NOBILES Days
Jump to navigation2005 F-1 Monaco Tour (21) - Day4(5/20) Cruiser Party
木曜金曜と、社用のセミナーだった。もちろん、しっかり習得するつもりだが、教わる側って基本気楽だね。何かを生み出す側じゃないから。
先日書いた新人さんも即戦力らしく、一緒にセミナーに参加した。せっかくなので、参加者みんなでセミナー後に歓迎会代わりに飲みに行った。
実は、久々登場の例の人も一緒だった。まあ、要は彼が所属のグループが、彼の教育に疲れたってことだろう。今度のうちのグループの仕事に加わる可能性が高いのだ。
で、やっぱり謎な行動に走った (^_^;。だってさぁ、金曜夜、みんなで飲みに行くんだぜ？「節電でサーバーを毎週落としているので、今から会社行って作業しマス」。
...アンタ、会社はアンタが帰る方向と逆じゃん。「一杯だけ飲んで行きマス」。
「あいつ、変なタイミングで帰る上に、一杯の間も全然面白いことも言わねーな」。彼が帰った後の先輩のセリフだ。
...そうなんだよなぁ。なーんかズレてるんだよなぁ。今後、仕事でもズレないように、ちゃんと見ていかないとね。
で、明日明後日は、今度は埼玉県北部へ泊まりで出張だ。こっちも俺が主役の仕事じゃないので、気楽なモンだ。
いろんな場所へ出かける方が刺激になる。視野が凝り固まると人の成長は止まっちゃうと思う。
さてさて、モナコ観戦日記も進めとかないとねー。
パーティー会場となったクルーザー
(PanasonicDMC-FZ10(10.8mm=equiv65mm), 1/640sec, F5.6, ISO50)
さて...この旅行記の中でこれまで触れてこなかった事実がある。
2005年モナコGP観戦記バックナンバーはこちら。
1.Prologue
2.To Nice
3.Musee Matisse
4.To Vence
5.At Vence
6.Vence Old Town
7.First Monaco
8.Kir Royal
9.Free Practice 1
10.Free Practice 2
11.Meet F-1 Drivers
12.Walk Around In Monaco
13.Course Open
14.Meet The God
15.Dive Into The Water
16.The Evening of The Palace
17.Tour Mates
18.The Honeycomb Village
19.The Hawaiian Priest
20.Sunny Monaco
読み返してみて書いていないことが自分でも意外で、意図的ではなかったのだが、嬉しい事実ではないから、ひょっとしたら自分でも記憶から抹消したかったのかもしれない。
この2005年は、佐藤琢磨がB・A・Rホンダから参戦していた。前年、琢磨は予選2位を獲得したり、表彰台に乗るなど、過去の日本人最高の活躍をしていた。B・A・Rとしても、優勝はなかったもののコンストラクターズランキングで2位を獲得した。チームメイトは、4年後の2009年にチャンピオンにまで上り詰める、あのジェンソン・バトンだった。
ツアーに申し込む時はまだ2005シーズンが始まったばかりだったので、琢磨とB・A・Rには大いに期待していた。ところが、第3戦サンマリノGPで燃料タンクのレギュレーション違反が発覚した。バトンの表彰台と琢磨の入賞という好成績は抹消されてしまった。
とても残念ではあったが、コトはそれだけでは済まなかった。後日下りた裁定により、第4戦スペインGPと、まさに俺たちが行く予定だった第5戦モナコGPに関して、B・A・Rホンダは出走停止処分を喰らってしまったのだ。
旅行会社からは、わざわざ「それでも行く？」的な連絡が来た。なぜならそのツアーの名称は一応「佐藤琢磨応援ツアー」だったからだ。
その主役がレースに出れなくなってしまって、参加するかどうか俺達も少し迷った。でも、一応新婚旅行という触れ込み？だし、それまでの不調を考えると、翌年以降の琢磨のシートも怪しく、翌年にズラして状況が改善するものでもなかった（結局、2006年はオールホンダとなったチームを追われ、スーパーアグリで参戦したわけだが）。
だったら、新婚としてタイムリーなうちに思い切って行こう。そうじゃなければ絶対二度と行けないだろう。そう思って参加したわけだ。
