NOBILES Days
Jump to navigation2005 F-1 Monaco Tour (28) - Day6(5/22) He went through the main gate!
10連休終わっちゃったね。
最終日はなんだか掃除・片付けに燃えてしまって、一歩も家から出ないで終わってしまった。子ども達もそれなりには相手してあげたのだが、しまいには次女に「つまんなーい」と言われてしまった。最終日だからどこか連れてあげていった方が良かったかな。
さ、モナコ観戦記、どんどん行くよ。
Monaco
(ContaxU4R(5.8mm=equiv38.0mm), 1/500s, F7.5, ISO100)
決勝レースが終わって、俺たちは木曜から観戦スポットだったクルーザーからゴムボートで去り、パドックエリアに戻った。
2005年モナコGP観戦記バックナンバーはこちら。
1.Prologue
2.To Nice
3.Musee Matisse
4.To Vence
5.At Vence
6.Vence Old Town
7.First Monaco
8.Kir Royal
9.Free Practice 1
10.Free Practice 2
11.Meet F-1 Drivers
12.Walk Around In Monaco
13.Course Open
14.Meet The God
15.Dive Into The Water
16.The Evening of The Palace
17.Tour Mates
18.The Honeycomb Village
19.The Hawaiian Priest
20.Sunny Monaco
21.Cruiser Party
22.Cruiser Party2
23.Tongue Resting
24.Everyone looked at him
25.The great tent with great drivers
26.The great photo frame
27.Celebration Sirens
さて、パドックエリアに戻っても、しばらくはレースを終えたドライバーや関係者のサイン狙いで、ツアーの他の参加者たちともども、しばらく徘徊することにした。
前日、ピケやアレジが屯（たむろ）していたFIAのテントに行ってみると、ミヒャエル・シューマッハと、マネージャーのウィリー・ウェバーがいるのが見えた！初日以来のチャーンス！だが、8位に終わったシューマッハは、やっぱりかなり機嫌が悪かったのか、テントを後にする時にも、俺たちファンの方など、まったく振り返りもせずに行ってしまった。
ミヒャエル・シューマッハ（拡大なし）
(Panasonic DMC-FZ10(8.7mm=equiv52mm), 1/125s, F4.0, ISO50)
グランプリチームの作業は早く、中にはさっさとトラックの状態に戻して、パドックを後にするモーターホームもあった。
表彰台の予備だろうか、栓の空いていないシャンペンが運ばれていった（拡大なし）
(ContaxU4R(5.8mm=equiv38.0mm), 1/90s, F7.5, ISO100)
2、3位を得たウィリアムズのピットには、誇らしげにトロフィー2つが飾られていた
(Panasonic DMC-FZ10(48.4mm=equiv291mm), 1/1300s, F4.6, ISO100)
フェラーリのトレーラー
(ContaxU4R(5.8mm=equiv38.0mm), 1/90s, F7.5, ISO100)
そんな中、ゲートで出待ちをしていたら、スラッとした長身の女性が近づいてきた。30代くらいだろうか。日本人のようだ。
「あら、皆さんは日本からいらしたの？」
見るからにセレブな格好をしていて、確かにこの女性は観光客ではなさそうだ。つまり、ここの住人なのだろう。
「ええ、いろいろなドライバー達のサインは貰えたんですが、シューマッハとかからもらえてなくて」
「え？シューマッハさんなんて、よくこの先のブルーノートにいらしてますよー」
いやいや、それ、普段のモナコの話だろ。
...っていうか、この人、誰だったんだろ。モナコ在住のデューク更家の奥さんとかだったのだろうか。
その後にも、我々が日本人だと見るや、話しかけてくる人がいた。
まずは、また永井大がフェンスの向こう側を歩きながら声をかけてきた。
「トゥルーリ、カッコよかったね！」
...おや？？
どうやら、ファイナルラップでのトライのことを言ってるようだが...。結果がクラッシュだったので、我々は目が点になってしまった。
永井さん、そこは「トゥルーリ、最後に頑張ったけど残念だったねー」が正解です！
続いて、小柄な初老の紳士が来た。
「新婚旅行か何かでいらしたんですか？」
はい、そうですー、なんて話は合わせたものの...実は、どこかで見たことがあるが、思い出せていなかった。後から思えば、日本人で初めてF-1レースを走った鮒子田寛さんだったのか？なんて思うが、特に写真撮ったわけでもないので、多分未来永劫真実は分からない (^_^;。
