NOBILES Days

Destroyed again - (8) The eye not beaten by water

以前も書いたが、来週、長女が保育園で2泊3日のキャンプに行く。
それで、自分でできるように風呂特訓をしていたわけだが、ガミガミ言われるのがどうやらイヤになったらしく、
「じーちゃんの家の風呂に入るー」
とか言って嫁さんの実家で入るようになってしまった。
嫁さんのお父さんは「ちゃんとできてるよ」とか言っていたが、久方ぶりに洗っているのを見たら、教えたことがかなり吹っ飛んでできなくなっていた。おいおいおいおい!

やっぱダメだ。どうしたって「じーちゃん」は甘くなってしまう。
ある日も、俺が説教した後に「ばあちゃん、フォロー行きな」とか言っていたのだが、やめていただいた。それは単なる甘やかしになってしまう。ガミガミ言った本人が後で穏やかに言い聞かせるのが一番効くんだから、他の大人が逃げ道作っちゃアカン。

実家が近いことで本当にいろいろ助けていただいているが、別の意味で悩ましいこともあるんだな。



さて、大怪我日記だ。今回も、番外編の「怪我にかこつけた物欲日記」だな (^_^;。

CoolpixS32
CoolpixS32
(PentaxK-3, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/15sec, F3.5, ISO400)

俺の会社は、盆休みが短く、3日間しかない。その代わりに、小学生なんかと同じ、海の日のある週が丸ごと休みになっている。
去年はこの休みで館山に旅行したのだが、今年はもっと遠くに…そう、沖縄旅行を企画していた。だが、海の日の週になると旅行の代金も上がってしまう。なので、あえてその前の週に有給休暇をとって行くことにしていた。
沖縄には7年前のクリスマスにも行っているが、夏は初めてだ。前回と同様、嫁さんの妹夫婦と一緒に行くことになっていた。

ところが、この有様だ。手術翌週なんて行けるわけがない。マジで無念である。しかも、2週間前のキャンセルでは、ほとんどお金は戻って来なかった 囧rz。

一応怪我日記のバックナンバーはこちら
=== Destroyed again - Backnumber ===
(1) The low sound
(2) The diagnosis
(3) A long long day
(4) Waiting long
(5) Take a radiograph of the opposite leg
(6) Almost got another injury
(7) The beauty focused on the retina


俺が行けなくなったので、写真カバー率が大きく減る。嫁さんは俺がヤフオクで仕入れてやったフィルムカメラしか持っていないのだ。ディジタルが嫌いなんだとさ。
そんな嫁さんでも、せっかくの旅行の写真が減るのはイヤだ、と言い始めた。一眼レフなんてデカいのはムリだからコンパクトデジカメを貸してくれと言ってきた。

ところがねー。俺が持ってるコンパクトは、10年前のヘンタイカメラPentax OptioXしか存在していないのだよ。格好ヘンタイ、操作性ヘンタイ。完全にマニア向け製品だ(所ジョージも愛用してたらしい)。機械オンチの嫁さんに持たせたら、思い通りにならなさ過ぎて発狂しそうだ。性能だって、今時のケータイより少ない500万画素、感度なんてISO320が最高で、その画質はダビダビだ。ただでさえヘンタイな操作性のレスポンスも今となってはかなり遅い。手振れ補正なんかもちろんついてない。

Pentax OptioX
Pentax OptioX
(PentaxK10D, PentaxDA16-45mmF4(45.0mm), 1/2sec, F6.3, ISO250)

そんなわけで、沖縄旅行用お気軽スナップディジタルカメラを買おう、ということになった。


もし俺個人がコンパクトを買うとなったら、画質や機能が最優先になるが、今回は機械オンチの嫁さんが使えることが前提だ。子どもたちも撮りたいって言うかもしれない。俺のように構図に凝って露出に凝って、なんてやるわけもなく、あくまで旅行の記憶を残すのが目的だから画質と機能なんか二の次でいい。
それに、せっかく沖縄に行くのだ。ホテルには素晴らしいプールも付いているという。だったら、防水機能があった方がいいんじゃないか?
で、現実問題として、こうやって思いつきで買うので、予算としては1万円台で抑えたい。

