NOBILES Days
Jump to navigation2005 F-1 Monaco Tour (22) - Day4(5/20) Cruiser Party2
ここのところ、通勤に使ってる電車が良く遅れる。先日もひどかったが、一昨日は線路脇の工事現場で高所作業車が横転して、鉄道用の電柱に衝突して列車が止まった。
一人が亡くなったようなのでそれは気の毒だが、ダイヤが乱れただけでなく、2日前の雪も残っていてローカル駅まで帰らなければならなかったのもあって、帰宅にいつもより1時間余分にかかった。
今週はかなりやられてるなぁ。どんどん疲れがたまって来ている。週末はのんびりしたいところだが、仕事がかなり詰まってきたので、休日出勤する予定だ。
さてと、今回も途絶えたと思われるくらい間の空いた連載復活シリーズというわけで、2005年モナコGP観戦旅行記だ。
連載が復活するのは、書くことがない時だ。結構仕事が忙しいし、嫁さんの調子も芳しくないしね。
フィジケラのクルーザー"Fizzy"
(PanasonicDMC-FZ10(8.5mm=equiv51mm), 1/400sec, F4.0, ISO50)
レーシングマシンの走行がない「パーティデー」の金曜日は、ツアーの方も、観戦席であるクルーザーでパーティが開かれた。
2005年モナコGP観戦記バックナンバーはこちら。
1.Prologue
2.To Nice
3.Musee Matisse
4.To Vence
5.At Vence
6.Vence Old Town
7.First Monaco
8.Kir Royal
9.Free Practice 1
10.Free Practice 2
11.Meet F-1 Drivers
12.Walk Around In Monaco
13.Course Open
14.Meet The God
15.Dive Into The Water
16.The Evening of The Palace
17.Tour Mates
18.The Honeycomb Village
19.The Hawaiian Priest
20.Sunny Monaco
21.Cruiser Party
パーティも地味に盛り上がり、例の「白髪ポニーテールおじさん」のツレのコスプレおばちゃんのコスチュームをみんなで回し着して写真を撮る流れになった。俺や嫁さんも着せてもらった。
このコスチュームは、今でも人気のセナのレーシングスーツのレプリカというのもあるし、なにより真っ赤でものすごく目立ったので、他の国のファンや記者たちにもよく注目されていた。
それで、若手イケメン芸人調の彼がまたノリノリで着て、ちょっくら船を抜け出してタバコ屋コーナーあたりを歩いてみた。するとやっぱりノリのいい他の国の人たちが、
「ヘーイ、セナー！ホンダー！」
なんて感じですぐに声をかけてきた。
すると、その中の一人と彼がなんだかごにょごにょと話している。しばらくして、彼が訝しげに首を捻りながら船に帰ってきた。
「ヘーイ、タクマーって声かけられたんですよ。『いやータクマいなくて悲しい』って言ったら、さっきそこでタクマに会った、みたいなこと言ってました」。
それを聞いて船の意見は真っ二つに割れた。...いやいや、出場停止で来ているわけない、誰か他の日本人のことをタクマだって言ってるだけだよ。...いやいや、自宅がモナコだし、モーターホームだってあるんだからやっぱりいるんじゃないか？
俺にはどちらの意見も「アリ」な気がしたが、数十人のツアーメンバーがいて、これが最初の「琢磨がモナコにいた」情報なので、いたとしてもやっぱり出会うのはレアケースなのかな、と思えた。
ちなみに、解説で来ていたマッチ情報はたくさんあった。
前日夜にカジノに行ったら、テレビ局の人間と思しき取り巻きを連れて、彼らをアゴで使うかのようにエラく尊大な程度で座っていたそうだ。また、モーターホームエリアだかで遭遇した人がサインをお願いしたら、平仮名で「みはえるしゅーまっはー」と書いて返したらしい。それはそれでレアだけどさ。
だから、我々のツアーメンバー間でマッチの評価は極めて低いものとなっていた。
さて、パーティではビンゴ大会が始まった。景品はもちろん、F-1グッズばかりだ。目玉は佐藤琢磨の直筆サイン入りのB-A-Rチームキャップだった。
どーでもいいけど俺、ビンゴ運がびっくりするくらいないんだよね。生まれてこの方、いいものをもらった記憶がない。この日も、いくつもリーチに達しながら最後までビンゴできなかった。嫁さんもだ。
サイン入りキャップは、ハワイ僧侶の嫁さんがさっくりビンゴしてゲットして大喜びしていた。すかさず、ダンナの方も揃ってビンゴになってますます嫁さんのテンションが上がっていた。すると、俺たちの近くにいた毒舌夫妻が「なんでぃ、夫婦でとっとと上がって。やってられっか！」的なお言葉をのたまわってビンゴを放棄していた。それがまたおかしくて吹き出してしまった。
ビンゴも終わってみんなお酒なんかをいただきながらまったりとして、そのまま流れで解散という感じになった。
