NOBILES Days
Jump to navigationToward The Shining Future 6
先週は、10数人が参加した同期の飲み会でも会社を辞めることを伝えた。
まあ、ここ数年の会社のピンチで、人が辞めていくということにはみんなそこそこ免疫がついていたし、何人かには転職活動をしていることを話していたのもあって、思ったほど驚かれなかった。とは言え、足を怪我してしばらく休んでいた俺が転職を決めたことは少なからず衝撃であったようだ。
また、そんな俺に快気祝いとしてプレゼントまであった。カルシウムのサプリだった。
「やったの、骨じゃねーよ！」という俺の反応を計算され尽くしたプレゼントはなかなかシャレが効いていた (^_^;。
今度は骨をやらないように、そして、気が長くなるように有り難く毎日飲ませてもらうことにした。
こんなに暖かい、たくさんいる同期を残して会社を去るのはやはり寂しい。だが、前を向かなくてはならない。
心温まるプレゼント
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/80sec, F2.8, ISO400)
さて、転職顛末記も早くも第六弾だ。いくつまで増えるんだ！？
6. Beaten Up [こてんぱん]
*** Back Number ***
1. The Start [きっかけ]
2. Left Alone [取り残されて]
3. Go From One Fair To Another [転職フェアはしご]
4. The Bog [泥沼]
5. Realize [気づき]
「マニュアルを作成する仕事に転職したい」。具体的に考え始めたのは9月を迎えようとする頃だった。
だが、本当は転職を考え始めた頃から、それが頭に無かったわけではなかった。
実際、転職サイトでは「マニュアル製作者」という条件も登録していたが、なかなかそうした案件は少なかった。それに「今のこの環境を維持したまま他へ移りたい」という極めて後ろ向きの願望の方が強かったし、未経験職では給料が下がるのは目に見えていたから、そちら方面よりも現職と同じ職種で探していたのだった。
しかし、「仕事ってなんだろう？」と深く考えて行った時、「やりたいこと、やって楽しいこと」というのが大切なんじゃないかと思えてきた。果たしてこれまで現職に本当に心から情熱を注いで来れたか？...少なくともボスほどではなかったと思う。まあ、ボスは極端に妥協しない人なんだけど。
まだ完全にそちらに舵を切れたわけではない。でも、今のままでは現職へのモチベーションも下がってしまっているし、次への展望も見えない、極めて中途半端な状況になってしまう。とにかく、何か動いて、足掻いて、自分の道を切り拓きたいと思った。
そんなわけで、それまでは単にサイトに登録するだけだった転職活動から一歩踏み出して、転職エージェントと面談して、その思いをぶつけてみることにした。
実は8月にも一つ、小さなエージェント会社には登録していたのだが、一回だけ案件の紹介があったきり全く連絡が来なくなった。まあ、当時はまだ方向性も定まってなかったし、紹介はしづらかったのだろうが…。今度は案件も幅広くおさえているであろう、いわゆる大手と言われるエージェント2つと面談するアポをとった。
どちらのエージェントも、サイトに登録した段階で盛んに「面談しませんか」というメールや電話連絡が入った。が、当初のオッカナビックリの転職活動時期の俺は、その熱心さに圧倒され、無視していた。
だが今、ようやく俺は彼らと会って話をしてみたい、という意欲が湧いてきたのである。
まずは9/2。定時退社日を利用し、速攻で会社をフケた俺は、東京丸ビルに入っている「D」というエージェント会社へと赴いた。
エレベーターを降りると、無駄なものを一切排した綺麗な受付フロアはクラシックの音楽が流れちゃったりしていて、木目調の落ち着いたデスクにはスーツをばっちり着たお姉さんが座っている。技術・設計の我が社とはまるで雰囲気が違う。
部屋の番号の書かれた札を受け取り、その部屋へと向かう。受付から面談ルームの方へ向かうと、小さな個室の会議室のようなものがズラーーーっとならんでいる。ある種異様な光景だ。
俺があてがわれたのは、その中でもかなり隅の方の部屋だった。あーそうですか、俺なんかそういう扱いですか。部屋に入ると、窓もなく、2〜3畳のスペースに、テーブルと、向かい合わせに椅子が2脚だけがあった。壁紙が木目の上、絨毯敷きだったりして特に殺風景には見えないが、まあワクワクしてくるような場所ではない。
5分ほどそこで待つと、ようやくエージェントが現れた。小柄で若い女性だ。事前のメールや電話でのやりとりで女性だというの分かっていたので、若干ワクワクしないでもなかったが、まあ別に美人でもないし、話し方もオシトヤカというよりはズバズバとあけすけな感じだ。
実はあらかじめ、ある程度の希望というのはメールで伝えていたのもあって、彼女は面談を始めて間もなくいきなり本題へと入って行った。
今からあんたに現実を教えると。