まとめると、
・画質や機能は二の次
・かんたん(子どもでも撮れる)
・防水
・1万円台以下


そうするとね、一択なんですよ。オンリーワン。
Nikon Coolpix S32。

画質を決める大きなファクターである撮像素子のサイズたるや、ケータイクラスの1/3インチ。最近の一般的なコンデジの撮像素子1/2.3インチと比べると60%に満たない面積しかない。いわゆるフルサイズと比べたら...ひゃー、1/50以下だ!その受光性能は推して知るべしである。
光学ズームはあるけど30〜90mm相当という中途半端ぶり。広角端せまっ。風景まともに撮れるんか。感度は今時ISO1600までだし、手ブレ補正なんざ電子式。「画質や機能は二の次」を地でいってる (^_^;。

でも、ちょー簡単!だって子ども向けってのがコンセプトだから。メニューなんて平仮名にできるんだぜ?だから、デザインもずんぐりむっくりとした、ゆとりデザイン (^_^;。言い換えると「可愛い」し、ホールディングしやすい。
さらに、このカメラは防水・対衝撃性を備えている。これもポイントが高い。プールに入っても撮れるし、子どもが取り合って落としちゃっても大丈夫。

しかも、これが1万円台前半で買えちまう。他の防水カメラの半額以下だ。
もう唯一無二と言ってもいい、ある意味「ギンギンに尖ったカメラ」とも言える。もう今回の目的・制約のストライクど真ん中。迷わずポチした。

CoolpixS32
次女でも写真が撮れちゃうCoolpixS32
(iPhone5, 1/20sec, F2.4, ISO250)

で、旅行に行く3日前に届いたので、充電方法やら撮影方法など、最低限は嫁さんにレクチャーできた。何しろ嫁さんは当初、電池の蓋が開かない、とか言ってたからな。まあ確かに、防水タイプだから2重ロックになってるんだけどさあ。
子ども達に渡してみたら、自然に構えて撮ってる。丸っこくて握りやすいし、シャッターボタンも大きいから子どもでも扱いやすそうだ。


こうして、俺を除く家族は、2泊3日の沖縄旅行へ旅立った。

いざ旅行の最中、S32はかなりの時間を長女が占拠していたらしい。だいぶ気に入ったようだ。
2日目の午後に嫁さんの妹のiPhoneとFacetime(iPhoneまたはMacどうしのテレビ電話)をつないだところ、みんなはプールにいた。ところが、嫁さんがS32を持っていない。こらこら、せっかくの防水なんだから、持ち歩いて撮ってくれよ!
そう言うと、一応プールサイドまでは持って来ていたようなので、以降は小さなスライダーのようなのを滑り降りる長女とか、飛び跳ねてる次女なんかを撮っていたようだ。

しかしまあ、家族とともに旅行から帰って来たS32から写真を吸い出してみれば、食い物の写真がない。嫁さんの妹によると、嫁さんはいの一番に飯にがっついて写真を撮る気配もなかったそうな。食い物も旅の醍醐味だろー。見るの楽しみにしてたのに。挙げ句、せっかくの防水なのに水中写真はないわ、でっかいムービーボタンついてるのに、一個も動画とってないわ。まったく、こんなに簡単なカメラなのに全く使いこなしてないぞー!!

In the pool
防水なのでプールの中でも気にせず使える
(Nikon CoolpixS32(12.3mm=equiv90mm), 1/125sec, F5.9, ISO100)

さてS32、1/3インチという極小撮像素子だが、思ったほどラティチュードは狭くない。意外とまともな画が撮れている。まあもちろん、被写界深度はかなり深くて立体感の乏しい画であることは確かだが、1/2.3インチと比較してどうかと言えば、そう差があるとも思えない。
なんつったって、これで防水だし、丈夫だし、持ちやすくて簡単で安いって、今回の目的に対しては、これ以上ない選択肢だったんじゃないか。
っていうか、そういうニーズって結構あると思うんだけど、ニコンさん、全然アピールしてなくない?このカメラ。こんなオンリーワンのカメラ、「知ってる人しか知らない」状態はもったいないよ。


つづく
nobilesの投稿(12:13:13-2014-07-31) - カテゴリ: Photo

コメント

No comments yet

コメントを追加

:

:

トラックバック

DISALLOWED (TrackBack)

TrackBack URL

DISALLOWED (TrackBack)