NOBILES Days
Jump to navigationDestroyed again - (5) Take a radiograph of the opposite leg
だんだんこのトビラネタも尽きてきたんでとっとと本編行こう。左足の大怪我日記だ。
knee brace
(iPhone5, 1/20sec, F2.4, ISO64)
6/29のバンド練の帰り、俺は左膝に大怪我をして救急搬送された。下された診断は5年前に右足で負ったのと同じ「膝蓋腱断裂」だった。
その翌日、家から近くの、子ども達も生まれた病院で手術は受けるために診察を受けに行った。予約なしの外来では、診察を受けてレントゲンとMRIを撮るだけで半日かかってしまい、翌日改めて医師と話をしに行くことになった。
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=== Destroyed again - Backnumber ===
(1) The low sound
(2) The diagnosis
(3) A long long day
(4) Waiting long
翌7/1は15時半から診察の予約を入れていた。
起きても、午前中はやることが特にない。まあ、医療保険の請求のために保険屋に電話したり、俺が連れて行く予定だった子どものスイミングのキャンセルの電話を入れたりしたが、あとは結局、レコーダーに残っていた「孤独のグルメ」の録画を観たりして、無為に過ごしてしまった。
14時40分頃になってお義父さんが迎えに来て病院へ向かった。今度は予約なので、待合室はかなり空いていて、すぐに診察室に呼ばれた。まだ15時過ぎくらいだったのだが。
すると、リリー・フランキーにちょっと似た先生は今回怪我した左脚ではなく、5年前に怪我した右脚を見せてくれ、という。まあ結局右も同じ怪我をやって完治しているのだから、同じやり方をすれば間違いないというのは理解できる話だった。そこで、右脚のレントゲンをとることになった。また、多分麻酔だとかそういう関係だろう、胸のレントゲンも撮るということだった。
レントゲン室に行き、まず胸のレントゲンを撮ってから、今度はベッドに寝転がって脚を撮る段になった。
「はい、じゃあ装具外してくださいねー」
はいはい、撮りましたよ。放射線科の医師が左膝に照準を合わせる。
...ん？？？待てよ？？
「あの、すみません、先生は右脚を撮ってきて、ということだったんですけども」
「え？あれ？？オーダーどうなってる？...すみません、右みたいですね」
危うく無駄なレントゲン撮るところだった。まあ普通、派手に装具巻いてる方を撮ろうと思うだろうけどさ。まして、まさか反対側の脚も同じ怪我をしているとは思わんわな。
整形に戻って、しばらくして診察室に呼ばれると、右脚のレントゲンも上がって来ていた。
膝蓋腱はかなり大型の腱だが、右脚の金具の位置から推定するに、お皿のすぐ下あたりで切れているので、今回と全く同じ場所だということだった。5年前は、腱を縫合するにあたり、チタン製の小さな金具をお皿の骨に打ち込んで腱を留めたのだ。
「どうですかね、同じやり方でいきますか？」
フランキー（違）先生が尋ねた。まあ、右脚の実績があるわけなので、何の異論もなかった。ただ、そこに人工靭帯も使うとか、金具にも何種類か用意するだとか、いくつかのオプションを用意しておくつもりだと言っていた。
あれ？5年前の手術のときにも人工靭帯の話は出たが、なるべく使いたくない、というような話だった記憶があった。そこで、俺はフランキー（違）先生に尋ねた。
「人工靭帯を使うことによるデメリットは何かあるんですか？」
「んーー…。人工靭帯を使った方がリハビリを早く始められるというメリットはあるけど…デメリットらしいものは私は特に感じないですけど」
ふーーん。まあ、切れてる靭帯で全部縫えればそれでいいし、何らかの事情でムリそうなら人工ので補うよ、程度の感じなのかな。
そんなわけで、手術は7/7月曜日に正式に決まった。
「じゃあ、土曜日に入院してくださいね」
え？？土曜日？
「あれ？何か問題ありました？」