若干不自然なまま話を続けていたら、フコダ（仮）さんが「あ、今宮雅子さんだ」なんて言って、スラッとした長身の女性を指差した（さっきのセレブとは別よ）。
今宮雅子さんと言えば、テレビの解説でお馴染みの今宮純さんの奥さんにして、自身もモータースポーツライターでエッセイを執筆している。なかなか鋭いことを書いてくれるので、ひょっとしたらダンナさんより好きかもしれない。
なので、フコダ（仮）さんとの話を「あ、では失礼して...」なんて言って切り上げて今宮さんの方へ向かった。
あれれ？そういや、フコダ（仮）さんからサインもらったかな？多分誰だか認識してないからもらってないと思う。それはそれで失礼だったな。
そんなわけで、今宮雅子さんともお話ししてサインをもらった。今宮さんはさすが、かっちりとした楷書で名前を書いた上、「この素敵な旅をお楽しみください」的なメッセージを書いてくれた。
段々と人の流れも少なくなる中、今度は初老の白人女性がズカズカと近づいてきた。ちょっと志茂田景樹風の見かけだったと記憶している（記憶なので、イメージ誇張があるかも (^_^;）。
それまでも何度か目撃はしていて、「なんだか目が血走って怖いなあ」なんて思っていたが...彼女は俺たちに近づくなり「ハッキネンはどこなの！？」的なことを英語でまくし立てた。そう、彼女はミカ・ハッキネンの熱烈なファンだったのだ。
最初俺たちがその早口の英語を聞き取れずに、聞き返したりしたら、「あん？こいつら使えねーな！」というような顔をして、なにか罵るような言葉を口にした。
だが、このツアーを通じてハッキネンは一度も見かけていない。俺たちは結構この辺で張ってるけど一度も見てないよ、的なことを言ったら、なんでぃっ！てな感じでシモダ（仮）はスタスタと歩いて行ってしまった。怖かったヨー。
先ほど話題にでたトゥルーリも通ったが、若干機嫌が悪かった。サインはしてくれたけど。
(ContaxU4R(5.8mm=equiv38.0mm), 1/180s, F2.8, ISO100)
永井大とともにフジテレビの中継MCを務めていた山田優もいた
(ContaxU4R(5.8mm=equiv38.0mm), 1/90s, F7.5, ISO100)
かなり人が減っても俺たちがゲート付近で張っていたのは、どうしてもある人のサインが欲しかったからだ。他ならぬ、このレースの勝者、キミ・ライコネンである。
だが先述のように、このツアーを通じてライコネンがファンにサインをしている光景を目にしたことがなかった。まだ、初日に3人にサインしたのを見た分、ミヒャエルの方がマシだった。
例のトヨタのビームウイングをゲットした夫妻も近くにいた。
すると、表側に情報収集しに行っていたダンナが戻ってきて、「ライコネン、なんか向こうに出てくるみたいって言ってるよ」と言った。
実はその時には俺と嫁さんは既に心折れかけていて、もう帰ろうかな、と思っていたので、不確かな情報で表に回る元気もなく、もうその場を離れることにした。何しろキミだ。たとえ表のゲートから出てきても疾風のように振り切って行ってしまいそうだ。
表に行くという夫妻と挨拶を交わし、俺たちはモンテカルロ駅に向かうことにした。
これがモナコとの別れとなるので、モンテカルロ駅までの道をちょっと感慨深げに歩いた。でもまあ、かなり疲れていたのでこの間の写真が1枚も残っていない (^_^;。
途中、「I ラブ（ハートマーク） MONACO」と書かれた紺色のポロシャツを着た女性がいた。これがかなりクールで、男性の俺が着ても全然アリだな、と思って、道すがらの物品店を探してみたが、残念ながら見つからなかった。あー、今思えば頑張って探せばよかった。可愛かったなー、「I ラブ（ハートマーク） MONACO」。
その代わり、街灯に掲げられていたモナコGPのフラッグが道端に落っこちていた。まあ、パクりましたとも (^_^;。ビニール製でかなりしっかりしている。今ではスポンサーとして規制が進んだMarlboroマークで、いかにもかつてのF-1を感じさせるものだ。
ニースへの列車は、木曜からこれまで、全て豪華な2階建て車両だったのだが、この最後の復路に限って、貨物列車に毛が生えたような暗い客席の列車がやってきた。モナコGPに合わせた臨時列車だったのかもしれない。
さすがに決勝日はこの混みようだった
(Panasonic DMC-FZ10(6.0mm=equiv36mm), 1/6s, F2.8, ISO200)
ニースに着いて、お土産なんかをスーパーに買いに行った。これが実質の最終日だからだ。シャンパンなんかを買って、ホテルに向かおうとすると、例のウィング夫妻 (^_^;にばったり会った。
「いやー、ライコネン、全然出てきませんでしたね」なんて声を掛けたら、奥さんがあっけらかんと。こう言ってのけた。
「え？出てきましたよ？あの後。サインもらっちゃったー♪」
...
