NOBILES Days
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ここのところ小欄の更新が進まないのは、仕事で余裕がないからだろう。
8月、部のトップが変わった。俺とタメの男だ。代わるなり、彼は矢継ぎ早に組織の改革を打ち出し、俺の仕事も大きく変わった。新しい仕事がどっさりだ。
新しい仕事はより高い視点や交渉術が必要とされる。一応は、期待から与えられたものと捉えるようにしている。トップがタメだと、甘えられないなあ、とも感じる。
そんなわけで、同じ時間でもリソース使い切り感が強くなった。目を配らなくてはならない範囲も増えた。まあ、立派に中堅サラリーマンだね。
Black Heavy Metal Lump
(PentaxK-3, PentaxDA16-45mmF4(45.0mm), 1/15sec, F5.0, ISO100)
昨年末のエントリーでiPhoneを代替えした話をした。代替えしたということは、前の端末は通信手段を失ったことになる。まして、SIMフリーに対応していないので、適当なSIMを突っ込んで使うわけにはいかない。
とは言え、iPhone6は性能的にまだまだ現役を張れるだけの実力を持ってると言っていいだろう。iPhone4Sや5あたりを現役で使ってる人だってまだまだいるんだから。
じゃあ売っちゃえば？
うん。それはまあ、それなりの値段はつくだろう。バンパー運用につき、むき出しだった背面はそれなりに傷入ってるから、満額は望めないだろうけどね。でも、貧乏性なんでねえ。っていうか、アップラーなんで、Apple文化遺産として手元に置いておきたいんだよね。
それより何より「男は黙って最大容量！」の家訓？通り、当時の最大容量の128GBものストレージを備えた優秀なハンドヘルドコンピューターである。いくらでも有効活用できるはずだ。
そうだ。
運用開始から4年半経過したiPod Classicの電池がかなり消耗してきていた。その代わりをさせられないか？
ロスレス化を進めている俺のiTunesライブラリはiPod Classicの160GBでも収まりきらなくなってきている現状なのに、実質その6割程度しか使えないのは割と厳しいが、持ち出す曲をうまく回す運用でイケる気がしてきた。それとは相反すること言うけど、iPhoneならアプリさえ入れればハイレゾにも対応できる（だから容量足りねえっつってんだろ (^_^;）。
とりあえず、ADLのヘッドフォンアンプに繋げてみた。
まあ、どーせDA変換以降はアンプ側がやるんでプレーヤー側はストレージとGUIしか残ってないわけだけど、そのGUIがいい。ジャケット大写しだし。っていうか、音もいい気がするのはHDDとSSDの差？単にプラシーボ？
iPhone6 and ADL-X1
(PentaxK-3, PentaxDA16-45mmF4(40.0mm), 1/2sec, F10.0, ISO100)
なんて思っているうちに、気がついたら中古のオーディオ向けのLightning-USBケーブルを買っちゃっていたわけだけど (^_^;。
そうしたらなんだか、平たいが表面積のデカいiPhone6の尻に敷かれるADLが不憫に感じられてきた。こちらも、運用開始から3年半経って、結構いい感じにボロボロだ。iPodと違って、まだ電池がへたったわけではないが、元より、ホワイトノイズが結構デカくて荒削りの音ではあった。
うん。
いやね、仕事が結構、祭り状態になったのもあって、何かオーディオ系の「衝動買い物欲案件」は探してたんだよね。オーバーヘッドのヘッドフォンとか。
でもここは、iPhone6に見合ったアンプじゃね？
うん。
Pioneer XPA-700
(PentaxK-3, PentaxFA43mmLimitedF.19, 1/13sec, F4.0, ISO100)
買ーっちゃった。実はこれ、前職の製品だ。
前職製品ということで、その入社時研修の時のことを語ろう。俺には、大きなインパクトをもって覚えていることがある。