さて、クルーザーでのパーティが始まった。と言って、出てくる食事はレースの時と同じような軽食とお酒だけだった。それでも、ピーカンに晴れた南欧の午後だ。ほろ酔いが最高に気持ち良い。
4日目となり、ツアーのメンバーどうしでもそれなりに話が弾むようになっていた。まあやっぱりこのツアー常連のセレブ集団とは住む世界が違いすぎて腹割って話すほどではなかったが、違う人種と話すだけでも面白い。相変わらず面長眼鏡夫妻は2人だけで黙々と食っていたが、やっぱり律儀に配布された佐藤琢磨応援シャツをお揃いで着ていた。彼らなりに楽しんでいるようだ。
ツアーコンダクターも輪の中で一緒に話をしている。みんなでたかってこんな質問をしたりした。
「ねーねー、ほんとはこの後佐藤琢磨がゲストで来るんでしょ、サプライズで。」
「いやいや、んなわけないじゃないですか！もし来るんなら、先に言いますよー。このパーティ、オプションなんですから。」
「なんだー。レース出ないから来てくれるかと思ったのにー 。」
「いやー、そんな人脈ありませんよ。私、仕事で初めてF-1見たんですから。」
「F-1興味ないの！？じゃあ何が好きなの？」
「サッカーですねっ！ヨーロッパと言えばもう、サッカーの...」あ、ごめん、もういいです。
うーん、それにしても琢磨もこの時点でモナコ在住だったので、物理的にはそう難しいことじゃないわけで、ダメもとでもオファーできなかったんだろうか。そこは、大企業のサラリーマンたる悲哀かもね。
そんなうちに、にわかにクルーザー内がざわめいた。聞けば、隣に停泊しているクルーザーが、当時ルノー在籍だった、ジャンカルロ・フィジケラのものだというのだ。そして、甲板上に本人らしき姿も見えたと言う。言われてみれば、そのクルーザーの側面には小さくフィジケラのヘルメットが描かれ、"Fizzy"なんて筆記体で書いてある。
すると、その"Fizzy"号の中から、ポロシャツ姿の小柄な男性がタラップを伝って出てきた。フィジケラ本人だっ！
幸運にも俺は自分たちのクルーザーのタラップ近くにいたのでサインを収集していたレースのプログラムを掴むとダッシュでフィジコの後を追った。サインゲット！
フィジケラは、俺たちのツアーメンバー数人に囲まれながらも、原チャリでどこかに行こうとしていた。まさか、買い出しか (^_^;？
そう思っていたらそこに、やはり小柄な老紳士がやってきた。前日遭遇したジャッキー・スチュワートだった。
出かけようとしたフィジケラを訪ねてきたジャッキー・スチュワート
(ContaxU4R(7.7mm), 1/250sec, F7.5, ISO100)
ジャッキーはフィジコの肩をハグし、握手しながら何やら話していた。フィジコに権利あるのか知らんけど「次の選挙よろしくー」とでもいう感じだったのだろうか。
フィジコが原チャで買い出しに行った後（ホントか？）、クルーザーに戻ると、1人のツアーメンバーが呆気にとられていた。
「なに、みんなどうしたの？え？フィジコ！？俺、ファンなのに！気づかなかったー」
彼はいわゆる「ハネムーン組」で、少し小柄だが、なかなかイケメンな爽やかクンだった。ノリがいちいち関西で（確かリアル関西人ではなかった気がする） 、言ってみればよしもとイケメンランキングで上位に来る芸人の空気感だった。だが、俺達がパドックエリアでサインゲット活動している時にはほとんど見かけなかったから、違う楽しみ方をしていたようだ。奥さんが彼とは対象的にかなり控えめな感じだったから、奥さんの意向を尊重したのかもしれない。
いわゆるセレブ組の中にもまた面白い人達がいた。
多分歳の頃40代半ばくらいだろうか、美男美女の夫妻でお子さんはいないようだった。特に奥さんはスラッとしたスタイルで、田中美佐子のような涼しげな顔立ちだった。ツアーメンバーの中でもトップクラスに綺麗な人だった。
が、この2人が超毒舌だった。具体的な内容まで覚えていないが、バサバサと他のメンバーやらF-1ドライバーのことを切り捨てていくのが笑えた。だから毒舌でも、腹が立つより、気持ち良さが残った。
たとえば以前触れた、苗字が違うおばちゃんと来ていた白髪ポニーテールのおっちゃんなんかは、やっぱりテンションが「厄介なおっちゃん」で、絡み方がめんどくさい感じだった。もう、このツアーで数日絡むだけでお腹いっぱいです。でも、毒舌夫妻なら、なんか会社にいても楽しく仕事できそうな感じ、かな。
確か、九州からの参加だと言っていた。
サインゲット活動には一切参加してなかったと記憶している。
「王宮の下の海洋博物館、なかなか面白かったよ。この後はグレース王妃の庭園かな」
