NOBILES Days
Jump to navigation2005 F-1 Monaco Tour (18) - Day4(5/20) The Honeycomb Village
今年もモナコGPの季節がやってきた。俺達が行ってからもう6年ということになる。
なのに、ここで展開している観戦旅行記は、まだ半分も完了してないのだから世話がない (′Д`;。
もうちょっと頑張って早く進めよう。うん。
2005年モナコGPツアー4日目は金曜日だ。
Ville Franche Sur Merを上から見下ろす
(PanasonicDMC-FZ10(6.0mm=quiv36.0mm)), 1/160sec, F4.0, ISO50)
F-1に少し詳しい読者諸兄ならご存知だろうし、前述もしている通り、モナコGPの金曜日はパーティーデーとされ、レーシングカーの走行はない。
だから参加したツアーもこの日は「お楽しみデー」だ。午前中はエズという美しい村で観光し、午後はクルーザーに移動してパーティーということになっていた。
2005年モナコGP観戦記バックナンバーはこちら。
1.Prologue
2.To Nice
3.Musee Matisse
4.To Vence
5.At Vence
6.Vence Old Town
7.First Monaco
8.Kir Royal
9.Free Practice 1
10.Free Practice 2
11.Meet F-1 Drivers
12.Walk Around In Monaco
13.Course Open
14.Meet The God
15.Dive Into The Water
16.The Evening of The Palace
17.Tour Mates
朝は前日よりかなり遅く、午前9時半に、ホテルの前から観光バスに乗ってエズに向かう。
エズは、滞在していたニースとモナコのちょうど中ほどに位置している。
ここも、2日前に俺達が個人的に訪れたヴァンスと同様の「蜂の巣村」で、断崖に家がひしめき合っているのが特徴だ。
ヴァンスと違うのは海に近いことだ。だから、ヴァンスと比べても風光はさらに良好で、パンフの写真も素晴らしい景色のものばかりだった。
バスはまず海岸沿いの道を、モナコやエズのある東へと進む。初日に見た古城のある岬を回り込むように走っていくと、ニースの市街から港町へと風景が移り変わっていった。ヴィル・フランシュ・シュール・メールだ。
かなりの数の船が並ぶ港だ。眩しい日差しが白い船体を照らして、とても明るい風景だった。
Villefranche Sur Merの港
(PanasonicDMC-FZ10(6.0mm=quiv36.0mm)), 1/400sec, F4.0, ISO50)
残念ながらここでは停車することなく、あっさり通過する。ここからバスは山道を急激に登っていく。ここは伊豆高原などのように、山が海に迫った地形なのだ。
北上するように登っていく途中、左の窓、つまり西側には、ニースの街が下に広がる美しい風景が見えた。だが、残念ながら俺達は右側に座っていたのであまり見れなかった。
だが、しばらく走ると、右側に陣取って良かったと思えてきた。再び東へ向けて走ると、右側つまり南側は地中海になるのだ。
青い、というより「碧い」海が、断崖の下に広がる。断崖と言っても、ここはこちらの人にとっては生活圏であり、その急壁にまるで棚田のように普通に建物が並んでいる。
その建物の黄色と赤、海の碧、木々の緑と、とにかく色が溢れていた。
断崖の山道を行くのでトンネルもそこそこ多いのだが、ふと、そうしたトンネルを抜けて景色が開けたところでゆるゆるとバスが止まった。
こんなところで渋滞？と思いきや、この辺りの観光バス運転に慣れている運転手の粋な計らいだった。絶好のビューポイントだという。おかげで、トビラに掲載した素敵な写真が撮れた。
もうしばらく行くと、今度は本当に展望台のようになっているところがあったので、今度は降車して記念撮影に興じたりした。
...でも、やっぱりさっき停まってくれたポイントの方がいい風景だった。GJ、運ちゃん！
2日前に、ヴァンスから帰りに乗ったバスの運ちゃんもなかなかのものだったが、この運ちゃんも南欧らしい陽気なラテン系で、伊達顔に紫色のシャツなんか着ちゃって、存在感抜群だった。
