NOBILES Days
Jump to navigation2005 F-1 Monaco Tour (25) - Day5(5/21) The great tent with great drivers
あーあ、結局今年のモナコGPまでに10年前の観戦記完結できなかったね。いや別に、そうするよう誰かに頼まれたわけでもないけど (^_^;。
それにしても今回、独走だったハミルトンとメルセデスのまさかのチョンボには呆然だった。思ったより早くセーフティカーに捕まったからなわけだが...あの場面、ピットインまでに判断が難しかったのだったとしても、ピットをスルー、という判断もあったかもしれない。いずれにしても、レースって難しいね。
さ、じゃあ時計は10年前。2005年の新婚モナコGP観戦記のつづき、行ってみよう。
BARのスタッフが移動に使っていたボート
(Panasonic DMC-FZ10(11.9mm=equiv71mm), 1/640sec, F5.6, ISO50)
2005年モナコGP観戦記バックナンバーはこちら。
1.Prologue
2.To Nice
3.Musee Matisse
4.To Vence
5.At Vence
6.Vence Old Town
7.First Monaco
8.Kir Royal
9.Free Practice 1
10.Free Practice 2
11.Meet F-1 Drivers
12.Walk Around In Monaco
13.Course Open
14.Meet The God
15.Dive Into The Water
16.The Evening of The Palace
17.Tour Mates
18.The Honeycomb Village
19.The Hawaiian Priest
20.Sunny Monaco
21.Cruiser Party
22.Cruiser Party2
23.Tongue Resting
24.Everyone looked at him
フリー走行が終わってしばらくすると、ドライバーや関係者たちが戻ってきてパドックは活気を取り戻した。
だが皆さん、お付き合いやら商談やら相談やらでお忙しいようで、なかなかフェンスに寄ってきてサインをしてくれる様子ではない。特にライコネンとモントーヤのマクラーレン勢と、シューマッハとバリッケロのフェラーリ勢は特にフェンスに寄り付きもしない雰囲気だった。
ちなみに、マクラーレンのふたりは、それなりに関係者と話しているのは見かけたが、フェラーリのふたりはほとんど、歩き回っているのさえ見かけなかった。
むむ？F-1界のボス、バーニー・エクレストンと、FIA（国際自動車連盟）のボス（当時）、マックス・モズレーが何やら良からぬ？相談でもしている。
木曜よりも活気溢れるパドックは、まさに「社交場」といった雰囲気だった。
バーニー・エクレストンとマックス・モズレー（ピンボケにつき拡大無し）
(Panasonic DMC-FZ10(26.7=equiv160mm), 1/640sec, F5.6, ISO640)
さて、午後の予選に向けてまたボートに乗ってクルーザー「キールロワイヤル」に向かった。なんつったって、クルーザーに行けば軽食やドリンク、はたまた酒まで揃っていて、物価の高いモナコで金使わないで済むのだ（いや、もともとツアー代金として大枚叩いてるけど）。
この当時の予選は、翌2006年から採用されて現在も続く「ノックアウト方式」ではなく、ランキング下位から1台ずつアタックするインディ式の予選だった。土曜の午後に1回目、日曜の午前に2回目の走行があり、その合算でグリッドが決まるというわけだ。コースサイドで観ている分には1台に集中できるのでこれはこれで良かった。写真も撮りやすいし。
出場停止食らったBARホンダが本来走っているはずの中段グループになって、似たポジションのトヨタ勢も出てきた。ラルフ・シューマッハだ。なかなか果敢に攻めている。カメラを振って写真を撮って、「よしよし良さげ」なんて思った直後、トヨタTF105が走り抜けて行った方向から大きな衝撃音が聞こえた。
船上のみんなが一斉に振り向くと、TF105のパーツが舞っていた。場内放送も大騒ぎを始めた。ラルフがタバコ屋コーナーでクラッシュしたのだ。
と同時に、新婚組の1組...前日のパーティの後で乾杯していたうちの1組だ...が、3階にあたる甲板から猛然と階下へとダッシュしていった。「火事場にかけつける野次馬みたいだね」なんて嫁さんと顔を見合わせてクスリと笑った。
