NOBILES Days
Jump to navigationFrankly Speaking... Vol.19
仕事がますます忙しくなってきた。何しろ、今の会社では新規案件だ。他の人にはできない技があるから、今一緒に仕事をやっている先輩に引っ張られただけに、責任も重く感じている。ま、こういうのを望んで転職したんだけどね。
大分前の海のネタをまだ引っ張ってみる (^_^;。
(PentaxK-7, PentaxDA15mmLimitedF4, 1/1250sec, F5.6, ISO100)
前職ぶっちゃけ回顧録の第19回だ。
前職ぶっちゃけ回顧録
「19.宿命の対決再び」
*** Back Number ***
1.野放し
2.OFコンビ（ボンクラ親父達）
3.堕落人
4.砂上の楼閣1
5.砂上の楼閣2
6.火の玉、堕ちた
7.さよなら、ブーちゃん
8.新たなるチャレンジ
9.斜陽
10.ハイテンション・プログラマー
11.ドロンパ、郷里に帰る
12.盟友たち
13.大移動
14.編入
15.最短記録
16.再加入
17.ゆとり世代
18.ゆとり世代2
2008年の春。謎すぎる「ゆとり世代（ゆとり教育受けたわけじゃないけど）」、I上は半年足らずで契約解除になった。
彼は送別会で、それまでの業務での無気力ぶりとは一転、快活に世間話を披露して最後まで俺達を驚かせた。
その会は、実はもう一つの飲みを兼ねていた。
それは、当時の事業部のメインストリーム機種、「製品群D」のパラメーターを設定していた俺達が所属する課と、次世代機種「製品群B」の同じパラメーターを設定していた課の合併記念飲みだった。
この合併は、その3年ほど前にバトルを繰り広げた末に袂を分かった、俺のボスと「剛腕マネージャー」SSKが再び同じ課に属することを意味していた。
このことが発表された部内会議では、その瞬間、俺達の課のメンバーは大いにざわめいた。全員、ボスとSSKが犬猿の仲なのは周知していたからだ。
しかし当のボスは、特に驚いた様子もなかった。
「ま、そりゃこれから『B』が主流になってくんだから、合併もすんだろ」。
部屋に戻ってその日だったか、少し経ってからだったか、ボスがSSKと同じ課になることについてホンネを話し始めた。誰かが尋ねたのだったかもしれない。
「まずは様子見だよ。あれから3年経って、向こうは向こうで自動化みたいなこともやってるみたいだし、どういう態度で接してくるか。まあ、こっちは先入観持たずにな」。
そう、あれだけボスの「パラメーター自動設定システム」に否定的だったSSKが、製品群Bでは、アプローチは違うが自動設定のソリューションを推進していたのだ。
「そのシステムの内容も、どの程度のもんか、よく見てみたいね。何か統合できるところがあれば、やって行けばいいし。ヤツが囲い込みそうな気もするけど」。
そのボスの読みは、徹底的な形で的中することになる。
果たして、課が合併する組織変更が発効されたその日、合併した新しい課の会議が開かれた。
新しい課の課長は、これまでの俺達の課の「放置課長」がそのまま就き、マネージャーとしてSSKがその下についた。
課長が今後の方針的なことを話し始めた。
「製品群Dの業務は私が、製品群Bの業務はSSKクンが見ます」。
？？？
それって、形の上で組織は一緒になったけど、実質これまでと変わらなくない？
「お互いにね、何か刺激を与え合えればいいと思います」。
...方針じゃなくて、願望ですか (′Д`;。
続いてSSKが挨拶をした。ここで俺達はまた驚く。
「こちらのグループにはF施、M鍋という優秀な主事（リーダー職）がいるんで、そちらのグループもいろいろ吸収できることは吸収して、見習うことは見習ってください」。
こちらのグループ？？そちらのグループ？？今回、一緒になったんじゃなかったっけ？？しかも吸収するのも見習うのも一方通行ですかい？
これには部屋に帰って開口一番ボスがこう言った。
「ダメだな。あいつ、なにも変わってない」。
ただ、ある意味で幸いだったのは、合併がほぼ有名無実で、SSKは製品群Dの開発には関わろうとしなかったことだ。だから結局、しばらくはボスとSSKの直接対決は実現しないまま、奇妙な静けさだけが流れたのだった。
有名無実の驚きの合併劇。どこまで意識的なのかは分からないが、SSKの姿勢は徹底していた。
最初に述べた、I上の送別会を兼ねた合併記念飲みに、SSKの配下にあるメンバーは誰1人として参加しなかった！一体なんのための合併記念飲みだろうか。
SSKグループにはかつて俺にここでの仕事を教えてくれた先輩社員と、もう1人の派遣社員が加入する形になったので、その歓迎飲みを別の日に開いたらしい。
今にして思えば、SSKは本当に「自分のグループ思い」が強く、だから「グループで歓迎会を！」と思っただけにすぎないフシがある。でも、課を合併させた「上」の意図を汲まない、もしくは汲めないという点では、残念ながらマネージメントができていなかったと言わざるを得ない。