土曜日は、実は子ども達の保育園の夏祭りがあったのだ。まあ、たかが夏祭りなのだが、長女にとっては保育園では最後の夏祭りになってしまう。姉妹揃って浴衣も準備していて楽しみにしていただけに、片足が不自由でもなんとか参加したいと思っていた。5年前は手術前日の入院だったので、大丈夫だろうと踏んでいたのだ。
「そうですか。それなら、土曜に入院して、すぐに外出・外泊しても問題ないですから」
あれ？そんなもんなの？まあ、手術前だしね。安心して土曜入院を承諾することにした。
「あ、S君、ほら、こちら例の膝蓋腱の方。」
フランキー（違）先生が別の若い先生を呼び止めた。年齢は俺と同じくらいだろうか、これまた体育系の風貌で、ヤクルト〜巨人の広沢の若い頃に似ている。浅黒い感じなので、きっと彼もサーフィンが趣味に違いない。その若広沢（違）先生は俺に近づくと、なんだか物珍しそうに俺の左膝をモミモミゴリゴリと障り始めた。割と容赦なくいじるので、結構痛い。
「ふーん...。あ、ちょっと曲げられますか？」
「エ...いやぁ、曲げると痛いんで」
「そんなに曲げなくていいですよ」
いやいや、怖いわ！
ごく僅かに曲げた状態で、「ここから膝伸ばせます？」なんて言うが、いやいや、腱切れてるから無理だから！横でフランキー（違）先生も苦笑いしていた。
まあ、膝蓋腱断裂自体が珍しいみたいだから、腱が切れたらどうなるのかを確かめたかっただけかもしれないけど。
それから、装具を最初の病院に返すので、新たに装具を出してもらった。最初に付けていたのは、真っ白で、膝上20cmから足首近くまで覆うものだったが、今度はグレーで上下5cmずつくらい短いもので、かなり見栄えも良いものだった。怪我してるくせに見栄えもクソもねーけど。
診察室を出ると、お義父さんが迎えに来ていた。だが、まだ手術前検査が残っているので、また後で来てもらうことにした。
検査を前に、いくつか手術や入院に関する書類を渡された。手術や麻酔に対する承諾のサインや、入院する部屋の選択、それにレンタル品などに関するものだった。検査の合間にでも書いておいてくれ、ということだった。
入院部屋のリストは高い順に並んでいた。個別の風呂、トイレ、冷蔵庫、テレビ完備の「特別室」は1日12000円、広さ違いかなんかで10000円のもあったかな。一般部屋としては、8000円、6000円、4000円が個室、大部屋は1000円となっていた。まあ見事なヒエラルキーだこと。
「あと、空きがあれば無料の部屋もご案内できるんですけど」
ふーむ、どうせ俺なんて男だし、5年前も最安の大部屋にした。
…んん？しかし、4000円で個室？？？確か5年前の病院は4000円出しても大部屋で、大容量の家具の間仕切りが付くというだけだったはずだ（今過去エントリー見たら2100円だね）。個室にするには10000円とかかかったはずだ。なんでこんなに安いんだ？
…古いからか！！！
実はこの病院の敷地内、嫁さんが子どもを生んだ頃にはグラウンドだったスペースには、真新しい病棟が建設中なのだ。それが11月頃には完成して全て移転することになっているそうだ。つまりこれから俺が入院する病棟は、数ヶ月後には取り壊される対象の古い建物だというわけだ。
4000円で個室…。大部屋（1000円）との差額は日に3000円だ。
5年前を振り返ってみると、手術当日は猛烈な痛みと戦ったものだが、周囲の人に気を使って息を殺すように呻いていた。あれ、嫌だなー。
それに、あの頃と違って今は元気いっぱいの子ども2人がしょっちゅうお見舞いしに来ることになる。そうすると、ワイワイ騒いじゃって結構周りに迷惑になるんじゃないか？整形外科に多いお年寄りにとっても子どもの存在は嬉しいものなのかもしれないが、喜ぶ人ばかりとは限らない。他のお見舞いの人たちとも、ゆっくり話できた方がいいに決まってる。
よし！4000円個室にしよう！
血液検査、尿検査、心電図を順に受けながらも、俺は個室を希望することを決意した。
後から思えば、この決断は正しかったと感じている。俺の入った部屋の向かいの大部屋は5人部屋だった。つまり、片側は3つのベッドが1列に並ぶことになるわけだ。真ん中になったら、左右両側に人がいることになるわけだ。もちろんカーテンで区切られているとは言え…それは俺ムリ。きっとこの真ん中が無料ベッドだな。5年前の病院の大部屋と比べても、密度が高い。やっぱり古い病院だなーと思えた。