幸いラルフには怪我もなく、すぐに降りたようだが、当然、壊れたマシンやデブリの除去のためにセッションは中断した。モナコのマーシャル、相変わらずいい仕事するなー、なんて思いながらワインを持ってきて優雅なモナコの昼下がりを気取っていたら、先ほど野次馬に走った夫妻が満面の笑みで戻ってきた。
奥さんのその手には20cm四方くらいの黒い厚めの板が握られていた。クラッシュしたTF105のパーツだ！
手際よくパーツを片付けるモナコのマーシャルたち
(Panasonic DMC-FZ10(30.4mm=equiv182mm), 1/1300sec, F5.6, ISO200)
クラッシュしたトヨタのパーツ
(Panasonic DMC-FZ10(9.3mm=equiv56mm), 1/1000sec, F5.6, ISO200)
「マーシャルが投げてくれないかなー、と思って走ったら、やっぱりくれましたよ。どこの部品かよく分からないけど。キャハハ」
ムキー、それは…むぅ、どこだろ。右手はフロントウィングで、左手はリヤウィング翼端板のスリット部分かな。
それにしてもクラッシュの瞬間にそういうイメージができるとはなかなかのモノである。なんだか、自分たちよりはるかに目一杯楽しんでるように見えて、若干惨めになった (´･ω･`)。まあ夫妻も、ウイングの破片なんかもらっちゃって、持って帰る時に荷物になって困ったかもしれないけどね。
気を取り直して予選1回目の再開だ。
結局、ずっと好調をキープしていたマクラーレンのライコネンが、2位のアロンソにコンマ5秒近い差をつけてトップに立った。
コースサイドで見ていてもライコネンとMP4-20の組み合わせはタバココーナーへの飛び込みの速度が高く、そこだけで他車にコンマ1秒とか差をつけているんじゃないか？と思われた。この分だと、翌日の2回目でもそうそう逆転は難しいのではないかと思われた。
ところで、10年前のこのグランプリに出走した18人のうち、今でも現役なのはこの予選上位2人とマッサだけだ。出場停止だったバトンを加えても4人。この全員に優勝経験があり、うち3人がチャンピオン経験だ。残るマッサだって2008年にチャンピオンになりかけた。やはり10年F-1で生き残るドライバーの「格」とはそういうことなのだ。
2005年モナコの予選に話を戻そう。「格」で言えば「史上最強」だと言え、今から2年前までは現役だったミヒャエルは不発で、チームメートのバリッケロにさえ負けて11位だった。このシーズン、厳しい立場だったブリヂストン勢ではそのバリッケロが最上位で、10位に滑り込むのが精一杯だった。こりゃあフェラーリ勢のサインをゲットするのは（ピリピリが強まって）また一段と難しくなったかもしれないと思った（←そういう心配？）。
さて、予選が終わるとコース上ではサポートレースであるGP2の走行が始まった。
せっかくのクルーザーなので、またワインとかいただきながらGP2をまったり観る選択肢もあったが、予選で人も増えたパドックでサインゲットの方が優先だ！という強迫観念に駆られ、ゴムボートで再びパドックに戻った。前回作ったパドックの見取り図をもう一度掲載しておこう。
緊迫の予選が終わって、パドックは一層活気に溢れていた。とりあえずまた、表（海）側を歩こうとしたら...あっ！BARのパドックにまた琢磨がいてフェンス越しにサインしている。
間もなく彼は出口に向かって移動し始めたので、周囲のファンも彼を追いかけるようにフェンスの外側を一緒に移動した（俺たちも (^_^;）。琢磨がゲートから出ると、みんなが群がる。広報？の金髪の女性と歩きながらも、ニコニコとサインに応じている。どうやら、さっきサインをもらった喫茶店側に歩いていくようだ。その間に俺たちも、今度はツアーでもらったBARのキャップにサインをもらい2ショット写真を撮ってもらった。ちゃんと足を止めてくれる琢磨は紳士だ。
フェンス脇に停めてあった原チャリの後部に跨ると、琢磨は出かけて行った。モナコは原チャリ、2人乗りオッケーなの (^_^;？
そこから海側に戻るまでの間にも、既に勇退していたトヨタのオベ・アンダーソンや、ミカ・サロ＆遠藤賀子なんかにも遭遇した。
目の前のテントの中に、アレジ、ピケ、ラウダ...もう悶絶です
(Panasonic DMC-FZ10(13.3mm=equiv80mm), 1/640sec, F5.6, ISO200)
しばらくすると、アレジが出てきた。声をかけると、にこやかに近づいてきた。
よせばいいのに、嫁さんが残念そうな声で「久美子は...?」なんて聞いたら「クミコ、イナ〜イ」だって。日本語で (^_^;。さすがラテン系だ。大変ノリが良かった。
