NOBILES Days
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10月アタマの会社への復帰から、走ってきた。忙しかった。
それも、今週末でようやく一息つける。いよいよ、所属するバンドLoop on pooLのワンマンライブだ！ここのところ毎週末のようにリハーサルに励んできた。
って、前のエントリーの書き始めと一緒だな (^_^;。
とにかく、このライブはこのバンド10年間のひとつの集大成だ。渾身の2ndアルバム"Loop goes on"も発売となる。ぜひぜひ、一人でも多く来ていただいて、楽しんでもらいたい。
なんか解散でもしそうな言いっぷりだけど、まだまだLoopは続くよ。そうまさに、Loop goes onだ！ (^_^;
iPhone6を買ったばかりだけど、またもや物欲日記だよ。
The New Gadget
(PentaxK-3, PentaxFA43mmLimitedF1.9+MacroRing3, 1.6sec, F11.0, ISO100)
半年前に買ったヘッドフォン、Focal Spirit Professionalは、最初の個体のバンドにヒビが発生したりしたが、それ以外は本当に満足している。柔らかい音と、適度な空間構成が気に入っている。
ただ、オーバーヘッド型の宿命だが、真夏は暑いし、電車で寝たい時など、邪魔になる場面も少なくない。
そういう時は、インナーイヤー型のAudio-technica ATH-CKW1000ANVを使っていた。CKWはかなり音が硬く、ウォームなFocalから付け替えると特に、音が細く聞こえる傾向があった。
それでも、まあまあ高額製品なだけあって能力は高く、慣れてしまえば上質な音を楽しめる。硬いけど高音の解像度はかなり高い。また、ハウジングの形が独特で小さく、俺にしては珍しく耳にフィットする。
だが、致命的なのは遮音性が低いことだ。電車なんかではこちらの音が漏れそうなので音量をあまり上げられないし、それ以上に外部の音が入り過ぎるのが問題だった。定評のあるコンプライのイヤーチップを追加しようと店頭で試してみたけど、どうしても耳に合わなかった。ステム（音導管）が短いので、耳たぶに引っ掛ける程度しかできないからだ。
そこで、足の怪我からの復帰が迫ってきた時期に、遮音性が高いインナーイヤータイプのヘッドフォンを物色し始めた。
とは言え、CKWなみの音質を備えた機種にはしたい。
Westone...うーん、狙いの価格帯としてはW40辺りになるけど、W50やW60の音を聴いちゃうと格下感が（上見んなよ (^_^;）。
Fidue A83。うーん、耳に合わない。物理的に。合わな過ぎて、まともに音の評価ができん。
UltimateEars UE900s。定評あるヘッドフォンだが、これも耳に合わない。俺の耳では全然低音が鳴ってくれない。幼い頃、母親に「アンタの耳の穴は小さいわねえ」と、耳掃除のたびに新鮮に驚かれたことを今さら思い出した。
音茶楽 Flat4粋。お、耳にハマったかな？しかも音もかなりいいぞ。だが、どうにも外観がオモチャっぽい。というか、ザクっぽすぎる (^_^;。
NuForce Primo8。小ぶりのハウジングがいい。しかも音もなかなか大人な感じだ。意外にいい。だけど、ちょっと高いな。
あーあ、Shure SE530は耳に合ってて遮音性も高かったのになあ。後継機SE535の乾いた音は好きになれないし。
...あれ？
ふと閃いた。
そう、以前俺はShureのSE530を使っていた。現行の535ほど高音が伸びないが、その分ウォームな響きだったし、少しトロいけど、ダイレクト過ぎる535より音場感があった。俺のレファレンスヘッドフォンであるSONY MDR-CD3000に割と似ていた。
SE530は機種としての持病があった。コードだ。太くて丈夫だったが交換が利かず、しかも被覆が硬化しやすかったのだ。俺の個体ももれなく、右耳側のハウジングに近い箇所の被覆が硬化してヒビが入ってしまった。断線させたくなかったので、すぐに一線を退かせ、ダイナミック/BAハイブリッドのAtomicFroyd Superdartsに鞍替えしたのだった。
