NOBILES Days
Jump to navigationFrankly Speaking... Vol.28
やたら古い話で恐縮だが、先月のボーナスは、幸いにして俺の社会人生活でもダントツに高い額をいただいた。転職して良かったー、と思うが、年間でおしなべると逆にそれくらいじゃないと釣り合わないのよね。前職は福利厚生良かったし。
とは言え、タイの洪水の影響を丸被りで来年はどうなるか分からん状況だ。いつもの高額散在は控え、実用的なものの購入にとどめた。
Tsuchiya-Kaban "Gadget Big Pocket"
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/25sec, F3.5, ISO800)
新しいシザーバッグを買った。土屋鞄の革製のものなので、なかなかいいお値段したよ。
いやね、転職活動の頃買ったやつも、そこそこの値段だったので、長もちするのを期待してたんだよ。ところが、所詮布製なので2年ももたなかった。まだビニール製のさらに前のやつの方が長もちしたかもしれない。
今度こそね、まあ一応革製だから防水スプレーは小まめに吹いてやってケアして、3年と言わず長もちさせたいね。
さて、忘れ去られているかもしれないけど、一応まだ完結してない「前職ぶっちゃけ回顧録」を久々に行っておこう。結構ストックはあるんだよ。
前職ぶっちゃけ回顧録
「28. 強奪 」
*** Back Number ***
1.野放し
2.OFコンビ（ボンクラ親父達）
3.堕落人
4.砂上の楼閣1
5.砂上の楼閣2
6.火の玉、堕ちた
7.さよなら、ブーちゃん
8.新たなるチャレンジ
9.斜陽
10.ハイテンション・プログラマー
11.ドロンパ、郷里に帰る
12.盟友たち
13.大移動
14.編入
15.最短記録
16.再加入
17.ゆとり世代
18.ゆとり世代2
19.宿命の対決再び
20.追放
21.戦場
22.合宿
23.終戦
24.相談
25.寡黙なる広島人（島根出身）
26.ネット・ゲーマー
27. 少年
俺達のグループが研修生Jの接待 (^_^;に励んでいた頃、YSさんとKさんのグループを追い出された、あの「F」はますます仕事への意欲を失ったのか、怠慢ぶりが目に付くようになっていた。
それでも課長は、Fをなんとか更生させると言い（ボス談）、フロア内の席替えがあった際には自分の真横に置いた。
ところが、Fは課長の横の席でも平気で携帯を見てニヤニヤしたり、趣味のサイトを堂々と閲覧するなど、むしろ好き放題が始まった。また、週に一度は歯医者を理由に有休をとるようになった。課長も諦めたのか持て余しているのか、Fに何も言わなくなった。
単にサボってるだけならまだいい。相変わらず、ろくに評価もしていない改悪パラメーターでせっせと正式ファームウェアを更新していた。置物ならいいのに、ゴミを撒き散らすのでタチが悪い。しかも、その席替えの時に梱包した200万円くらいする計測器を、そのまま数ヶ月間、彼の席の後ろにある作業台（実質上、単なる物置き）に放置していた。
アレ？なんかどこかで似た内容聞いたことあるような気がするけど、ま、いっか。
とにかく、その計測器は俺達のグループが持てば、その分時間のかかる自動処理の並列数が増えて、間違いなく有効活用できるものだった。
そこでボスの発案で、「ヤツがいつ気づくか？」という懸けをした上で、勝手に持って行くことにした。
勝手にと言っても、一応正義を通すために、課長には「使ってないみたいなんで持って行っていいですかね？」とは聞いた。課長もすぐに意図を悟ったようで「ああ、いいよ、どんどん持って行ってよ」と言った。晴れて、俺たちのグループの自動設定サイトが一つ増えた。
Fはと言えば、その翌日に出社した際に「あれっ？」というような顔をしたが、それ以降は何事もなかったように過ごしていたという。たしか、あまりに反応が薄くて賭けが成立しなかったと記憶している。ほんとに要らなかったってことだね。
