NOBILES Days
Jump to navigationFrankly Speaking... Vol.12
金曜に、新しい所属先のグループで歓迎会を開いていただいた。
前のグループよりも平均年齢が高く、その分、俺のことを目にかけてくれて嬉しく思う。それに、この分野の専門的な経験を他社でかなり積んできた人が多く、仕事上見習ったり学んだりすることがとても多い。
始まった「ムチャな仕事」も、日程がムチャなだけで、内容はとても面白い。これまでこの会社で経験した他の仕事よりも、もっと頭をつかった創造性が求められるからだ。
しばらくはガッツリ仕事になりそうだが同時に、かけがえのないいい経験と、残業代になるだろう (^_^;。
YOZAKURA
(PentaxK-7, PentaxFA77mmLimitedF1.8, 0.4sec, F3.2, ISO100)
前職ぶっちゃけ日記第12回。
今回はボスのグループではなく、俺のところにいた派遣社員さん達について触れよう。
前職ぶっちゃけ日記
「12.盟友たち」
*** Back Number ***
1.野放し
2.OFコンビ（ボンクラ親父達）
3.堕落人
4.砂上の楼閣1
5.砂上の楼閣2
6.火の玉、堕ちた
7.さよなら、ブーちゃん
8.新たなるチャレンジ
9.斜陽
10.ハイテンション・プログラマー
11.ドロンパ、郷里に帰る
「ハイテンション・プログラマー」ドロンパの脱落は、およそ4年前の事業所移転のタイミングに近かった。同じタイミングで辞める派遣社員もいたので、まああまり目立たなかったかもしれない。
その時辞めたうちの一人は俺のグループの女性だった。彼女は結婚してダンナについて行くために辞めた。
彼女が俺のところに来たのは、実は先述のSSKの計らいだった。
当時俺は、俺より3つ上のKさんという派遣社員さんとチームを組んでいた。
Kさんは、髪も少し茶色くしていたりして、年齢よりも若く見えた。ベラベラ喋るタイプではないし、明るい風貌でもないのでとっつきにくいが、打ち解けると、話は面白いし、実は優しい人だったので、一緒に楽しくやっていた。黙々と決められた仕事をこなし、プライベートは謳歌するというタイプの人だった。
もともとグループには、俺とKさんに加え、俺の一つ上の先輩がいたのだが、他のチームへ抜けて2人になってしまった。その矢先に、2機種の開発が重なり、首が回らなくなった。
それで、当時他の機種の開発をしていた部からSSKが剛腕をふるって一名の派遣さんを融通してきたというわけだ。
連れて来られた当時、彼女はまだ就職して間もない頃で、当然年も若かった。だから周囲も「おおっ？」と多少テンションも上がったものだ。しかし実はその中身はオヤジのようなキャラだった！
でも、だからこそ裏表がなく、職場にもすぐ馴染んだ。「お嬢」というあだ名もできて、誰からも可愛がられた。頭の回転も早かったから、頼んだ仕事はすぐに飲み込み、どうしたら効率良く回るかもちゃんと考えることができる子だった。うちのグループが忙しくない時には、他のグループにも重宝がられてヘルプに行ったりしていたくらいだ。
...おいおい、本人読むかもしれないから、あんまり褒めると調子に乗るぞ (^_^;。
ともかく、3人になったおかげで、チームの仕事は順調に進んだ。
以前にも述べたが、いちおう俺がリーダー的な役割だった。だが、さしてそれらしいことをするわけでもなく、まさに、大学のサークルのように楽しくやっていた。まあ逆にいえば、緊張感とは無縁だった。
でも、新しいチャレンジもあるし、仲間にも恵まれている。会社でのクラスも上がった。時期的にはもう少し前だけど、結婚もした。ある意味で、前職での俺の絶頂期だった。
しかし間もなく、会社が創立以来の大赤字を叩いたことが、事業所移転に繋がったことは以前にも述べた。
