NOBILES Days
Jump to navigation2005 F-1 Monaco Tour (11) - Day3(5/19) Meet F-1 Drivers
ここのところ仕事は忙しくなるわ、休日は遊び回るわで休む時間がなかった。今週末は久々に2日間とも予定をあえて空けた。ここ数ヶ月の写真を整理したり、家でゆっくりしているわけだ。
さて、3ヶ月ぶりに2005年モナコ日記の続きを (^_^;。あくまで2年半前の(自称)新婚旅行を振り返る旅行記なので悪しからず。
バックナンバーはこちら。
1.Prologue
2.To Nice
3.Musee Matisse
4.To Vence
5.At Vence
6.Vence Old Town
7.First Monaco
8.Kir Royal
9.Free Practice 1
10.Free Practice 2
モナコの街並み
この一つ向こうの通りではF-1マシンが疾走しているのに、ほとんどそれを感じさせない。これが伝統というものか。
(PanasonicDMC-FZ10, 6.0mm(35mm換算36mm), ProgramMode, 1/400sec, F4.0, ISO50)
さて、ピット作業が丸見えのTスタンドを、セッション途中にして後ろ髪をひかれる思いで後にした俺たちはパドックエリアを目指す。
地図でみると、Tスタンドのすぐ裏がパドックエリアとなっており、実際マシンが走っていない時はすぐに行けることが後々分かるのだが、この時は通行できなかったので、青印のような大回りをしてパドックエリアへ戻ることになってしまった。
と、パドックエリアへ続くモナコヨットクラブの階段を下りたところで、見たことのある背の高い日本人を見つけた。
当時F-1キャスターを務めていた永井力だった
拡大はナシ
(PanasonicDMC-FZ10, 6.0mm(35mm換算36mm), ProgramMode, 1/60sec, F2.8, ISO150)
その直前くらいに放送が終わったお色気系連続ドラマ「特命係長只野仁」を夫婦で熱心に((^_^;)見ていたものだから、それに出演していた永井を見て嫁さんは興奮して「只野さん！いつも見てます！」などと叫んでしまった。
...「只野」役は高橋克典だし、永井は「森脇」役だったし、そもそももうドラマの放映は終わってたし。
でもまあ、あまり高飛車にとまることもなく、なかなかの好青年であった。F-1中継でのズレズレコメントさえなければ...。
ただ、はっきり言って、日本人の有名人に会えたことなど、この後の出来事に比べれば小さな出来事であったと言わざるを得ない。只野には悪いけど...違う、永井だ (^_^;。
さて、パドックエリアとは言っても、我々のパスではその周囲までしか入れず、ドライバー達が「相手にしよう」と心に決めるか、退場する時くらいでなければサインゲットは難しい。
おそらく普段はヨットクラブの駐車場だかなんだかなのだろう。そこに200×30メートル程度のスペースがフェンスで区切られ、コース側の短い遍以外の三方の通路約400メートルほどで、中のドライバー達の動きに合わせて右往左往することになるわけである。
海側の通路に出て左側に各チームのパドックを見つつ、奥（地図で言うと左方向...コース側だ）へと向かうと、その右、海側に目立つ建物が現れる。
レッドブルのパドック
(PanasonicDMC-FZ10, 6.0mm(35mm換算36mm), ProgramMode, 1/500sec, F4.0, ISO50)
この一戦限りスターウォーズとコラボレーションしたレッドブルは、巨大なダースベーダーをあしらったパドックだった。なんとこの巨大な建物が海に浮かんでいるのだ。とは言え、ミナルディを買収した翌年からはトロロッソと合わせてさらに倍のサイズになるのだから恐ろしいことなわけだが。
だが、これだけ開放的な雰囲気にも関わらず、もちろん我々は中には入れない。F-1とは金やステータスが正義の閉鎖的な社会なのだ。それにしても、ヨーロッパ的なF-1に、アメリカンの色使い・筆遣いなスターウォーズのカラーは明らかに浮いている。ジョージ・ルーカス監督が来てたり、ピットスタッフもトルーパーの格好をしていたらしく、スターウォーズファンにはたまらなかったらしいが、別にファンでも何でもない俺にとっては別段の感慨はなかった (^_^;。
まあ、もともと俺は映画はあまり見ない方ではある。その上で、CGが凄いってよく言われるけど...あんなのテクノロジーの進化でどんどん陳腐化するわけで。初代スターウォーズのCGなんて今見たら笑っちゃうレベルなんじゃなかろうか。