当時まだ珍しかったハイブリッドのSuperdartsの音は実に新鮮で感動したけど、今となってはやっぱり攻撃的過ぎてジャンルをかなり選ぶ、という評価に落ち着いている。やっぱり地力は、価格が上のSE530に分があると感じていた。クラスが近いCKWと比較しても、一長一短はあるが落ち着いた音色のSE530の方が結局は好みである気がしていた。
閑話休題。
先述のように、俺のSE530は被覆ヒビ以外に特に問題はなく、新しいヘッドフォンを買った時に引っ張り出してきて比較したりしていた。つまり、まだまだ実働できるのに隠居状態だったわけだ。なんともったいない。
一方昨今、カスタムイヤーモニターというものの市場が拡大している。
カスタムとは、使用者の耳型をとって、専用のハウジングを作成する形態のインナーイヤー型のヘッドフォンである。コンサートや音楽番組でミュージシャンが耳に装着しているのを見ることも増えた。もともとはこうしたモニター用途から、リスニング用途にも広がってきたのだ。まあ、名の示す通りだけど。
最近では多ドライバー化（要はスピーカーを増やす）が進んでいて、JH AudioのRoxanneなどは片耳だけで12ドライバーという、冗談のような世界に突入している。しかし試聴してみれば、なるほどその音は圧倒的だ。オーケストラは小編成より大編成の方が、個々の音の個性が平滑化され、美しい、包み込むような音になる。同様に、複数のドライバーで分担した方が個々の負担が減って自然な音の再生ができるのだと俺は理解している。
あああ、また逸れた。
そんな、一部で盛り上がりを見せるカスタムイヤーモニター界だが、一から作成するモデルの他に、既存のインナーイヤーヘッドフォンを分解し、使用者の耳型に合わせて作成したハウジングにユニットなど部品を移植する、「リモールド」と言われる形態の製品も存在する。
そう、SE530をカスタムイヤーモニターに改造することが可能なのだ。
とりあえず、アキバの某店で調べてみたら、Roothというメーカーなら最安2万円ほどでできるようだ。耳型（インプレッション）の採取代や、付属していないケーブルを買っても3万程度だ。
つまり、ほぼ当初考えた予算でカスタムが作れる！しかも、音質の計算ができる。散々使っていたSE530が中に入るんだから。
そう考えたら、いても立ってもいられなくなってきた。耳型とって、SE530持ってアキバの店に行こう！
...耳型、どこで採るよ？
アキバの店でも、週末に採取会をやっているが、少し高いし、人も多そうなので、もっと安くて空いてそうなところを探すことにした。
実は勤務先のすぐ裏の補聴器店は、オーナーがオーディオマニアでもあり、アキバの店の推奨店になっていた。でも先述のように、当時は怪我からの会社復帰前だったので、定期券もなく、わざわざ出向くメリットが小さかった。
ならば、と自宅近くの補聴器屋を電話で当たってみた。ところがどこも、「オーディオ用」と聞いただけで「やれません」という二つ返事だった。いくら一部で盛り上がっていようとも、やはり、まだ市民権を得たとは言い難いか...。
否、イヤーモニター用の経験のないところでヘタな耳型採るくらいなら、アキバの店で採った方が結局、質の高い耳型になるだろうし、交通費含めた総額で安くなるんじゃないか？
そんなわけで、週末の耳型採取会で耳型を採り、そのままSE530も渡してリモールドしてもらうことに決めた。
ところで、リモールドにあたって、「アップグレード」というサービスもあった。SE530は片側3ユニット構成だが、これを6ユニット、または8ユニットとして音質向上を図るというものだ。
ただよく読むと、元となるヘッドフォンが何ユニット構成だろうが、片側で1つのユニットしか再利用しないらしい。値段も、新品の6ユニットや8ユニットと比べて僅かに安い程度でしかない。それはそうだ、ユニット構成が変わるから、帯域ごとに音を分離するネットワーク回路も入れ替えになる。
だったら、最初から多ユニットのものを買った方がいい。今回は低コストでSE530をまるまるカスタム化するだけにしよう、というのが俺の結論だ。SE530の1ツィーター、2ウーハーという3BAユニット構成は、一般的なカスタムイヤーモニターなら7〜8万はする。それを3万円台でゲットするのだ！
つづく。
