NOBILES Days
Jump to navigationThe trend of digital camera 2015 - vol.8
最近次女がどんどん口が達者になってきた上に、長女よりも勝気なので口喧嘩で長女を負かすくらいになってきた。
でも、二人で楽しそうに遊んだり、ミュージカルみたいに歌ったり、ほんとに「姉妹らしく」なってきたのが嬉しいな。たまに、クッソうるさくって困るけど。
カフェにて
(Panasonic DMC-GM5, Lumix G Vario 12-32mmF3.5-5.6(32.0mm), 1/60sec, F5.6, ISO3200)
さて、そろそろ〆ようと思っていたカメラトーク2015だが、CP+でいろいろ発表されちまったから、その所感もやっとこうか。
驚かされたのがCanonだ。一眼レフとミラーレス合わせて5機種を一気に発表してきた。
まずは、以前、散々こき下ろしたミラーレスから。
・Canon EOS M3
EOS Mは少し上級者狙いにシフトした。EOS Mならではの魅力が、EFレンズとの親和性であることなんだから、主なユーザーが一眼レフEOSオーナーであるということに、ようやく気付いたようだ。
というか、EOS MとM2は立ち位置があまりに中途半端過ぎて、大幅に価格が下落してから売れた印象がある。その結果としての上級シフトではないかと邪推している。
一方、つい先日俺が、撮像素子としてデュアルピクセルを積むことを期待したばかりなのに、見事に裏切りやがった。まあ、それでも像面位相差AFは速度向上を果たしたようだが...。本来の使われ方を考えたら、デュアルピクセルはやはりミラーレス機にこそ積むべきなんじゃないかなあ。
また、上級機の必需装備となりつつあるEVFが外付けというのもいただけない。定価で3万する代物だよ？しかも、そのサイズが立派すぎなので、装着した瞬間から可搬性はガタ落ちである。
そんなわけで、正直まだまだ立ち位置がビミョーである。ネイティブ対応のレンズも相変わらず4本しかないし。何より、どれだけ上級になっても一眼レフエントリーのKissシリーズさえ越えてはいけないという立ち位置は、1歩下がって夫を支える前時代の良妻も真っ青な抑圧ぶりである。
・Canon EOS 8000D / KissX8i
一方驚きの発表はそのKissのラインである。ほぼ性能は同じで、操作系を変えた2台を同時リリースである。新しいシリーズは、8000Dという4桁型番を与えられた。
これまで通りのエントリー一眼レフの「少ないボタンで考えることは少なく、フルオート中心」がKissX8i、「さまざまな設定を変えて思い通りの表現をできる」のが8000Dというわけである。
これはこれまでの一眼レフラインナップに一石を投じる興味深い試みである。単に搭載している機能や性能の差によってヒエラルキーが形成されていたラインナップに、「単に操作系が異なるだけ」という軸が現れたのだ。それだけ、ディジタル一眼レフという製品が成熟してきたという現れである。
つまり、エントリークラスであるKissであっても、もう画質の面では上級機と変わらないし、「普段使いやサブ機としては十分」と考える中級者は多い。だが、Kissのような初級者モデルでは中級機とインターフェースが違い過ぎて同時使用が困難だという問題があった。それだけに、「Canonなら上級機に乗り換えてもすぐ馴染めますよ」と薦める店員の話は真っ赤な嘘であることが分かる。だからこそ、ステップアップも視野に入れているオトーサン達に対しては「ほぼ同じ価格だけど、操作性は上級機と同じですよ」というのはなかなかに強力なセールストーク足り得るだろう。
それから「Kiss」という、いかにも初級者向け、女性向けのネーミングというのも中級者やちょっとプライドの高いオトーサンが敬遠する要因にはなっていただろう。
それにしても...いわゆる上級機のインターフェースはそんなに初級者には受け入れ難いものなんだろうか。別に中級機だってフルオートで撮れるし、どうせならボタンやダイヤルがあった方が、慣れてきたときには直感的に操作できるのに、なんて個人的には思うんだが。まあそれは慣れてる人の考え方なんだろうな。
そんなわけで、順当進化のKissX8iは置いておいて（7iどころか、先々代6iから変わってるのはライプビュー時のコントラストAFの改良くらいか？）、8000Dは中級者にとってはかなり魅力的だろう。「なんで中級機はこんなでかいんだー！」と思っていた層にはピッタリだろう（Pentaxは中級機も小さいんだがね）。
ただ気に入らないのは、ここまで一緒ならファームウェアもかなり共有化しているはずである。にも関わらず、ライブビュー中の連写については8000Dだけの搭載となっていることだ。どう考えてもX8iに載せても問題ないのに、差別化のためだけに、ソフトの蓋をしただけとしか思えない。「やれるのにマーケ上の理由『だけ』でやめちゃう」っていうのは、俺どうしても好きになれないな。
あと、これはNikon D5500でも触れたが、「一眼レフならでは」のはずの光学ファインダーのスペックが視野率95%、倍率0.85というのがいただけない。ライブビューでのコントラストAFの性能向上ばかりを謳うなら、もはや一眼レフである必要性がどんどん薄くなるだけではないか。