スターウォーズをちゃんと映画館で見たのなんてエピソード1くらいだが、ストーリーなんか全然覚えていない。っていうか、付き合いたての彼女の手をどう握ろうかばっかり考えていたような気がする...ってそんな青臭い歳でもなかったか (^_^;。やっぱ映画は普遍的なハートフルなやつに限る。
話が大幅にずれた。閑話休題って言うのか？
通路の一番奥は...やはりF-1界のシンボルの位置だ。フェラーリのパドックがある。そしてそこに人が群がっている。そこは、ピットの方から戻ってくるドライバーや関係者がすぐそばを通るスポットになっていたのだ。
！！！！！
そこに陣取って間もなく、いきなりシューマッハが帰ってきた。ものすごい勢いで人が群がる。俺も夢中でサインをもらうパンフを差し出しつつ写真を撮る。
サインに応じるシューマッハ
(PanasonicDMC-FZ10, 14.9mm(35mm換算90mm...ズームを戻すのが追い付いていない...), ProgramMode, 1/320sec, F4.0, ISO50)
ええっ？（拡大はナシ）
(PanasonicDMC-FZ10, 6.0mm(35mm換算36mm), ProgramMode, 1/200sec, F4.0, ISO50)
...拝啓ミハエル・シューマッハ殿
さすがは先日もスイスの自宅からドイツにお出かけになり、お帰りの飛行機に間に合わないからと、ちんたら走るタクシーの運ちゃんに「俺が代わりに運転する！金ならいくらでも出す！」と宣い、ハンドルを代わるや猛スピードで爆走し飛行機に間に合わせ、「世界最速のタクシードライバー」の栄誉を勝ち取ったあなた様ですね。群がるファンの中からたった3人のサインのみに応じてあっという間にパドックに消えてしまうなんて。
本当に早かった。
彼ほどのスーパースターだ。普段から「サインは3人」とか決めてるのかもしれない。でもどうにも調子の上がらなかったこのシーズン、マシンの優劣が多少は緩和され腕勝負の面も大きいモナコだけに、フリーでの不調に機嫌も悪かったのかもしれない。
「僕も昨日逃げられたけど、今日やっともらえたんだから、きっと明日以降チャンスありますよ」。同じツアーの同じく新婚旅行らしき兄ちゃんが慰めてくれた。...でも、俺にはなぜかこれが最初で最後のチャンスだったような気がしてならなかったのだ。
片山右京
ちなみに隣にいるのはウチの嫁さんではないのであしからず
(PanasonicDMC-FZ10, 6.0mm(35mm換算36mm), ProgramMode, 1/500sec, F4.0, ISO50)
右京氏はウチのツアー参加者と朝も遭遇したらしいが、中継の時間があったので「後で」と言って立ち去ったらしい。で、ここでその参加者を見つけて「さっき約束したもんな」と言ってわざわざこちらのエリアまで出てきてくれた。なんと仁義深い男だろう。
正直、彼の解説は割と根性論や精神論に行きがちだし、何より現場で取材していないことによる情報の少なさが不満ではある。でも、彼自身は報道されている通りの男気ある人物だと分かった。...この辺は永井と同じだな (^_^;。
マッサ
(ContaxU4R, 5.8mm(35mm換算38mm), ProgramMode, 1/90sec, F7.5, ISO50)
今ではフェラーリドライバーであるフェリペ・マッサ。この頃からちょっとお高くとまっていた感じだ。この時も群がるファンには近寄ろうともせずにさっさと行ってしまった。
と...マクラーレンのユニフォームを来た大柄な男が歩いてきた。周りのファン達は見向きもしないが、俺は真っ先に彼の名を叫んでいた。
「アドリアン！ミスター・ニューウィー！！」
当時マクラーレンの所属していた技術者アドリアン・ニューウィーだった。
マーチ881でF-1マシンのデザイナーとしてデビューを飾り、数々の先鋭的な美しい空力マシンをデザインしてきたニューウィーは、俺が最も好きなデザイナーの一人と言って良かった。
俺の声に気づいたニューウィーはゆっくりとこちらに近づいてきてくれた。
で、なんだか良く覚えていないが、俺はあんたのマシンの熱狂的なファンだ、あんたのマシンのプラモデルを作っては毎晩眺めてたよだの必死に英語で喋った気がする。ニューウィーは優しい微笑みを浮かべながらウンウンと聞いてくれていた（いや、めんどくせーなー、いるんだよなー、こういうの、と思っていたかもしれない (^_^;）。