...ぬゎにーーー！？
曰く、あの後表に回ったところ、本当に正面のゲートからライコネンが出てきたらしい。
だが、アイスマンと言われるほどクールな彼だけに、サインに応じるでもなくスタスタと桟橋を歩いてボートの方に向かったらしい。それでも諦めずについていき、ボートに乗り込んだライコネンに、上からパンフを突き出したところ、サインしてくれたらしい。もらえたのは、そこまでついていった日本人数人だけだったそうだ。
「優勝してちょっとご機嫌だったみたいで、握手して笑ってくれましたよキャハハハ」
...
...ムキーーー！
その軽やかな笑いとは裏腹に、「絶対にサインもらうんだ」という執念が結実したというべきだろう。多分俺たちがあの時、残って正面に回ったとしても、桟橋を追いかける気力があったかどうか怪しいところだ。
でも、そうかー。キミ、サインしたんだー。またもや彼女たちに敗北した気になってしまった。
つづく。
最終日はなんだか掃除・片付けに燃えてしまって、一歩も家から出ないで終わってしまった。子ども達もそれなりには相手してあげたのだが、しまいには次女に「つまんなーい」と言われてしまった。最終日だからどこか連れてあげていった方が良かったかな。
さ、モナコ観戦記、どんどん行くよ。
Monaco
(ContaxU4R(5.8mm=equiv38.0mm), 1/500s, F7.5, ISO100)
決勝レースが終わって、俺たちは木曜から観戦スポットだったクルーザーからゴムボートで去り、パドックエリアに戻った。
2005年モナコGP観戦記バックナンバーはこちら。
1.Prologue
2.To Nice
3.Musee Matisse
4.To Vence
5.At Vence
6.Vence Old Town
7.First Monaco
8.Kir Royal
9.Free Practice 1
10.Free Practice 2
11.Meet F-1 Drivers
12.Walk Around In Monaco
13.Course Open
14.Meet The God
15.Dive Into The Water
16.The Evening of The Palace
17.Tour Mates
18.The Honeycomb Village
19.The Hawaiian Priest
20.Sunny Monaco
21.Cruiser Party
22.Cruiser Party2
23.Tongue Resting
24.Everyone looked at him
25.The great tent with great drivers
26.The great photo frame
27.Celebration Sirens
さて、パドックエリアに戻っても、しばらくはレースを終えたドライバーや関係者のサイン狙いで、ツアーの他の参加者たちともども、しばらく徘徊することにした。
前日、ピケやアレジが屯（たむろ）していたFIAのテントに行ってみると、ミヒャエル・シューマッハと、マネージャーのウィリー・ウェバーがいるのが見えた！初日以来のチャーンス！だが、8位に終わったシューマッハは、やっぱりかなり機嫌が悪かったのか、テントを後にする時にも、俺たちファンの方など、まったく振り返りもせずに行ってしまった。
ミヒャエル・シューマッハ（拡大なし）
(Panasonic DMC-FZ10(8.7mm=equiv52mm), 1/125s, F4.0, ISO50)
グランプリチームの作業は早く、中にはさっさとトラックの状態に戻して、パドックを後にするモーターホームもあった。
表彰台の予備だろうか、栓の空いていないシャンペンが運ばれていった（拡大なし）
(ContaxU4R(5.8mm=equiv38.0mm), 1/90s, F7.5, ISO100)