ツアーの女性陣にも人気で、わずかな時間なのに、終着となるモナコで別れる時には記念撮影をする人が続出したほどだ。うちの嫁さんもこういうタイプの人が好きだから、真っ先になついていた。
観光バスの運ちゃん（拡大はなし）
(PanasonicDMC-FZ10(8.2mm=quiv49.2mm)), 1/500sec, F5.2, ISO50)
とことことバスは進む。すると、それまでの断崖の中腹のような道から、盆地のような風景を走る道に変わって来た。すると間もなく、エズの村に到着した。
さすがに観光地として確立しているだけあってしっかり団体バスが停まれる駐車場がある。駐車場の海側に、まるで天守閣か何かのように旧来のエズの蜂の巣村がそびえていた。鳥居でもあれば江ノ島かどこかのようにも見える。
蜂の巣村、エズ
(PanasonicDMC-FZ10(6.0mm=quiv36.0mm)), 1/500sec, F4.0, ISO100)
蜂の巣村へ入る前に、まずはその向かいにある香水工場を見学する。
大量のバラの花から成分を抽出する工場で、昔ながらの方法を紹介する展示があったりする。で、最後にお決まりのお土産コーナーだ。
でも俺たちは二日前にヴァンスに行って土産系は結構買っていたので、ここでは特に何も買わなかった。それよりとっととエズの蜂の巣村に連れてってくれ、なんて思っていた。
さて、やっと蜂の巣村へ足を踏み入れる。ツアーの人たち30〜40人で、2列になって細い階段をぞろぞろ登って行く。
エズの蜂の巣村は、その目的通り、まさに日本の城のようで、狭い階段をぐるぐると登って行く。
日本の城と違うのは、（さっきも似たようなこと言ったので、ボキャブラリーの貧困さがバレてしまうが (′Д`;）底抜けに明るい地中海の日差しに照らされたポップな色の家々の壁と、青空、そして5月の新緑とのコントラストが美しいことだ。
エズ村
(PanasonicDMC-FZ10(6.0mm=quiv36.0mm)), 1/100sec, F2.8, ISO50)
階段の両脇には、所狭しと家々がひしめき合っている。まるで洞窟のような入り口のところもある。このうちいくつかは、小洒落たお土産屋だったりするようだ。
エズ村
(PanasonicDMC-FZ10(6.0mm=quiv36.0mm)), 1/320sec, F4.0, ISO50)
残念なことに、その頂上に達する頃には少し曇りになってしまった。それでも、断崖から見下ろす地中海は迫力満点だ。
エズから地中海を臨む
(PanasonicDMC-FZ10(6.0mm=quiv36.0mm)), 1/400sec, F4.0, ISO50)
頂上の区画には女神像や、サボテン園なんかがある。ここで団体行動は解散となり、降りてくる間は自由時間ということになった。
サボテン園で写真を撮ったりしているうちに、天気は回復してきて、またピーカンになってきた。
頂上から少しずつ降りて行くと、かなり多くの日本人が道端に腰掛けて写生をしている。どうやら、写生ツアーのようなもので来ているようだ。なにもこのモナコGPで宿泊費が高い時に来なくても...なんてのは余計なお世話か。
でも、ほんとにどこを向いても絵になるので、わざわざ来て描きたくなる気持ちも分からないではない。俺もバンバン写真に収めていく。ただ、観光客が多すぎてなかなかいいショットが得られない。だからこそ、観光客をオミットできる写生は理にかなっているとも言える。
途中の雑貨屋も可愛らしくて、思わず、撮った写真を収められるかな、とアルバムを買ってしまった。後で考えるとかなり高価なんだけどね。
ほとんど麓まで降りて来たところで、蜂の巣村の城壁の内側から外につながる扉が空いていて、外に出られる状態になっていた。
他のツアーの日本人が入って行ったので俺達も便乗して入った。
するとそこはバルコニーのようになっていて、海も臨めた。これまた素敵な眺望だ。
「お撮りしましょうか？」
先に入っていた日本人の女性が訪ねてきた。喜んでお願いして、2人でポーズをとって写真に収まった。
「じゃあ今度は...」
と先方のカメラを受け取ろうとした刹那、背後の入り口からフランス語（たぶん）の怒鳴り声が響いた。
どうやらその場所は私有地であったらしい。結局、そのまますごすごと日本人は全員退去した。いい眺めだったのに。
そんなこんなで麓まで降りてきた。ここで集合して、こんどは昼食を摂ることになる。
