NOBILES Days
Jump to navigationFrankly Speaking... Vol.13
本人が望んでいないので、あえて抽象的に書く。
誰しもが実力を認めるその人の言葉を、彼は信じていた。
だが、細かく小さな裏切りを受けた。優しい笑顔だと評判のその人は、実は腹に黒いものを抱えていた。
実は俺もうすうすそれに気づいていた。だけど、それは想像を超えていた。
それでも彼は、彼自身がピエロになって吸収すればすべてうまく回ると思って、堪えた。しかし、建設的な話ができると思って就いた席で人間性を否定され、彼のダムの水位は少し、溢れてしまった。
いたたまれなかった。一歩間違えば、俺が同じ立場だったかもしれなかったからだ。
でも、彼は前を見ている。俺は草葉の陰から応援するしか、手だてがない。残念ながら。
凛
(PentaxK-7, PentaxDA*60-250mmF4(170.0mm), 1/125sec, F4.0, ISO100)
さて、前職ぶっちゃけ日記を続けよう。
前職ぶっちゃけ日記
「13.大移動」
*** Back Number ***
1.野放し
2.OFコンビ（ボンクラ親父達）
3.堕落人
4.砂上の楼閣1
5.砂上の楼閣2
6.火の玉、堕ちた
7.さよなら、ブーちゃん
8.新たなるチャレンジ
9.斜陽
10.ハイテンション・プログラマー
11.ドロンパ、郷里に帰る
12.盟友たち
2007年に行われた前職での事業所の移転は、大掛かりだった。前後の10日は荷造り／荷解きのために仕事にならないほどだった。
何しろ、技術者の荷物は多い。測定機が数台、PCも数台、製品の試作品も数台、製品群Dのサンプルなどに加え、コーヒーメーカーにマイ扇風機やら私物も大量にあった（持ち込んでたんか！）。...ほんと、好き勝手やってたな。つくづく。
PCや測定機は引っ越し業者が別に梱包してくれた。それ以外の荷物だけでも荷造りの結果、段ボールは5〜6箱に達した。
まだ俺の所属していなかったボスの部屋はもっと大変だった。
開発しているシステムだけでも、「PC1台＋測定機2台＋電源」というセットが15つ前後もあった。しかもシステムは測定機やら、製品を空冷するファンやらを接続するため、配線をつけ外しするだけでも大変だった。さらに、温度管理できる部屋ということで、共用の測定機やら、壁一面の棚いっぱいにサンプル品なども置かれていたので、それはそれはエラい量だった。さすがに共用のものの荷造りには、俺を含む課の他のグループ員も動員されたが。
そんな調子だったので、引っ越しは、2000人近い人達を2〜300人くらいのグループに分け、2〜3ヶ月間の毎週末に行われた。もうひとつの事業所との統合だったから、そちらから移る分も合わせると、3月終わり頃から開始し、7月頃までかかったと記憶している。
俺は全体では真ん中より少し前くらいの、5月移動組だった。だから、古い事業所から少しずつ人が減って寂しくなっていくのと、ガランドウだった新しい事業所がどんどん賑やかになっていく両方の様子を見ることができた。
この事業所移転で、多くの同僚達も引っ越しをした。何しろ、転勤者扱いになるから、家賃の6割近くの手当が出た。通勤距離も短くなるから引っ越さない手はなかった。
俺も、当時住んでいたところは、結婚してからの2年半程度しか住んでいなかったが、嫁さんも電車を乗り換えずに通えるようになるし、いい物件もあったので越すことにした。
俺達の年代はまだ家を買っていた人はほとんどいなかったが、5〜6つ上の代になると、買ったばかりだという人がたくさんいた。
そういう人達は、ほとんどが家からの長距離通勤を選んだ。乗り換えも多く、負担が大きいと思う。まあ、今の俺が言うなって話だが (^_^;。でも俺は乗り換えないしね。
実はボスも長距離通勤組となった1人だった。