2、3位を得たウィリアムズのピットには、誇らしげにトロフィー2つが飾られていた
(Panasonic DMC-FZ10(48.4mm=equiv291mm), 1/1300s, F4.6, ISO100)
フェラーリのトレーラー
(ContaxU4R(5.8mm=equiv38.0mm), 1/90s, F7.5, ISO100)
そんな中、ゲートで出待ちをしていたら、スラッとした長身の女性が近づいてきた。30代くらいだろうか。日本人のようだ。
「あら、皆さんは日本からいらしたの？」
見るからにセレブな格好をしていて、確かにこの女性は観光客ではなさそうだ。つまり、ここの住人なのだろう。
「ええ、いろいろなドライバー達のサインは貰えたんですが、シューマッハとかからもらえてなくて」
「え？シューマッハさんなんて、よくこの先のブルーノートにいらしてますよー」
いやいや、それ、普段のモナコの話だろ。
...っていうか、この人、誰だったんだろ。モナコ在住のデューク更家の奥さんとかだったのだろうか。
その後にも、我々が日本人だと見るや、話しかけてくる人がいた。
まずは、また永井大がフェンスの向こう側を歩きながら声をかけてきた。
「トゥルーリ、カッコよかったね！」
...おや？？
どうやら、ファイナルラップでのトライのことを言ってるようだが...。結果がクラッシュだったので、我々は目が点になってしまった。
永井さん、そこは「トゥルーリ、最後に頑張ったけど残念だったねー」が正解です！
続いて、小柄な初老の紳士が来た。
「新婚旅行か何かでいらしたんですか？」
はい、そうですー、なんて話は合わせたものの...実は、どこかで見たことがあるが、思い出せていなかった。後から思えば、日本人で初めてF-1レースを走った鮒子田寛さんだったのか？なんて思うが、特に写真撮ったわけでもないので、多分未来永劫真実は分からない (^_^;。
若干不自然なまま話を続けていたら、フコダ（仮）さんが「あ、今宮雅子さんだ」なんて言って、スラッとした長身の女性を指差した（さっきのセレブとは別よ）。
今宮雅子さんと言えば、テレビの解説でお馴染みの今宮純さんの奥さんにして、自身もモータースポーツライターでエッセイを執筆している。なかなか鋭いことを書いてくれるので、ひょっとしたらダンナさんより好きかもしれない。
なので、フコダ（仮）さんとの話を「あ、では失礼して...」なんて言って切り上げて今宮さんの方へ向かった。
あれれ？そういや、フコダ（仮）さんからサインもらったかな？多分誰だか認識してないからもらってないと思う。それはそれで失礼だったな。
そんなわけで、今宮雅子さんともお話ししてサインをもらった。今宮さんはさすが、かっちりとした楷書で名前を書いた上、「この素敵な旅をお楽しみください」的なメッセージを書いてくれた。
段々と人の流れも少なくなる中、今度は初老の白人女性がズカズカと近づいてきた。ちょっと志茂田景樹風の見かけだったと記憶している（記憶なので、イメージ誇張があるかも (^_^;）。
それまでも何度か目撃はしていて、「なんだか目が血走って怖いなあ」なんて思っていたが...彼女は俺たちに近づくなり「ハッキネンはどこなの！？」的なことを英語でまくし立てた。そう、彼女はミカ・ハッキネンの熱烈なファンだったのだ。
最初俺たちがその早口の英語を聞き取れずに、聞き返したりしたら、「あん？こいつら使えねーな！」というような顔をして、なにか罵るような言葉を口にした。
だが、このツアーを通じてハッキネンは一度も見かけていない。俺たちは結構この辺で張ってるけど一度も見てないよ、的なことを言ったら、なんでぃっ！てな感じでシモダ（仮）はスタスタと歩いて行ってしまった。怖かったヨー。
先ほど話題にでたトゥルーリも通ったが、若干機嫌が悪かった。サインはしてくれたけど。
(ContaxU4R(5.8mm=equiv38.0mm), 1/180s, F2.8, ISO100)