当時、俺はSONYのインナーイヤータイプの最上位機種であるMDR-E888というヘッドフォンを使っていた。今でこそ定価8000円のインナーイヤーヘッドフォンなんかゴロゴロしてるし、もっと安い値段でいい音のものもある。だが、当時としては、人に聞かせれば「ナニこの音！？」とビックリしてもらえるくらいインパクトのある音質を備えた製品だった。
音響メーカーに就職してもなお、同期たちにそのクラスのヘッドフォンを持っている人はなかなか見かけなかったので、ちょっと自分の中で「俺って結構キテるのかも♪」なんて思っていた。
ところがやはり、中にはもっとガチにキテる男達がいた。
そのうち1人は、エティモティックリサーチのER4を使っていた。エティモティックリサーチは、補聴器向けだったBAドライバーを音楽鑑賞用として使う先鞭をつけたメーカーであり、ER4は未だに根強いファンも多いその記念碑的製品だ。
この、ER4を使っていた男は、その後フランスのfocalに転職し、今や同社の最高級スピーカーの設計に携わっている。focalは今の俺のメインのオーバーヘッド型ヘッドフォンのメーカーだ。
そしてもう1人。
彼はもっとキテいた。静電容量型のヘッドフォンの雄、STAXのユーザーだったのだ！
静電容量型とは、非常に軽い平面膜の全面を振動させるので、損失が少なく、音楽再生向けユニットとして非常に評価が高い。ただ、他のユニットのように信号をパッシブに受けて振動するのではなく、膜に常に電圧をかけておかなければならない。それをヘッドフォンにするということは、駆動用のアンプおよびその電源も必要になる。STAXのヘッドフォンには、駆動用のアンプがセットになっていた。
そう、だから彼は当時から、プレイヤー、ヘッドフォンに加え、ヘッドフォン駆動用のアンプを持ち歩いていたのだ。
これには当時の俺もぶっとんだ。
俺も、良いものであれば多少大きく重くても厭わないと思っていた。初代音飛び防止ディスクマンD-515なんて電池込みで500gを超えるヘビー級だった。だが、プレイヤーの他にアンプまで持ち歩くヤツがいるなんて...
...負けた！
率直にそう認めざるを得なかった。ま、今でこそワタクシもこうして当たり前にポタアン持ち歩くようになったけど (^_^;。
つづく。
8月、部のトップが変わった。俺とタメの男だ。代わるなり、彼は矢継ぎ早に組織の改革を打ち出し、俺の仕事も大きく変わった。新しい仕事がどっさりだ。
新しい仕事はより高い視点や交渉術が必要とされる。一応は、期待から与えられたものと捉えるようにしている。トップがタメだと、甘えられないなあ、とも感じる。
そんなわけで、同じ時間でもリソース使い切り感が強くなった。目を配らなくてはならない範囲も増えた。まあ、立派に中堅サラリーマンだね。
Black Heavy Metal Lump
(PentaxK-3, PentaxDA16-45mmF4(45.0mm), 1/15sec, F5.0, ISO100)
昨年末のエントリーでiPhoneを代替えした話をした。代替えしたということは、前の端末は通信手段を失ったことになる。まして、SIMフリーに対応していないので、適当なSIMを突っ込んで使うわけにはいかない。
とは言え、iPhone6は性能的にまだまだ現役を張れるだけの実力を持ってると言っていいだろう。iPhone4Sや5あたりを現役で使ってる人だってまだまだいるんだから。
じゃあ売っちゃえば？
うん。それはまあ、それなりの値段はつくだろう。バンパー運用につき、むき出しだった背面はそれなりに傷入ってるから、満額は望めないだろうけどね。でも、貧乏性なんでねえ。っていうか、アップラーなんで、Apple文化遺産として手元に置いておきたいんだよね。
それより何より「男は黙って最大容量！」の家訓？通り、当時の最大容量の128GBものストレージを備えた優秀なハンドヘルドコンピューターである。いくらでも有効活用できるはずだ。
そうだ。
運用開始から4年半経過したiPod Classicの電池がかなり消耗してきていた。その代わりをさせられないか？
ロスレス化を進めている俺のiTunesライブラリはiPod Classicの160GBでも収まりきらなくなってきている現状なのに、実質その6割程度しか使えないのは割と厳しいが、持ち出す曲をうまく回す運用でイケる気がしてきた。それとは相反すること言うけど、iPhoneならアプリさえ入れればハイレゾにも対応できる（だから容量足りねえっつってんだろ (^_^;）。