結局、お嬢も「ドロンパ」も、どちらもそのこととは直接は関係なく辞めたことになるが、いずれにしても、課には2人の不足が発生した。
そこで、スギさんやドロンパと同じ派遣会社から2人が来ることになった。
まず、より難易度と根気が求められるボスのグループに入れられ、より適性がある方を残し、もう1人が俺のグループに来ることになった。
まず...当時まだ入社して3年目だと言っていただろうか、20歳台前半のSという男が先にやってきて、ボスの部屋で2週ほど仕事をした。そこで一旦Sは俺のグループに移り、今度はSよりも数歳上のYが来てボスのグループに入った。前の派遣先との絡みがあったのだろう。
結局ボスは、経験をとってそのままYを残し、Sをうちのグループへ渡すことにした。Sは頭が良さそうだったが、何しろまだ1〜2年程度の社会人経験しかなかったからだ。
だが、これはボスの大きなミスだった。仕事が本格的に始まると、Yのやる気のなさぶりが露呈されたのだ。
一方で、俺のところに来たSは、若いくせに完成した奴だった。少し小柄でかなり痩せ型だが、双子の弟と野球をずっとやっていたらしく、精悍な感じだった。
ただ、ボソボソ喋りがちなので、第一印象で損している。だから最初の挨拶回りでは、有能な「お嬢」がいなくなるので少しご機嫌斜めなKさん（こちらもとっつきにくい）に、お嬢が横でびっくりするくらいかなり冷たくされた。Kさんは「第一印象で怖さを植えつけとくのが大事なんだよ」とか言ってたけど。
だが、Sは世渡りもうまかった。すぐに職場に溶け込み、「なんでその人知ってんの？」というくらい顔が広くなった。
作業効率や理解力がある上、プログラミングができる分、お嬢より仕事面で使えることも多いと気づき、KさんもすぐにSに全幅の信頼を置くようになった。
派遣社員の引き継ぎも済み、会社の移転を迎えた。
つづく。
前のグループよりも平均年齢が高く、その分、俺のことを目にかけてくれて嬉しく思う。それに、この分野の専門的な経験を他社でかなり積んできた人が多く、仕事上見習ったり学んだりすることがとても多い。
始まった「ムチャな仕事」も、日程がムチャなだけで、内容はとても面白い。これまでこの会社で経験した他の仕事よりも、もっと頭をつかった創造性が求められるからだ。
しばらくはガッツリ仕事になりそうだが同時に、かけがえのないいい経験と、残業代になるだろう (^_^;。
YOZAKURA
(PentaxK-7, PentaxFA77mmLimitedF1.8, 0.4sec, F3.2, ISO100)
前職ぶっちゃけ日記第12回。
今回はボスのグループではなく、俺のところにいた派遣社員さん達について触れよう。
前職ぶっちゃけ日記
「12.盟友たち」
*** Back Number ***
1.野放し
2.OFコンビ（ボンクラ親父達）
3.堕落人
4.砂上の楼閣1
5.砂上の楼閣2
6.火の玉、堕ちた
7.さよなら、ブーちゃん
8.新たなるチャレンジ
9.斜陽
10.ハイテンション・プログラマー
11.ドロンパ、郷里に帰る
「ハイテンション・プログラマー」ドロンパの脱落は、およそ4年前の事業所移転のタイミングに近かった。同じタイミングで辞める派遣社員もいたので、まああまり目立たなかったかもしれない。
その時辞めたうちの一人は俺のグループの女性だった。彼女は結婚してダンナについて行くために辞めた。
彼女が俺のところに来たのは、実は先述のSSKの計らいだった。
当時俺は、俺より3つ上のKさんという派遣社員さんとチームを組んでいた。
Kさんは、髪も少し茶色くしていたりして、年齢よりも若く見えた。ベラベラ喋るタイプではないし、明るい風貌でもないのでとっつきにくいが、打ち解けると、話は面白いし、実は優しい人だったので、一緒に楽しくやっていた。黙々と決められた仕事をこなし、プライベートは謳歌するというタイプの人だった。