お開きの時に、翌日の予選の後に、4組限定でこのクルーザー上でディナーを食べられるというオプションもあるとツアーコンダクターから告知があった。
どうしようかと迷ったが、欧州の濃い料理に食傷気味だったのと、1万だか1万5千だかの料金にヒヨッて申し込まなかった。
だが、これは嫁さんともどもちょっとだけ後悔している。モナコのハーバーに停泊した船上でディナーなんて、今後体験できるかどうか分からないからだ。あー、食えば良かったかなあ。まあ、その船の上から観戦ってだけでも相当レアな体験だから、それ以上望むのもね。
さて、お開きになって、そろそろ帰ろうかな、と思っていると、数人のツアーメンバーが「Fizzy号」側の右舷に集まっている。どうやらフィジコ本人が買い出しを終えて（ホントか？）戻ってきているようなのだ。
みんな口々に「フィジコー」みたいな感じで呼んでみるが、本人はあまり機嫌がよろしくないようだ。そりゃそうだ、せっかく家族たちとのんびりしたくてクルーザーを停泊させたのに、まさかその隣に一般人どもが大挙して乗ってるパーティ船がいるなんて不本意だろう。
そんなことを俺が思っていると、「Fizzy号」の中から、ビキニの水着を着た背の高い金髪の女性が現れた。サングラスをかけているが、雑誌で見たことのある人だった。フィジケラ夫人のニナに間違いなかった。
ニナはニコニコ笑いながら徐にこちらの船の方にやってくると、サインをもらおうとツアーメンバーが握っているパンフをヒョイヒョイとつまみあげて抱えると、フィジケラ本人へそれを持って行った。
本人は「ああ？こちとら休憩モードなんだよ」的な渋い顔をしたが、ニナが「いいじゃない、はるばる日本からやってきたファンなんだから」的になだめて、ペンを持たせる。仕方なく、フィジケラもサラサラとサインをした。
再びパンフを持ってニナが戻ってきた。ツアーメンバーは大喜びだ。なんだよ、ニナを通してもらった方がプレミア感あるじゃねえかよ！
フィジケラの奥さん、ニナ
(ContaxU4R(5.8mm=equiv38mm), 1/250sec, F7.5, ISO100)
すると、先刻のジャッキー・スチュワートが来た時にもサインをもらい損ねた、例の若手芸人（風）の彼がトイレから戻ってきた。
「え？？みんなサインもらえたの？？なんだよ、俺、フィジコファンなのにー！」
残念。もう彼はこういうタイミングなんだね (^_^;。
それにしても、隣り合ったクルーザー間で、F-1ドライバーの家族とこういう触れ合いがあるなんて、他のサーキットじゃ考えられない。
つづく。
一人が亡くなったようなのでそれは気の毒だが、ダイヤが乱れただけでなく、2日前の雪も残っていてローカル駅まで帰らなければならなかったのもあって、帰宅にいつもより1時間余分にかかった。
今週はかなりやられてるなぁ。どんどん疲れがたまって来ている。週末はのんびりしたいところだが、仕事がかなり詰まってきたので、休日出勤する予定だ。
さてと、今回も途絶えたと思われるくらい間の空いた連載復活シリーズというわけで、2005年モナコGP観戦旅行記だ。
連載が復活するのは、書くことがない時だ。結構仕事が忙しいし、嫁さんの調子も芳しくないしね。
フィジケラのクルーザー"Fizzy"
(PanasonicDMC-FZ10(8.5mm=equiv51mm), 1/400sec, F4.0, ISO50)
レーシングマシンの走行がない「パーティデー」の金曜日は、ツアーの方も、観戦席であるクルーザーでパーティが開かれた。
2005年モナコGP観戦記バックナンバーはこちら。
1.Prologue
2.To Nice
3.Musee Matisse
4.To Vence
5.At Vence
6.Vence Old Town
7.First Monaco
8.Kir Royal
9.Free Practice 1
10.Free Practice 2
11.Meet F-1 Drivers
12.Walk Around In Monaco
13.Course Open
14.Meet The God
15.Dive Into The Water
16.The Evening of The Palace
17.Tour Mates
18.The Honeycomb Village
19.The Hawaiian Priest
20.Sunny Monaco
21.Cruiser Party
パーティも地味に盛り上がり、例の「白髪ポニーテールおじさん」のツレのコスプレおばちゃんのコスチュームをみんなで回し着して写真を撮る流れになった。俺や嫁さんも着せてもらった。
このコスチュームは、今でも人気のセナのレーシングスーツのレプリカというのもあるし、なにより真っ赤でものすごく目立ったので、他の国のファンや記者たちにもよく注目されていた。
それで、若手イケメン芸人調の彼がまたノリノリで着て、ちょっくら船を抜け出してタバコ屋コーナーあたりを歩いてみた。するとやっぱりノリのいい他の国の人たちが、
