NOBILES Days
Jump to navigationDestroyed again - (15) The long long long night
大怪我日記を絶賛（どこで？）連載中だが、何しろ1ヶ月前のことで (^_^;。
現在の俺は、もうリハビリの段階だ。腱の方の強度はまだ完全ではないということだが、それ以上に腱の柔軟性がないのでお皿の可動域が狭く、膝が曲がらない。まず、これをほぐして曲げていくことが直近の課題だ。これが、まだ40度ちょっとしか行かない。なかなか進まなくて少し焦っている。
また、1ヶ月間膝を伸ばしっぱなしで、使わなかった筋肉（特に大腿筋）も大幅に衰えている。鏡で左右を見比べたら、それはもうびっくりするほどだ。でも逆に言えば、5年前に同じ状況だったと思われる右足に筋肉がしっかりついているということは、左足も同様に復活できるということを示している。リハビリが大事ということだな。
はぁ、しかし、まだまだ先は長いな。
同じように力を入れてこんなに違う（使い回しでサーセン）
(iPhone5, 1/40sec, F2.4, ISO64)
そんなわけで、大怪我日記第15回。肉体的な痛みという点では、一番のヤマ。
=== Destroyed again - Backnumber ===
(1) The low sound
(2) The diagnosis
(3) A long long day
(4) Waiting long
(5) Take a radiograph of the opposite leg
(6) Almost got another injury
(7) The beauty focused on the retina
(8) The eye not beaten by water
(9) The substitute equipment
(10) The day before
(11) The calm afternoon
(12) The fearful tube
(13) Stimulus and fatigue
(14) Just before the storm
6/29、バンド練の帰りに左の膝蓋腱を断裂した俺は、7/7に手術を受けた。
5年前の右足のときと違い、今回は手術中もずっと覚醒状態だったので、様々な新たな体験をした。
だが前回の経験から、手術自体よりも、その晩に麻酔切れてからが一番のヤマであることは分かっていた。それでも、この日当直の、常磐貴子似の看護師さんの元気さに癒されたりしていた。
...なんて余裕でいたのも束の間だった。午後8時を迎える頃、麻酔の効果が薄まる箇所が、脛を経て術部である膝へと達してきたのだ。ピリピリとした麻酔の刺激の中から、徐々に、膝が捲れるような痛みが沸き起こってきた。
それは、15分後には「膝が割れるような痛み」にまで発展した。たまらずうめき声を出してしまう。
常磐ちゃん（違）は、痛みが我慢できないときには、2つの手段があると言っていた。まず座薬、次に筋肉注射だという。それぞれ、使用する時間間隔や1日当たりの回数が制限があるという。
ならば、そうおいそれと音を上げて薬に走るわけにもいかないだろう。もう少し耐えよう。
痛みに必死に耐えたこの日の午後8時〜9時は、これまでの人生でも突出して長く感じられた1時間だった。もう1時間経っただろう、と時計を見ると5分しか経っていない、という繰り返しだ。
ギンギンギンギンギン
擬音にするとこんな感じの痛みが術部を襲う。自然と手が顔に行き、手のひらでコメカミを押さえて痛みに堪えようとする。それでも容赦なく膝はギンギンと擬音をたてるように痛い。腰のあたりの感覚も戻りつつあったが、まだ麻酔の効果で動けない。上半身だけ少し右を向いたり左を向いたりして、必死に耐える。「ハァーーー」「ウゥゥゥー」「痛ぇよぉぉぉぉ」口からそんな音ばかりを発していた。ほんと個室にしておいて良かった。
iPhoneだけは手元に置いておいたので、メールは見れる。すると嫁さんから、長女が「パパからテレビ電話が来ない」とベソを書いているとメールが来た。ウウウウー、なんとか応えてやりたいけど、今日ばかりは無理っ！無理ですっ！！