テントの中にいるトリプルチャンピオン2人（ラウダとピケ）のサインも欲しかったが、ラウダは（多分息子マティアスのレースが終わったのだろう）さっさとどっかに行き、逆にネルシーニョ（ネルソン・ピケJR）が出ているGP2が始まったために、ピケは彼女と一緒にテレビにがぶり寄り状態になってしまった。
GP2が終わる頃にまた来ようと思い、一旦、多くの関係者が行き来するゲートに向かった。
すると...あれ？さっき原チャで出かけていたはずの琢磨がまた中から出てきた。結構忙しく出入りしてるのね。
わあっとファンがまた群がる。俺なんかはもう3回目の遭遇だったんで、今度はパスケースにサインしてもらった (^_^;。
「いやー、走ってないのにこんなに応援してもらって嬉しいなー」なんてまた爽やかに言ってるので、俺も「いや、こうやって会えてサインして貰えて話もできて、出場停止でも来た甲斐があったってもんです！」と言った。パッと琢磨の顔が明るくなり、周囲にいた日本人もウンウンと、頷いた。
...ってあたりの写真を、琢磨を挟んで俺の向かい側にいたカメラマンが撮影していたらしく、帰国後に買った、このグランプリの速報紙に琢磨と、その後ろで満面の笑顔を浮かべている俺の写真がバッチリ載っていた (^_^;。
琢磨とこの日3回目の遭遇を果たした後、今度は、先述の喫茶店があるパドック「裏側」をボチボチ歩いていた。
あ、ザウバーのボス、ピーター・ザウバーがいた。
重鎮なので、恐る恐る「ミスターザウバー...」なんて声かけたら意外にあっさりこっちに来てくれた。
ピーター・ザウバー
(Kyocera Contax U4R(5.8mm=equiv38.0mm), 1/125sec, F7.5, ISO100)
は、葉巻でかっ！
...あれ？今度はデビッド・クルサードがいる！
「デビッドー！」
なんて呼んだら、これまた快活な笑顔で近づいてきた。琢磨の時と同様金網の上からパンフを渡してサインをしてもらい、また返してもらう。おお、やたらフレンドリーでサービス精神が旺盛だ。クルサードいい人だぞ。
デビクル
(Kyocera Contax U4R(5.8mm=equiv38.0mm), 1/350sec, F2.8, ISO100)
...まあ、いい人じゃないくらいの人がチャンピオンに輝くってことだろうね、改めて (^_^;。
はい、つづく。
それにしても今回、独走だったハミルトンとメルセデスのまさかのチョンボには呆然だった。思ったより早くセーフティカーに捕まったからなわけだが...あの場面、ピットインまでに判断が難しかったのだったとしても、ピットをスルー、という判断もあったかもしれない。いずれにしても、レースって難しいね。
さ、じゃあ時計は10年前。2005年の新婚モナコGP観戦記のつづき、行ってみよう。
BARのスタッフが移動に使っていたボート
(Panasonic DMC-FZ10(11.9mm=equiv71mm), 1/640sec, F5.6, ISO50)
2005年モナコGP観戦記バックナンバーはこちら。
1.Prologue
2.To Nice
3.Musee Matisse
4.To Vence
5.At Vence
6.Vence Old Town
7.First Monaco
8.Kir Royal
9.Free Practice 1
10.Free Practice 2
11.Meet F-1 Drivers
12.Walk Around In Monaco
13.Course Open
14.Meet The God
15.Dive Into The Water
16.The Evening of The Palace
17.Tour Mates
18.The Honeycomb Village
19.The Hawaiian Priest
20.Sunny Monaco
21.Cruiser Party
22.Cruiser Party2
23.Tongue Resting
24.Everyone looked at him
フリー走行が終わってしばらくすると、ドライバーや関係者たちが戻ってきてパドックは活気を取り戻した。
だが皆さん、お付き合いやら商談やら相談やらでお忙しいようで、なかなかフェンスに寄ってきてサインをしてくれる様子ではない。特にライコネンとモントーヤのマクラーレン勢と、シューマッハとバリッケロのフェラーリ勢は特にフェンスに寄り付きもしない雰囲気だった。
ちなみに、マクラーレンのふたりは、それなりに関係者と話しているのは見かけたが、フェラーリのふたりはほとんど、歩き回っているのさえ見かけなかった。