つづく。
でも、二人で楽しそうに遊んだり、ミュージカルみたいに歌ったり、ほんとに「姉妹らしく」なってきたのが嬉しいな。たまに、クッソうるさくって困るけど。
カフェにて
(Panasonic DMC-GM5, Lumix G Vario 12-32mmF3.5-5.6(32.0mm), 1/60sec, F5.6, ISO3200)
さて、そろそろ〆ようと思っていたカメラトーク2015だが、CP+でいろいろ発表されちまったから、その所感もやっとこうか。
驚かされたのがCanonだ。一眼レフとミラーレス合わせて5機種を一気に発表してきた。
まずは、以前、散々こき下ろしたミラーレスから。
・Canon EOS M3
EOS Mは少し上級者狙いにシフトした。EOS Mならではの魅力が、EFレンズとの親和性であることなんだから、主なユーザーが一眼レフEOSオーナーであるということに、ようやく気付いたようだ。
というか、EOS MとM2は立ち位置があまりに中途半端過ぎて、大幅に価格が下落してから売れた印象がある。その結果としての上級シフトではないかと邪推している。
一方、つい先日俺が、撮像素子としてデュアルピクセルを積むことを期待したばかりなのに、見事に裏切りやがった。まあ、それでも像面位相差AFは速度向上を果たしたようだが...。本来の使われ方を考えたら、デュアルピクセルはやはりミラーレス機にこそ積むべきなんじゃないかなあ。
また、上級機の必需装備となりつつあるEVFが外付けというのもいただけない。定価で3万する代物だよ？しかも、そのサイズが立派すぎなので、装着した瞬間から可搬性はガタ落ちである。
そんなわけで、正直まだまだ立ち位置がビミョーである。ネイティブ対応のレンズも相変わらず4本しかないし。何より、どれだけ上級になっても一眼レフエントリーのKissシリーズさえ越えてはいけないという立ち位置は、1歩下がって夫を支える前時代の良妻も真っ青な抑圧ぶりである。
・Canon EOS 8000D / KissX8i
一方驚きの発表はそのKissのラインである。ほぼ性能は同じで、操作系を変えた2台を同時リリースである。新しいシリーズは、8000Dという4桁型番を与えられた。
これまで通りのエントリー一眼レフの「少ないボタンで考えることは少なく、フルオート中心」がKissX8i、「さまざまな設定を変えて思い通りの表現をできる」のが8000Dというわけである。
これはこれまでの一眼レフラインナップに一石を投じる興味深い試みである。単に搭載している機能や性能の差によってヒエラルキーが形成されていたラインナップに、「単に操作系が異なるだけ」という軸が現れたのだ。それだけ、ディジタル一眼レフという製品が成熟してきたという現れである。
つまり、エントリークラスであるKissであっても、もう画質の面では上級機と変わらないし、「普段使いやサブ機としては十分」と考える中級者は多い。だが、Kissのような初級者モデルでは中級機とインターフェースが違い過ぎて同時使用が困難だという問題があった。それだけに、「Canonなら上級機に乗り換えてもすぐ馴染めますよ」と薦める店員の話は真っ赤な嘘であることが分かる。だからこそ、ステップアップも視野に入れているオトーサン達に対しては「ほぼ同じ価格だけど、操作性は上級機と同じですよ」というのはなかなかに強力なセールストーク足り得るだろう。
それから「Kiss」という、いかにも初級者向け、女性向けのネーミングというのも中級者やちょっとプライドの高いオトーサンが敬遠する要因にはなっていただろう。
それにしても...いわゆる上級機のインターフェースはそんなに初級者には受け入れ難いものなんだろうか。別に中級機だってフルオートで撮れるし、どうせならボタンやダイヤルがあった方が、慣れてきたときには直感的に操作できるのに、なんて個人的には思うんだが。まあそれは慣れてる人の考え方なんだろうな。
そんなわけで、順当進化のKissX8iは置いておいて（7iどころか、先々代6iから変わってるのはライプビュー時のコントラストAFの改良くらいか？）、8000Dは中級者にとってはかなり魅力的だろう。「なんで中級機はこんなでかいんだー！」と思っていた層にはピッタリだろう（Pentaxは中級機も小さいんだがね）。
ただ気に入らないのは、ここまで一緒ならファームウェアもかなり共有化しているはずである。にも関わらず、ライブビュー中の連写については8000Dだけの搭載となっていることだ。どう考えてもX8iに載せても問題ないのに、差別化のためだけに、ソフトの蓋をしただけとしか思えない。「やれるのにマーケ上の理由『だけ』でやめちゃう」っていうのは、俺どうしても好きになれないな。
あと、これはNikon D5500でも触れたが、「一眼レフならでは」のはずの光学ファインダーのスペックが視野率95%、倍率0.85というのがいただけない。ライブビューでのコントラストAFの性能向上ばかりを謳うなら、もはや一眼レフである必要性がどんどん薄くなるだけではないか。
つづく。
nobilesの投稿(23:55:00-2015-02-10) -
カテゴリ: Photo
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