整形の窓口前に戻り、署名をした書類を提出し、個室の希望を伝えた。その後、総合受付あたりの入院手続きテーブルに移動して、看護師さんと事務員から各種の説明を受けた。
また5年前の入院の時のことを思い出した。
あの時は、間もなく1歳を迎えようとしていた長女の記念プレート用の写真でも選定しようと思って、写真を満載させたPowerBookG4を持ち込んだのだった。ネット環境はiPhone3Gだけ（当然テザリングもできない）で、全く期待していなかった。DVDドライブも積んでいたので、DVDプレイヤー代わりでもあった。
ところが、部屋にLANが来ていた。本当は有料インターネットテレビ用なんだけど (^_^;、引っこ抜いて、たまたま一式で持って来ていた有線LAN繋いだら見事に無料でつながってしまった（違法だったとしても時効だと信じよう）。しかも、どこでもMyMacで自宅のPowerMacG5にリモートログインまでできたので、当時Macで録画していたF-1中継をネット経由で観るなど、まあ好き放題できてしまった。これはもう望外だった。
翻って今回の病院だが…どう考えても部屋にLANなんて望めないだろう。
だがそれ以前に、入院の注意の中に「DVDプレイヤーの持ち込みは禁止」というのがあるのが引っかかった。
「何か質問はございますか？」
男性の事務員が言うので、すかさず質問してみた。
「あの、DVDプレイヤー禁止というのは…多分テレビの配線いじられるのがイヤだからなのかな、と邪推してるのですが、ノートPCとかの持ち込みは大丈夫なんでしょうか？」
「え？あ、あーーー、どうなんでしょう。パソコンですか。えーーと、まあ持ち込んでる方もいらっしゃる...かどうかちょっと分からないんですけれども」
おい、入院の説明担当のくせに、病室の実態を全く知らんのか。もういいです、勝手に持ち込むから。
そんなこんなしているうちに、もう17時頃になっていた。この日の診察の会計の前にお義父さんに連絡して迎えにきていただいた。
つづく。
knee brace
(iPhone5, 1/20sec, F2.4, ISO64)
6/29のバンド練の帰り、俺は左膝に大怪我をして救急搬送された。下された診断は5年前に右足で負ったのと同じ「膝蓋腱断裂」だった。
その翌日、家から近くの、子ども達も生まれた病院で手術は受けるために診察を受けに行った。予約なしの外来では、診察を受けてレントゲンとMRIを撮るだけで半日かかってしまい、翌日改めて医師と話をしに行くことになった。
バックナンバーはこちら
=== Destroyed again - Backnumber ===
(1) The low sound
(2) The diagnosis
(3) A long long day
(4) Waiting long
翌7/1は15時半から診察の予約を入れていた。
起きても、午前中はやることが特にない。まあ、医療保険の請求のために保険屋に電話したり、俺が連れて行く予定だった子どものスイミングのキャンセルの電話を入れたりしたが、あとは結局、レコーダーに残っていた「孤独のグルメ」の録画を観たりして、無為に過ごしてしまった。
14時40分頃になってお義父さんが迎えに来て病院へ向かった。今度は予約なので、待合室はかなり空いていて、すぐに診察室に呼ばれた。まだ15時過ぎくらいだったのだが。
すると、リリー・フランキーにちょっと似た先生は今回怪我した左脚ではなく、5年前に怪我した右脚を見せてくれ、という。まあ結局右も同じ怪我をやって完治しているのだから、同じやり方をすれば間違いないというのは理解できる話だった。そこで、右脚のレントゲンをとることになった。また、多分麻酔だとかそういう関係だろう、胸のレントゲンも撮るということだった。
レントゲン室に行き、まず胸のレントゲンを撮ってから、今度はベッドに寝転がって脚を撮る段になった。
「はい、じゃあ装具外してくださいねー」
