NOBILES Days
Jump to navigationWhich Camera Should We Buy Now? Part.4
某所で呟いた通り、ボージョレー・ヌーボーを3本も、予約までして解禁直後の夜中に買ってしまった。
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/13sec, F4.0, ISO800)
全くミーハーな行為であるが、実は昨年まではワインにはそんなに興味はなかった。
それが、近く（徒歩で行ける距離だ）にある酒屋に何度か通っているうちに、ワインを良く飲むようになった。何種類も試飲させてくれるし、年に何度かやっているイベントに通っているうちにね。
イベントは、敷地内のカフェバーも使って、たとえば甲府ヌーボーの解禁の時には、甲府に掛けて「ほうとう」や「甲府モツ煮」なんかを屋台販売したりして、長女も楽しみにしている。
店員さんもすごくお酒自体が好きみたいで、試飲の時もお酒への愛がにじみ出てくるようで、ついつい一番プッシュされたものを買ってしまう。
今回にしても、最初は「ボージョレーなんて、ミーハーなもん買わねぇよ」なんて思っていた。でも、ここのお店のボージョレーは、フランスのワイナリーまでスタッフが出向いて、ワインの配合やらを決めて作ってもらったオリジナルだと言う。しかも3本セットで5000円だという。スーパーとかで買っても1本1800円とかだから、結構安い。それで「フラフラー」と導かれるように3本セットを（11/3解禁の甲府ヌーボーとともに）予約してしまったというわけである。
そんなわけで、解禁からまずは赤を1本開けて楽しんでいる。ヌーボーだから薄めの味を想像していたが、なかなか渋みも乗っていて「ぶどう！」という感じが強い。どんどん辛口が好きになっているので、好みだね。白と、もう一本の赤（トビラ写真の一番手前）も楽しみだ。
ところで形似てるけど、防湿庫にワイン入れてもワインセラーの代わりにはならん？モノ詰め込みすぎてどーせ入んないけど (^_^;。
さてさて、「今どこのカメラを買うべきか」第4弾！
ミラーレス一眼カメラの各社レビューに続き、ディジタル一眼レフのレビューに入ろう。
まず、一応ディジタル一眼レフの括りに入れられているが、実態はミラーレスとの合いの子とも言える存在となったSONY αについてレビューしよう。
・SONY α
かつてのKonikaMinoltaのカメラ事業を買収して始まったのがSONY αだ。
SONYの本音は、NEXのようなディジタルならではのカメラを作るにあたっての技術が欲しかったのであって、αの規格を背負うことになったのは計算外であったのではないかと思う。
まあそれでもこうして現役機種を発展させ、NEX用の高機能なマウントアダプターまで用意してるのだから、大したものだと言えるだろう。
SONY Alpha77
以前のエントリーでも触れたように、そのαは先日、厳密に言えば一眼レフカメラとしての歴史に幕を閉じた。つまり、「ミラーを利用した光学ファインダーを有した」現役機種が事実上無くなったのだ。光学ファインダーがない以上、厳密には一眼レフではない。
αは現在、海外向けのごく一部機種を除き、すべての機種が電子ファインダーを搭載している。だから仕組みはかなりミラーレスに近い。
ミラーレスと違うのは、Minolta時代からのマウント規格、αマウントのレンズを使うことと、位相差式のAFを使えることだ。
旧来のマウント規格なので、レンズ最後端から撮像素子までの距離＝フランジバックが長い。また、基本的にはAPS-C以上の大型センサーだから、従来のディジタル一眼レフカメラと同様のボディサイズになっている。だから、世間的には現在のαシリーズも、ディジタル一眼レフとしてカテゴライズされている。しかし、繰り返すがこのカメラにはディジタル一眼レフの定義の一つである光学ファインダーが存在しない。だが、ミラーがないのに位相差式AFを利用できるのが、この新αシリーズのミソである。
かつて光学ファインダー用の跳ね上げミラーがあった場所には、SONY言うところの「Translucent Mirror」が置かれている。
このミラーは9割以上の光を撮像素子に送り、僅かな光を跳ねあげて、かつてペンタプリズムかペンタミラーがあった場所に置かれた位相差AFセンサーに導かれるというわけである。
この方式のメリットは、一眼レフで宿命である、ミラーの上下駆動が必要ないことだ。
ミラーの駆動はディジタル一眼レフカメラにとって、撮影時に最も大きく動く重量物であるので、手ぶれの要因にもなれば、連写速度を上げるための課題でもあった。
SONY式ならば、絞りF3.5固定という制限があるが、静止画撮影中でシャッターを閉じている時でも、動画の撮影中でも位相差AFが動作し続ける。これは現行のどんなプロ機にもない特長だ。