むむ？F-1界のボス、バーニー・エクレストンと、FIA（国際自動車連盟）のボス（当時）、マックス・モズレーが何やら良からぬ？相談でもしている。
木曜よりも活気溢れるパドックは、まさに「社交場」といった雰囲気だった。
バーニー・エクレストンとマックス・モズレー（ピンボケにつき拡大無し）
(Panasonic DMC-FZ10(26.7=equiv160mm), 1/640sec, F5.6, ISO640)
さて、午後の予選に向けてまたボートに乗ってクルーザー「キールロワイヤル」に向かった。なんつったって、クルーザーに行けば軽食やドリンク、はたまた酒まで揃っていて、物価の高いモナコで金使わないで済むのだ（いや、もともとツアー代金として大枚叩いてるけど）。
この当時の予選は、翌2006年から採用されて現在も続く「ノックアウト方式」ではなく、ランキング下位から1台ずつアタックするインディ式の予選だった。土曜の午後に1回目、日曜の午前に2回目の走行があり、その合算でグリッドが決まるというわけだ。コースサイドで観ている分には1台に集中できるのでこれはこれで良かった。写真も撮りやすいし。
出場停止食らったBARホンダが本来走っているはずの中段グループになって、似たポジションのトヨタ勢も出てきた。ラルフ・シューマッハだ。なかなか果敢に攻めている。カメラを振って写真を撮って、「よしよし良さげ」なんて思った直後、トヨタTF105が走り抜けて行った方向から大きな衝撃音が聞こえた。
船上のみんなが一斉に振り向くと、TF105のパーツが舞っていた。場内放送も大騒ぎを始めた。ラルフがタバコ屋コーナーでクラッシュしたのだ。
と同時に、新婚組の1組...前日のパーティの後で乾杯していたうちの1組だ...が、3階にあたる甲板から猛然と階下へとダッシュしていった。「火事場にかけつける野次馬みたいだね」なんて嫁さんと顔を見合わせてクスリと笑った。
幸いラルフには怪我もなく、すぐに降りたようだが、当然、壊れたマシンやデブリの除去のためにセッションは中断した。モナコのマーシャル、相変わらずいい仕事するなー、なんて思いながらワインを持ってきて優雅なモナコの昼下がりを気取っていたら、先ほど野次馬に走った夫妻が満面の笑みで戻ってきた。
奥さんのその手には20cm四方くらいの黒い厚めの板が握られていた。クラッシュしたTF105のパーツだ！
手際よくパーツを片付けるモナコのマーシャルたち
(Panasonic DMC-FZ10(30.4mm=equiv182mm), 1/1300sec, F5.6, ISO200)
クラッシュしたトヨタのパーツ
(Panasonic DMC-FZ10(9.3mm=equiv56mm), 1/1000sec, F5.6, ISO200)
「マーシャルが投げてくれないかなー、と思って走ったら、やっぱりくれましたよ。どこの部品かよく分からないけど。キャハハ」
ムキー、それは…むぅ、どこだろ。右手はフロントウィングで、左手はリヤウィング翼端板のスリット部分かな。
それにしてもクラッシュの瞬間にそういうイメージができるとはなかなかのモノである。なんだか、自分たちよりはるかに目一杯楽しんでるように見えて、若干惨めになった (´･ω･`)。まあ夫妻も、ウイングの破片なんかもらっちゃって、持って帰る時に荷物になって困ったかもしれないけどね。
気を取り直して予選1回目の再開だ。
結局、ずっと好調をキープしていたマクラーレンのライコネンが、2位のアロンソにコンマ5秒近い差をつけてトップに立った。
コースサイドで見ていてもライコネンとMP4-20の組み合わせはタバココーナーへの飛び込みの速度が高く、そこだけで他車にコンマ1秒とか差をつけているんじゃないか？と思われた。この分だと、翌日の2回目でもそうそう逆転は難しいのではないかと思われた。
ところで、10年前のこのグランプリに出走した18人のうち、今でも現役なのはこの予選上位2人とマッサだけだ。出場停止だったバトンを加えても4人。この全員に優勝経験があり、うち3人がチャンピオン経験だ。残るマッサだって2008年にチャンピオンになりかけた。やはり10年F-1で生き残るドライバーの「格」とはそういうことなのだ。
2005年モナコの予選に話を戻そう。「格」で言えば「史上最強」だと言え、今から2年前までは現役だったミヒャエルは不発で、チームメートのバリッケロにさえ負けて11位だった。このシーズン、厳しい立場だったブリヂストン勢ではそのバリッケロが最上位で、10位に滑り込むのが精一杯だった。こりゃあフェラーリ勢のサインをゲットするのは（ピリピリが強まって）また一段と難しくなったかもしれないと思った（←そういう心配？）。