はいはい、撮りましたよ。放射線科の医師が左膝に照準を合わせる。
...ん？？？待てよ？？
「あの、すみません、先生は右脚を撮ってきて、ということだったんですけども」
「え？あれ？？オーダーどうなってる？...すみません、右みたいですね」
危うく無駄なレントゲン撮るところだった。まあ普通、派手に装具巻いてる方を撮ろうと思うだろうけどさ。まして、まさか反対側の脚も同じ怪我をしているとは思わんわな。
整形に戻って、しばらくして診察室に呼ばれると、右脚のレントゲンも上がって来ていた。
膝蓋腱はかなり大型の腱だが、右脚の金具の位置から推定するに、お皿のすぐ下あたりで切れているので、今回と全く同じ場所だということだった。5年前は、腱を縫合するにあたり、チタン製の小さな金具をお皿の骨に打ち込んで腱を留めたのだ。
「どうですかね、同じやり方でいきますか？」
フランキー（違）先生が尋ねた。まあ、右脚の実績があるわけなので、何の異論もなかった。ただ、そこに人工靭帯も使うとか、金具にも何種類か用意するだとか、いくつかのオプションを用意しておくつもりだと言っていた。
あれ？5年前の手術のときにも人工靭帯の話は出たが、なるべく使いたくない、というような話だった記憶があった。そこで、俺はフランキー（違）先生に尋ねた。
「人工靭帯を使うことによるデメリットは何かあるんですか？」
「んーー…。人工靭帯を使った方がリハビリを早く始められるというメリットはあるけど…デメリットらしいものは私は特に感じないですけど」
ふーーん。まあ、切れてる靭帯で全部縫えればそれでいいし、何らかの事情でムリそうなら人工ので補うよ、程度の感じなのかな。
そんなわけで、手術は7/7月曜日に正式に決まった。
「じゃあ、土曜日に入院してくださいね」
え？？土曜日？
「あれ？何か問題ありました？」
土曜日は、実は子ども達の保育園の夏祭りがあったのだ。まあ、たかが夏祭りなのだが、長女にとっては保育園では最後の夏祭りになってしまう。姉妹揃って浴衣も準備していて楽しみにしていただけに、片足が不自由でもなんとか参加したいと思っていた。5年前は手術前日の入院だったので、大丈夫だろうと踏んでいたのだ。
「そうですか。それなら、土曜に入院して、すぐに外出・外泊しても問題ないですから」
あれ？そんなもんなの？まあ、手術前だしね。安心して土曜入院を承諾することにした。
「あ、S君、ほら、こちら例の膝蓋腱の方。」
フランキー（違）先生が別の若い先生を呼び止めた。年齢は俺と同じくらいだろうか、これまた体育系の風貌で、ヤクルト〜巨人の広沢の若い頃に似ている。浅黒い感じなので、きっと彼もサーフィンが趣味に違いない。その若広沢（違）先生は俺に近づくと、なんだか物珍しそうに俺の左膝をモミモミゴリゴリと障り始めた。割と容赦なくいじるので、結構痛い。
「ふーん...。あ、ちょっと曲げられますか？」
「エ...いやぁ、曲げると痛いんで」
「そんなに曲げなくていいですよ」
いやいや、怖いわ！
ごく僅かに曲げた状態で、「ここから膝伸ばせます？」なんて言うが、いやいや、腱切れてるから無理だから！横でフランキー（違）先生も苦笑いしていた。
まあ、膝蓋腱断裂自体が珍しいみたいだから、腱が切れたらどうなるのかを確かめたかっただけかもしれないけど。
それから、装具を最初の病院に返すので、新たに装具を出してもらった。最初に付けていたのは、真っ白で、膝上20cmから足首近くまで覆うものだったが、今度はグレーで上下5cmずつくらい短いもので、かなり見栄えも良いものだった。怪我してるくせに見栄えもクソもねーけど。
診察室を出ると、お義父さんが迎えに来ていた。だが、まだ手術前検査が残っているので、また後で来てもらうことにした。
検査を前に、いくつか手術や入院に関する書類を渡された。手術や麻酔に対する承諾のサインや、入院する部屋の選択、それにレンタル品などに関するものだった。検査の合間にでも書いておいてくれ、ということだった。
入院部屋のリストは高い順に並んでいた。個別の風呂、トイレ、冷蔵庫、テレビ完備の「特別室」は1日12000円、広さ違いかなんかで10000円のもあったかな。一般部屋としては、8000円、6000円、4000円が個室、大部屋は1000円となっていた。まあ見事なヒエラルキーだこと。