だが、そのAFの性能自体はプロ機（CanonやNikon）に劣るので、ただちにプロ機を置き換えるものとは言えないし、バッファーが少ないから、せっかく連写が早くても連続で撮れるのが2秒にも満たなかったりする。そんなことになるくらいなら、画素数をどんどん増やすのではなく、画素を少なくした方が、高感度ノイズは減らせる傾向にあるだろうし、データ数を減らして連写ももう少し長くできるようになるのではないか。やっぱり、集積率を高めたい半導体屋の言いなりになっているような気がしてならない。
そもそも、秒間10コマを超える連写を、いわゆるビギナーがどれほど使うか微妙だ。それでもミラーが駆動されないのはメリットだろう。
とは言え、1年前にはミラーレスに近い構造ながら位相差AFを使えたことは大きなアドヴァンテージだったが、Nikon 1が像面位相差AFを実現したことで、その優位の半分が吹き飛んだ。しかもNikon 1は73点で画面の大半をカバーして動画に強い。
恐らくSONYとしても、電子ファインダーEVFのメリットが光学ファインダーを超えた時のカメラの姿を、NEXとαという2本立てで模索しているのだと思う。
小さくて、ミラーレスの王道を狙うNEXに対し、従来のレンズを使えて、操作性の高い大きめのボディ、そして高速なAFという特長をαで押し出そうとしたのだと思う。
しかしながら、ミラーレスジャンルの進化が早過ぎてその特長の大きな一端があっさり食いつぶされつつある。恐ろしいまでだ。
それでも、まだ今のαシリーズは、いいバランスで成立していると思う。最新のα77やα65の搭載する有機ELのEVFはレベルが高いし、NEXと違ってバリエーション豊かなレンズも使える。先幕シャッターを電子シャッターとすることで売りである高速レスポンスをさらに磨こうと腐心としている。
ただ先述のように、α77やα65が採用する2400万画素の新センサーが吐き出すファイルはあまりに巨大だし、多くの人にとって今必要かどうか微妙だ。特に問題なのは、1600万画素センサーと比べて、高感度性能をかなり落としていることだ。
立ち位置微妙だなあ、α。いや、ディジタル一眼レフカテゴリーの中では一番尖っているんだけどね。尖っている機能が「とても使える機能」ならばいいんだけど制限が多すぎて「じゃあどう使えってのよ」っていうレベルで終っているのが残念だ。
つづく。
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/13sec, F4.0, ISO800)
全くミーハーな行為であるが、実は昨年まではワインにはそんなに興味はなかった。
それが、近く（徒歩で行ける距離だ）にある酒屋に何度か通っているうちに、ワインを良く飲むようになった。何種類も試飲させてくれるし、年に何度かやっているイベントに通っているうちにね。
イベントは、敷地内のカフェバーも使って、たとえば甲府ヌーボーの解禁の時には、甲府に掛けて「ほうとう」や「甲府モツ煮」なんかを屋台販売したりして、長女も楽しみにしている。
店員さんもすごくお酒自体が好きみたいで、試飲の時もお酒への愛がにじみ出てくるようで、ついつい一番プッシュされたものを買ってしまう。
今回にしても、最初は「ボージョレーなんて、ミーハーなもん買わねぇよ」なんて思っていた。でも、ここのお店のボージョレーは、フランスのワイナリーまでスタッフが出向いて、ワインの配合やらを決めて作ってもらったオリジナルだと言う。しかも3本セットで5000円だという。スーパーとかで買っても1本1800円とかだから、結構安い。それで「フラフラー」と導かれるように3本セットを（11/3解禁の甲府ヌーボーとともに）予約してしまったというわけである。
そんなわけで、解禁からまずは赤を1本開けて楽しんでいる。ヌーボーだから薄めの味を想像していたが、なかなか渋みも乗っていて「ぶどう！」という感じが強い。どんどん辛口が好きになっているので、好みだね。白と、もう一本の赤（トビラ写真の一番手前）も楽しみだ。
ところで形似てるけど、防湿庫にワイン入れてもワインセラーの代わりにはならん？モノ詰め込みすぎてどーせ入んないけど (^_^;。
さてさて、「今どこのカメラを買うべきか」第4弾！
ミラーレス一眼カメラの各社レビューに続き、ディジタル一眼レフのレビューに入ろう。
まず、一応ディジタル一眼レフの括りに入れられているが、実態はミラーレスとの合いの子とも言える存在となったSONY αについてレビューしよう。
・SONY α
かつてのKonikaMinoltaのカメラ事業を買収して始まったのがSONY αだ。
SONYの本音は、NEXのようなディジタルならではのカメラを作るにあたっての技術が欲しかったのであって、αの規格を背負うことになったのは計算外であったのではないかと思う。