で、しっかりサインももらって握手をした。...写真を撮り忘れた (′Д`;。
...続く。
さて、3ヶ月ぶりに2005年モナコ日記の続きを (^_^;。あくまで2年半前の(自称)新婚旅行を振り返る旅行記なので悪しからず。
バックナンバーはこちら。
1.Prologue
2.To Nice
3.Musee Matisse
4.To Vence
5.At Vence
6.Vence Old Town
7.First Monaco
8.Kir Royal
9.Free Practice 1
10.Free Practice 2
モナコの街並み
この一つ向こうの通りではF-1マシンが疾走しているのに、ほとんどそれを感じさせない。これが伝統というものか。
(PanasonicDMC-FZ10, 6.0mm(35mm換算36mm), ProgramMode, 1/400sec, F4.0, ISO50)
さて、ピット作業が丸見えのTスタンドを、セッション途中にして後ろ髪をひかれる思いで後にした俺たちはパドックエリアを目指す。
地図でみると、Tスタンドのすぐ裏がパドックエリアとなっており、実際マシンが走っていない時はすぐに行けることが後々分かるのだが、この時は通行できなかったので、青印のような大回りをしてパドックエリアへ戻ることになってしまった。
と、パドックエリアへ続くモナコヨットクラブの階段を下りたところで、見たことのある背の高い日本人を見つけた。
当時F-1キャスターを務めていた永井力だった
拡大はナシ
(PanasonicDMC-FZ10, 6.0mm(35mm換算36mm), ProgramMode, 1/60sec, F2.8, ISO150)
その直前くらいに放送が終わったお色気系連続ドラマ「特命係長只野仁」を夫婦で熱心に((^_^;)見ていたものだから、それに出演していた永井を見て嫁さんは興奮して「只野さん！いつも見てます！」などと叫んでしまった。
...「只野」役は高橋克典だし、永井は「森脇」役だったし、そもそももうドラマの放映は終わってたし。
でもまあ、あまり高飛車にとまることもなく、なかなかの好青年であった。F-1中継でのズレズレコメントさえなければ...。
ただ、はっきり言って、日本人の有名人に会えたことなど、この後の出来事に比べれば小さな出来事であったと言わざるを得ない。只野には悪いけど...違う、永井だ (^_^;。
さて、パドックエリアとは言っても、我々のパスではその周囲までしか入れず、ドライバー達が「相手にしよう」と心に決めるか、退場する時くらいでなければサインゲットは難しい。
おそらく普段はヨットクラブの駐車場だかなんだかなのだろう。そこに200×30メートル程度のスペースがフェンスで区切られ、コース側の短い遍以外の三方の通路約400メートルほどで、中のドライバー達の動きに合わせて右往左往することになるわけである。
海側の通路に出て左側に各チームのパドックを見つつ、奥（地図で言うと左方向...コース側だ）へと向かうと、その右、海側に目立つ建物が現れる。
レッドブルのパドック
(PanasonicDMC-FZ10, 6.0mm(35mm換算36mm), ProgramMode, 1/500sec, F4.0, ISO50)
この一戦限りスターウォーズとコラボレーションしたレッドブルは、巨大なダースベーダーをあしらったパドックだった。なんとこの巨大な建物が海に浮かんでいるのだ。とは言え、ミナルディを買収した翌年からはトロロッソと合わせてさらに倍のサイズになるのだから恐ろしいことなわけだが。
だが、これだけ開放的な雰囲気にも関わらず、もちろん我々は中には入れない。F-1とは金やステータスが正義の閉鎖的な社会なのだ。それにしても、ヨーロッパ的なF-1に、アメリカンの色使い・筆遣いなスターウォーズのカラーは明らかに浮いている。ジョージ・ルーカス監督が来てたり、ピットスタッフもトルーパーの格好をしていたらしく、スターウォーズファンにはたまらなかったらしいが、別にファンでも何でもない俺にとっては別段の感慨はなかった (^_^;。
まあ、もともと俺は映画はあまり見ない方ではある。その上で、CGが凄いってよく言われるけど...あんなのテクノロジーの進化でどんどん陳腐化するわけで。初代スターウォーズのCGなんて今見たら笑っちゃうレベルなんじゃなかろうか。
スターウォーズをちゃんと映画館で見たのなんてエピソード1くらいだが、ストーリーなんか全然覚えていない。っていうか、付き合いたての彼女の手をどう握ろうかばっかり考えていたような気がする...ってそんな青臭い歳でもなかったか (^_^;。やっぱ映画は普遍的なハートフルなやつに限る。