それも、今週末でようやく一息つける。いよいよ、所属するバンドLoop on pooLのワンマンライブだ！ここのところ毎週末のようにリハーサルに励んできた。
って、前のエントリーの書き始めと一緒だな (^_^;。
とにかく、このライブはこのバンド10年間のひとつの集大成だ。渾身の2ndアルバム"Loop goes on"も発売となる。ぜひぜひ、一人でも多く来ていただいて、楽しんでもらいたい。
なんか解散でもしそうな言いっぷりだけど、まだまだLoopは続くよ。そうまさに、Loop goes onだ！ (^_^;
iPhone6を買ったばかりだけど、またもや物欲日記だよ。
The New Gadget
(PentaxK-3, PentaxFA43mmLimitedF1.9+MacroRing3, 1.6sec, F11.0, ISO100)
半年前に買ったヘッドフォン、Focal Spirit Professionalは、最初の個体のバンドにヒビが発生したりしたが、それ以外は本当に満足している。柔らかい音と、適度な空間構成が気に入っている。
ただ、オーバーヘッド型の宿命だが、真夏は暑いし、電車で寝たい時など、邪魔になる場面も少なくない。
そういう時は、インナーイヤー型のAudio-technica ATH-CKW1000ANVを使っていた。CKWはかなり音が硬く、ウォームなFocalから付け替えると特に、音が細く聞こえる傾向があった。
それでも、まあまあ高額製品なだけあって能力は高く、慣れてしまえば上質な音を楽しめる。硬いけど高音の解像度はかなり高い。また、ハウジングの形が独特で小さく、俺にしては珍しく耳にフィットする。
だが、致命的なのは遮音性が低いことだ。電車なんかではこちらの音が漏れそうなので音量をあまり上げられないし、それ以上に外部の音が入り過ぎるのが問題だった。定評のあるコンプライのイヤーチップを追加しようと店頭で試してみたけど、どうしても耳に合わなかった。ステム（音導管）が短いので、耳たぶに引っ掛ける程度しかできないからだ。
そこで、足の怪我からの復帰が迫ってきた時期に、遮音性が高いインナーイヤータイプのヘッドフォンを物色し始めた。
とは言え、CKWなみの音質を備えた機種にはしたい。
Westone...うーん、狙いの価格帯としてはW40辺りになるけど、W50やW60の音を聴いちゃうと格下感が（上見んなよ (^_^;）。
Fidue A83。うーん、耳に合わない。物理的に。合わな過ぎて、まともに音の評価ができん。
UltimateEars UE900s。定評あるヘッドフォンだが、これも耳に合わない。俺の耳では全然低音が鳴ってくれない。幼い頃、母親に「アンタの耳の穴は小さいわねえ」と、耳掃除のたびに新鮮に驚かれたことを今さら思い出した。
音茶楽 Flat4粋。お、耳にハマったかな？しかも音もかなりいいぞ。だが、どうにも外観がオモチャっぽい。というか、ザクっぽすぎる (^_^;。
NuForce Primo8。小ぶりのハウジングがいい。しかも音もなかなか大人な感じだ。意外にいい。だけど、ちょっと高いな。
あーあ、Shure SE530は耳に合ってて遮音性も高かったのになあ。後継機SE535の乾いた音は好きになれないし。
...あれ？
ふと閃いた。
そう、以前俺はShureのSE530を使っていた。現行の535ほど高音が伸びないが、その分ウォームな響きだったし、少しトロいけど、ダイレクト過ぎる535より音場感があった。俺のレファレンスヘッドフォンであるSONY MDR-CD3000に割と似ていた。
SE530は機種としての持病があった。コードだ。太くて丈夫だったが交換が利かず、しかも被覆が硬化しやすかったのだ。俺の個体ももれなく、右耳側のハウジングに近い箇所の被覆が硬化してヒビが入ってしまった。断線させたくなかったので、すぐに一線を退かせ、ダイナミック/BAハイブリッドのAtomicFroyd Superdartsに鞍替えしたのだった。
当時まだ珍しかったハイブリッドのSuperdartsの音は実に新鮮で感動したけど、今となってはやっぱり攻撃的過ぎてジャンルをかなり選ぶ、という評価に落ち着いている。やっぱり地力は、価格が上のSE530に分があると感じていた。クラスが近いCKWと比較しても、一長一短はあるが落ち着いた音色のSE530の方が結局は好みである気がしていた。