永遠とも思える1時間が過ぎて、午後9時の消灯時間にまた常磐ちゃん（違）がやってきた。
「あ、だいぶ辛くなってきましたかね。痛みは数字で言うと…」
この病院特有？の10段階の痛み指数で答えろと。
「ろ、6から7…いや、若干8に近づいてマスっ。うぅぅぅーーー」
「じゃあ、そろそろ、座薬を入れましょうか！準備してきますネッ」
常磐ちゃん（違）が座薬を準備しにいった。多分その時間、2〜3分だと思うが、このときの俺には2〜3時間に感じられた。
「えと、じゃあ横を向いて欲しいんですが…」
（俺の感覚では）ようやく座薬を持って戻ってきた常磐ちゃんが俺に言った。
「あ、右の方が楽ですよね。手術した左を下って、無理ですよね？」
「え？でも結局左は上げられないから、それじゃ座薬入れられないですよね？」
「ああ…おっしゃる通りですが、大丈夫ですよ？」
否！常磐ちゃん、君のためなら左を向こう！←ばか
「大丈夫。左向きますよ。」
だいぶ麻酔も抜けてきて、健康な（5年前の患部だが）右足はかなり動くようになっていた。常磐ちゃん（違）の助けも借りながら、身体を左側に向けた。常磐ちゃんがビニール手袋をして、座薬を用意した。
「じゃあ、入れますよー。ちょっと変な感じありますからねー」
あ、座薬に関しては5年前に榮倉ちゃん（違）に入れてもらったことがあるので、尊厳とかその辺はもうクリアーしてる (^_^;。子どもが小さいときには俺も入れる側バンバンやってたし（あれ？関係ない？）。
「姿勢はどうですか？辛いですか？」
うん、だいぶ。
2枚あるうちの1枚しか使っていなかった掛け布団を利用して、それを背中の左側に差し込むことで、身体を少し右側に傾けてもらった。うん、ちょっと楽になった。
で、確かこのタイミング（術後4時間）だったと思うが、お腹が動いているので飲み物も解禁されたと記憶している。ペットボトルに、持参した折り曲がりストロー（赤ちゃん用 (^_^;）を挿し、上半身を無理矢理起こして飲んだ。
5年前は呻きすぎて喉がカラカラで、一口目のアクエリアスの味に超感動したものだった。今回はと言うと、朝食を食べたからなのか点滴が良く効いているのか分からないが、それほどでもなかった。だから正直5年前ほどの感動はなかった。それでも、良く冷えたスポーツドリンクが喉を通るのは気持ちが良かった。
「電気はどうしますか？個室なんで点けたままでもいいですし…」
うーん、どうしよう。5年前、暗闇の中でもがいていたのが結構強烈な記憶に残っていたので、点けたままにしてもらった。
さて、座薬を入れてもらったが、なかなかすぐには痛みは和らがない。「効いてきた、効いてきた」と暗示をかけてプラシーボを狙うが、すぐうめき声に変わってしまう。それでも、午後8時台に比べると時間の進みが少し早い気がしたので、多少は痛みが和らいだのかもしれない。
姿勢の方も、結局左足を傾けられないので、微妙に身体を傾けていても10分くらいで辛くなってくる。もがいているのもあって、少しずつ掛け布団の上からスライドし、結局20分頃には真上を向く姿勢に戻ってしまった。
だが、絶妙のタイミングで我らが（誰のだ？）常磐ちゃんが来てくれた。
「どうですか？痛み、少しは減りました？」
「ウ、ウーン、ご、5くらいですかね。多少は…」
「座薬効くまでは少し時間がかかりますからね…。姿勢はどうですか？」
そうそう、さすが常磐ちゃん！それそれ。
「だんだん元に戻っちゃったんで、今度は左にお願いします」
左を向かせてもらう。また少し楽になる。
それでも、手術痕の痛みは弱まるどころか強くなってきた。一生懸命他のことを考えようとするが…何を考えていたかな？子どものこととか、欲しいヘッドフォンのこととか？ (^_^;…、長続きすることなく痛みに支配される。一旦10段階中5まで下がった痛みの強度も、再び7程度まで上がってきたんじゃないか、という気がした。
…というところに常磐ちゃん（違）がまた来てくれた。Oh、やっぱり絶妙だぜ！