さてこの頃、世間を大きく揺るがす事件が起きていた。いわゆるリーマンショックというヤツである。
まあ後から振り返れば、実際にはもっと前から顕在化はしていたのだが、それが会社の風景をも一変させることになろうとは、視野の狭い俺には当時想像するべくもなかった。
新しい車も買ったし、長女も誕生した。ボスのグループの一員として成果も挙げつつあった。むしろ俺は順風満帆なサイクルにいると思っていた。
そして、2008年の冬を迎えようという頃、長女と嫁さんが里帰り出産先の実家から帰ってくるのに合わせて、俺は1ヶ月半にも及ぶ育児休暇をとった。これができる社風というのは本当にありがたかった。
しかしこの間に、海の向こうのニュースでしかなかったリーマンショックが、ジワジワと身近の企業などへ波及していった。オシメを替えながら毎日テレビでその類のニュースを見て大きな不安に襲われたものだ。何しろ、それが無くとも所属会社は赤字体質だったからだ。
そして、年が明けて2009年となり、会社に復帰した。おっかなびっくりである。だが一見すると会社には何の変化もないかのように見えた。
目に見える変化と言えば、採光に有利なように踏み板間の縦の板がなくて、下から覗かれる、と女性から苦情があったという吹き抜けの中央階段に、目隠しのカーテンが設置されたくらいだった。
だが、実際には事態はいろいろ動いていた。
どうやら2009年3月期の決算は壊滅的なものになりそうだということ。そして、俺が所属していた事業部は、提携企業との合弁会社に移行するのは確実、といった話を後輩から聞いた。さらには200kmほど離れたその企業の敷地へ移るという噂も、まことしやかに流れていた。その3〜4年前に記録的な黒字を記録して以来赤字続きだった事業部なので、その流れに抗うのは厳しい状況であろうことは、当時の俺でも想像できた。
しかし業務面では、新規設計機種の開発が立ち上がり、これまで通りの忙しさが訪れようとしていた。
つづく。
とは言え、タイの洪水の影響を丸被りで来年はどうなるか分からん状況だ。いつもの高額散在は控え、実用的なものの購入にとどめた。
Tsuchiya-Kaban "Gadget Big Pocket"
(PentaxK-7, PentaxFA31mmLimitedF1.8, 1/25sec, F3.5, ISO800)
新しいシザーバッグを買った。土屋鞄の革製のものなので、なかなかいいお値段したよ。
いやね、転職活動の頃買ったやつも、そこそこの値段だったので、長もちするのを期待してたんだよ。ところが、所詮布製なので2年ももたなかった。まだビニール製のさらに前のやつの方が長もちしたかもしれない。
今度こそね、まあ一応革製だから防水スプレーは小まめに吹いてやってケアして、3年と言わず長もちさせたいね。
さて、忘れ去られているかもしれないけど、一応まだ完結してない「前職ぶっちゃけ回顧録」を久々に行っておこう。結構ストックはあるんだよ。
前職ぶっちゃけ回顧録
「28. 強奪 」
*** Back Number ***
1.野放し
2.OFコンビ（ボンクラ親父達）
3.堕落人
4.砂上の楼閣1
5.砂上の楼閣2
6.火の玉、堕ちた
7.さよなら、ブーちゃん
8.新たなるチャレンジ
9.斜陽
10.ハイテンション・プログラマー
11.ドロンパ、郷里に帰る
12.盟友たち
13.大移動
14.編入
15.最短記録
16.再加入
17.ゆとり世代
18.ゆとり世代2
19.宿命の対決再び
20.追放
21.戦場
22.合宿
23.終戦
24.相談
25.寡黙なる広島人（島根出身）
26.ネット・ゲーマー
27. 少年
俺達のグループが研修生Jの接待 (^_^;に励んでいた頃、YSさんとKさんのグループを追い出された、あの「F」はますます仕事への意欲を失ったのか、怠慢ぶりが目に付くようになっていた。