「あと、空きがあれば無料の部屋もご案内できるんですけど」
ふーむ、どうせ俺なんて男だし、5年前も最安の大部屋にした。
…んん？しかし、4000円で個室？？？確か5年前の病院は4000円出しても大部屋で、大容量の家具の間仕切りが付くというだけだったはずだ（今過去エントリー見たら2100円だね）。個室にするには10000円とかかかったはずだ。なんでこんなに安いんだ？
…古いからか！！！
実はこの病院の敷地内、嫁さんが子どもを生んだ頃にはグラウンドだったスペースには、真新しい病棟が建設中なのだ。それが11月頃には完成して全て移転することになっているそうだ。つまりこれから俺が入院する病棟は、数ヶ月後には取り壊される対象の古い建物だというわけだ。
4000円で個室…。大部屋（1000円）との差額は日に3000円だ。
5年前を振り返ってみると、手術当日は猛烈な痛みと戦ったものだが、周囲の人に気を使って息を殺すように呻いていた。あれ、嫌だなー。
それに、あの頃と違って今は元気いっぱいの子ども2人がしょっちゅうお見舞いしに来ることになる。そうすると、ワイワイ騒いじゃって結構周りに迷惑になるんじゃないか？整形外科に多いお年寄りにとっても子どもの存在は嬉しいものなのかもしれないが、喜ぶ人ばかりとは限らない。他のお見舞いの人たちとも、ゆっくり話できた方がいいに決まってる。
よし！4000円個室にしよう！
血液検査、尿検査、心電図を順に受けながらも、俺は個室を希望することを決意した。
後から思えば、この決断は正しかったと感じている。俺の入った部屋の向かいの大部屋は5人部屋だった。つまり、片側は3つのベッドが1列に並ぶことになるわけだ。真ん中になったら、左右両側に人がいることになるわけだ。もちろんカーテンで区切られているとは言え…それは俺ムリ。きっとこの真ん中が無料ベッドだな。5年前の病院の大部屋と比べても、密度が高い。やっぱり古い病院だなーと思えた。
整形の窓口前に戻り、署名をした書類を提出し、個室の希望を伝えた。その後、総合受付あたりの入院手続きテーブルに移動して、看護師さんと事務員から各種の説明を受けた。
また5年前の入院の時のことを思い出した。
あの時は、間もなく1歳を迎えようとしていた長女の記念プレート用の写真でも選定しようと思って、写真を満載させたPowerBookG4を持ち込んだのだった。ネット環境はiPhone3Gだけ（当然テザリングもできない）で、全く期待していなかった。DVDドライブも積んでいたので、DVDプレイヤー代わりでもあった。
ところが、部屋にLANが来ていた。本当は有料インターネットテレビ用なんだけど (^_^;、引っこ抜いて、たまたま一式で持って来ていた有線LAN繋いだら見事に無料でつながってしまった（違法だったとしても時効だと信じよう）。しかも、どこでもMyMacで自宅のPowerMacG5にリモートログインまでできたので、当時Macで録画していたF-1中継をネット経由で観るなど、まあ好き放題できてしまった。これはもう望外だった。
翻って今回の病院だが…どう考えても部屋にLANなんて望めないだろう。
だがそれ以前に、入院の注意の中に「DVDプレイヤーの持ち込みは禁止」というのがあるのが引っかかった。
「何か質問はございますか？」
男性の事務員が言うので、すかさず質問してみた。
「あの、DVDプレイヤー禁止というのは…多分テレビの配線いじられるのがイヤだからなのかな、と邪推してるのですが、ノートPCとかの持ち込みは大丈夫なんでしょうか？」
「え？あ、あーーー、どうなんでしょう。パソコンですか。えーーと、まあ持ち込んでる方もいらっしゃる...かどうかちょっと分からないんですけれども」
おい、入院の説明担当のくせに、病室の実態を全く知らんのか。もういいです、勝手に持ち込むから。
そんなこんなしているうちに、もう17時頃になっていた。この日の診察の会計の前にお義父さんに連絡して迎えにきていただいた。
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