とりあえず、ADLのヘッドフォンアンプに繋げてみた。
まあ、どーせDA変換以降はアンプ側がやるんでプレーヤー側はストレージとGUIしか残ってないわけだけど、そのGUIがいい。ジャケット大写しだし。っていうか、音もいい気がするのはHDDとSSDの差？単にプラシーボ？
iPhone6 and ADL-X1
(PentaxK-3, PentaxDA16-45mmF4(40.0mm), 1/2sec, F10.0, ISO100)
なんて思っているうちに、気がついたら中古のオーディオ向けのLightning-USBケーブルを買っちゃっていたわけだけど (^_^;。
そうしたらなんだか、平たいが表面積のデカいiPhone6の尻に敷かれるADLが不憫に感じられてきた。こちらも、運用開始から3年半経って、結構いい感じにボロボロだ。iPodと違って、まだ電池がへたったわけではないが、元より、ホワイトノイズが結構デカくて荒削りの音ではあった。
うん。
いやね、仕事が結構、祭り状態になったのもあって、何かオーディオ系の「衝動買い物欲案件」は探してたんだよね。オーバーヘッドのヘッドフォンとか。
でもここは、iPhone6に見合ったアンプじゃね？
うん。
Pioneer XPA-700
(PentaxK-3, PentaxFA43mmLimitedF.19, 1/13sec, F4.0, ISO100)
買ーっちゃった。実はこれ、前職の製品だ。
前職製品ということで、その入社時研修の時のことを語ろう。俺には、大きなインパクトをもって覚えていることがある。
当時、俺はSONYのインナーイヤータイプの最上位機種であるMDR-E888というヘッドフォンを使っていた。今でこそ定価8000円のインナーイヤーヘッドフォンなんかゴロゴロしてるし、もっと安い値段でいい音のものもある。だが、当時としては、人に聞かせれば「ナニこの音！？」とビックリしてもらえるくらいインパクトのある音質を備えた製品だった。
音響メーカーに就職してもなお、同期たちにそのクラスのヘッドフォンを持っている人はなかなか見かけなかったので、ちょっと自分の中で「俺って結構キテるのかも♪」なんて思っていた。
ところがやはり、中にはもっとガチにキテる男達がいた。
そのうち1人は、エティモティックリサーチのER4を使っていた。エティモティックリサーチは、補聴器向けだったBAドライバーを音楽鑑賞用として使う先鞭をつけたメーカーであり、ER4は未だに根強いファンも多いその記念碑的製品だ。
この、ER4を使っていた男は、その後フランスのfocalに転職し、今や同社の最高級スピーカーの設計に携わっている。focalは今の俺のメインのオーバーヘッド型ヘッドフォンのメーカーだ。
そしてもう1人。
彼はもっとキテいた。静電容量型のヘッドフォンの雄、STAXのユーザーだったのだ！
静電容量型とは、非常に軽い平面膜の全面を振動させるので、損失が少なく、音楽再生向けユニットとして非常に評価が高い。ただ、他のユニットのように信号をパッシブに受けて振動するのではなく、膜に常に電圧をかけておかなければならない。それをヘッドフォンにするということは、駆動用のアンプおよびその電源も必要になる。STAXのヘッドフォンには、駆動用のアンプがセットになっていた。
そう、だから彼は当時から、プレイヤー、ヘッドフォンに加え、ヘッドフォン駆動用のアンプを持ち歩いていたのだ。
これには当時の俺もぶっとんだ。
俺も、良いものであれば多少大きく重くても厭わないと思っていた。初代音飛び防止ディスクマンD-515なんて電池込みで500gを超えるヘビー級だった。だが、プレイヤーの他にアンプまで持ち歩くヤツがいるなんて...
...負けた！
率直にそう認めざるを得なかった。ま、今でこそワタクシもこうして当たり前にポタアン持ち歩くようになったけど (^_^;。
つづく。
nobilesの投稿(23:57:00-2017-01-21) -
カテゴリ: Music
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