楽しみ方もあくまで自分達流だった。
まだまだつづく。
先日書いた新人さんも即戦力らしく、一緒にセミナーに参加した。せっかくなので、参加者みんなでセミナー後に歓迎会代わりに飲みに行った。
実は、久々登場の例の人も一緒だった。まあ、要は彼が所属のグループが、彼の教育に疲れたってことだろう。今度のうちのグループの仕事に加わる可能性が高いのだ。
で、やっぱり謎な行動に走った (^_^;。だってさぁ、金曜夜、みんなで飲みに行くんだぜ？「節電でサーバーを毎週落としているので、今から会社行って作業しマス」。
...アンタ、会社はアンタが帰る方向と逆じゃん。「一杯だけ飲んで行きマス」。
「あいつ、変なタイミングで帰る上に、一杯の間も全然面白いことも言わねーな」。彼が帰った後の先輩のセリフだ。
...そうなんだよなぁ。なーんかズレてるんだよなぁ。今後、仕事でもズレないように、ちゃんと見ていかないとね。
で、明日明後日は、今度は埼玉県北部へ泊まりで出張だ。こっちも俺が主役の仕事じゃないので、気楽なモンだ。
いろんな場所へ出かける方が刺激になる。視野が凝り固まると人の成長は止まっちゃうと思う。
さてさて、モナコ観戦日記も進めとかないとねー。
パーティー会場となったクルーザー
(PanasonicDMC-FZ10(10.8mm=equiv65mm), 1/640sec, F5.6, ISO50)
さて...この旅行記の中でこれまで触れてこなかった事実がある。
2005年モナコGP観戦記バックナンバーはこちら。
1.Prologue
2.To Nice
3.Musee Matisse
4.To Vence
5.At Vence
6.Vence Old Town
7.First Monaco
8.Kir Royal
9.Free Practice 1
10.Free Practice 2
11.Meet F-1 Drivers
12.Walk Around In Monaco
13.Course Open
14.Meet The God
15.Dive Into The Water
16.The Evening of The Palace
17.Tour Mates
18.The Honeycomb Village
19.The Hawaiian Priest
20.Sunny Monaco
読み返してみて書いていないことが自分でも意外で、意図的ではなかったのだが、嬉しい事実ではないから、ひょっとしたら自分でも記憶から抹消したかったのかもしれない。
この2005年は、佐藤琢磨がB・A・Rホンダから参戦していた。前年、琢磨は予選2位を獲得したり、表彰台に乗るなど、過去の日本人最高の活躍をしていた。B・A・Rとしても、優勝はなかったもののコンストラクターズランキングで2位を獲得した。チームメイトは、4年後の2009年にチャンピオンにまで上り詰める、あのジェンソン・バトンだった。
ツアーに申し込む時はまだ2005シーズンが始まったばかりだったので、琢磨とB・A・Rには大いに期待していた。ところが、第3戦サンマリノGPで燃料タンクのレギュレーション違反が発覚した。バトンの表彰台と琢磨の入賞という好成績は抹消されてしまった。
とても残念ではあったが、コトはそれだけでは済まなかった。後日下りた裁定により、第4戦スペインGPと、まさに俺たちが行く予定だった第5戦モナコGPに関して、B・A・Rホンダは出走停止処分を喰らってしまったのだ。
旅行会社からは、わざわざ「それでも行く？」的な連絡が来た。なぜならそのツアーの名称は一応「佐藤琢磨応援ツアー」だったからだ。
その主役がレースに出れなくなってしまって、参加するかどうか俺達も少し迷った。でも、一応新婚旅行という触れ込み？だし、それまでの不調を考えると、翌年以降の琢磨のシートも怪しく、翌年にズラして状況が改善するものでもなかった（結局、2006年はオールホンダとなったチームを追われ、スーパーアグリで参戦したわけだが）。
だったら、新婚としてタイムリーなうちに思い切って行こう。そうじゃなければ絶対二度と行けないだろう。そう思って参加したわけだ。
さて、クルーザーでのパーティが始まった。と言って、出てくる食事はレースの時と同じような軽食とお酒だけだった。それでも、ピーカンに晴れた南欧の午後だ。ほろ酔いが最高に気持ち良い。
