NOBILES Days
Jump to navigationFrankly Speaking... Vol.8
気付けば、通勤路でも桜が5分咲きくらいになっている。去年は転職直後で余裕が無く、今年はムチャな仕事のせいで忙しくて、なかなかゆっくり撮影もできないのだが、週末あたりどこかに行けないかと思っている。
そうそう、仕事の方は、朝5時に起きて7時半には出社してるのに、20時過ぎまで残業してるので結構キツい。
前職時代のように「晩飯食ったことだし、そろそろ気ぃ入れて働くか！」なんていうダラダラペースだったら大丈夫なんだろうが、結構ずっとリソースを出し切ってるので、割と疲労につながる。
どうやらこの状況はしばらく続くらしい。ま、成果も残業代も稼ぎ時と思おう。
Wink!
(PentaxK-7, PentaxFA43mmLimitedF1.9, 1/125sec, F2.8, ISO800)
妹の娘はずっと寝ていたが、起きると表情豊かだった。まあさすがに生後1週間だし、本当の表情ではないんだろうけど、顔の筋肉は活発みたいだ。
さて、前職ぶっちゃけ日記。そろそろ目次つけたほうがいい？（誰に対し？）
前職ぶっちゃけ日記
「8.新たなるチャレンジ」
*** Back Number ***
1.野放し
2.OFコンビ（ボンクラ親父達）
3.堕落人
4.砂上の楼閣1
5.砂上の楼閣2
6.火の玉、堕ちた
7.さよなら、ブーちゃん
ジャイアン体型ののび太ことブーちゃんが去り、OKD、ODとの3人体制となった後も、ボスのシステムはさらに高度化していった。
やがて、製品の中でも、あるキーコンポーネントの温度を一定に保つことが、パラメーターを決定する上で重要であることにボスは気づいた。
当初は、パソコンなどについているファンを用いて、システムのプログラムと連動して回転数を制御する回路を設計し、システムに組み込んだが、気温の変化や機器の温度上昇を吸収するのは難しかった。そこで、建物の天井にある空調の出口に、段ボールで手作りした「ダクト」で冷風を製品に吹きつけたり、スポットクーラーを導入したりしたが、やはり、個別の空調がついた個室でなければコントロールできない、という結論に至った。
こうしてボスは、管理職でもリーダー職でもないのに、個室の建設を上司に願い出た。
歯牙にもかけられなそうだが、前述のように、部長がボスの取り組みを買っていたので、なんとその申請は認められた。
ただ、もちろんそれには条件があった。
ボスのシステムは、自社の製品と、既に「枯れた」製品群（以降Cとしよう）とのマッチングを自動で行うためのパラメーターを決めるものだった。これを、当時多くの人員を割かれていた、現役バリバリの製品群（以降Dとしよう）とのマッチングを自動で行うシステムに進化させること。これがボスのグループの新たなミッションになった。
だが、ボスには自信があった。
枯れた製品Cであろうと、現役バリバリのDであろうと、同じ原理で動くものだから、理詰めで積み上げてきたシステムが通用しないわけがないと思っていた。
まあ、自信があるからこそ、そんな大胆な提案ができる。仕事が来るのを待っているような人間には絶対できない芸当だ。
しかし、その製品群D自体よりも前に、ボスには他の壁が立ちはだかった。
管理職でもリーダー職でもない上、当時は2〜3月おきに髪を赤く染めたり、青く染めたりと、社会人らしくない風貌をしていたボスが幅をきかせることを、面白くなく思っていた人間は少なからず存在したということだ。
以降に書くことは基本的にボスの発言を一方的に聞いたことだから、完全にボス側の視点であることは断っておく。
が、後年、今から書くことと同じような場面を横で聞いた第三者が、ボスが感じたのと同じ印象を持ったと言っていたので、少なくとも完全にボスの妄想ではない、ということは述べておこう。
製品群Dは前職の会社がまだ輝いていた頃、業界内でイニシアチブをとって規格などを決めてきたものだ。
だから、前職の研究所に行くと、まさにその規格を決めたり、仕組みを発明した人なんかがいるし、他社の製品を評価したりするラボまであったりした。
ここで登場するのが、当時リーダー職にあったSSKという人だ。SSKは転職日記でも「剛腕マネージャー」として何度か出てきている。実は当時、俺はSSKの下にいた。
SSKはボスよりは3歳くらい上だったかと思う。完全に体育会系な人で、冬でも半袖から太い腕を出しているイメージだ。その自信満々な口調と、理屈っぽい話し方で、チームを仕切っていた。体育会系だけに、自分の下にいる人間には優しかった。一方で、自分のグループの不利益になることは、他のグループに対し、無茶とも思える主張をした。つまり、会社全体としての大局的な視点には若干欠けているところはあった。
もう一つ、理屈っぽいだけに、権威には弱かった。だから、製品群Dの規格に携わった研究所にベッタリで、二言目には「それは研究所に聞かねば」と始まるのだ。だから、ボスが製品群Dとの自動マッチングに乗り出した時、最初のプレゼンでSSKは鼻で笑い、「既に枯れた製品群Cとは違う。うまくいくわけがない」という趣旨のことを言ったらしい。
そしてまた、過去エントリーに登場するFも、当時製品群Dの担当だった。
SSKよりもさらに年上となるFにとっても、ボスの躍進は面白いものではなかったのだろう。何かにつけてFはボスのやることを否定した。キャラがキャラだけに厳しい口調というわけではないが、こじつけ的な言いがかりをつけていた。
それでも、ボスは着々と準備を整え、個室の完成を待って本格的に製品群Dの自動マッチングに取り掛かることにしたのだった。
つづく。
そうそう、仕事の方は、朝5時に起きて7時半には出社してるのに、20時過ぎまで残業してるので結構キツい。
前職時代のように「晩飯食ったことだし、そろそろ気ぃ入れて働くか！」なんていうダラダラペースだったら大丈夫なんだろうが、結構ずっとリソースを出し切ってるので、割と疲労につながる。
どうやらこの状況はしばらく続くらしい。ま、成果も残業代も稼ぎ時と思おう。
Wink!
