。その内容のあまりのマニアックぶりには、一時期、「F-1の空気力学について知りたければあそこを見ろ」と某巨大匿名系掲示板でも話題になるくらいだった。
かようにして、俺は技術的内容を理解し、それを咀嚼して文章にして発表することに大いなる快感を抱くようになっていた。逆に、開発者として、事象を解析して法則を見出して新たに何か生み出すということにあまり興味がなかったように思う。
また、これと時を同じくして、事業所内の配置が変わり、ある部署が隣のフロアになった。
それがマニュアルセンターと言われる部署だった。要は製品の取り扱い説明書＝マニュアルを作る部隊である。
製品について理解した上で、図や文章を用いて一般ユーザーに分かりやすく伝える...これはまさに俺が趣味で作っているF-1ページの作成作業と全く同じことではないか！
だから、ヨダレを垂らしながらその部署の仕事を眺めつつ、年一回のアセスメントでマニュアルセンターへの異動の希望を書き始めた。
でも正直言って所属していた部署は、よく言えば居心地が良い、悪く言えばぬるま湯的なところだった。だから、異動の希望時期は「そのうち」「今の仕事が一区切りを迎えたら」という書き方をしていた。結果、長い間異動の希望を書いていたのにも関わらず、結局実現することのないまま入社10年を超えることになってしまったのだ。
今こうして現職で大きな節目を向かえ、ボスから強烈な言葉をもらって、自分の適性を考え始めた時、ようやく俺はずっと志望していた仕事と転職というものを結びつけて考え始めたのだ。
「マニュアルの仕事へのチャレンジは、今、すべきなんじゃないか？」
一度はトーンダウンしかけた転職活動は、方向を少しずつ変えながら再始動しようとしていた。
つづく。
nobilesの投稿(17:03:15-2010-02-27) -
カテゴリ: Change Job
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