つづく。
なのに、ここで展開している観戦旅行記は、まだ半分も完了してないのだから世話がない (′Д`;。
もうちょっと頑張って早く進めよう。うん。
2005年モナコGPツアー4日目は金曜日だ。
Ville Franche Sur Merを上から見下ろす
(PanasonicDMC-FZ10(6.0mm=quiv36.0mm)), 1/160sec, F4.0, ISO50)
F-1に少し詳しい読者諸兄ならご存知だろうし、前述もしている通り、モナコGPの金曜日はパーティーデーとされ、レーシングカーの走行はない。
だから参加したツアーもこの日は「お楽しみデー」だ。午前中はエズという美しい村で観光し、午後はクルーザーに移動してパーティーということになっていた。
2005年モナコGP観戦記バックナンバーはこちら。
1.Prologue
2.To Nice
3.Musee Matisse
4.To Vence
5.At Vence
6.Vence Old Town
7.First Monaco
8.Kir Royal
9.Free Practice 1
10.Free Practice 2
11.Meet F-1 Drivers
12.Walk Around In Monaco
13.Course Open
14.Meet The God
15.Dive Into The Water
16.The Evening of The Palace
17.Tour Mates
朝は前日よりかなり遅く、午前9時半に、ホテルの前から観光バスに乗ってエズに向かう。
エズは、滞在していたニースとモナコのちょうど中ほどに位置している。
ここも、2日前に俺達が個人的に訪れたヴァンスと同様の「蜂の巣村」で、断崖に家がひしめき合っているのが特徴だ。
ヴァンスと違うのは海に近いことだ。だから、ヴァンスと比べても風光はさらに良好で、パンフの写真も素晴らしい景色のものばかりだった。
バスはまず海岸沿いの道を、モナコやエズのある東へと進む。初日に見た古城のある岬を回り込むように走っていくと、ニースの市街から港町へと風景が移り変わっていった。ヴィル・フランシュ・シュール・メールだ。
かなりの数の船が並ぶ港だ。眩しい日差しが白い船体を照らして、とても明るい風景だった。
Villefranche Sur Merの港
(PanasonicDMC-FZ10(6.0mm=quiv36.0mm)), 1/400sec, F4.0, ISO50)
残念ながらここでは停車することなく、あっさり通過する。ここからバスは山道を急激に登っていく。ここは伊豆高原などのように、山が海に迫った地形なのだ。
北上するように登っていく途中、左の窓、つまり西側には、ニースの街が下に広がる美しい風景が見えた。だが、残念ながら俺達は右側に座っていたのであまり見れなかった。
だが、しばらく走ると、右側に陣取って良かったと思えてきた。再び東へ向けて走ると、右側つまり南側は地中海になるのだ。
青い、というより「碧い」海が、断崖の下に広がる。断崖と言っても、ここはこちらの人にとっては生活圏であり、その急壁にまるで棚田のように普通に建物が並んでいる。
その建物の黄色と赤、海の碧、木々の緑と、とにかく色が溢れていた。
断崖の山道を行くのでトンネルもそこそこ多いのだが、ふと、そうしたトンネルを抜けて景色が開けたところでゆるゆるとバスが止まった。
こんなところで渋滞？と思いきや、この辺りの観光バス運転に慣れている運転手の粋な計らいだった。絶好のビューポイントだという。おかげで、トビラに掲載した素敵な写真が撮れた。
もうしばらく行くと、今度は本当に展望台のようになっているところがあったので、今度は降車して記念撮影に興じたりした。
...でも、やっぱりさっき停まってくれたポイントの方がいい風景だった。GJ、運ちゃん！
2日前に、ヴァンスから帰りに乗ったバスの運ちゃんもなかなかのものだったが、この運ちゃんも南欧らしい陽気なラテン系で、伊達顔に紫色のシャツなんか着ちゃって、存在感抜群だった。
ツアーの女性陣にも人気で、わずかな時間なのに、終着となるモナコで別れる時には記念撮影をする人が続出したほどだ。うちの嫁さんもこういうタイプの人が好きだから、真っ先になついていた。
観光バスの運ちゃん（拡大はなし）
