NOBILES Days
Jump to navigationToward The Shining Future 7
3月末の退職に向けて...残った有休と公休を消化するには、かなりハイペースで残務処理と引き継ぎをしなければならなくなりそうだ。
まあ、次の会社への助走にもなる。有休消化しつつも、ばっちりこなして行こうじゃないか（気持ち悪いくらいポジティブだな、オイ）。
2月でもしっかり咲いていた河津桜
(PentaxK-7, PentaxFA21mmLimitedF3.2, ApertureValueMode, 1/100sec, F11.0, ISO100)
転職顛末記第七弾。
7. The Sadist [サディスト]
*** Back Number ***
1. The Start [きっかけ]
2. Left Alone [取り残されて]
3. Go From One Fair To Another [転職フェアはしご]
4. The Bog [泥沼]
5. Realize [気づき]
6. Beaten Up [こてんぱん]
大手エージェント「D」のリス女にコテンパンにやられたその夜。その惨状を嫁さんに伝えた。
ああ、ここまで書いてこなかったけど、基本的にウチはオープンな家なので、転職活動についても、その内容はほぼ全て包み隠さず嫁さんに話してきたのだ。
そして、翌日に行く予定だったもう一つの大手エージェントとの面談もパスしようと思う、と告げた。
嫁さんはこう返した。
「んー、どうしても行きたくなくなったならしょうがないけど、今日の会社は今日の会社で、明日の会社は明日の会社でまた別の考え方かもしれないんじゃない？行けるものは行った方がいいんじゃない？」
...なるほど。
若干ダメージが残っていなくもなかったが、俺は翌日ももう一つの大手エージェントの面談に向かうことにした。
まあ、実はその会社が入ってるビルに以前買い物に行った時、欲しいと思ったシザーバックがあった。前から使っていたものがボロボロになっていたのもあって、それを買いに行くついでにエージェントにも行くことにしたのだ。ついでと考えれば、多少気も軽くなった。
明けて9/3。この日は定時退社日ではなかったが、そそくさと定時で会社を離脱して現地へ向かおうと思っていた。
だが...。
この時期には早期優遇退職で9月末に辞めるメンバーも既に発表されていた。その中の一人であるボスが支配する俺らのグループの個室は、退職組にとって格好の溜まり場となっていた。そんな会話の輪の中になぜか俺も組み入れられてしまっていた。
つまりは「なんでボスが辞めるのにお前は辞めなかったのか」。そして、「なんで今頃転職活動一生懸命になってんの」というわけだ。
そりゃあ、あんたらにとってはそうだろうよ。
自分に大きな自信があって見込みがあるなら、俺だってそうしただろう。だけど正直言って方向性が定まっていなかった俺には、家庭も巻き込んで今の会社を飛び出すことなんてできなかった。
しかし、そんな俺の思いを知ってか知らずか、もともとSっ気満載のボスのスイッチが入ってしまった。俺がこれまで転職活動でいかに迷走してきたかをわざわざ他の連中に披露したのだ。
これは苦痛だった。はっきり言って悔しかった。だが、いつも本質を見抜くのが早いボスにとっては、いつまで経っても決められない俺の迷走ぶりが歯がゆかったのだろうと、今では思う。
そんなこんなで、俺は予定より30分ほど遅れて会社を出て横浜にあるエージェント会社へ向かう羽目になった。
結局、欲しいと思っていたバックを買いに行く時間はなく、エージェントのところへ直接行くことになった。またまたガッカリである。
さて、業界最大手と言えるエージェント「R」のフロアは横浜駅東口のスカイビルというところの、やはり高層階にあった。
フロアに入ると、やはり「D」と同じく余計なものを廃した雰囲気だった。が、受付には「D」のようにお姉さんは座っておらず、代わりに電話機が置いてあり、そこから担当者へ電話をかけるよう張り紙がしてあった。どうやら「D」よりもコスト削減が進んでいるようだ。
電話で呼び出してから間をおかずに、担当のエージェントが現れた。俺より年下と思しき細身中背の、少し眠たそうな目をした男性だった。
「さあ、こちらへどうぞ」。「D」と違って、エージェントが部屋まで案内する仕組みらしい。
小さな個室がダーーーッと並ぶという点では前日と同じなのだが、部屋に入ってみると大分印象が違う。こちらは大きな窓から横浜の夜景が見下ろせるのだ。一部屋の広さもちょっと広めで、断然開放的な雰囲気だった。また、情報提供用の端末だろうか、PCまで用意されていた。