学生時代から「電車で通うのがイヤ」という理由で、ひたすら通い先のチャリ圏内で暮らし、家も潰してしまう事業所からチャリ10分ほどのところに買ったのだ。
それが、いきなり乗り換えも伴う1時間半もの電車通勤だ。この段階でもボスは転職を考えた、と言っていた。
実は俺も最初の2週間は、ボスとほぼ同じ経路での通勤を経験している。自宅の引っ越しが、会社の引っ越しから2週遅れたからだ。
本来なら2回の乗り換えが必要だったが、俺もチャリバカなので、10km以上ある2つ目の乗り換え駅までチャリで行って乗り換えなしにした。雨が降っても、気合いで30分歩いて乗り換えを1回稼いだ。バカでしょ？
でも、それまであまり使わなかった方向だったので、2年半住んだ街の周辺の知らなかった顔を最後に知ることができて悪くはなかった。
使用したのは、東西に走る各路線を縫うように、南北に貫く路線だった。
そういう路線だから、乗り換え需要でかなり混むのに、一編成はわずかに6両だった。しかも、お世辞にも本数が多いとは言えなかった。
徒歩6分と、会社の最寄駅になるにも関わらず、そういうイマイチな路線だということは学生時代からよく知っていたので、俺はあえてその路線を避けて、会社まで徒歩15分となる、他の路線沿いで家探しをしたのだった。
まあ、かなり多くの元同僚が住んでるからあまり言うのもなんなのだけど、あの路線は例の計画停電絡みでも長い間50%間引き運転のままだったし、乗ってる若者もちょっとガラ悪くて、やっぱりイマイチ路線なんだよなあ。
あれ？今日はエラいライトな内容だったね (^_^;。
つづく。
誰しもが実力を認めるその人の言葉を、彼は信じていた。
だが、細かく小さな裏切りを受けた。優しい笑顔だと評判のその人は、実は腹に黒いものを抱えていた。
実は俺もうすうすそれに気づいていた。だけど、それは想像を超えていた。
それでも彼は、彼自身がピエロになって吸収すればすべてうまく回ると思って、堪えた。しかし、建設的な話ができると思って就いた席で人間性を否定され、彼のダムの水位は少し、溢れてしまった。
いたたまれなかった。一歩間違えば、俺が同じ立場だったかもしれなかったからだ。
でも、彼は前を見ている。俺は草葉の陰から応援するしか、手だてがない。残念ながら。
凛
(PentaxK-7, PentaxDA*60-250mmF4(170.0mm), 1/125sec, F4.0, ISO100)
さて、前職ぶっちゃけ日記を続けよう。
前職ぶっちゃけ日記
「13.大移動」
*** Back Number ***
1.野放し
2.OFコンビ（ボンクラ親父達）
3.堕落人
4.砂上の楼閣1
5.砂上の楼閣2
6.火の玉、堕ちた
7.さよなら、ブーちゃん
8.新たなるチャレンジ
9.斜陽
10.ハイテンション・プログラマー
11.ドロンパ、郷里に帰る
12.盟友たち
2007年に行われた前職での事業所の移転は、大掛かりだった。前後の10日は荷造り／荷解きのために仕事にならないほどだった。
何しろ、技術者の荷物は多い。測定機が数台、PCも数台、製品の試作品も数台、製品群Dのサンプルなどに加え、コーヒーメーカーにマイ扇風機やら私物も大量にあった（持ち込んでたんか！）。...ほんと、好き勝手やってたな。つくづく。
PCや測定機は引っ越し業者が別に梱包してくれた。それ以外の荷物だけでも荷造りの結果、段ボールは5〜6箱に達した。
まだ俺の所属していなかったボスの部屋はもっと大変だった。
開発しているシステムだけでも、「PC1台＋測定機2台＋電源」というセットが15つ前後もあった。しかもシステムは測定機やら、製品を空冷するファンやらを接続するため、配線をつけ外しするだけでも大変だった。さらに、温度管理できる部屋ということで、共用の測定機やら、壁一面の棚いっぱいにサンプル品なども置かれていたので、それはそれはエラい量だった。さすがに共用のものの荷造りには、俺を含む課の他のグループ員も動員されたが。
