NOBILES Days
Jump to navigationToward The Shining Future 22
実は、転職を機に仕事に着ていく服を一新しようとしている。
いや、次の会社もこれまでと同様に私服完全OKなのだが...正直言って俺は現職の甘い社風に浸り過ぎてきたと思う。Tシャツにジーンズなんて当たり前で、確かにそれは楽ではあった。でも、だらしない俺はそれによって、業務と私用のケジメをきちんとつけていなかったように思うのだ。
だから、スーツまではいかないにしても、ジーンズではなくノータックのパンツであったり、ブルゾンではなくボタンダウンのシャツであったり。
まあ大体ユニクロなんだが。いやいや、案外ユニクロ侮れないのだ。
所詮は外観なのだが、何しろだらしないヤツなので、まずは格好だけでもささやかながら気合いを入れて次の職に臨みたいと思っているのだ。
さてさて、現職のグループで発表した日以来、延々続いてきた転職顛末記。前回までの文字数を数えてみたら、導入部分の雑談含めてではあるが、86025字に達していた。おいおい、原稿用紙200枚超えてんじゃねーか。
梅と愛車のコラボ...和仏折衷だね
なんかちょっと前とネタが被ってるけど (′Д`;
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/500sec, F2.8, ISO100)
22 Infinite Loop [無限ループ]
俺は、怪我による2ヶ月のブランクを超え、希望企業の一次面接を突破し、役員面接を終えた。11/24のことだ。
しかし、その出来は酷いもので、俺は絶対に落ちたと感じていた。そして俺はまた、暗黒スパイラルへと再突入して行こうとしていた。
*** Back Number ***
1. The Start [きっかけ]
2. Left Alone [取り残されて]
3. Go From One Fair To Another [転職フェアはしご]
4. The Bog [泥沼]
5. Realize [気づき]
6. Beaten Up [こてんぱん]
7. The Sadist [サディスト]
8. The Agent [エージェント]
9. The Application [応募]
10. Pass [通過]
11. Destroyed [破壊されて]
12. Dark Age [暗黒時代]
13. Sirius [焼き焦がすもの]
14. The Wings Given [授けられた翼]
15. Take Back Lost Things [失ったものを取り戻す]
16. Elevate My Mind [気持ちも、高度も]
17. Unmatch Person [不適合者]
18. Be Defiant [開き直り]
19. The Final Gateway [最終関門]
20. Deep Impact [濃すぎるにも程がある]
21. Slightly Bitter [ほろ苦]
家へ帰り、まだ右足が不自由なのでスーツを苦労しながら脱いだ。その間も、頭を巡るのは面接の内容ばかりだった。
「なんでああ言ったんだろう？」「あの返しはない！」
そんな反省ばかりだ。
これに落ちてしまえば、もう募集している案件もないし、また俺の目の前は将来の読めない暗闇になってしまう。
「あー、俺を採ってくれ。ろくでもないことしか言えなかったけど、採ってくれたらバッチリ働くから」
そんなことを、一人風呂で延々と呟いてみたりもした。だが、その度に面接での失態が頭をよぎり、まあダメだよな、などと無限ループを繰り返していた。
しかも、一次面接の時ほどすぐには結果が出なかったから、悶々とする日が長く続くことになってしまった。
そんな時、10月1日で辞めてしまったボスからちょうどメールが来た。
「まだ復帰してないんだって？もうそんなに休んでてやることと言ったら、転職活動くらいしかないんじゃねーの？」
いやいや、全然この足じゃ転職活動なんてやれないから！
「俺はもう、本当に自分がやりたいことをやれるところをじっくり探してるよ。それこそ、俺も時間なんてたっぷりあるからな。」
そりゃあ、あなたはそうだよ！
...いや、まてよ。
どうなのだろう？
だって俺は実際、松葉杖ついて一社の適性検査と二度の面接に行ったのだ。単に応募が怪我をする前だっただけで、やろうとさえ思えば、新たに応募して面接などに行くことは、俺にはもう可能なことなんじゃないのか？
あ、ちなみにまさかの復活で面接に行ったとはボスには言ってなかった。
だって、ボスに言って「悪いこと起これ〜」なんて言われたその日にこんなことになっちまったんだから。これでまたボスに言って呪いをかけられて悪いこと起こった日にゃそれこそ無限ループである。だからこの件はLoopメンバーなど、本当に限られた友人にだけ話していたし、落ちてしまったらひっそりと胸の奥にそのまましまい込もうと思っていた。