「あ、まただいぶ辛くなってきましたか？」
よほど俺が酷い顔をしてたのだろう。部屋に入ってくるなり常磐ちゃんが言った。
「そろそろ注射しますか？」
お願いします！即答だ。
常磐ちゃんが注射を準備して戻ってきた。あれ？常磐ちゃん自身が注射してくれるんだ？注射って看護師さんが打ってもいいんだね。
「5年前の時って、痛みはどうだったんですか？」
「あ、やっぱり最初に座薬打って…あとは点滴でしたね。だから、点滴の薬剤が3つぶら下がっている感じで…」
「へえ、病院ごとにやっぱり違うんですかねぇ」
そんなこと言いながら、今度は尿の廃棄をしてくれているようだ。が、管がちょっと短めなのか、作業中、結構ぐいぐい引っ張られる。あうううう、常磐ちゃん、引っ張らないで。しかも、タンクが空になると、なんだか膀胱が引っ張られるような感覚があってちょっと痛い。うーーー。
「もうお腹も動いて、だいぶお腹減ってきてると思うんですけど、夕食も少し準備してありますから、後で持ってきますね」
いやー、痛くて痛くて腹減ってるなんて感じてる暇もないんですが。
だが、やはり注射の効果は覿面で、5分もすると、うめき声を上げなくても耐えられるくらいまで収まってきた。例の指標で言えば3〜4ってところだろうか。
この時点でまだまだ午後10時頃だったろうか。
呻かなくても耐えられるようになったとは言え、「ギンギンギンギン」から「ジーワジワジワ」に変わった感じで、十分痛い。とても眠れるような感じではない。
午後11時過ぎ、常磐ちゃんが氷の取り替えとともに、パンと牛乳を持って来てくれた。
「いきなりたくさん食べるとお腹がびっくりしますから、ちょっとずつ、ゆっくり食べてくださいね！」
わずかに余裕ができた俺は、常磐ちゃんに言われた通り、チョコ味のパンをほんの少しちぎっては口に運んだ。そのパンは以前も食べたことあったが、薄味だと思っていた。でも、この時ばかりは甘みが口の中にふんわりと広がってとても心地よく感じた。そして未だに週に2リットル近く牛乳を飲む俺としては、牛乳を飲めたのもちょっと気分を上げさせてくれた。
ジワジワとした痛みとの戦いはまだまだ続く。なんとか気を紛らわせようと、iPhoneで音楽を聴こうとした。う...こないだ容量削減のためにほとんど消してしまったのだった。iPodはテレビ台の棚の中だ。とてもそこから出す体力はない。
じゃあ、radikoでも聴こうと思い立った。…ア、アプリを消しとるー (′Д`;。一旦はiPhoneを放り出したが、5分と経たないうちに「やっぱり聴こう」とAppStoreからわざわざダウンロードした。iPhoneを右手に持ち、スピーカーを耳に近づけて聴き始めた。軽快なおしゃべりが聞こえてきて、気が紛れる。だが、長続きしない。全く知らん人の、全く興味のない内容の会話なんて聞いていても、だんだんと痛みの方が勝ってしまうのだ。ザッピングして、優しい音楽が流れている局に変える。だが、FMであっても音楽だけを流している局はなかった。
結局、iPhoneを耳元で支えている腕も疲れるので、30分くらいで止めてしまった。
その後は、なんとか寝ようとする→じわじわ痛いのでiPhoneでネットサーフィン（死語）→ちょっとだけ眠くなって意識が遠くなる→ジワジワ痛くて眠りまでいかない→時々来る常磐ちゃんの元気に癒される→...のリピートだった。
つづく。
現在の俺は、もうリハビリの段階だ。腱の方の強度はまだ完全ではないということだが、それ以上に腱の柔軟性がないのでお皿の可動域が狭く、膝が曲がらない。まず、これをほぐして曲げていくことが直近の課題だ。これが、まだ40度ちょっとしか行かない。なかなか進まなくて少し焦っている。
また、1ヶ月間膝を伸ばしっぱなしで、使わなかった筋肉（特に大腿筋）も大幅に衰えている。鏡で左右を見比べたら、それはもうびっくりするほどだ。でも逆に言えば、5年前に同じ状況だったと思われる右足に筋肉がしっかりついているということは、左足も同様に復活できるということを示している。リハビリが大事ということだな。
はぁ、しかし、まだまだ先は長いな。