話が大幅にずれた。閑話休題って言うのか？
通路の一番奥は...やはりF-1界のシンボルの位置だ。フェラーリのパドックがある。そしてそこに人が群がっている。そこは、ピットの方から戻ってくるドライバーや関係者がすぐそばを通るスポットになっていたのだ。
！！！！！
そこに陣取って間もなく、いきなりシューマッハが帰ってきた。ものすごい勢いで人が群がる。俺も夢中でサインをもらうパンフを差し出しつつ写真を撮る。
サインに応じるシューマッハ
(PanasonicDMC-FZ10, 14.9mm(35mm換算90mm...ズームを戻すのが追い付いていない...), ProgramMode, 1/320sec, F4.0, ISO50)
ええっ？（拡大はナシ）
(PanasonicDMC-FZ10, 6.0mm(35mm換算36mm), ProgramMode, 1/200sec, F4.0, ISO50)
...拝啓ミハエル・シューマッハ殿
さすがは先日もスイスの自宅からドイツにお出かけになり、お帰りの飛行機に間に合わないからと、ちんたら走るタクシーの運ちゃんに「俺が代わりに運転する！金ならいくらでも出す！」と宣い、ハンドルを代わるや猛スピードで爆走し飛行機に間に合わせ、「世界最速のタクシードライバー」の栄誉を勝ち取ったあなた様ですね。群がるファンの中からたった3人のサインのみに応じてあっという間にパドックに消えてしまうなんて。
本当に早かった。
彼ほどのスーパースターだ。普段から「サインは3人」とか決めてるのかもしれない。でもどうにも調子の上がらなかったこのシーズン、マシンの優劣が多少は緩和され腕勝負の面も大きいモナコだけに、フリーでの不調に機嫌も悪かったのかもしれない。
「僕も昨日逃げられたけど、今日やっともらえたんだから、きっと明日以降チャンスありますよ」。同じツアーの同じく新婚旅行らしき兄ちゃんが慰めてくれた。...でも、俺にはなぜかこれが最初で最後のチャンスだったような気がしてならなかったのだ。
片山右京
ちなみに隣にいるのはウチの嫁さんではないのであしからず
(PanasonicDMC-FZ10, 6.0mm(35mm換算36mm), ProgramMode, 1/500sec, F4.0, ISO50)
右京氏はウチのツアー参加者と朝も遭遇したらしいが、中継の時間があったので「後で」と言って立ち去ったらしい。で、ここでその参加者を見つけて「さっき約束したもんな」と言ってわざわざこちらのエリアまで出てきてくれた。なんと仁義深い男だろう。
正直、彼の解説は割と根性論や精神論に行きがちだし、何より現場で取材していないことによる情報の少なさが不満ではある。でも、彼自身は報道されている通りの男気ある人物だと分かった。...この辺は永井と同じだな (^_^;。
マッサ
(ContaxU4R, 5.8mm(35mm換算38mm), ProgramMode, 1/90sec, F7.5, ISO50)
今ではフェラーリドライバーであるフェリペ・マッサ。この頃からちょっとお高くとまっていた感じだ。この時も群がるファンには近寄ろうともせずにさっさと行ってしまった。
と...マクラーレンのユニフォームを来た大柄な男が歩いてきた。周りのファン達は見向きもしないが、俺は真っ先に彼の名を叫んでいた。
「アドリアン！ミスター・ニューウィー！！」
当時マクラーレンの所属していた技術者アドリアン・ニューウィーだった。
マーチ881でF-1マシンのデザイナーとしてデビューを飾り、数々の先鋭的な美しい空力マシンをデザインしてきたニューウィーは、俺が最も好きなデザイナーの一人と言って良かった。
俺の声に気づいたニューウィーはゆっくりとこちらに近づいてきてくれた。
で、なんだか良く覚えていないが、俺はあんたのマシンの熱狂的なファンだ、あんたのマシンのプラモデルを作っては毎晩眺めてたよだの必死に英語で喋った気がする。ニューウィーは優しい微笑みを浮かべながらウンウンと聞いてくれていた（いや、めんどくせーなー、いるんだよなー、こういうの、と思っていたかもしれない (^_^;）。
で、しっかりサインももらって握手をした。...写真を撮り忘れた (′Д`;。
...続く。
nobilesの投稿(21:01:31-2007-12-15) -
カテゴリ: Monaco
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