まあそれでもこうして現役機種を発展させ、NEX用の高機能なマウントアダプターまで用意してるのだから、大したものだと言えるだろう。
SONY Alpha77
以前のエントリーでも触れたように、そのαは先日、厳密に言えば一眼レフカメラとしての歴史に幕を閉じた。つまり、「ミラーを利用した光学ファインダーを有した」現役機種が事実上無くなったのだ。光学ファインダーがない以上、厳密には一眼レフではない。
αは現在、海外向けのごく一部機種を除き、すべての機種が電子ファインダーを搭載している。だから仕組みはかなりミラーレスに近い。
ミラーレスと違うのは、Minolta時代からのマウント規格、αマウントのレンズを使うことと、位相差式のAFを使えることだ。
旧来のマウント規格なので、レンズ最後端から撮像素子までの距離＝フランジバックが長い。また、基本的にはAPS-C以上の大型センサーだから、従来のディジタル一眼レフカメラと同様のボディサイズになっている。だから、世間的には現在のαシリーズも、ディジタル一眼レフとしてカテゴライズされている。しかし、繰り返すがこのカメラにはディジタル一眼レフの定義の一つである光学ファインダーが存在しない。だが、ミラーがないのに位相差式AFを利用できるのが、この新αシリーズのミソである。
かつて光学ファインダー用の跳ね上げミラーがあった場所には、SONY言うところの「Translucent Mirror」が置かれている。
このミラーは9割以上の光を撮像素子に送り、僅かな光を跳ねあげて、かつてペンタプリズムかペンタミラーがあった場所に置かれた位相差AFセンサーに導かれるというわけである。
この方式のメリットは、一眼レフで宿命である、ミラーの上下駆動が必要ないことだ。
ミラーの駆動はディジタル一眼レフカメラにとって、撮影時に最も大きく動く重量物であるので、手ぶれの要因にもなれば、連写速度を上げるための課題でもあった。
SONY式ならば、絞りF3.5固定という制限があるが、静止画撮影中でシャッターを閉じている時でも、動画の撮影中でも位相差AFが動作し続ける。これは現行のどんなプロ機にもない特長だ。
だが、そのAFの性能自体はプロ機（CanonやNikon）に劣るので、ただちにプロ機を置き換えるものとは言えないし、バッファーが少ないから、せっかく連写が早くても連続で撮れるのが2秒にも満たなかったりする。そんなことになるくらいなら、画素数をどんどん増やすのではなく、画素を少なくした方が、高感度ノイズは減らせる傾向にあるだろうし、データ数を減らして連写ももう少し長くできるようになるのではないか。やっぱり、集積率を高めたい半導体屋の言いなりになっているような気がしてならない。
そもそも、秒間10コマを超える連写を、いわゆるビギナーがどれほど使うか微妙だ。それでもミラーが駆動されないのはメリットだろう。
とは言え、1年前にはミラーレスに近い構造ながら位相差AFを使えたことは大きなアドヴァンテージだったが、Nikon 1が像面位相差AFを実現したことで、その優位の半分が吹き飛んだ。しかもNikon 1は73点で画面の大半をカバーして動画に強い。
恐らくSONYとしても、電子ファインダーEVFのメリットが光学ファインダーを超えた時のカメラの姿を、NEXとαという2本立てで模索しているのだと思う。
小さくて、ミラーレスの王道を狙うNEXに対し、従来のレンズを使えて、操作性の高い大きめのボディ、そして高速なAFという特長をαで押し出そうとしたのだと思う。
しかしながら、ミラーレスジャンルの進化が早過ぎてその特長の大きな一端があっさり食いつぶされつつある。恐ろしいまでだ。
それでも、まだ今のαシリーズは、いいバランスで成立していると思う。最新のα77やα65の搭載する有機ELのEVFはレベルが高いし、NEXと違ってバリエーション豊かなレンズも使える。先幕シャッターを電子シャッターとすることで売りである高速レスポンスをさらに磨こうと腐心としている。
ただ先述のように、α77やα65が採用する2400万画素の新センサーが吐き出すファイルはあまりに巨大だし、多くの人にとって今必要かどうか微妙だ。特に問題なのは、1600万画素センサーと比べて、高感度性能をかなり落としていることだ。
立ち位置微妙だなあ、α。いや、ディジタル一眼レフカテゴリーの中では一番尖っているんだけどね。尖っている機能が「とても使える機能」ならばいいんだけど制限が多すぎて「じゃあどう使えってのよ」っていうレベルで終っているのが残念だ。
つづく。
nobilesの投稿(23:59:00-2011-11-19) -
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