同じように力を入れてこんなに違う（使い回しでサーセン）
(iPhone5, 1/40sec, F2.4, ISO64)
そんなわけで、大怪我日記第15回。肉体的な痛みという点では、一番のヤマ。
=== Destroyed again - Backnumber ===
(1) The low sound
(2) The diagnosis
(3) A long long day
(4) Waiting long
(5) Take a radiograph of the opposite leg
(6) Almost got another injury
(7) The beauty focused on the retina
(8) The eye not beaten by water
(9) The substitute equipment
(10) The day before
(11) The calm afternoon
(12) The fearful tube
(13) Stimulus and fatigue
(14) Just before the storm
6/29、バンド練の帰りに左の膝蓋腱を断裂した俺は、7/7に手術を受けた。
5年前の右足のときと違い、今回は手術中もずっと覚醒状態だったので、様々な新たな体験をした。
だが前回の経験から、手術自体よりも、その晩に麻酔切れてからが一番のヤマであることは分かっていた。それでも、この日当直の、常磐貴子似の看護師さんの元気さに癒されたりしていた。
...なんて余裕でいたのも束の間だった。午後8時を迎える頃、麻酔の効果が薄まる箇所が、脛を経て術部である膝へと達してきたのだ。ピリピリとした麻酔の刺激の中から、徐々に、膝が捲れるような痛みが沸き起こってきた。
それは、15分後には「膝が割れるような痛み」にまで発展した。たまらずうめき声を出してしまう。
常磐ちゃん（違）は、痛みが我慢できないときには、2つの手段があると言っていた。まず座薬、次に筋肉注射だという。それぞれ、使用する時間間隔や1日当たりの回数が制限があるという。
ならば、そうおいそれと音を上げて薬に走るわけにもいかないだろう。もう少し耐えよう。
痛みに必死に耐えたこの日の午後8時〜9時は、これまでの人生でも突出して長く感じられた1時間だった。もう1時間経っただろう、と時計を見ると5分しか経っていない、という繰り返しだ。
ギンギンギンギンギン
擬音にするとこんな感じの痛みが術部を襲う。自然と手が顔に行き、手のひらでコメカミを押さえて痛みに堪えようとする。それでも容赦なく膝はギンギンと擬音をたてるように痛い。腰のあたりの感覚も戻りつつあったが、まだ麻酔の効果で動けない。上半身だけ少し右を向いたり左を向いたりして、必死に耐える。「ハァーーー」「ウゥゥゥー」「痛ぇよぉぉぉぉ」口からそんな音ばかりを発していた。ほんと個室にしておいて良かった。
iPhoneだけは手元に置いておいたので、メールは見れる。すると嫁さんから、長女が「パパからテレビ電話が来ない」とベソを書いているとメールが来た。ウウウウー、なんとか応えてやりたいけど、今日ばかりは無理っ！無理ですっ！！
永遠とも思える1時間が過ぎて、午後9時の消灯時間にまた常磐ちゃん（違）がやってきた。
「あ、だいぶ辛くなってきましたかね。痛みは数字で言うと…」
この病院特有？の10段階の痛み指数で答えろと。
「ろ、6から7…いや、若干8に近づいてマスっ。うぅぅぅーーー」
「じゃあ、そろそろ、座薬を入れましょうか！準備してきますネッ」
常磐ちゃん（違）が座薬を準備しにいった。多分その時間、2〜3分だと思うが、このときの俺には2〜3時間に感じられた。
「えと、じゃあ横を向いて欲しいんですが…」
（俺の感覚では）ようやく座薬を持って戻ってきた常磐ちゃんが俺に言った。
「あ、右の方が楽ですよね。手術した左を下って、無理ですよね？」
「え？でも結局左は上げられないから、それじゃ座薬入れられないですよね？」
「ああ…おっしゃる通りですが、大丈夫ですよ？」