そしてまたこの頃、上海に赴任していた大学時代の友人が一時帰国するということで、飲むことになった。なんと彼は、中国で起業するというのだ。今回は、それに先立つ交渉のために帰国したのだそうだ。
そのバイタリティには驚いたし、ポジティブの固まりのようなその表情にはエネルギーをもらった気がした。
そして俺の話を聞いてこう言った。
「俺にはその二次面接落ちちゃうようには思えないし、自分のやりたいことをやるためだったら、もっとどんどん応募して転職活動するべきなんじゃないの？」
そうか。
俺は結局踏み出すのが怖かっただけなのだ。
「怪我を理由で諦めたくない」という理由でこの企業の一連の面接には気合いを入れて出向いたが、それ以上動くのが怖かったのだ。本当にやりたいことをやりたいなら、動けばいいのだ。だって、もう俺は面接に行けるんだから。
そのためには、俺にはもう一つやらなければならないことがあった。
本格的に転職活動をするには、現職に復帰しなければ筋が通らない。
まずは、現職に復帰しよう。転職するにしても、現職に残るにしても、怪我を理由にして家に篭っていてもなにも始まらない。ボスやチームメンバーがいなくなった現職に戻らないことには、その先は見えない。
俺は上司にメールを送った。
なんとか復帰したいが、すぐにフルタイムで復帰できるとは限らない。なんとか良い手はないか、と。
すると、「まずはお試し復帰はどうか？」という返事をいただいた。別に来る時間や帰る時間を気にしなくて良いし、本格復帰するかどうかも、その様子を見て考えれば良いと言うのだ。
これだけ気を使ってもらえることに、俺は嬉しさと罪悪感の両方を感じた。だが、その言葉に甘えて、俺は11/30に一日復帰をすることとなった。
だが、当時のblogにもある通り、長時間座っているのが辛く、まだ本格復帰は難しいと痛感した。
また落ち込んでしまった俺がいた。二次面接も落ちるのが確実、現職にも未だに復帰できない。
...しかも、正直言って現職の業務の話に全然興味を持てなくなっていた。
やっぱり、俺はやりたいことに進むべきなのだという思いを強くした。なんとか頑張って復帰して、転職活動も本格復活させなければ、と。
俺は、まずは、と2ヶ月半ぶりに転職サイトにアクセスし、経歴書などを更新した。
一方で、役員面接の結果はなかなか連絡が来なかった。しかし、ちょうど1週間となった12/1に、エージェントからついに連絡のメールが来た。
だがそれは、合否の内容ではなく、意外な内容だった。
つづく。
いや、次の会社もこれまでと同様に私服完全OKなのだが...正直言って俺は現職の甘い社風に浸り過ぎてきたと思う。Tシャツにジーンズなんて当たり前で、確かにそれは楽ではあった。でも、だらしない俺はそれによって、業務と私用のケジメをきちんとつけていなかったように思うのだ。
だから、スーツまではいかないにしても、ジーンズではなくノータックのパンツであったり、ブルゾンではなくボタンダウンのシャツであったり。
まあ大体ユニクロなんだが。いやいや、案外ユニクロ侮れないのだ。
所詮は外観なのだが、何しろだらしないヤツなので、まずは格好だけでもささやかながら気合いを入れて次の職に臨みたいと思っているのだ。
さてさて、現職のグループで発表した日以来、延々続いてきた転職顛末記。前回までの文字数を数えてみたら、導入部分の雑談含めてではあるが、86025字に達していた。おいおい、原稿用紙200枚超えてんじゃねーか。
梅と愛車のコラボ...和仏折衷だね
なんかちょっと前とネタが被ってるけど (′Д`;
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, ApertureValueMode, 1/500sec, F2.8, ISO100)
22 Infinite Loop [無限ループ]
俺は、怪我による2ヶ月のブランクを超え、希望企業の一次面接を突破し、役員面接を終えた。11/24のことだ。
しかし、その出来は酷いもので、俺は絶対に落ちたと感じていた。そして俺はまた、暗黒スパイラルへと再突入して行こうとしていた。
*** Back Number ***
1. The Start [きっかけ]
2. Left Alone [取り残されて]
3. Go From One Fair To Another [転職フェアはしご]
4. The Bog [泥沼]
5. Realize [気づき]
6. Beaten Up [こてんぱん]
7. The Sadist [サディスト]
8. The Agent [エージェント]
9. The Application [応募]
10. Pass [通過]
11. Destroyed [破壊されて]
12. Dark Age [暗黒時代]
13. Sirius [焼き焦がすもの]
14. The Wings Given [授けられた翼]
15. Take Back Lost Things [失ったものを取り戻す]
16. Elevate My Mind [気持ちも、高度も]