つづく。
まあ、次の会社への助走にもなる。有休消化しつつも、ばっちりこなして行こうじゃないか（気持ち悪いくらいポジティブだな、オイ）。
2月でもしっかり咲いていた河津桜
(PentaxK-7, PentaxFA21mmLimitedF3.2, ApertureValueMode, 1/100sec, F11.0, ISO100)
転職顛末記第七弾。
7. The Sadist [サディスト]
*** Back Number ***
1. The Start [きっかけ]
2. Left Alone [取り残されて]
3. Go From One Fair To Another [転職フェアはしご]
4. The Bog [泥沼]
5. Realize [気づき]
6. Beaten Up [こてんぱん]
大手エージェント「D」のリス女にコテンパンにやられたその夜。その惨状を嫁さんに伝えた。
ああ、ここまで書いてこなかったけど、基本的にウチはオープンな家なので、転職活動についても、その内容はほぼ全て包み隠さず嫁さんに話してきたのだ。
そして、翌日に行く予定だったもう一つの大手エージェントとの面談もパスしようと思う、と告げた。
嫁さんはこう返した。
「んー、どうしても行きたくなくなったならしょうがないけど、今日の会社は今日の会社で、明日の会社は明日の会社でまた別の考え方かもしれないんじゃない？行けるものは行った方がいいんじゃない？」
...なるほど。
若干ダメージが残っていなくもなかったが、俺は翌日ももう一つの大手エージェントの面談に向かうことにした。
まあ、実はその会社が入ってるビルに以前買い物に行った時、欲しいと思ったシザーバックがあった。前から使っていたものがボロボロになっていたのもあって、それを買いに行くついでにエージェントにも行くことにしたのだ。ついでと考えれば、多少気も軽くなった。
明けて9/3。この日は定時退社日ではなかったが、そそくさと定時で会社を離脱して現地へ向かおうと思っていた。
だが...。
この時期には早期優遇退職で9月末に辞めるメンバーも既に発表されていた。その中の一人であるボスが支配する俺らのグループの個室は、退職組にとって格好の溜まり場となっていた。そんな会話の輪の中になぜか俺も組み入れられてしまっていた。
つまりは「なんでボスが辞めるのにお前は辞めなかったのか」。そして、「なんで今頃転職活動一生懸命になってんの」というわけだ。
そりゃあ、あんたらにとってはそうだろうよ。
自分に大きな自信があって見込みがあるなら、俺だってそうしただろう。だけど正直言って方向性が定まっていなかった俺には、家庭も巻き込んで今の会社を飛び出すことなんてできなかった。
しかし、そんな俺の思いを知ってか知らずか、もともとSっ気満載のボスのスイッチが入ってしまった。俺がこれまで転職活動でいかに迷走してきたかをわざわざ他の連中に披露したのだ。
これは苦痛だった。はっきり言って悔しかった。だが、いつも本質を見抜くのが早いボスにとっては、いつまで経っても決められない俺の迷走ぶりが歯がゆかったのだろうと、今では思う。
そんなこんなで、俺は予定より30分ほど遅れて会社を出て横浜にあるエージェント会社へ向かう羽目になった。
結局、欲しいと思っていたバックを買いに行く時間はなく、エージェントのところへ直接行くことになった。またまたガッカリである。
さて、業界最大手と言えるエージェント「R」のフロアは横浜駅東口のスカイビルというところの、やはり高層階にあった。
フロアに入ると、やはり「D」と同じく余計なものを廃した雰囲気だった。が、受付には「D」のようにお姉さんは座っておらず、代わりに電話機が置いてあり、そこから担当者へ電話をかけるよう張り紙がしてあった。どうやら「D」よりもコスト削減が進んでいるようだ。
電話で呼び出してから間をおかずに、担当のエージェントが現れた。俺より年下と思しき細身中背の、少し眠たそうな目をした男性だった。
「さあ、こちらへどうぞ」。「D」と違って、エージェントが部屋まで案内する仕組みらしい。
小さな個室がダーーーッと並ぶという点では前日と同じなのだが、部屋に入ってみると大分印象が違う。こちらは大きな窓から横浜の夜景が見下ろせるのだ。一部屋の広さもちょっと広めで、断然開放的な雰囲気だった。また、情報提供用の端末だろうか、PCまで用意されていた。
つづく。
nobilesの投稿(23:59:00-2010-03-01) -
カテゴリ: Change Job
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