否！常磐ちゃん、君のためなら左を向こう！←ばか
「大丈夫。左向きますよ。」
だいぶ麻酔も抜けてきて、健康な（5年前の患部だが）右足はかなり動くようになっていた。常磐ちゃん（違）の助けも借りながら、身体を左側に向けた。常磐ちゃんがビニール手袋をして、座薬を用意した。
「じゃあ、入れますよー。ちょっと変な感じありますからねー」
あ、座薬に関しては5年前に榮倉ちゃん（違）に入れてもらったことがあるので、尊厳とかその辺はもうクリアーしてる (^_^;。子どもが小さいときには俺も入れる側バンバンやってたし（あれ？関係ない？）。
「姿勢はどうですか？辛いですか？」
うん、だいぶ。
2枚あるうちの1枚しか使っていなかった掛け布団を利用して、それを背中の左側に差し込むことで、身体を少し右側に傾けてもらった。うん、ちょっと楽になった。
で、確かこのタイミング（術後4時間）だったと思うが、お腹が動いているので飲み物も解禁されたと記憶している。ペットボトルに、持参した折り曲がりストロー（赤ちゃん用 (^_^;）を挿し、上半身を無理矢理起こして飲んだ。
5年前は呻きすぎて喉がカラカラで、一口目のアクエリアスの味に超感動したものだった。今回はと言うと、朝食を食べたからなのか点滴が良く効いているのか分からないが、それほどでもなかった。だから正直5年前ほどの感動はなかった。それでも、良く冷えたスポーツドリンクが喉を通るのは気持ちが良かった。
「電気はどうしますか？個室なんで点けたままでもいいですし…」
うーん、どうしよう。5年前、暗闇の中でもがいていたのが結構強烈な記憶に残っていたので、点けたままにしてもらった。
さて、座薬を入れてもらったが、なかなかすぐには痛みは和らがない。「効いてきた、効いてきた」と暗示をかけてプラシーボを狙うが、すぐうめき声に変わってしまう。それでも、午後8時台に比べると時間の進みが少し早い気がしたので、多少は痛みが和らいだのかもしれない。
姿勢の方も、結局左足を傾けられないので、微妙に身体を傾けていても10分くらいで辛くなってくる。もがいているのもあって、少しずつ掛け布団の上からスライドし、結局20分頃には真上を向く姿勢に戻ってしまった。
だが、絶妙のタイミングで我らが（誰のだ？）常磐ちゃんが来てくれた。
「どうですか？痛み、少しは減りました？」
「ウ、ウーン、ご、5くらいですかね。多少は…」
「座薬効くまでは少し時間がかかりますからね…。姿勢はどうですか？」
そうそう、さすが常磐ちゃん！それそれ。
「だんだん元に戻っちゃったんで、今度は左にお願いします」
左を向かせてもらう。また少し楽になる。
それでも、手術痕の痛みは弱まるどころか強くなってきた。一生懸命他のことを考えようとするが…何を考えていたかな？子どものこととか、欲しいヘッドフォンのこととか？ (^_^;…、長続きすることなく痛みに支配される。一旦10段階中5まで下がった痛みの強度も、再び7程度まで上がってきたんじゃないか、という気がした。
…というところに常磐ちゃん（違）がまた来てくれた。Oh、やっぱり絶妙だぜ！
「あ、まただいぶ辛くなってきましたか？」
よほど俺が酷い顔をしてたのだろう。部屋に入ってくるなり常磐ちゃんが言った。
「そろそろ注射しますか？」
お願いします！即答だ。
常磐ちゃんが注射を準備して戻ってきた。あれ？常磐ちゃん自身が注射してくれるんだ？注射って看護師さんが打ってもいいんだね。
「5年前の時って、痛みはどうだったんですか？」
「あ、やっぱり最初に座薬打って…あとは点滴でしたね。だから、点滴の薬剤が3つぶら下がっている感じで…」
「へえ、病院ごとにやっぱり違うんですかねぇ」
そんなこと言いながら、今度は尿の廃棄をしてくれているようだ。が、管がちょっと短めなのか、作業中、結構ぐいぐい引っ張られる。あうううう、常磐ちゃん、引っ張らないで。しかも、タンクが空になると、なんだか膀胱が引っ張られるような感覚があってちょっと痛い。うーーー。
「もうお腹も動いて、だいぶお腹減ってきてると思うんですけど、夕食も少し準備してありますから、後で持ってきますね」