もともとグループには、俺とKさんに加え、俺の一つ上の先輩がいたのだが、他のチームへ抜けて2人になってしまった。その矢先に、2機種の開発が重なり、首が回らなくなった。
それで、当時他の機種の開発をしていた部からSSKが剛腕をふるって一名の派遣さんを融通してきたというわけだ。
連れて来られた当時、彼女はまだ就職して間もない頃で、当然年も若かった。だから周囲も「おおっ？」と多少テンションも上がったものだ。しかし実はその中身はオヤジのようなキャラだった！
でも、だからこそ裏表がなく、職場にもすぐ馴染んだ。「お嬢」というあだ名もできて、誰からも可愛がられた。頭の回転も早かったから、頼んだ仕事はすぐに飲み込み、どうしたら効率良く回るかもちゃんと考えることができる子だった。うちのグループが忙しくない時には、他のグループにも重宝がられてヘルプに行ったりしていたくらいだ。
...おいおい、本人読むかもしれないから、あんまり褒めると調子に乗るぞ (^_^;。
ともかく、3人になったおかげで、チームの仕事は順調に進んだ。
以前にも述べたが、いちおう俺がリーダー的な役割だった。だが、さしてそれらしいことをするわけでもなく、まさに、大学のサークルのように楽しくやっていた。まあ逆にいえば、緊張感とは無縁だった。
でも、新しいチャレンジもあるし、仲間にも恵まれている。会社でのクラスも上がった。時期的にはもう少し前だけど、結婚もした。ある意味で、前職での俺の絶頂期だった。
しかし間もなく、会社が創立以来の大赤字を叩いたことが、事業所移転に繋がったことは以前にも述べた。
結局、お嬢も「ドロンパ」も、どちらもそのこととは直接は関係なく辞めたことになるが、いずれにしても、課には2人の不足が発生した。
そこで、スギさんやドロンパと同じ派遣会社から2人が来ることになった。
まず、より難易度と根気が求められるボスのグループに入れられ、より適性がある方を残し、もう1人が俺のグループに来ることになった。
まず...当時まだ入社して3年目だと言っていただろうか、20歳台前半のSという男が先にやってきて、ボスの部屋で2週ほど仕事をした。そこで一旦Sは俺のグループに移り、今度はSよりも数歳上のYが来てボスのグループに入った。前の派遣先との絡みがあったのだろう。
結局ボスは、経験をとってそのままYを残し、Sをうちのグループへ渡すことにした。Sは頭が良さそうだったが、何しろまだ1〜2年程度の社会人経験しかなかったからだ。
だが、これはボスの大きなミスだった。仕事が本格的に始まると、Yのやる気のなさぶりが露呈されたのだ。
一方で、俺のところに来たSは、若いくせに完成した奴だった。少し小柄でかなり痩せ型だが、双子の弟と野球をずっとやっていたらしく、精悍な感じだった。
ただ、ボソボソ喋りがちなので、第一印象で損している。だから最初の挨拶回りでは、有能な「お嬢」がいなくなるので少しご機嫌斜めなKさん（こちらもとっつきにくい）に、お嬢が横でびっくりするくらいかなり冷たくされた。Kさんは「第一印象で怖さを植えつけとくのが大事なんだよ」とか言ってたけど。
だが、Sは世渡りもうまかった。すぐに職場に溶け込み、「なんでその人知ってんの？」というくらい顔が広くなった。
作業効率や理解力がある上、プログラミングができる分、お嬢より仕事面で使えることも多いと気づき、KさんもすぐにSに全幅の信頼を置くようになった。
派遣社員の引き継ぎも済み、会社の移転を迎えた。
つづく。
nobilesの投稿(23:42:07-2011-04-18) -
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