(PentaxK-7, PentaxFA43mmLimitedF1.9, 1/125sec, F2.8, ISO800)
妹の娘はずっと寝ていたが、起きると表情豊かだった。まあさすがに生後1週間だし、本当の表情ではないんだろうけど、顔の筋肉は活発みたいだ。
さて、前職ぶっちゃけ日記。そろそろ目次つけたほうがいい？（誰に対し？）
前職ぶっちゃけ日記
「8.新たなるチャレンジ」
*** Back Number ***
1.野放し
2.OFコンビ（ボンクラ親父達）
3.堕落人
4.砂上の楼閣1
5.砂上の楼閣2
6.火の玉、堕ちた
7.さよなら、ブーちゃん
ジャイアン体型ののび太ことブーちゃんが去り、OKD、ODとの3人体制となった後も、ボスのシステムはさらに高度化していった。
やがて、製品の中でも、あるキーコンポーネントの温度を一定に保つことが、パラメーターを決定する上で重要であることにボスは気づいた。
当初は、パソコンなどについているファンを用いて、システムのプログラムと連動して回転数を制御する回路を設計し、システムに組み込んだが、気温の変化や機器の温度上昇を吸収するのは難しかった。そこで、建物の天井にある空調の出口に、段ボールで手作りした「ダクト」で冷風を製品に吹きつけたり、スポットクーラーを導入したりしたが、やはり、個別の空調がついた個室でなければコントロールできない、という結論に至った。
こうしてボスは、管理職でもリーダー職でもないのに、個室の建設を上司に願い出た。
歯牙にもかけられなそうだが、前述のように、部長がボスの取り組みを買っていたので、なんとその申請は認められた。
ただ、もちろんそれには条件があった。
ボスのシステムは、自社の製品と、既に「枯れた」製品群（以降Cとしよう）とのマッチングを自動で行うためのパラメーターを決めるものだった。これを、当時多くの人員を割かれていた、現役バリバリの製品群（以降Dとしよう）とのマッチングを自動で行うシステムに進化させること。これがボスのグループの新たなミッションになった。
だが、ボスには自信があった。
枯れた製品Cであろうと、現役バリバリのDであろうと、同じ原理で動くものだから、理詰めで積み上げてきたシステムが通用しないわけがないと思っていた。
まあ、自信があるからこそ、そんな大胆な提案ができる。仕事が来るのを待っているような人間には絶対できない芸当だ。
しかし、その製品群D自体よりも前に、ボスには他の壁が立ちはだかった。
管理職でもリーダー職でもない上、当時は2〜3月おきに髪を赤く染めたり、青く染めたりと、社会人らしくない風貌をしていたボスが幅をきかせることを、面白くなく思っていた人間は少なからず存在したということだ。
以降に書くことは基本的にボスの発言を一方的に聞いたことだから、完全にボス側の視点であることは断っておく。
が、後年、今から書くことと同じような場面を横で聞いた第三者が、ボスが感じたのと同じ印象を持ったと言っていたので、少なくとも完全にボスの妄想ではない、ということは述べておこう。
製品群Dは前職の会社がまだ輝いていた頃、業界内でイニシアチブをとって規格などを決めてきたものだ。
だから、前職の研究所に行くと、まさにその規格を決めたり、仕組みを発明した人なんかがいるし、他社の製品を評価したりするラボまであったりした。
ここで登場するのが、当時リーダー職にあったSSKという人だ。SSKは転職日記でも「剛腕マネージャー」として何度か出てきている。実は当時、俺はSSKの下にいた。
SSKはボスよりは3歳くらい上だったかと思う。完全に体育会系な人で、冬でも半袖から太い腕を出しているイメージだ。その自信満々な口調と、理屈っぽい話し方で、チームを仕切っていた。体育会系だけに、自分の下にいる人間には優しかった。一方で、自分のグループの不利益になることは、他のグループに対し、無茶とも思える主張をした。つまり、会社全体としての大局的な視点には若干欠けているところはあった。
もう一つ、理屈っぽいだけに、権威には弱かった。だから、製品群Dの規格に携わった研究所にベッタリで、二言目には「それは研究所に聞かねば」と始まるのだ。だから、ボスが製品群Dとの自動マッチングに乗り出した時、最初のプレゼンでSSKは鼻で笑い、「既に枯れた製品群Cとは違う。うまくいくわけがない」という趣旨のことを言ったらしい。
そしてまた、過去エントリーに登場するFも、当時製品群Dの担当だった。
SSKよりもさらに年上となるFにとっても、ボスの躍進は面白いものではなかったのだろう。何かにつけてFはボスのやることを否定した。キャラがキャラだけに厳しい口調というわけではないが、こじつけ的な言いがかりをつけていた。
それでも、ボスは着々と準備を整え、個室の完成を待って本格的に製品群Dの自動マッチングに取り掛かることにしたのだった。
つづく。
nobilesの投稿(23:11:38-2011-04-07) -
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