つづく。
大分前の海のネタをまだ引っ張ってみる (^_^;。
(PentaxK-7, PentaxDA15mmLimitedF4, 1/1250sec, F5.6, ISO100)
前職ぶっちゃけ回顧録の第19回だ。
前職ぶっちゃけ回顧録
「19.宿命の対決再び」
*** Back Number ***
1.野放し
2.OFコンビ（ボンクラ親父達）
3.堕落人
4.砂上の楼閣1
5.砂上の楼閣2
6.火の玉、堕ちた
7.さよなら、ブーちゃん
8.新たなるチャレンジ
9.斜陽
10.ハイテンション・プログラマー
11.ドロンパ、郷里に帰る
12.盟友たち
13.大移動
14.編入
15.最短記録
16.再加入
17.ゆとり世代
18.ゆとり世代2
2008年の春。謎すぎる「ゆとり世代（ゆとり教育受けたわけじゃないけど）」、I上は半年足らずで契約解除になった。
彼は送別会で、それまでの業務での無気力ぶりとは一転、快活に世間話を披露して最後まで俺達を驚かせた。
その会は、実はもう一つの飲みを兼ねていた。
それは、当時の事業部のメインストリーム機種、「製品群D」のパラメーターを設定していた俺達が所属する課と、次世代機種「製品群B」の同じパラメーターを設定していた課の合併記念飲みだった。
この合併は、その3年ほど前にバトルを繰り広げた末に袂を分かった、俺のボスと「剛腕マネージャー」SSKが再び同じ課に属することを意味していた。
このことが発表された部内会議では、その瞬間、俺達の課のメンバーは大いにざわめいた。全員、ボスとSSKが犬猿の仲なのは周知していたからだ。
しかし当のボスは、特に驚いた様子もなかった。
「ま、そりゃこれから『B』が主流になってくんだから、合併もすんだろ」。
部屋に戻ってその日だったか、少し経ってからだったか、ボスがSSKと同じ課になることについてホンネを話し始めた。誰かが尋ねたのだったかもしれない。
「まずは様子見だよ。あれから3年経って、向こうは向こうで自動化みたいなこともやってるみたいだし、どういう態度で接してくるか。まあ、こっちは先入観持たずにな」。
そう、あれだけボスの「パラメーター自動設定システム」に否定的だったSSKが、製品群Bでは、アプローチは違うが自動設定のソリューションを推進していたのだ。
「そのシステムの内容も、どの程度のもんか、よく見てみたいね。何か統合できるところがあれば、やって行けばいいし。ヤツが囲い込みそうな気もするけど」。
そのボスの読みは、徹底的な形で的中することになる。
果たして、課が合併する組織変更が発効されたその日、合併した新しい課の会議が開かれた。
新しい課の課長は、これまでの俺達の課の「放置課長」がそのまま就き、マネージャーとしてSSKがその下についた。
課長が今後の方針的なことを話し始めた。
「製品群Dの業務は私が、製品群Bの業務はSSKクンが見ます」。
？？？
それって、形の上で組織は一緒になったけど、実質これまでと変わらなくない？
「お互いにね、何か刺激を与え合えればいいと思います」。
...方針じゃなくて、願望ですか (′Д`;。
続いてSSKが挨拶をした。ここで俺達はまた驚く。
「こちらのグループにはF施、M鍋という優秀な主事（リーダー職）がいるんで、そちらのグループもいろいろ吸収できることは吸収して、見習うことは見習ってください」。
こちらのグループ？？そちらのグループ？？今回、一緒になったんじゃなかったっけ？？しかも吸収するのも見習うのも一方通行ですかい？
これには部屋に帰って開口一番ボスがこう言った。
「ダメだな。あいつ、なにも変わってない」。
ただ、ある意味で幸いだったのは、合併がほぼ有名無実で、SSKは製品群Dの開発には関わろうとしなかったことだ。だから結局、しばらくはボスとSSKの直接対決は実現しないまま、奇妙な静けさだけが流れたのだった。
有名無実の驚きの合併劇。どこまで意識的なのかは分からないが、SSKの姿勢は徹底していた。
最初に述べた、I上の送別会を兼ねた合併記念飲みに、SSKの配下にあるメンバーは誰1人として参加しなかった！一体なんのための合併記念飲みだろうか。
SSKグループにはかつて俺にここでの仕事を教えてくれた先輩社員と、もう1人の派遣社員が加入する形になったので、その歓迎飲みを別の日に開いたらしい。
今にして思えば、SSKは本当に「自分のグループ思い」が強く、だから「グループで歓迎会を！」と思っただけにすぎないフシがある。でも、課を合併させた「上」の意図を汲まない、もしくは汲めないという点では、残念ながらマネージメントができていなかったと言わざるを得ない。
つづく。
nobilesの投稿(23:28:00-2011-05-31) -
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