(PanasonicDMC-FZ10(8.2mm=quiv49.2mm)), 1/500sec, F5.2, ISO50)
とことことバスは進む。すると、それまでの断崖の中腹のような道から、盆地のような風景を走る道に変わって来た。すると間もなく、エズの村に到着した。
さすがに観光地として確立しているだけあってしっかり団体バスが停まれる駐車場がある。駐車場の海側に、まるで天守閣か何かのように旧来のエズの蜂の巣村がそびえていた。鳥居でもあれば江ノ島かどこかのようにも見える。
蜂の巣村、エズ
(PanasonicDMC-FZ10(6.0mm=quiv36.0mm)), 1/500sec, F4.0, ISO100)
蜂の巣村へ入る前に、まずはその向かいにある香水工場を見学する。
大量のバラの花から成分を抽出する工場で、昔ながらの方法を紹介する展示があったりする。で、最後にお決まりのお土産コーナーだ。
でも俺たちは二日前にヴァンスに行って土産系は結構買っていたので、ここでは特に何も買わなかった。それよりとっととエズの蜂の巣村に連れてってくれ、なんて思っていた。
さて、やっと蜂の巣村へ足を踏み入れる。ツアーの人たち30〜40人で、2列になって細い階段をぞろぞろ登って行く。
エズの蜂の巣村は、その目的通り、まさに日本の城のようで、狭い階段をぐるぐると登って行く。
日本の城と違うのは、（さっきも似たようなこと言ったので、ボキャブラリーの貧困さがバレてしまうが (′Д`;）底抜けに明るい地中海の日差しに照らされたポップな色の家々の壁と、青空、そして5月の新緑とのコントラストが美しいことだ。
エズ村
(PanasonicDMC-FZ10(6.0mm=quiv36.0mm)), 1/100sec, F2.8, ISO50)
階段の両脇には、所狭しと家々がひしめき合っている。まるで洞窟のような入り口のところもある。このうちいくつかは、小洒落たお土産屋だったりするようだ。
エズ村
(PanasonicDMC-FZ10(6.0mm=quiv36.0mm)), 1/320sec, F4.0, ISO50)
残念なことに、その頂上に達する頃には少し曇りになってしまった。それでも、断崖から見下ろす地中海は迫力満点だ。
エズから地中海を臨む
(PanasonicDMC-FZ10(6.0mm=quiv36.0mm)), 1/400sec, F4.0, ISO50)
頂上の区画には女神像や、サボテン園なんかがある。ここで団体行動は解散となり、降りてくる間は自由時間ということになった。
サボテン園で写真を撮ったりしているうちに、天気は回復してきて、またピーカンになってきた。
頂上から少しずつ降りて行くと、かなり多くの日本人が道端に腰掛けて写生をしている。どうやら、写生ツアーのようなもので来ているようだ。なにもこのモナコGPで宿泊費が高い時に来なくても...なんてのは余計なお世話か。
でも、ほんとにどこを向いても絵になるので、わざわざ来て描きたくなる気持ちも分からないではない。俺もバンバン写真に収めていく。ただ、観光客が多すぎてなかなかいいショットが得られない。だからこそ、観光客をオミットできる写生は理にかなっているとも言える。
途中の雑貨屋も可愛らしくて、思わず、撮った写真を収められるかな、とアルバムを買ってしまった。後で考えるとかなり高価なんだけどね。
ほとんど麓まで降りて来たところで、蜂の巣村の城壁の内側から外につながる扉が空いていて、外に出られる状態になっていた。
他のツアーの日本人が入って行ったので俺達も便乗して入った。
するとそこはバルコニーのようになっていて、海も臨めた。これまた素敵な眺望だ。
「お撮りしましょうか？」
先に入っていた日本人の女性が訪ねてきた。喜んでお願いして、2人でポーズをとって写真に収まった。
「じゃあ今度は...」
と先方のカメラを受け取ろうとした刹那、背後の入り口からフランス語（たぶん）の怒鳴り声が響いた。
どうやらその場所は私有地であったらしい。結局、そのまますごすごと日本人は全員退去した。いい眺めだったのに。
そんなこんなで麓まで降りてきた。ここで集合して、こんどは昼食を摂ることになる。
つづく。
nobilesの投稿(23:34:00-2011-05-28) -
カテゴリ: Monaco
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