17. Unmatch Person [不適合者]
18. Be Defiant [開き直り]
19. The Final Gateway [最終関門]
20. Deep Impact [濃すぎるにも程がある]
21. Slightly Bitter [ほろ苦]
家へ帰り、まだ右足が不自由なのでスーツを苦労しながら脱いだ。その間も、頭を巡るのは面接の内容ばかりだった。
「なんでああ言ったんだろう？」「あの返しはない！」
そんな反省ばかりだ。
これに落ちてしまえば、もう募集している案件もないし、また俺の目の前は将来の読めない暗闇になってしまう。
「あー、俺を採ってくれ。ろくでもないことしか言えなかったけど、採ってくれたらバッチリ働くから」
そんなことを、一人風呂で延々と呟いてみたりもした。だが、その度に面接での失態が頭をよぎり、まあダメだよな、などと無限ループを繰り返していた。
しかも、一次面接の時ほどすぐには結果が出なかったから、悶々とする日が長く続くことになってしまった。
そんな時、10月1日で辞めてしまったボスからちょうどメールが来た。
「まだ復帰してないんだって？もうそんなに休んでてやることと言ったら、転職活動くらいしかないんじゃねーの？」
いやいや、全然この足じゃ転職活動なんてやれないから！
「俺はもう、本当に自分がやりたいことをやれるところをじっくり探してるよ。それこそ、俺も時間なんてたっぷりあるからな。」
そりゃあ、あなたはそうだよ！
...いや、まてよ。
どうなのだろう？
だって俺は実際、松葉杖ついて一社の適性検査と二度の面接に行ったのだ。単に応募が怪我をする前だっただけで、やろうとさえ思えば、新たに応募して面接などに行くことは、俺にはもう可能なことなんじゃないのか？
あ、ちなみにまさかの復活で面接に行ったとはボスには言ってなかった。
だって、ボスに言って「悪いこと起これ〜」なんて言われたその日にこんなことになっちまったんだから。これでまたボスに言って呪いをかけられて悪いこと起こった日にゃそれこそ無限ループである。だからこの件はLoopメンバーなど、本当に限られた友人にだけ話していたし、落ちてしまったらひっそりと胸の奥にそのまましまい込もうと思っていた。
そしてまたこの頃、上海に赴任していた大学時代の友人が一時帰国するということで、飲むことになった。なんと彼は、中国で起業するというのだ。今回は、それに先立つ交渉のために帰国したのだそうだ。
そのバイタリティには驚いたし、ポジティブの固まりのようなその表情にはエネルギーをもらった気がした。
そして俺の話を聞いてこう言った。
「俺にはその二次面接落ちちゃうようには思えないし、自分のやりたいことをやるためだったら、もっとどんどん応募して転職活動するべきなんじゃないの？」
そうか。
俺は結局踏み出すのが怖かっただけなのだ。
「怪我を理由で諦めたくない」という理由でこの企業の一連の面接には気合いを入れて出向いたが、それ以上動くのが怖かったのだ。本当にやりたいことをやりたいなら、動けばいいのだ。だって、もう俺は面接に行けるんだから。
そのためには、俺にはもう一つやらなければならないことがあった。
本格的に転職活動をするには、現職に復帰しなければ筋が通らない。
まずは、現職に復帰しよう。転職するにしても、現職に残るにしても、怪我を理由にして家に篭っていてもなにも始まらない。ボスやチームメンバーがいなくなった現職に戻らないことには、その先は見えない。
俺は上司にメールを送った。
なんとか復帰したいが、すぐにフルタイムで復帰できるとは限らない。なんとか良い手はないか、と。
すると、「まずはお試し復帰はどうか？」という返事をいただいた。別に来る時間や帰る時間を気にしなくて良いし、本格復帰するかどうかも、その様子を見て考えれば良いと言うのだ。
これだけ気を使ってもらえることに、俺は嬉しさと罪悪感の両方を感じた。だが、その言葉に甘えて、俺は11/30に一日復帰をすることとなった。
だが、当時のblogにもある通り、長時間座っているのが辛く、まだ本格復帰は難しいと痛感した。
また落ち込んでしまった俺がいた。二次面接も落ちるのが確実、現職にも未だに復帰できない。
...しかも、正直言って現職の業務の話に全然興味を持てなくなっていた。
やっぱり、俺はやりたいことに進むべきなのだという思いを強くした。なんとか頑張って復帰して、転職活動も本格復活させなければ、と。
俺は、まずは、と2ヶ月半ぶりに転職サイトにアクセスし、経歴書などを更新した。
一方で、役員面接の結果はなかなか連絡が来なかった。しかし、ちょうど1週間となった12/1に、エージェントからついに連絡のメールが来た。
だがそれは、合否の内容ではなく、意外な内容だった。
つづく。
nobilesの投稿(23:45:00-2010-03-23) -
カテゴリ: Change Job
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