それでも課長は、Fをなんとか更生させると言い（ボス談）、フロア内の席替えがあった際には自分の真横に置いた。
ところが、Fは課長の横の席でも平気で携帯を見てニヤニヤしたり、趣味のサイトを堂々と閲覧するなど、むしろ好き放題が始まった。また、週に一度は歯医者を理由に有休をとるようになった。課長も諦めたのか持て余しているのか、Fに何も言わなくなった。
単にサボってるだけならまだいい。相変わらず、ろくに評価もしていない改悪パラメーターでせっせと正式ファームウェアを更新していた。置物ならいいのに、ゴミを撒き散らすのでタチが悪い。しかも、その席替えの時に梱包した200万円くらいする計測器を、そのまま数ヶ月間、彼の席の後ろにある作業台（実質上、単なる物置き）に放置していた。
アレ？なんかどこかで似た内容聞いたことあるような気がするけど、ま、いっか。
とにかく、その計測器は俺達のグループが持てば、その分時間のかかる自動処理の並列数が増えて、間違いなく有効活用できるものだった。
そこでボスの発案で、「ヤツがいつ気づくか？」という懸けをした上で、勝手に持って行くことにした。
勝手にと言っても、一応正義を通すために、課長には「使ってないみたいなんで持って行っていいですかね？」とは聞いた。課長もすぐに意図を悟ったようで「ああ、いいよ、どんどん持って行ってよ」と言った。晴れて、俺たちのグループの自動設定サイトが一つ増えた。
Fはと言えば、その翌日に出社した際に「あれっ？」というような顔をしたが、それ以降は何事もなかったように過ごしていたという。たしか、あまりに反応が薄くて賭けが成立しなかったと記憶している。ほんとに要らなかったってことだね。
さてこの頃、世間を大きく揺るがす事件が起きていた。いわゆるリーマンショックというヤツである。
まあ後から振り返れば、実際にはもっと前から顕在化はしていたのだが、それが会社の風景をも一変させることになろうとは、視野の狭い俺には当時想像するべくもなかった。
新しい車も買ったし、長女も誕生した。ボスのグループの一員として成果も挙げつつあった。むしろ俺は順風満帆なサイクルにいると思っていた。
そして、2008年の冬を迎えようという頃、長女と嫁さんが里帰り出産先の実家から帰ってくるのに合わせて、俺は1ヶ月半にも及ぶ育児休暇をとった。これができる社風というのは本当にありがたかった。
しかしこの間に、海の向こうのニュースでしかなかったリーマンショックが、ジワジワと身近の企業などへ波及していった。オシメを替えながら毎日テレビでその類のニュースを見て大きな不安に襲われたものだ。何しろ、それが無くとも所属会社は赤字体質だったからだ。
そして、年が明けて2009年となり、会社に復帰した。おっかなびっくりである。だが一見すると会社には何の変化もないかのように見えた。
目に見える変化と言えば、採光に有利なように踏み板間の縦の板がなくて、下から覗かれる、と女性から苦情があったという吹き抜けの中央階段に、目隠しのカーテンが設置されたくらいだった。
だが、実際には事態はいろいろ動いていた。
どうやら2009年3月期の決算は壊滅的なものになりそうだということ。そして、俺が所属していた事業部は、提携企業との合弁会社に移行するのは確実、といった話を後輩から聞いた。さらには200kmほど離れたその企業の敷地へ移るという噂も、まことしやかに流れていた。その3〜4年前に記録的な黒字を記録して以来赤字続きだった事業部なので、その流れに抗うのは厳しい状況であろうことは、当時の俺でも想像できた。
しかし業務面では、新規設計機種の開発が立ち上がり、これまで通りの忙しさが訪れようとしていた。
つづく。
nobilesの投稿(23:08:39-2012-01-08) -
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