永井大とともにフジテレビの中継MCを務めていた山田優もいた
(ContaxU4R(5.8mm=equiv38.0mm), 1/90s, F7.5, ISO100)
かなり人が減っても俺たちがゲート付近で張っていたのは、どうしてもある人のサインが欲しかったからだ。他ならぬ、このレースの勝者、キミ・ライコネンである。
だが先述のように、このツアーを通じてライコネンがファンにサインをしている光景を目にしたことがなかった。まだ、初日に3人にサインしたのを見た分、ミヒャエルの方がマシだった。
例のトヨタのビームウイングをゲットした夫妻も近くにいた。
すると、表側に情報収集しに行っていたダンナが戻ってきて、「ライコネン、なんか向こうに出てくるみたいって言ってるよ」と言った。
実はその時には俺と嫁さんは既に心折れかけていて、もう帰ろうかな、と思っていたので、不確かな情報で表に回る元気もなく、もうその場を離れることにした。何しろキミだ。たとえ表のゲートから出てきても疾風のように振り切って行ってしまいそうだ。
表に行くという夫妻と挨拶を交わし、俺たちはモンテカルロ駅に向かうことにした。
これがモナコとの別れとなるので、モンテカルロ駅までの道をちょっと感慨深げに歩いた。でもまあ、かなり疲れていたのでこの間の写真が1枚も残っていない (^_^;。
途中、「I ラブ（ハートマーク） MONACO」と書かれた紺色のポロシャツを着た女性がいた。これがかなりクールで、男性の俺が着ても全然アリだな、と思って、道すがらの物品店を探してみたが、残念ながら見つからなかった。あー、今思えば頑張って探せばよかった。可愛かったなー、「I ラブ（ハートマーク） MONACO」。
その代わり、街灯に掲げられていたモナコGPのフラッグが道端に落っこちていた。まあ、パクりましたとも (^_^;。ビニール製でかなりしっかりしている。今ではスポンサーとして規制が進んだMarlboroマークで、いかにもかつてのF-1を感じさせるものだ。
ニースへの列車は、木曜からこれまで、全て豪華な2階建て車両だったのだが、この最後の復路に限って、貨物列車に毛が生えたような暗い客席の列車がやってきた。モナコGPに合わせた臨時列車だったのかもしれない。
さすがに決勝日はこの混みようだった
(Panasonic DMC-FZ10(6.0mm=equiv36mm), 1/6s, F2.8, ISO200)
ニースに着いて、お土産なんかをスーパーに買いに行った。これが実質の最終日だからだ。シャンパンなんかを買って、ホテルに向かおうとすると、例のウィング夫妻 (^_^;にばったり会った。
「いやー、ライコネン、全然出てきませんでしたね」なんて声を掛けたら、奥さんがあっけらかんと。こう言ってのけた。
「え？出てきましたよ？あの後。サインもらっちゃったー♪」
...
...ぬゎにーーー！？
曰く、あの後表に回ったところ、本当に正面のゲートからライコネンが出てきたらしい。
だが、アイスマンと言われるほどクールな彼だけに、サインに応じるでもなくスタスタと桟橋を歩いてボートの方に向かったらしい。それでも諦めずについていき、ボートに乗り込んだライコネンに、上からパンフを突き出したところ、サインしてくれたらしい。もらえたのは、そこまでついていった日本人数人だけだったそうだ。
「優勝してちょっとご機嫌だったみたいで、握手して笑ってくれましたよキャハハハ」
...
...ムキーーー！
その軽やかな笑いとは裏腹に、「絶対にサインもらうんだ」という執念が結実したというべきだろう。多分俺たちがあの時、残って正面に回ったとしても、桟橋を追いかける気力があったかどうか怪しいところだ。
でも、そうかー。キミ、サインしたんだー。またもや彼女たちに敗北した気になってしまった。
つづく。
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