「ヘーイ、セナー！ホンダー！」
なんて感じですぐに声をかけてきた。
すると、その中の一人と彼がなんだかごにょごにょと話している。しばらくして、彼が訝しげに首を捻りながら船に帰ってきた。
「ヘーイ、タクマーって声かけられたんですよ。『いやータクマいなくて悲しい』って言ったら、さっきそこでタクマに会った、みたいなこと言ってました」。
それを聞いて船の意見は真っ二つに割れた。...いやいや、出場停止で来ているわけない、誰か他の日本人のことをタクマだって言ってるだけだよ。...いやいや、自宅がモナコだし、モーターホームだってあるんだからやっぱりいるんじゃないか？
俺にはどちらの意見も「アリ」な気がしたが、数十人のツアーメンバーがいて、これが最初の「琢磨がモナコにいた」情報なので、いたとしてもやっぱり出会うのはレアケースなのかな、と思えた。
ちなみに、解説で来ていたマッチ情報はたくさんあった。
前日夜にカジノに行ったら、テレビ局の人間と思しき取り巻きを連れて、彼らをアゴで使うかのようにエラく尊大な程度で座っていたそうだ。また、モーターホームエリアだかで遭遇した人がサインをお願いしたら、平仮名で「みはえるしゅーまっはー」と書いて返したらしい。それはそれでレアだけどさ。
だから、我々のツアーメンバー間でマッチの評価は極めて低いものとなっていた。
さて、パーティではビンゴ大会が始まった。景品はもちろん、F-1グッズばかりだ。目玉は佐藤琢磨の直筆サイン入りのB-A-Rチームキャップだった。
どーでもいいけど俺、ビンゴ運がびっくりするくらいないんだよね。生まれてこの方、いいものをもらった記憶がない。この日も、いくつもリーチに達しながら最後までビンゴできなかった。嫁さんもだ。
サイン入りキャップは、ハワイ僧侶の嫁さんがさっくりビンゴしてゲットして大喜びしていた。すかさず、ダンナの方も揃ってビンゴになってますます嫁さんのテンションが上がっていた。すると、俺たちの近くにいた毒舌夫妻が「なんでぃ、夫婦でとっとと上がって。やってられっか！」的なお言葉をのたまわってビンゴを放棄していた。それがまたおかしくて吹き出してしまった。
ビンゴも終わってみんなお酒なんかをいただきながらまったりとして、そのまま流れで解散という感じになった。
お開きの時に、翌日の予選の後に、4組限定でこのクルーザー上でディナーを食べられるというオプションもあるとツアーコンダクターから告知があった。
どうしようかと迷ったが、欧州の濃い料理に食傷気味だったのと、1万だか1万5千だかの料金にヒヨッて申し込まなかった。
だが、これは嫁さんともどもちょっとだけ後悔している。モナコのハーバーに停泊した船上でディナーなんて、今後体験できるかどうか分からないからだ。あー、食えば良かったかなあ。まあ、その船の上から観戦ってだけでも相当レアな体験だから、それ以上望むのもね。
さて、お開きになって、そろそろ帰ろうかな、と思っていると、数人のツアーメンバーが「Fizzy号」側の右舷に集まっている。どうやらフィジコ本人が買い出しを終えて（ホントか？）戻ってきているようなのだ。
みんな口々に「フィジコー」みたいな感じで呼んでみるが、本人はあまり機嫌がよろしくないようだ。そりゃそうだ、せっかく家族たちとのんびりしたくてクルーザーを停泊させたのに、まさかその隣に一般人どもが大挙して乗ってるパーティ船がいるなんて不本意だろう。
そんなことを俺が思っていると、「Fizzy号」の中から、ビキニの水着を着た背の高い金髪の女性が現れた。サングラスをかけているが、雑誌で見たことのある人だった。フィジケラ夫人のニナに間違いなかった。
ニナはニコニコ笑いながら徐にこちらの船の方にやってくると、サインをもらおうとツアーメンバーが握っているパンフをヒョイヒョイとつまみあげて抱えると、フィジケラ本人へそれを持って行った。
本人は「ああ？こちとら休憩モードなんだよ」的な渋い顔をしたが、ニナが「いいじゃない、はるばる日本からやってきたファンなんだから」的になだめて、ペンを持たせる。仕方なく、フィジケラもサラサラとサインをした。
再びパンフを持ってニナが戻ってきた。ツアーメンバーは大喜びだ。なんだよ、ニナを通してもらった方がプレミア感あるじゃねえかよ！
フィジケラの奥さん、ニナ
(ContaxU4R(5.8mm=equiv38mm), 1/250sec, F7.5, ISO100)
すると、先刻のジャッキー・スチュワートが来た時にもサインをもらい損ねた、例の若手芸人（風）の彼がトイレから戻ってきた。
「え？？みんなサインもらえたの？？なんだよ、俺、フィジコファンなのにー！」
残念。もう彼はこういうタイミングなんだね (^_^;。
それにしても、隣り合ったクルーザー間で、F-1ドライバーの家族とこういう触れ合いがあるなんて、他のサーキットじゃ考えられない。
つづく。
nobilesの投稿(23:50:39-2013-01-18) -
カテゴリ: Monaco
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