さて、予選が終わるとコース上ではサポートレースであるGP2の走行が始まった。
せっかくのクルーザーなので、またワインとかいただきながらGP2をまったり観る選択肢もあったが、予選で人も増えたパドックでサインゲットの方が優先だ！という強迫観念に駆られ、ゴムボートで再びパドックに戻った。前回作ったパドックの見取り図をもう一度掲載しておこう。
緊迫の予選が終わって、パドックは一層活気に溢れていた。とりあえずまた、表（海）側を歩こうとしたら...あっ！BARのパドックにまた琢磨がいてフェンス越しにサインしている。
間もなく彼は出口に向かって移動し始めたので、周囲のファンも彼を追いかけるようにフェンスの外側を一緒に移動した（俺たちも (^_^;）。琢磨がゲートから出ると、みんなが群がる。広報？の金髪の女性と歩きながらも、ニコニコとサインに応じている。どうやら、さっきサインをもらった喫茶店側に歩いていくようだ。その間に俺たちも、今度はツアーでもらったBARのキャップにサインをもらい2ショット写真を撮ってもらった。ちゃんと足を止めてくれる琢磨は紳士だ。
フェンス脇に停めてあった原チャリの後部に跨ると、琢磨は出かけて行った。モナコは原チャリ、2人乗りオッケーなの (^_^;？
そこから海側に戻るまでの間にも、既に勇退していたトヨタのオベ・アンダーソンや、ミカ・サロ＆遠藤賀子なんかにも遭遇した。
目の前のテントの中に、アレジ、ピケ、ラウダ...もう悶絶です
(Panasonic DMC-FZ10(13.3mm=equiv80mm), 1/640sec, F5.6, ISO200)
しばらくすると、アレジが出てきた。声をかけると、にこやかに近づいてきた。
よせばいいのに、嫁さんが残念そうな声で「久美子は...?」なんて聞いたら「クミコ、イナ〜イ」だって。日本語で (^_^;。さすがラテン系だ。大変ノリが良かった。
テントの中にいるトリプルチャンピオン2人（ラウダとピケ）のサインも欲しかったが、ラウダは（多分息子マティアスのレースが終わったのだろう）さっさとどっかに行き、逆にネルシーニョ（ネルソン・ピケJR）が出ているGP2が始まったために、ピケは彼女と一緒にテレビにがぶり寄り状態になってしまった。
GP2が終わる頃にまた来ようと思い、一旦、多くの関係者が行き来するゲートに向かった。
すると...あれ？さっき原チャで出かけていたはずの琢磨がまた中から出てきた。結構忙しく出入りしてるのね。
わあっとファンがまた群がる。俺なんかはもう3回目の遭遇だったんで、今度はパスケースにサインしてもらった (^_^;。
「いやー、走ってないのにこんなに応援してもらって嬉しいなー」なんてまた爽やかに言ってるので、俺も「いや、こうやって会えてサインして貰えて話もできて、出場停止でも来た甲斐があったってもんです！」と言った。パッと琢磨の顔が明るくなり、周囲にいた日本人もウンウンと、頷いた。
...ってあたりの写真を、琢磨を挟んで俺の向かい側にいたカメラマンが撮影していたらしく、帰国後に買った、このグランプリの速報紙に琢磨と、その後ろで満面の笑顔を浮かべている俺の写真がバッチリ載っていた (^_^;。
琢磨とこの日3回目の遭遇を果たした後、今度は、先述の喫茶店があるパドック「裏側」をボチボチ歩いていた。
あ、ザウバーのボス、ピーター・ザウバーがいた。
重鎮なので、恐る恐る「ミスターザウバー...」なんて声かけたら意外にあっさりこっちに来てくれた。
ピーター・ザウバー
(Kyocera Contax U4R(5.8mm=equiv38.0mm), 1/125sec, F7.5, ISO100)
は、葉巻でかっ！
...あれ？今度はデビッド・クルサードがいる！
「デビッドー！」
なんて呼んだら、これまた快活な笑顔で近づいてきた。琢磨の時と同様金網の上からパンフを渡してサインをしてもらい、また返してもらう。おお、やたらフレンドリーでサービス精神が旺盛だ。クルサードいい人だぞ。
デビクル
(Kyocera Contax U4R(5.8mm=equiv38.0mm), 1/350sec, F2.8, ISO100)
...まあ、いい人じゃないくらいの人がチャンピオンに輝くってことだろうね、改めて (^_^;。
はい、つづく。
nobilesの投稿(23:36:54-2015-05-29) -
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