いやー、痛くて痛くて腹減ってるなんて感じてる暇もないんですが。
だが、やはり注射の効果は覿面で、5分もすると、うめき声を上げなくても耐えられるくらいまで収まってきた。例の指標で言えば3〜4ってところだろうか。
この時点でまだまだ午後10時頃だったろうか。
呻かなくても耐えられるようになったとは言え、「ギンギンギンギン」から「ジーワジワジワ」に変わった感じで、十分痛い。とても眠れるような感じではない。
午後11時過ぎ、常磐ちゃんが氷の取り替えとともに、パンと牛乳を持って来てくれた。
「いきなりたくさん食べるとお腹がびっくりしますから、ちょっとずつ、ゆっくり食べてくださいね！」
わずかに余裕ができた俺は、常磐ちゃんに言われた通り、チョコ味のパンをほんの少しちぎっては口に運んだ。そのパンは以前も食べたことあったが、薄味だと思っていた。でも、この時ばかりは甘みが口の中にふんわりと広がってとても心地よく感じた。そして未だに週に2リットル近く牛乳を飲む俺としては、牛乳を飲めたのもちょっと気分を上げさせてくれた。
ジワジワとした痛みとの戦いはまだまだ続く。なんとか気を紛らわせようと、iPhoneで音楽を聴こうとした。う...こないだ容量削減のためにほとんど消してしまったのだった。iPodはテレビ台の棚の中だ。とてもそこから出す体力はない。
じゃあ、radikoでも聴こうと思い立った。…ア、アプリを消しとるー (′Д`;。一旦はiPhoneを放り出したが、5分と経たないうちに「やっぱり聴こう」とAppStoreからわざわざダウンロードした。iPhoneを右手に持ち、スピーカーを耳に近づけて聴き始めた。軽快なおしゃべりが聞こえてきて、気が紛れる。だが、長続きしない。全く知らん人の、全く興味のない内容の会話なんて聞いていても、だんだんと痛みの方が勝ってしまうのだ。ザッピングして、優しい音楽が流れている局に変える。だが、FMであっても音楽だけを流している局はなかった。
結局、iPhoneを耳元で支えている腕も疲れるので、30分くらいで止めてしまった。
その後は、なんとか寝ようとする→じわじわ痛いのでiPhoneでネットサーフィン（死語）→ちょっとだけ眠くなって意識が遠くなる→ジワジワ痛くて眠りまでいかない→時々来る常磐ちゃんの元気に癒される→...のリピートだった。
つづく。
nobilesの投稿(23:50:46-2014-08-13) -
カテゴリ: Injury
コメント
No comments yet
コメントを追加
トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)TrackBack URL
DISALLOWED (TrackBack)
メインページ
Calendar
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
NewEntries
最新COMMENTS
■20-07-11 21:47>ああ、あのeh
■20-07-10 01:07>そうです、予
■20-07-09 22:36>あっ、ショー
■20-07-06 07:27>50-34のチェ�
■18-01-05 00:53>おやこれはぱ
■18-01-04 23:56>手出しちゃっ
■15-07-27 23:21>おっと、今か
■15-07-22 11:40>良質な小説読
■15-02-21 09:29>おや、どなた
■15-02-20 08:05>ほー、勉強に
カテゴリ
- All
- Bicycle
- Breast Cancer
- Change Job
- Formula-One
- Gourmet
- Injury
- Mac
- Main
- Monaco
- Music
- Peugeot
- Photo
- Travel
Archives
My Links
NOBILES Web検索
プロフィール
RSS対応
RSS v2.0
RSS v0.91
RSS v1.0
管理
管理室へ携帯用ブログ
携帯用URL