そんな調子だったので、引っ越しは、2000人近い人達を2〜300人くらいのグループに分け、2〜3ヶ月間の毎週末に行われた。もうひとつの事業所との統合だったから、そちらから移る分も合わせると、3月終わり頃から開始し、7月頃までかかったと記憶している。
俺は全体では真ん中より少し前くらいの、5月移動組だった。だから、古い事業所から少しずつ人が減って寂しくなっていくのと、ガランドウだった新しい事業所がどんどん賑やかになっていく両方の様子を見ることができた。
この事業所移転で、多くの同僚達も引っ越しをした。何しろ、転勤者扱いになるから、家賃の6割近くの手当が出た。通勤距離も短くなるから引っ越さない手はなかった。
俺も、当時住んでいたところは、結婚してからの2年半程度しか住んでいなかったが、嫁さんも電車を乗り換えずに通えるようになるし、いい物件もあったので越すことにした。
俺達の年代はまだ家を買っていた人はほとんどいなかったが、5〜6つ上の代になると、買ったばかりだという人がたくさんいた。
そういう人達は、ほとんどが家からの長距離通勤を選んだ。乗り換えも多く、負担が大きいと思う。まあ、今の俺が言うなって話だが (^_^;。でも俺は乗り換えないしね。
実はボスも長距離通勤組となった1人だった。
学生時代から「電車で通うのがイヤ」という理由で、ひたすら通い先のチャリ圏内で暮らし、家も潰してしまう事業所からチャリ10分ほどのところに買ったのだ。
それが、いきなり乗り換えも伴う1時間半もの電車通勤だ。この段階でもボスは転職を考えた、と言っていた。
実は俺も最初の2週間は、ボスとほぼ同じ経路での通勤を経験している。自宅の引っ越しが、会社の引っ越しから2週遅れたからだ。
本来なら2回の乗り換えが必要だったが、俺もチャリバカなので、10km以上ある2つ目の乗り換え駅までチャリで行って乗り換えなしにした。雨が降っても、気合いで30分歩いて乗り換えを1回稼いだ。バカでしょ？
でも、それまであまり使わなかった方向だったので、2年半住んだ街の周辺の知らなかった顔を最後に知ることができて悪くはなかった。
使用したのは、東西に走る各路線を縫うように、南北に貫く路線だった。
そういう路線だから、乗り換え需要でかなり混むのに、一編成はわずかに6両だった。しかも、お世辞にも本数が多いとは言えなかった。
徒歩6分と、会社の最寄駅になるにも関わらず、そういうイマイチな路線だということは学生時代からよく知っていたので、俺はあえてその路線を避けて、会社まで徒歩15分となる、他の路線沿いで家探しをしたのだった。
まあ、かなり多くの元同僚が住んでるからあまり言うのもなんなのだけど、あの路線は例の計画停電絡みでも長い間50%間引き運転のままだったし、乗ってる若者もちょっとガラ悪くて、やっぱりイマイチ路線なんだよなあ。
あれ？今日はエラいライトな内容だったね (^_^;。
つづく。
nobilesの投稿(22:51:51-2011-04-20) -
カテゴリ: Main
コメント
左往右往 wrote:
「草葉の陰」はおかしくないかい？
2011-04-23 10:15:54
nobiles_mobile wrote:
このことが起きている場面において、ある意味自分は死んでいるので、間違いとは思いませんが？
2011-04-23 12:46:43
左往右往 wrote:
って事はその方は死人が更に一歩間違わないと行けない所にいるんだな。
恐ろしや･･･
恐ろしや･･･
2011-04-23 14:29:46
nobiles_mobile wrote:
んなこと言っても、これ以上ヒントは漏らしませんよ。
もっとも、分かる人にはもう分かっちゃってるかもしれないけど。
もっとも、分かる人にはもう分かっちゃってるかもしれないけど。
2011-04-23 19:49:53
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