あんたは未経験のマニュアル関係の仕事をすると言う。じゃあ、転職業界で未経験職に行く限界の年齢はいくつだと言われているか知っているかと。
27,28が限界だ、と(全部意訳)。
そして、おもむろにある求人票を俺の前に示した。それは、ある大手光学機器メーカーが100%出資する子会社の、まさにマニュアル関連職の求人票だった。
この時初めて知ったのだが、こうした「技術を伝える仕事」を「テクニカルライター」と呼ぶのだそうだ。
その中からある項目を指差して彼女は言った。それは「TOEIC850点」という項目だった。
あんたは自慢気にTOEICの点を経歴書に書いてるが、あんたのスコアなんざ中級レベルなのだ、と。
こういった職で売りにするなら、上級と言われる850点くらいとらないと意味がないのだ、と。
だから、あんたに紹介できるような案件などない、と(全部意訳...多少俺の悪意も込めた (^-^;)。
小柄でリスみたいな、明らかに俺より若い女性にやられっぱなしである。
いや、もちろん厳しいとは思っていたが、案件を一つも紹介してもらえないとは...。
そんなこんなで、わずか30分程度の面談時間で、ほとんど会話もつながらなくなってきて、なんとなく帰る感じになってしまった。
今のお仕事、私服なんですか？なんかオシャレですね、とのたまうエージェント。
オシャレ！？
そんなこと生涯言われたことないし。
って言うかそんなところで機嫌とられても、それ以前のダメージでか過ぎだし。
実はこの日は部署の飲み会があったのて、面談終わったら行ってもいいかなと思っていたが、リス女に完全に打ちのめされて、そんな気は完全に失せ、寂しく家へ直帰することになったのであった。
翌日にいく予定だったもう一件はもうパスしちまおうかな...。帰りの電車ではそんなことまで考えていた。
つづく。
まあ、ここ数年の会社のピンチで、人が辞めていくということにはみんなそこそこ免疫がついていたし、何人かには転職活動をしていることを話していたのもあって、思ったほど驚かれなかった。とは言え、足を怪我してしばらく休んでいた俺が転職を決めたことは少なからず衝撃であったようだ。
また、そんな俺に快気祝いとしてプレゼントまであった。カルシウムのサプリだった。
「やったの、骨じゃねーよ！」という俺の反応を計算され尽くしたプレゼントはなかなかシャレが効いていた (^_^;。
今度は骨をやらないように、そして、気が長くなるように有り難く毎日飲ませてもらうことにした。
こんなに暖かい、たくさんいる同期を残して会社を去るのはやはり寂しい。だが、前を向かなくてはならない。
心温まるプレゼント
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/80sec, F2.8, ISO400)
さて、転職顛末記も早くも第六弾だ。いくつまで増えるんだ！？
6. Beaten Up [こてんぱん]
*** Back Number ***
1. The Start [きっかけ]
2. Left Alone [取り残されて]
3. Go From One Fair To Another [転職フェアはしご]
4. The Bog [泥沼]
5. Realize [気づき]
「マニュアルを作成する仕事に転職したい」。具体的に考え始めたのは9月を迎えようとする頃だった。
だが、本当は転職を考え始めた頃から、それが頭に無かったわけではなかった。
実際、転職サイトでは「マニュアル製作者」という条件も登録していたが、なかなかそうした案件は少なかった。それに「今のこの環境を維持したまま他へ移りたい」という極めて後ろ向きの願望の方が強かったし、未経験職では給料が下がるのは目に見えていたから、そちら方面よりも現職と同じ職種で探していたのだった。
しかし、「仕事ってなんだろう？」と深く考えて行った時、「やりたいこと、やって楽しいこと」というのが大切なんじゃないかと思えてきた。果たしてこれまで現職に本当に心から情熱を注いで来れたか？...少なくともボスほどではなかったと思う。まあ、ボスは極端に妥協しない人なんだけど。
まだ完全にそちらに舵を切れたわけではない。でも、今のままでは現職へのモチベーションも下がってしまっているし、次への展望も見えない、極めて中途半端な状況になってしまう。とにかく、何か動いて、足掻いて、自分の道を切り拓きたいと思った。
そんなわけで、それまでは単にサイトに登録するだけだった転職活動から一歩踏み出して、転職エージェントと面談して、その思いをぶつけてみることにした。
実は8月にも一つ、小さなエージェント会社には登録していたのだが、一回だけ案件の紹介があったきり全く連絡が来なくなった。まあ、当時はまだ方向性も定まってなかったし、紹介はしづらかったのだろうが…。今度は案件も幅広くおさえているであろう、いわゆる大手と言われるエージェント2つと面談するアポをとった。
どちらのエージェントも、サイトに登録した段階で盛んに「面談しませんか」というメールや電話連絡が入った。が、当初のオッカナビックリの転職活動時期の俺は、その熱心さに圧倒され、無視していた。