閑話休題。
先述のように、俺のSE530は被覆ヒビ以外に特に問題はなく、新しいヘッドフォンを買った時に引っ張り出してきて比較したりしていた。つまり、まだまだ実働できるのに隠居状態だったわけだ。なんともったいない。
一方昨今、カスタムイヤーモニターというものの市場が拡大している。
カスタムとは、使用者の耳型をとって、専用のハウジングを作成する形態のインナーイヤー型のヘッドフォンである。コンサートや音楽番組でミュージシャンが耳に装着しているのを見ることも増えた。もともとはこうしたモニター用途から、リスニング用途にも広がってきたのだ。まあ、名の示す通りだけど。
最近では多ドライバー化（要はスピーカーを増やす）が進んでいて、JH AudioのRoxanneなどは片耳だけで12ドライバーという、冗談のような世界に突入している。しかし試聴してみれば、なるほどその音は圧倒的だ。オーケストラは小編成より大編成の方が、個々の音の個性が平滑化され、美しい、包み込むような音になる。同様に、複数のドライバーで分担した方が個々の負担が減って自然な音の再生ができるのだと俺は理解している。
あああ、また逸れた。
そんな、一部で盛り上がりを見せるカスタムイヤーモニター界だが、一から作成するモデルの他に、既存のインナーイヤーヘッドフォンを分解し、使用者の耳型に合わせて作成したハウジングにユニットなど部品を移植する、「リモールド」と言われる形態の製品も存在する。
そう、SE530をカスタムイヤーモニターに改造することが可能なのだ。
とりあえず、アキバの某店で調べてみたら、Roothというメーカーなら最安2万円ほどでできるようだ。耳型（インプレッション）の採取代や、付属していないケーブルを買っても3万程度だ。
つまり、ほぼ当初考えた予算でカスタムが作れる！しかも、音質の計算ができる。散々使っていたSE530が中に入るんだから。
そう考えたら、いても立ってもいられなくなってきた。耳型とって、SE530持ってアキバの店に行こう！
...耳型、どこで採るよ？
アキバの店でも、週末に採取会をやっているが、少し高いし、人も多そうなので、もっと安くて空いてそうなところを探すことにした。
実は勤務先のすぐ裏の補聴器店は、オーナーがオーディオマニアでもあり、アキバの店の推奨店になっていた。でも先述のように、当時は怪我からの会社復帰前だったので、定期券もなく、わざわざ出向くメリットが小さかった。
ならば、と自宅近くの補聴器屋を電話で当たってみた。ところがどこも、「オーディオ用」と聞いただけで「やれません」という二つ返事だった。いくら一部で盛り上がっていようとも、やはり、まだ市民権を得たとは言い難いか...。
否、イヤーモニター用の経験のないところでヘタな耳型採るくらいなら、アキバの店で採った方が結局、質の高い耳型になるだろうし、交通費含めた総額で安くなるんじゃないか？
そんなわけで、週末の耳型採取会で耳型を採り、そのままSE530も渡してリモールドしてもらうことに決めた。
ところで、リモールドにあたって、「アップグレード」というサービスもあった。SE530は片側3ユニット構成だが、これを6ユニット、または8ユニットとして音質向上を図るというものだ。
ただよく読むと、元となるヘッドフォンが何ユニット構成だろうが、片側で1つのユニットしか再利用しないらしい。値段も、新品の6ユニットや8ユニットと比べて僅かに安い程度でしかない。それはそうだ、ユニット構成が変わるから、帯域ごとに音を分離するネットワーク回路も入れ替えになる。
だったら、最初から多ユニットのものを買った方がいい。今回は低コストでSE530をまるまるカスタム化するだけにしよう、というのが俺の結論だ。SE530の1ツィーター、2ウーハーという3BAユニット構成は、一般的なカスタムイヤーモニターなら7〜8万はする。それを3万円台でゲットするのだ！
つづく。
nobilesの投稿(22:46:01-2014-11-05) -
カテゴリ: Music
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