4日目となり、ツアーのメンバーどうしでもそれなりに話が弾むようになっていた。まあやっぱりこのツアー常連のセレブ集団とは住む世界が違いすぎて腹割って話すほどではなかったが、違う人種と話すだけでも面白い。相変わらず面長眼鏡夫妻は2人だけで黙々と食っていたが、やっぱり律儀に配布された佐藤琢磨応援シャツをお揃いで着ていた。彼らなりに楽しんでいるようだ。
ツアーコンダクターも輪の中で一緒に話をしている。みんなでたかってこんな質問をしたりした。
「ねーねー、ほんとはこの後佐藤琢磨がゲストで来るんでしょ、サプライズで。」
「いやいや、んなわけないじゃないですか！もし来るんなら、先に言いますよー。このパーティ、オプションなんですから。」
「なんだー。レース出ないから来てくれるかと思ったのにー 。」
「いやー、そんな人脈ありませんよ。私、仕事で初めてF-1見たんですから。」
「F-1興味ないの！？じゃあ何が好きなの？」
「サッカーですねっ！ヨーロッパと言えばもう、サッカーの...」あ、ごめん、もういいです。
うーん、それにしても琢磨もこの時点でモナコ在住だったので、物理的にはそう難しいことじゃないわけで、ダメもとでもオファーできなかったんだろうか。そこは、大企業のサラリーマンたる悲哀かもね。
そんなうちに、にわかにクルーザー内がざわめいた。聞けば、隣に停泊しているクルーザーが、当時ルノー在籍だった、ジャンカルロ・フィジケラのものだというのだ。そして、甲板上に本人らしき姿も見えたと言う。言われてみれば、そのクルーザーの側面には小さくフィジケラのヘルメットが描かれ、"Fizzy"なんて筆記体で書いてある。
すると、その"Fizzy"号の中から、ポロシャツ姿の小柄な男性がタラップを伝って出てきた。フィジケラ本人だっ！
幸運にも俺は自分たちのクルーザーのタラップ近くにいたのでサインを収集していたレースのプログラムを掴むとダッシュでフィジコの後を追った。サインゲット！
フィジケラは、俺たちのツアーメンバー数人に囲まれながらも、原チャリでどこかに行こうとしていた。まさか、買い出しか (^_^;？
そう思っていたらそこに、やはり小柄な老紳士がやってきた。前日遭遇したジャッキー・スチュワートだった。
出かけようとしたフィジケラを訪ねてきたジャッキー・スチュワート
(ContaxU4R(7.7mm), 1/250sec, F7.5, ISO100)
ジャッキーはフィジコの肩をハグし、握手しながら何やら話していた。フィジコに権利あるのか知らんけど「次の選挙よろしくー」とでもいう感じだったのだろうか。
フィジコが原チャで買い出しに行った後（ホントか？）、クルーザーに戻ると、1人のツアーメンバーが呆気にとられていた。
「なに、みんなどうしたの？え？フィジコ！？俺、ファンなのに！気づかなかったー」
彼はいわゆる「ハネムーン組」で、少し小柄だが、なかなかイケメンな爽やかクンだった。ノリがいちいち関西で（確かリアル関西人ではなかった気がする） 、言ってみればよしもとイケメンランキングで上位に来る芸人の空気感だった。だが、俺達がパドックエリアでサインゲット活動している時にはほとんど見かけなかったから、違う楽しみ方をしていたようだ。奥さんが彼とは対象的にかなり控えめな感じだったから、奥さんの意向を尊重したのかもしれない。
いわゆるセレブ組の中にもまた面白い人達がいた。
多分歳の頃40代半ばくらいだろうか、美男美女の夫妻でお子さんはいないようだった。特に奥さんはスラッとしたスタイルで、田中美佐子のような涼しげな顔立ちだった。ツアーメンバーの中でもトップクラスに綺麗な人だった。
が、この2人が超毒舌だった。具体的な内容まで覚えていないが、バサバサと他のメンバーやらF-1ドライバーのことを切り捨てていくのが笑えた。だから毒舌でも、腹が立つより、気持ち良さが残った。
たとえば以前触れた、苗字が違うおばちゃんと来ていた白髪ポニーテールのおっちゃんなんかは、やっぱりテンションが「厄介なおっちゃん」で、絡み方がめんどくさい感じだった。もう、このツアーで数日絡むだけでお腹いっぱいです。でも、毒舌夫妻なら、なんか会社にいても楽しく仕事できそうな感じ、かな。
確か、九州からの参加だと言っていた。
サインゲット活動には一切参加してなかったと記憶している。
「王宮の下の海洋博物館、なかなか面白かったよ。この後はグレース王妃の庭園かな」
楽しみ方もあくまで自分達流だった。
まだまだつづく。
nobilesの投稿(22:36:21-2012-07-08) -
カテゴリ: Monaco
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