だが今、ようやく俺は彼らと会って話をしてみたい、という意欲が湧いてきたのである。
まずは9/2。定時退社日を利用し、速攻で会社をフケた俺は、東京丸ビルに入っている「D」というエージェント会社へと赴いた。
エレベーターを降りると、無駄なものを一切排した綺麗な受付フロアはクラシックの音楽が流れちゃったりしていて、木目調の落ち着いたデスクにはスーツをばっちり着たお姉さんが座っている。技術・設計の我が社とはまるで雰囲気が違う。
部屋の番号の書かれた札を受け取り、その部屋へと向かう。受付から面談ルームの方へ向かうと、小さな個室の会議室のようなものがズラーーーっとならんでいる。ある種異様な光景だ。
俺があてがわれたのは、その中でもかなり隅の方の部屋だった。あーそうですか、俺なんかそういう扱いですか。部屋に入ると、窓もなく、2〜3畳のスペースに、テーブルと、向かい合わせに椅子が2脚だけがあった。壁紙が木目の上、絨毯敷きだったりして特に殺風景には見えないが、まあワクワクしてくるような場所ではない。
5分ほどそこで待つと、ようやくエージェントが現れた。小柄で若い女性だ。事前のメールや電話でのやりとりで女性だというの分かっていたので、若干ワクワクしないでもなかったが、まあ別に美人でもないし、話し方もオシトヤカというよりはズバズバとあけすけな感じだ。
実はあらかじめ、ある程度の希望というのはメールで伝えていたのもあって、彼女は面談を始めて間もなくいきなり本題へと入って行った。
今からあんたに現実を教えると。
あんたは未経験のマニュアル関係の仕事をすると言う。じゃあ、転職業界で未経験職に行く限界の年齢はいくつだと言われているか知っているかと。
27,28が限界だ、と(全部意訳)。
そして、おもむろにある求人票を俺の前に示した。それは、ある大手光学機器メーカーが100%出資する子会社の、まさにマニュアル関連職の求人票だった。
この時初めて知ったのだが、こうした「技術を伝える仕事」を「テクニカルライター」と呼ぶのだそうだ。
その中からある項目を指差して彼女は言った。それは「TOEIC850点」という項目だった。
あんたは自慢気にTOEICの点を経歴書に書いてるが、あんたのスコアなんざ中級レベルなのだ、と。
こういった職で売りにするなら、上級と言われる850点くらいとらないと意味がないのだ、と。
だから、あんたに紹介できるような案件などない、と(全部意訳...多少俺の悪意も込めた (^-^;)。
小柄でリスみたいな、明らかに俺より若い女性にやられっぱなしである。
いや、もちろん厳しいとは思っていたが、案件を一つも紹介してもらえないとは...。
そんなこんなで、わずか30分程度の面談時間で、ほとんど会話もつながらなくなってきて、なんとなく帰る感じになってしまった。
今のお仕事、私服なんですか？なんかオシャレですね、とのたまうエージェント。
オシャレ！？
そんなこと生涯言われたことないし。
って言うかそんなところで機嫌とられても、それ以前のダメージでか過ぎだし。
実はこの日は部署の飲み会があったのて、面談終わったら行ってもいいかなと思っていたが、リス女に完全に打ちのめされて、そんな気は完全に失せ、寂しく家へ直帰することになったのであった。
翌日にいく予定だったもう一件はもうパスしちまおうかな...。帰りの電車ではそんなことまで考えていた。
つづく。
nobilesの投稿(22:51:59-2010-02-28) -
カテゴリ: Change Job
コメント
No comments yet
コメントを追加
トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)TrackBack URL
DISALLOWED (TrackBack)
メインページ
Calendar
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
NewEntries
最新COMMENTS
■20-07-11 21:47>ああ、あのeh
■20-07-10 01:07>そうです、予
■20-07-09 22:36>あっ、ショー
■20-07-06 07:27>50-34のチェ�
■18-01-05 00:53>おやこれはぱ
■18-01-04 23:56>手出しちゃっ
■15-07-27 23:21>おっと、今か
■15-07-22 11:40>良質な小説読
■15-02-21 09:29>おや、どなた
■15-02-20 08:05>ほー、勉強に
カテゴリ
- All
- Bicycle
- Breast Cancer
- Change Job
- Formula-One
- Gourmet
- Injury
- Mac
- Main
- Monaco
- Music
- Peugeot
- Photo
- Travel
Archives
My Links
NOBILES Web検索
プロフィール
RSS対応
RSS v2.0
RSS v0.91
RSS v1.0
管理
管理室へ携帯用ブログ
携帯用URL